はじめに:KIPROSTARってどこのブランド?実は日本の会社が展開する秘密とは
KIPROSTAR(キプロスター)という名前を聞いたとき、みなさんはどんな印象を持つでしょうか。海外ブランドのようにも聞こえますが、実は日本の会社が展開している業務用機器ブランドです。
飲食店やイベントの現場で少しずつ存在感を増しており、ここ数年は夏の風物詩である“かき氷”のシーズンになると話題にのぼることが増えてきました。
特に『KIPROSTAR かき氷器 PRO-WB350』は、屋台や地域のお祭りで一気に人を集められるほどのパワーを持った機器です。大きな氷をサクサクと削り、ふわっとした食感に仕上げる様子は、見ているだけで夏の暑さを忘れさせてくれるほど。
とはいえ、ブランドの正体や運営元である安吉という会社のことを詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。本記事では、その背景をじっくり掘り下げるとともに、かき氷器の具体的な性能や実際の口コミ、さらには老舗メーカーとの比較まで紹介します。
猛暑が続く日本の夏をどう乗り切るか――その答えの一つが、このKIPROSTARの機器に隠されているかもしれません。

KIPROSTARとは:運営元の株式会社安吉とブランドの成り立ち
KIPROSTAR(キプロスター)は、日本・岐阜県大垣市に拠点を置く株式会社安吉が展開する業務用厨房機器ブランドです。公式サイトには住所・問い合わせ窓口・修理窓口(電話番号)が明記され、直販は自社ECとモール店舗で行われています。
ニュース更新履歴も公開されており、継続的に新製品や告知が投稿されています。
製造は「海外の協力工場で一貫生産」と説明され、国内からの保証・アフターサポート(1年保証)が案内されています。
Amazonでは出店名「厨房専門店安吉」でKIPROSTAR製品を販売しており、同社の直営流通チャネルのひとつになっています。
これらから、KIPROSTARは“日本の会社が運営するブランド+海外協力工場生産”という体制で、D2C(直販)色が強いことが読み取れます。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
- 情報公開の明確さ:★★★★☆(4.5/5)…住所・窓口・保証の明記。
- 公式サイトの更新頻度:★★★★☆(4.5/5)…ニュース欄の継続更新。
- 製造体制の説明:★★★★☆(4.0/5)…海外協力工場と直販方針を説明。
- 流通の安定性:★★★★☆(4.3/5)…直営EC+大手モール出店。
- 保証・サポート体制:★★★★☆(4.0/5)…1年保証・修理窓口の提示。
- 口コミ存在感:★★★★☆(4.0/5)…Amazonで一定のレビュー蓄積が見られる。
- 総合評価:★★★★☆(4.3/5)
商品紹介:KIPROSTAR かき氷器 PRO-WB350



商品スペック
- 型式:PRO-WB350(プロ・ダブリュービー350)
- サイズ:(約)幅400mm × 奥行450mm × 高さ850mm
- 重量:(約)16.5kg
- 刃の材質:鋼(はがね)
- 電源:単相100V(50/60Hz)
- 消費電力:260W
- 使用氷:ブロックアイス(半貫目対応)
- 氷対応サイズ:直径11cm~20cm/高さ18cm(半貫目)
良い口コミ
「100Vでここまでふわっと削れるのは嬉しいです。イベント出店でも回転が上がりました。」
「ブロック氷対応で安定感があるので、仕上がりが一定で助かります。」
「刃の調整が分かりやすく、氷の状態に合わせて食感を作り分けできました。」
「本体の作りがしっかりしており、連続運転でも熱ダレを感じませんでした。」
「価格と実力のバランスが良く、初めての業務用導入にちょうどよかったです。」
気になる口コミ
「本体が大きく重いので、設置と移動にコツがいります。」
「最初の刃調整に慣れるまでは、削りのムラが出やすいと感じました。」
「運転音はそれなりにあるため、静かな店内では置き場所の配慮が必要です。」
「清掃時に内部の水切りや刃周りの扱いが少し手間でした。」
「氷の条件(硬さ・温度)が合わないと、思ったほど“ふわふわ”にならないことがあります。」
「KIPROSTAR かき氷器 PRO-WB350」のポジティブな特色
PRO-WB350はブロック氷を前提に設計され、直径11~20cm・高さ18cmまで対応と器用です。半貫目対応の懐の深さは、業務の現場で氷の調達を柔軟にします。100V電源・260Wで取り回しが良く、屋台や催事、テイクアウト併設のカフェなど“商用だけど家庭系電源”というシーンに噛み合います。刃は鋼で、適切に調整すれば軽やかな口溶けの氷が狙えます。重量16.5kgは安定性に寄与し、連続提供でも前後に踊りにくいのも利点です。
「KIPROSTAR かき氷器 PRO-WB350」のネガティブな特色
一方で、(約)幅400×奥行450×高さ850mmというサイズと16.5kgの重量は、狭い厨房や移動販売の積み降ろしでは負担になり得ます。ブロック氷前提のため、キューブ氷主体のオペレーションから乗り換える場合は製氷・仕入れの体制を見直す必要があります。初期の刃当たり調整や氷の“管理(温度・硬さ)”に慣れが必要で、静音性も“業務機としては一般的”なレベルと捉えるとギャップが少ないです。導入前に設置スペース、電源位置、排水・清掃動線を具体的にシミュレーションすることをおすすめします。

他メーカー比較内容:初雪・Swanとの違いと使い分けのポイント
Swan(池永鉄工)の特徴
かき氷機といえばまず名前が挙がるのが「Swan(スワン)」です。大正時代から続く老舗で、特に手動タイプのかき氷機では全国の氷屋や甘味処で長く愛されてきました。家庭用のコンパクトモデルから業務用の大型機まで幅広く展開しており、氷の削りのなめらかさや安定した仕上がりに定評があります。モーターを用いた電動タイプでも、刃の切れ味と静音性を重視した設計が目立ち、昔ながらの「ふわっとした氷」の仕上がりにこだわる人に選ばれやすいブランドです。その分、価格はやや高めで、導入コストに予算をかけられる業者に好まれる傾向があります。
初雪(中部コーポレーション)の特徴
業務用のかき氷機市場で強い存在感を放つのが「初雪(はつゆき)」です。創業70年以上の歴史を持ち、喫茶店や観光地の名物氷屋など、プロユースの現場で長年使われてきました。特に電動ブロックアイス用モデルの信頼性は非常に高く、連続稼働に強い点が最大の魅力です。氷の状態を選ばず均一に削れる性能は、行列の絶えない観光地の屋台などでも重宝されています。また、国内メーカーらしく修理対応や部品供給も整備されており、長期間の運用に安心感があります。一方で、本体サイズが大きく重量も重いため、設置環境や移動販売では扱いづらさが残るのも事実です。
KIPROSTARとの比較視点
ここでKIPROSTARの「PRO-WB350」との比較に目を向けましょう。まず、価格面ではKIPROSTARが優位に立ちやすい傾向があります。Amazonをはじめとした直販モデルを採用しており、老舗ブランドに比べると導入しやすい価格帯です。これは「初めて業務用を導入してみたい」「イベント用に数台欲しい」という層にとって大きなメリットになります。
ただし、老舗ブランドと比べた場合、サポート網の広さや耐用年数の積み上げ実績ではまだ見劣りする部分もあります。初雪やSwanは数十年単位の利用実績や修理体制が整っていますが、KIPROSTARは比較的新しいブランドで、まだ「歴史に裏打ちされた安心感」という点では差が残ります。とはいえ、公式に1年間の保証が設けられており、Amazonでのレビューにも「初期不良対応がスムーズだった」といった声が見られるため、導入初期のリスクを大きく懸念する必要はないでしょう。
氷の仕上がりと使い勝手
氷の削り具合に注目すると、Swanは「ふわっとした軽やかな食感」、初雪は「シャープで均一な削り」、KIPROSTARは「調整次第で両者の中間を狙える」といった傾向が見られます。PRO-WB350は刃の調整が比較的分かりやすく、イベントや屋台でスピードを優先する場面にも対応可能です。老舗メーカーと比較すると、削りのきめ細やかさに差が出るケースもありますが、「イベントで提供するスピード氷」としては十分なパフォーマンスを発揮します。
導入現場の違い
導入現場をイメージすると、初雪は「観光地の名物屋台」「常設の甘味処」といった長時間稼働が前提の場所に向いています。Swanは「昔ながらの喫茶店」や「こだわりの氷菓子専門店」といった伝統的な現場と相性が良いです。KIPROSTARは「夏祭りの屋台」「学園祭」「短期イベント」「移動販売カー」など、導入コストを抑えつつも業務用のスピードを確保したい現場にフィットします。つまり、「信頼性の初雪」「伝統のSwan」「コストパフォーマンスのKIPROSTAR」という棲み分けが自然に成立しています。
総評
他メーカーと比べてKIPROSTARの強みは「手に届きやすい価格」と「イベント向けの即戦力」です。もちろん、初雪やSwanのような“ブランドの歴史”や“修理体制の安心感”までは持ち合わせていません。しかし、これからかき氷販売を始めたい事業者や、一時的な繁忙期に備えて増設したいオーナーにとっては、バランスの良い選択肢になり得ます。大切なのは「自分の現場に何を優先するのか」を整理することです。長期運用の信頼性を取るなら老舗メーカー、コストや導入スピードを重視するならKIPROSTAR。用途によって最適解は異なります。本記事を通じて、その選択基準を明確にしていただければ幸いです。
まとめ:今年の夏をもっと快適にする一台を選ぼう
KIPROSTARは、名前から海外ブランドのように感じられますが、実は日本の企業が手掛けています。海外の工場で製造しつつも、保証やサポートは国内で受けられる安心感が特徴です。
とくに『かき氷器 PRO-WB350』は、夏祭りの屋台や学園祭の模擬店といった場面で力を発揮します。大きな氷を豪快に削り、ふわりと舞うような氷片を次々と生み出す様子は、見ている人の気分まで涼しくしてくれるでしょう。もちろん、歴史ある初雪やSwanと比べればブランドの知名度では劣りますが、導入しやすい価格と扱いやすさは新しい挑戦を後押しします。
記録的な猛暑が続く日本の夏、冷たい一杯を提供するための選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

