はじめに:猛暑とアウトドアに欠かせない車載冷蔵庫の魅力
夏になると、“暑い”という言葉では足りない日が続きます。ニュースでは連日「熱中症警戒アラート」が流れ、夜になってもアスファルトからの熱気が残る――そんな光景はもう珍しくありません。
屋内ではエアコンに頼れますが、キャンプや車中泊、真夏の長距離ドライブではそうはいきません。クーラーボックスに氷を詰めても半日もすれば水浸し、ぬるくなった飲み物にがっかりした経験をした方も多いのではないでしょうか。
そこで頼れる存在が、ポータブル電源と組み合わせて使える“車載冷蔵庫”です。最近は性能が飛躍的に向上し、家庭用の冷蔵庫に近い冷却力を備えたモデルも登場しています。
JESIMAIK E45-JPはその代表格。2つの庫内を別々に温度管理できるので、冷たいビールと新鮮な食材を同時に保てるのが魅力です。
本記事ではブランドの信頼性から具体的な使用感、さらに他社モデルとの比較まで徹底的にご紹介していきます。

JESIMAIKとは:新進気鋭の車載冷蔵庫ブランドの正体
JESIMAIKは、Amazon上で「JESIMAIK JP direct」が出荷・販売するポータブル冷蔵庫ブランドです。ブランドストアが開設され、E20/E28/E45/E55などのラインナップや専用バッテリー(EB01)を扱っていることが商品ページから確認できます。
製品紹介文では「アウトドアでも家の冷蔵庫と同じ感覚」を掲げ、急速冷却や断熱、2室独立温度管理を強みとしています。
保証は「12ヶ月+製品登録後12ヶ月(最大2年)」の記載があり、日本語によるサポート窓口案内もあります。
取扱開始日は2024年4月29日です。なお、ブランドの国・法人登記・本社所在地・設立年などは、Amazon商品ページ内に記載が見当たりませんでした。
ユーザーマニュアル(PDF)への導線や「ブランド紹介」セクションが用意されている点から、製品情報の整備には一定の配慮が見られます。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
- 情報開示(会社実体・所在地・沿革の明示):★★★☆☆(3.0)…国や所在地は不明ながら、ストア運営・型番体系・マニュアル記載は確認。
- 保証・サポートの明確さ:★★★★☆(4.0)…「12+12ヶ月」表記が明快。
- 製品ラインナップ・継続性:★★★★☆(4.0)…E20/E28/E45/E55と専用電源系アクセの提示あり。
- 製品完成度(仕様の一貫性・機能訴求):★★★☆☆(3.5)…2室独立・断熱・急速冷却などの強みが明確。
- 口コミ傾向(星3.9/28件):★★★☆☆(3.5)…賛否両論だが概ね中〜やや高評価。
総合:★★★☆☆(3.6)
国内サポート体制の記述と保証は好印象。一方で企業実体情報は不足。
商品紹介: JESIMAIK E45-JPの実力を徹底解剖



商品スペック
- 容量:45L(330ml缶約60本/2Lペット9本の目安)
- 温度設定:-20℃〜10℃、左右2室を独立制御
- 断熱:50mmの極厚断熱層
- 冷却:ロータリー式コンプレッサー採用、空庫25℃→0℃ 約18分(記載)
- 冷媒:R134a(51g)
- 消費電力:28W〜55W(ECO時は開始45W→安定後28Wの記載)
- 騒音:約45dB
- 電源:AC100V充電、DC12V/24V充電、専用バッテリー給電、ソーラー充電(ページ記載の入力電源)
- バッテリー:15600mAhバッテリーを最大2個内蔵可能(別売/最大約11時間の記載条件あり)
- 機能:MAX/ECO切替、温度メモリ、バッテリー保護(H/M/L)、両開き対応(蓋の開閉方向変更)
- 便利装備:キャスター&伸縮ハンドル、庫内LED、ワイヤーバスケット×2、栓抜き、カップホルダー、H型ガイド溝&排水口、USB機器充電(専用バッテリー装着時)
- 外形寸法:68.9×44.6×51.5cm
- 庫内寸法:左室 40.5×29.1×29.5cm、右室 19.7×17.5×29.5cm
- 乾燥重量:約16.28kg
- 付属品:本体、ACアダプター、DCコード、ワイヤーバスケット×2、日本語取扱説明書
- 保証:12ヶ月+製品登録後12ヶ月(最大2年)
良い口コミ
「扉を付け替えられて使い勝手が良いです。車中泊でも動作音は気になりませんでした。」
「タイヤとハンドルで重さは感じにくく、積み降ろしがラクでした。」
「AC/DCどちらも付属で、ポータブル電源にもつなげて便利に使えます。」
「2室を別温度にできるので、飲み物と食材を分けて管理できました。」
「問い合わせ対応が丁寧で、トラブル時も安心できました。」
気になる口コミ
「バッテリー1個では想定より稼働時間が短く、実用は2個推奨に感じました。」
「到着直後の冷えが遅いと感じた事例があり、個体差や使い方の影響を疑いました。」
「本体はそれなりに重く、持ち上げ移動は体力がいります。」
「設定温度は達するが、外気温や設置環境で消費電力が増える印象です。」
「説明の“最大約11時間”は条件付きで、実際は環境で大きく変わると感じました。」
「JESIMAIK 車載冷蔵庫 E45-JP」のポジティブな特色
2室独立温度制御で“冷蔵と冷凍の同時運用”がしやすいこと、50mm断熱とロータリー式コンプレッサーで「空庫25℃→0℃約18分」という急速冷却をうたうことは、同クラスでも強力な訴求点です。キャスター&伸縮ハンドル、両開き対応、庫内LED、バスケット、栓抜き、カップホルダー、排水口など“現場の手数”を減らす装備が標準で、ECO運転時の消費電力が28W程度まで落ちる点も扱いやすいです。保証「12+12ヶ月」も安心材料です。
「JESIMAIK 車載冷蔵庫 E45-JP」のネガティブな特色
本体は約16.28kgで、積載・段差移動に体力がいります。バッテリー駆動は「最大約11時間」という表現があるものの、ページ上の記載条件(外気温・空庫・モードなど)に依存するため、実使用では短くなる可能性が高いです。初期冷却に時間がかかったという声もあり、設置環境や電源・積載量の影響を受けやすい点には注意が必要です。加えて、企業実体情報(本社・国・沿革など)は商品ページでは不明で、透明性という観点での不安は残ります。

他メーカー比較内容 ― 人気ブランドとの違いを徹底比較
Dometicとの比較
車載冷蔵庫市場で世界的に有名なのが「Dometic」です。キャンピングカーや船舶向けに強く、信頼性の高さでは群を抜いています。Dometic製品は冷却力が強力で、マイナス22℃まで冷やせるモデルも多く、猛暑の環境下でも安定した性能を発揮します。一方で価格は高めで、E45-JPの倍以上する場合も珍しくありません。JESIMAIKはそこまでの極限仕様ではない代わりに、必要十分な冷却力と容量をリーズナブルに提供しているのが特徴です。特に「車中泊やキャンプで日常的に使う」ユーザーには、コストパフォーマンスの良さで選ばれやすいと言えます。
Alpicoolとの比較
中国発の「Alpicool」もAmazonで人気の高いブランドです。Alpicoolは軽量で持ち運びやすいモデルが多く、シンプルな設計が魅力です。価格帯もJESIMAIKと同等か少し安い程度。ただし、Alpicoolは庫内が1室仕様のモデルが多く、冷蔵と冷凍を同時に使いたい場合には不便さが残ります。その点、JESIMAIK E45-JPは「2室独立冷却」が強み。飲み物と肉や魚などの食材を分けて保存できる点で大きな優位性があります。
BougeRVとの比較
ポータブル電源でも知られる「BougeRV」は、冷却効率の高さとデザイン性で注目されています。特に車中泊愛好者やバンライフを楽しむ人に人気です。BougeRVの冷蔵庫は断熱性が高く、省エネ設計で長時間の利用に強いのが特徴です。ただし、やや重量があり女性や年配の方には持ち運びが不便なことも。その点JESIMAIKは容量45Lながら比較的扱いやすい重量に抑えられており、車からキャンプサイトへ持ち出すときに取り回しやすい利点があります。
ICECOとの比較
「ICECO」は米国市場を中心に人気の高いブランドで、コンプレッサー技術の安定性に定評があります。耐久性の面ではICECOが優れており、過酷な環境下でも長年使える安心感があります。ただし価格は高く、国内購入ではサポート体制に不安を感じるユーザーも見られます。JESIMAIKはアフターサービスに力を入れており、国内向けに日本語対応のサポートが用意されている点は強みです。長期間の耐久性ではICECOに軍配が上がるものの、サポートや購入後の安心感ではJESIMAIKのほうが身近で使いやすい選択肢です。
総合的な位置づけ
こうして比較すると、JESIMAIK E45-JPは「プレミアムブランドほどの圧倒的性能はないが、日常的な使用シーンにちょうど良い実力を発揮する」という立ち位置にあります。冷却力や耐久性ではトップブランドに譲る部分があるものの、「2室独立構造」「比較的手頃な価格」「扱いやすさ」という3点で差別化に成功しています。特にアウトドアをこれから始めたい人や、コストを抑えながら快適に過ごしたい人にとっては、E45-JPは非常にバランスの取れた選択肢になるでしょう。
まとめ:JESIMAIK E45-JPは本当に“買い”なのか?
JESIMAIK E45-JPは、“日常で気軽に使える頼れる冷蔵庫”という立ち位置の製品です。
確かに、氷点下20℃を軽々と実現するDometicのようなプロ仕様のブランドには敵わない部分もあります。しかし、真夏のキャンプで冷えた飲み物を楽しんだり、車中泊でアイスを保存できたりするだけで、旅の快適さはまるで別物です。
2室を同時に使える便利さや、女性でも持ち運びやすいサイズ感は、これからアウトドアを始める人にも心強い味方になるはず。災害時の非常用としても活躍できるので、一台持っておくと暮らしの安心感がぐっと広がりますよ。

