はじめに
ポータブル電源、すっかり私たちの生活に身近な存在になりましたね。
週末のキャンプで温かいコーヒーを淹れたり、車の中でパソコン作業をしたり。そして何より、近年の自然災害のニュースに触れるたび、家庭に一台あるだけで「もしも」の時の安心感が全く違うと実感します。
そんな中、ひときわ目を引くのが、洗練された黒いボディの「LACITA(ラチタ)」です。
「日本の技術」という言葉にも、なんだか心がくすぐられます。でも、正直なところ、「これって、どこの国の製品なんだろう?」「聞いたことのない名前だけど、本当に信頼できるの?」と、購入ボタンを押す前に一瞬ためらってしまう気持ち、とてもよく分かります。特にネット通販では、魅力的な言葉の裏側が見えにくいこともありますから。
この記事では、そんなあなたの小さな不安や疑問に、とことん寄り添います。LACITAが日本の会社によって運営されているという事実から、その品質へのこだわり、そして万が一の時のサポート体制まで、ブランドの”素顔”を徹底的に掘り下げていきます。
さらに、主力モデル「CITAEB-01」が実際にどれくらいの力を持っているのか、ユーザーの生の声も交えながら解説。最後には、おなじみの人気ブランドであるJackeryやAnkerの製品と具体的に比較し、LACITAが持つ本当の価値を明らかにします。この記事を読み終える頃には、無数の選択肢の中から、あなたにとって「これだ!」と思える一台を見つけ出すための、心強いヒントが得られているはずです。


LACITA(ラチタ)はどこの国の会社?企業情報を深掘り
企業詳細
LACITAは日本の企業である株式会社ヤベツジャパンが運営するブランドです。
株式会社ヤベツジャパンは、2014年に大阪で設立された会社です。元々は海外のスタートアップ企業が開発したユニークな製品を日本国内に輸入し、ECサイトを通じて販売する商社としての側面が強い企業でした。
一方、LACITAブランド自体は、もともと株式会社ポスタリテイトという会社が2017年に立ち上げたものです。その後、事業運営が株式会社ヤベツジャパンに引き継がれたと見られます。このように運営元に変遷はありますが、一貫して日本の企業が国内で企画・販売・サポートを行っている体制が敷かれています。
本社は大阪府大阪市にあり、公式サイトや電話番号も明確に公開されており、万が一の際の問い合わせ先が国内にあるという点は、海外ブランドにはない大きな安心材料と言えるでしょう。「日本の技術」という言葉は、単なるイメージだけでなく、製品の企画開発や品質管理、そして国内での徹底したサポート体制に裏打ちされたものと解釈できます。実際に、LACITAの製品は一般社団法人防災安全協会から「防災製品等推奨品」としての認証も受けており、その品質と信頼性は公的にも評価されています。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
・企業実態の透明性:★★★★☆ (4.0/5.0)
株式会社ヤベツジャパンという日本の法人が運営しており、所在地や連絡先も明確です。過去の運営会社からの変遷が少し分かりにくい点を考慮しましたが、現在の企業情報がしっかり公開されているため高い評価としました。
・事業継続性:★★★★☆ (4.0/5.0)
ブランド自体は2017年から続いており、運営母体のヤベツジャパンも2014年設立と、10年近い社歴があります。ポータブル電源という競争の激しい市場で安定して事業を継続している実績は信頼に値します。
・製品開発力と品質:★★★★☆ (4.0/5.0)
独自開発を謳い、「防災製品等推奨品」に選ばれるなど、品質へのこだわりが伺えます。企画は日本、製造は海外の提携工場というファブレス形態と推測されますが、ユーザーのニーズを的確に捉えた製品を生み出しています。
・サポート体制:★★★★★ (5.0/5.0)
日本国内に拠点を置き、電話での問い合わせにも対応しています。3年間の長期保証を提供している製品もあり、購入後の安心感は非常に高いレベルにあると評価できます。これは海外ブランドに対する明確な優位点です。
・遵法意識:★★★★★ (5.0/5.0)
法人登記がなされ、法令違反などの情報は見当たりませんでした。ECサイトでの販売も適正に行われており、企業のコンプライアンス意識は高いと判断します。
総合評価:★★★★☆ (4.4/5.0)
運営会社の変遷という少し気になる点はあるものの、それを補って余りある国内サポート体制の充実ぶりと、製品品質への真摯な姿勢が伺えます。総合的に見て、ユーザーが安心して選べる信頼性の高い企業であると結論付けます。
商品紹介:LACITA ポータブル電源 CITAEB-01



商品スペック
- コネクタータイプ: USB Type A
- 電池容量: 120000 ミリアンペア時間
- 商品の追加説明1: 軽量
- 電圧: 100 ボルト (AC)
- 電源のタイプ: ソーラー式 | バッテリー式 | 電源コード式
- ポート数: 7
- 充電時間(H): 7 Hours
- 互換デバイス: スマートフォン
- 商品の重量: 5 キログラム
- 品目の寸法(長さ x 幅x 厚さ): 30.3 x 13.4 x 18.4 cm
- ユニット数: 1 個
- カラー: ブラック
- バッテリーセルタイプ: リチウムニッケルコバルトアルミニウム(NCA)
良い口コミ
「災害用に購入しましたが、半年ぶりに確認してもほとんど電池が減っていなくて驚きました。いざという時に頼りになります。」
「見た目がシンプルでかっこいい。5kgという重さは女性の私でも無理なく車に積んだり降ろしたりできます。」
「スマホなら何回もフル充電できる大容量。キャンプで友人たちの分の充電も引き受けてヒーローになれました。」
「とにかく操作が簡単。説明書を読まなくても、感覚的に使えたのが良かったです。機械が苦手な妻もこれなら大丈夫と言っています。」
「AC電源を使った時のロスが少ない気がします。表示されている容量をしっかり使い切れる感覚で、なんだか得した気分です。」
気になる口コミ
「思ったよりファンの音が気になりました。静かな夜のキャンプサイトだと少し響くかもしれません。」
「充電しながら給電するパススルー機能があったらもっと便利だったのに、と思います。」
「ACコンセントが一つしかないので、複数の家電を同時に使いたい時は少し不便です。」
「最近のモデルと比べると、USB-Cポートがないのが少し残念。変換アダプタが手放せません。」
「性能には満足ですが、ソーラーパネルが別売りなのが少しネック。セットで少し安くなると嬉しいです。」
「CITAEB-01」のポジティブな特色
このモデル最大の魅力は、「大容量」と「軽量」という二つの要素を高いレベルで両立させている点にあります。120000mAhという容量は、スマートフォンの充電はもちろん、扇風機や電気毛布といった小型家電を数時間動かすのに十分なパワーです。これが、わずか5kgの重量に収められているのは驚きです。この軽さは、単なる数値以上の価値を持ちます。非力な方でもためらうことなく持ち運べるため、利用シーンが「特別なイベント」から「日常の延長」へと大きく広がります。
また、採用されているNCAタイプリチウムバッテリーも見逃せないポイントです。このタイプのバッテリーは、電気自動車にも採用されるなど、エネルギー密度と安全性に定評があります。口コミで見られた「自然放電が少ない」という声も、このバッテリーセルの優れた特性によるものと考えられます。災害への備えとして長期間保管しておく場合でも、いざという時に性能を発揮してくれる信頼感は、何物にも代えがたい価値があるでしょう。
「CITAEB-01」のネガティブな特色
一方で、購入前に知っておくべき点も存在します。最も注意したいのは、出力ポートの構成です。提供されているスペックではUSB Type-Aが主体となっており、近年のデバイスで主流となりつつあるUSB Type-C(PD対応)ポートが搭載されていない可能性があります。最新のスマートフォンやノートPCを急速充電したい場合には、物足りなさを感じるかもしれません。
また、口コミにもあるように、冷却ファンの動作音は、静かな環境で利用する際には気になる可能性があります。これは多くのポータブル電源に共通する課題ですが、就寝時に枕元で使いたい場合などは配置を工夫する必要があるでしょう。
そして、ACコンセントが100Vに対応しているものの、具体的な出力ワット数の情報がありません。消費電力の大きなドライヤーや電気ケトル、電子レンジといった家電は使用できない可能性が高いと考えるべきです。この製品はあくまで「スマートフォンや小型家電を屋外や非常時に使う」という目的に特化したモデルと捉え、自身の使いたい機器が対応しているか事前に確認することが、購入後の満足度を左右する重要な鍵となります。


【徹底比較】人気メーカーとLACITA「CITAEB-01」は何が違う?
ポータブル電源を選ぶ際、必ずと言っていいほど候補に挙がるのが「Jackery(ジャクリ)」と「Anker(アンカー)」です。どちらも世界的に知名度が高く、信頼と実績のあるブランドです。ここでは、LACITAの「CITAEB-01」が、これら強力なライバルと比べてどのような立ち位置にあるのか、具体的な比較を通じて明らかにしていきます。
比較対象として、LACITA CITAEB-01(120000mAh / 約444Wh)と同程度の容量を持つモデルを想定して解説します。
絶対王者「Jackery」との比較
ポータブル電源の代名詞ともいえるJackeryは、その象徴的なオレンジ色と黒のデザインで広く知られています。幅広いラインナップと安定した品質で、初心者から上級者まで絶大な支持を得ています。
・安心感と実績のJackery、軽さと日本サポートのLACITA
Jackeryの最大の強みは、なんといっても世界的な販売実績に裏打ちされた圧倒的な安心感とブランド力です。数多くのユーザーレビューやメディアでの紹介実績は、これからポータブル電源を初めて購入する人にとって心強い判断材料となります。同容量帯のモデル(例: Jackery ポータブル電源 400)と比較した場合、Jackery製品は非常に手堅い作りで、操作性もシンプル。誰が使っても迷わないユニバーサルなデザインが特徴です。
一方、LACITA「CITAEB-01」が持つ優位性は、まず5kgという「軽量」設計にあります。同容量帯のJackery製品が約4.1kgからモデルによっては6kgを超えるものもある中で、この軽さは持ち運びの頻度が高いユーザーにとって明確なメリットです。また、日本企業による手厚いサポート体制もLACITAの大きな武器です。万が一のトラブルの際に日本語で、しかも国内の拠点と直接やり取りができる安心感は、海外に本社を置くJackeryに対するアドバンテージと言えるでしょう。
出力ポートの構成はモデルによって異なりますが、近年のJackery製品はUSB-Cポートを搭載するモデルが増えてきています。CITAEB-01がUSB-A中心の構成であるのに対し、ここはJackeryに分があるかもしれません。
選ぶ際のポイントは、「ブランドの王道を行く安心感」を最優先するならJackery、「軽さ」と「日本の手厚いサポート」を重視するならLACITA、という視点になるでしょう。
技術力の「Anker」との比較
モバイルバッテリーや充電器でおなじみのAnkerは、その技術力を背景にポータブル電源市場でも急速にシェアを伸ばしています。特に、長寿命で安全性の高い「リン酸鉄リチウムイオン電池」の採用や、急速充電技術に強みを持ちます。
・最新技術と多機能のAnker、シンプルさと堅実さのLACITA
Anker製品の最大の魅力は、最先端技術の積極的な投入です。特に近年では、従来の三元系リチウムイオン電池よりも充放電サイクル寿命が5倍以上長いとされるリン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)を主力モデルに採用しています。これにより、頻繁に充放電を繰り返してもバッテリーが劣化しにくく、長期間にわたって安心して使えるという大きなメリットがあります。また、Anker独自の急速充電技術により、本体をわずか1時間程度でフル充電できるモデルも存在し、「使いたい時にすぐ充電できる」という利便性は他社を圧倒します。
対するLACITA「CITAEB-01」は、バッテリーにNCA(リチウムニッケルコバルトアルミニウム)系を採用しています。これはリン酸鉄リチウムに比べるとサイクル寿命では劣るものの、エネルギー密度が高く、本体の小型化・軽量化に貢献するというメリットがあります。CITAEB-01の5kgという軽さは、このバッテリー特性を活かした結果と言えます。
機能面では、Anker製品はパススルー充電(本体を充電しながらデバイスに給電する機能)や専用アプリとの連携など、多機能なモデルが多い傾向にあります。一方でLACITAは、機能を絞り込むことで操作のシンプルさを追求しており、機械が苦手な人でも直感的に使える分かりやすさが魅力です。「多機能で最先端の利便性」を求めるならAnker、「シンプルで扱いやすく、軽さを重視」するならLACITA、という棲み分けができます。
結論:LACITAの立ち位置とは?
Jackeryという「王道」と、Ankerという「技術革新のリーダー」に挟まれた中で、LACITA「CITAEB-01」は「軽さ・シンプルさ・手厚い国内サポート」という三拍子を揃えた、堅実でバランスの取れた選択肢と言えます。
派手な新機能や圧倒的なブランド力で勝負するのではなく、ユーザーが実際に使うシーンを想定し、「持ち運びやすいこと」「迷わず使えること」「いざという時に頼れること」といった、地味ながらも非常に重要な価値を提供してくれる製品です。特に、アウトドアレジャーやDIY、そして防災備蓄といった目的で、「誰でも安心して使える一台」を求めているユーザーにとって、LACITAは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
まとめ
数多くのブランドがひしめき合う、まさにポータブル電源の戦国時代。カタログスペックを眺めているだけでは、どれが本当に自分に合った一台なのか、分からなくなってしまいますよね。
この記事で光を当てた「LACITA」は、そんなあなたの迷いを晴らす、一つの答えになるかもしれません。
絶対的な知名度を誇るJackeryや、次々と未来の技術を見せてくれるAnkerのような、誰もが振り返るスーパーカーのような派手さはないかもしれません。ですがLACITAには、まるで長年連れ添った国産車のような、実直な信頼感があります。
週末のキャンプで、女性でも車のトランクからひょいと持ち出せる5kgの軽さ。それなのに、夜通しスマホを充電し続け、朝には温かいコーヒーを淹れる余裕すらある、120000mAhの頼もしいスタミナ。そして何より、何か困ったことがあった時、電話の向こうから聞こえてくるのが流暢な日本語であるという、代えがたい安心感。
最新のUSB規格やスマホ連携機能よりも、「いざという時に、誰でも、迷わず使えること」を大切にしたい。そんな方にこそ、LACITAは最高のパートナーになってくれるはずです。
この記事が、あなたのポータブル電源選びという旅の、確かな道しるべとなれたなら、これほど嬉しいことはありません。この一台が、あなたの日常と非日常を、より豊かで安心なものへと変える、そのきっかけとなることを心から願っています。

