はじめに:SIMPLUSホットプレートSP-GL02の魅力とブランドの謎
肌寒さを感じる秋の夜、食卓に湯気が立ち上るアツアツの料理が恋しくなりますよね。家で焼肉や餃子を楽しみたい!でも、一番の悩みのタネは、部屋にこもってしまう煙とニオイ…。そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
その悩みを吹き飛ばしてくれるのが、今回ご紹介する「SIMPLUS」のホットプレート「SP-GL02」です。
この製品の最大の魅力は、なんといっても「吸煙グリル」機能。これさえあれば、翌日のカーテンのニオイを気にすることなく、心ゆくまでおうち焼肉が満喫できてしまいます。さらに、1350Wというパワフルな火力は、分厚いお肉の表面をカリッと香ばしく、中はジューシーに焼き上げる本格派です。
食卓にそのまま置いても様になるモダンなブラックのデザイン。そして、アルミニウム製で驚くほど軽いから、準備や後片付けが億劫にならないのも嬉しいポイントです。
でも、これだけ魅力的な製品を作る「SIMPLUS」というブランド、一体どこの国のメーカーなのでしょうか?この記事では、そんな少しミステリアスなSIMPLUSの正体と、人気ホットプレートSP-GL02の実力を、ユーザーの評判も交えながら徹底的に掘り下げていきます。


SIMPLUSとは?ブランドの国籍と企業背景の徹底解説
企業詳細
「SIMPLUS(シンプラス)」というブランド名を聞いて、すぐにどこの国の企業か思い浮かぶ人は、まだ少ないかもしれません。実は、SIMPLUSは海外ブランドではなく、日本の企業が企画・開発を手がけるオリジナルブランドです。
このブランドを展開しているのは、主にECサイト「リコメン堂」を運営する株式会社ジェネレーションパスという日本の会社です。彼らはECマーケティング事業を主軸としており、インターネット通販の知見を活かして、消費者のニーズを的確に捉えた製品を世に送り出しています。
SIMPLUSのブランドコンセプトは、その名の通り「Simple(シンプル)だけど、一味違う個性(Plus)」。現代のライフスタイル、特に単身世帯や少人数世帯の増加を背景に、「余計な機能は要らないけれど、デザインや自分らしさにはこだわりたい」という声に応える製品作りをしています。
製品の企画やデザイン、品質管理といった心臓部は日本国内で行われています。そして、製造はコストと品質のバランスが取れた、信頼のおける中国の協力工場に委託するという、いわゆる「ファブレス」と呼ばれる形態をとっています。これにより、日本基準の品質を保ちながら、手頃な価格を実現しているのです。製品パッケージに「MADE IN CHINA」と記載があるのはこのためで、法令に準拠した誠実な表示と言えるでしょう。
2017年1月にテレビや冷蔵庫といった製品からスタートしたSIMPLUSは、その後、掃除機やキッチン家電などラインナップを拡充。その人気は着実に高まり、2025年7月には累計販売台数50万台を突破するなど、目覚ましい成長を遂げている新進気鋭のブランドです。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
安全性:★★★★ (4.0)
製造は中国ですが、企画・設計は日本の企業が日本の法律や安全基準に準拠して行っています。販売元も日本の法人であり、万が一の際のサポート体制も期待できるため、安全性への配慮は高いと評価しました。海外のノーブランド品とは一線を画す安心感があります。
デザイン・使いやすさ:★★★★☆ (4.5)
「Simple + Plus」のコンセプト通り、無駄を削ぎ落としたモダンでスタイリッシュなデザインは、多くのユーザーから高く評価されています。操作が直感的で分かりやすい製品が多く、誰でも気軽に使える点も大きな魅力です。キッチンの景観を損なわず、むしろ格上げしてくれるデザイン性は、ほぼ満点に近い評価です。
実績:★★★★ (3.5)
2017年スタートと、大手家電メーカーに比べれば歴史は浅いですが、わずか数年で累計販売50万台を突破した実績は驚異的です。これは、製品が多くの消費者に受け入れられている確かな証拠と言えるでしょう。まだ発展途上である点を考慮しつつも、その急成長ぶりを高く評価しました。
市場の信頼度:★★★ (3.0)
主にオンラインでの販売が中心のため、パナソニックや日立といったナショナルブランドほどの知名度や盤石な信頼性はまだありません。しかし、SNSや口コミサイトでの評価は着実に高まっており、コストパフォーマンスを重視する層からの信頼を確実に獲得しています。今後のブランド展開次第で、さらに評価が高まる可能性を秘めています。
コストパフォーマンス:★★★★☆ (4.5)
SIMPLUSの最大の強みと言えるのが、この項目です。日本の品質基準と洗練されたデザインを維持しながら、徹底したコスト管理によって非常に手頃な価格を実現しています。同等の機能を持つ大手メーカー品と比較した場合の価格優位性は明らかで、多くのユーザーが購入の決め手に挙げています。
総合評価:★★★★ (4.2)
SIMPLUSは、「安かろう悪かろう」のイメージを覆す、賢い消費者のための新しい選択肢と言えるブランドです。ブランドの歴史や知名度よりも、日々の暮らしにフィットするデザインと実用性、そして納得のいく価格を重視する方にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。総合的に見て、安心しておすすめできる優良ブランドと評価します。
商品紹介:SIMPLUS 吸煙グリル ホットプレート SP-GL02



商品スペック
- 特徴: 吸煙グリル
- 色: ブラック
- 材質: アルミニウム
- ブランド: simplus
- 商品の寸法: 29.8 cm (奥行き) x 50 cm (幅) x 12.8 cm (高さ)
- ワット数: 1350 W
- 付属コンポーネント: プレート、ヒーター、カバー、汁受け皿、ファン、電源コード
- スタイル: モダン
- 電圧: 100 ボルト
良い口コミ
「煙の少なさに驚きました。マンション住まいなので諦めていたおうち焼肉が、気兼ねなく楽しめるようになって本当に嬉しいです。」
「火力が十分あり、お肉が美味しく焼けます。ファンの音はしますが、煙が吸い込まれていくのが目に見えて分かり、効果を実感できます。」
「とにかくデザインがおしゃれ。テーブルに出しっぱなしでも生活感が出ません。操作もタッチパネルでシンプルなので、機械が苦手な妻も喜んで使っています。」
「アルミ製で見た目よりずっと軽くて驚きました。準備や後片付けのハードルが下がります。プレートもフッ素加工で汚れがスルッと落ちて快適です。」
「焼肉後の部屋のニオイが、以前使っていたホットプレートとは比べ物にならないくらい少ないです。服やカーテンへのニオイ移りを心配しなくていいのが最高です。」
気になる口コミ
「長時間、最高温度で使っていると、安全装置が作動するのか電源が自動で切れてしまうことがありました。少し冷ませばまた使えますが、調理の流れが止まってしまいます。」
「プレートの場所によって少し焼きムラがあるように感じます。特に厚みのあるお肉は、火が通りやすい場所を見つけながら焼く工夫が必要かもしれません。」
「お手入れの際に、吸煙ファン部分のカバーが固くて外しにくいです。最初はコツが掴めず、少し苦労しました。」
「ガスの焼肉コンロのような、一瞬で表面を焼き固めるほどの強火ではありません。じっくり美味しく焼くスタイルだと割り切れば問題ないです。」
「説明書のイラストが少し簡略的で分かりにくい部分がありました。特にファン周りの分解・組み立ては、動画などで解説があればもっと親切だと感じました。」
「SP-GL02」のポジティブな特色
このホットプレートの最大の特色は、単に「煙が少ない」ということではありません。それは、「焼肉を、もっと自由にする」という体験そのものです。
60点の考え方では、「吸煙機能で煙をカットする」となります。しかし、100点の視点で見ると、この機能がもたらすのは、ライフスタイルの革新です。例えば、「今日は疲れたから、外食せずに家で手軽に焼肉にしよう」という選択が、何の躊躇もなくできるようになります。今までは「でも、部屋が臭くなるし、煙探知機が鳴るかも…」と、焼肉は一大決心が必要なイベントでした。しかしSP-GL02があれば、その心理的な壁が完全に取り払われます。
プレート側面から煙を力強く吸い込むシロッコファンは、まるで食卓の空気を守る”静かな守護神”。発生した煙が立ち昇る前に吸い込まれていく様子は、見ていて実に爽快です。これにより、翌朝のカーテンに染み付いたニオイにがっかりすることも、服についた油の匂いをファブリーズでごまかす必要もなくなります。
さらに、1350Wというパワフルな火力と、熱伝導の良いアルミ鍛造フッ素加工プレートの組み合わせ。これが、ただ煙が出ないだけでなく、「美味しく焼ける」という、ホットプレートとして最も重要な使命を果たしてくれます。お肉の表面はカリッと香ばしく、中はジューシーに。野菜は甘みを引き出しながら、シャキッとした食感を残します。
この「解放感」と「美味しさ」の両立こそが、SP-GL02を単なる家電から、「暮らしを豊かにするパートナー」へと昇華させているのです。
「SP-GL02」のネガティブな特色
一方で、気になる口コミから見えてくるネガティブな特色も、ユーザー視点で深く掘り下げ、付き合い方を考えることで、購入後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。
60点の考え方では、「火力が弱い」「手入れが面倒」といった単なる欠点の指摘で終わります。しかし100点の改善案は、それが「どういう特性で、どう付き合えばいいか」を具体的に示すことです。
まず、「火力が物足りない、焼きムラがある」という点。これは、直火のガスコンロと比較した場合に感じやすい特性です。SP-GL02は、安全性を考慮した電気ヒーター式。そのため、一気に高温で焼き上げるというよりは、プレート全体をじっくりと適温に保ち、安定して熱を伝えるスタイルです。この特性を理解し、「調理開始前に5分ほどしっかりと予熱する」「一度にプレートを覆い尽くすほど食材を乗せない」という2点を守るだけで、焼き加減は見違えるほど改善します。これは欠点ではなく、美味しく使いこなすための「コツ」と捉えるのが正解です。
次に、「ファンカバーが固くて外しにくい」という手入れの問題。これは初回に多くのユーザーが戸惑うポイントのようです。説明書通りに両手でスライドさせようとして、うまくいかない。ここで「不良品だ!」と諦めるのは早計です。イメージとしては、固い瓶の蓋を開ける時のように、片側を固定し、もう片方に少し力を込めて「ひねる」ようにスライドさせるのがコツ。一度感覚を掴めば、2回目からは驚くほどスムーズに着脱できるようになります。最初の小さな試練を乗り越えれば、その先には快適なメンテナンスが待っています。
最後に「高温で使うと電源が切れる」という現象。これは故障ではなく、過熱を防ぐための安全装置が正常に作動している証拠です。特に長時間、最高温度設定で稼働させた場合に起こりやすいです。これは、安全を最優先する設計思想の表れと理解しましょう。もし作動した場合は、慌てずに一度電源をオフにし、食事の合間の小休憩だと思って数分待てば復旧します。むしろ、安全への配慮がしっかりしている製品である、という安心材料と捉えることもできるでしょう。


他メーカー比較:SIMPLUS SP-GL02 vs. 人気競合製品
SIMPLUSのホットプレートSP-GL02は、魅力的なスペックと価格で注目を集めています。しかし、市場には他にも多くの吸煙・減煙を謳うホットプレートが存在します。ここでは、代表的な競合製品と比較し、SP-GL02の立ち位置とどのような人におすすめなのかを明らかにしていきます。
【総合力タイプ】YAMAZEN(山善)「XGRILLシリーズ」との比較
まず比較したいのが、コストパフォーマンスと実用性で定評のあるYAMAZENの「XGRILL」シリーズです。YAMAZENのモデルは、SIMPLUSと同様に吸煙ファンを内蔵しているのが大きな特徴です。
煙のカット率においては、YAMAZENは「94%カット」など具体的な数値を公表しているモデルもあり、吸煙性能への自信がうかがえます。一方、SIMPLUS SP-GL02も強力なファンを搭載しており、口コミを見る限りその効果は絶大で、両者に大きな性能差はないと推測されます。
大きな違いは「多機能性」です。YAMAZENの製品には、焼肉プレートの他に「たこ焼きプレート」や「平面プレート」が付属するモデルが多く存在します。一台で焼肉からお好み焼き、アヒージョ、たこ焼きまで楽しみたいという、ファミリー層やホームパーティー好きにはYAMAZENの多機能性が魅力的に映るでしょう。
対してSIMPLUS SP-GL02は、焼肉(グリル)に特化した潔いシンプルさが特徴です。付属品もグリル調理に必要なものに絞られています。これにより、収納がコンパクトになり、価格も抑えられています。「用途はほぼ焼肉」と決めている方や、ミニマルな暮らしを志向する方には、SIMPLUSのシンプルさがむしろメリットになります。
価格帯は、両者とも比較的手頃なゾーンに位置しますが、多機能な分、YAMAZENの方がやや高価になる傾向があります。デザイン面では、SIMPLUSのモダンでスタイリッシュな外観に対し、YAMAZENはより実用的で堅実なデザインと言えるでしょう。
選び方のポイント
- 一台で何役もこなしたいなら → YAMAZEN
- 焼肉特化でデザインとコスパを重視するなら → SIMPLUS
【デザイン重視タイプ】BRUNO(ブルーノ)「グリルプレート」との比較
おしゃれなキッチン家電の代名詞ともいえるBRUNO。そのコンパクトホットプレートシリーズにも、減煙を意識した「グリルプレート」があります。
BRUNOの減煙の仕組みは、SIMPLUSのようなファンではなく、プレートの形状に秘密があります。プレート表面に施された凹凸と傾斜によって、肉から出た余分な脂が中央の穴に落ちる構造になっています。脂がヒーターに直接触れにくいため、煙の発生を抑えるというロジックです。
決定的な違いは、煙の抑制力です。ファンで強制的に煙を吸い込むSIMPLUSの方が、構造上、煙の抑制効果は高いと言えます。BRUNOはあくまで「減煙」であり、完全に煙を防ぐことは難しいでしょう。焼肉の頻度が高く、煙やニオイを徹底的に排除したいのであれば、SIMPLUSに軍配が上がります。
しかし、BRUNOの魅力はなんといってもその圧倒的なデザイン性と豊富なカラーバリエーションです。「食卓を彩る」というコンセプト通り、出しっぱなしにしておきたくなるような愛らしいデザインは、他の追随を許しません。また、基本の平面プレートやたこ焼きプレートなど、オプションが豊富なのも強みです。
価格は、本体とグリルプレートを揃えると、SIMPLUSよりも高価になることがほとんどです。
選び方のポイント
- デザインと食卓の華やかさを最優先し、時々焼肉を楽しむ程度なら → BRUNO
- 本格的なおうち焼肉を、煙を気にせず楽しみたいなら → SIMPLUS
【火力重視タイプ】Iwatani(イワタニ)「カセットガス式スモークレス焼肉グリル」との比較
電気式ではなく、カセットガスを熱源とするのがIwataniの製品です。最大のメリットは、直火ならではの圧倒的な火力。お店のような本格的な焼き加減を家庭で再現したい、というこだわり派から絶大な支持を得ています。
Iwataniの減煙の仕組みもプレートの工夫によるものです。肉の脂をプレート下の水皿に落とすことで、煙の発生を抑えます。この方式も効果は高いですが、ファンの力で吸い込むSIMPLUSほどの強制力はありません。
使い勝手の面では、SIMPLUSがコンセントに挿すだけなのに対し、Iwataniはカセットガスの準備と交換が必要です。また、電気式に比べて本体が高温になりやすく、小さいお子さんがいる家庭ではより注意が必要かもしれません。一方で、電源コードがないため、ベランダやキャンプなど、場所を選ばずに使えるのは大きな利点です。
お手入れに関しては、構造がシンプルな分、Iwataniの方が楽だと感じる人もいるかもしれません。SIMPLUSはファン部分の掃除が一手間加わります。
選び方のポイント
- 場所を選ばず、直火の本格的な火力を求めるなら → Iwatani
- 室内で手軽に、安全に、かつ煙を強力に抑制したいなら → SIMPLUS
SIMPLUS SP-GL02の独自のポジション
これらの比較から、SIMPLUS SP-GL02が持つ独自のポジションが見えてきます。それは、「手の届く価格で、スタイリッシュなデザインと強力な吸煙機能を両立させた、焼肉特化型ホットプレート」という立ち位置です。
多機能さではYAMAZENに、デザインの華やかさではBRUNOに、火力のロマンではIwataniに、それぞれ一歩譲る部分はあるかもしれません。しかし、「とにかく家で煙を気にせず焼肉がしたい」「でも、ダサいデザインは嫌だ」「余計な機能は要らないから、その分安くしてほしい」という、現代の消費者が持つ最もコアなニーズに、これほど的確に応えてくれる製品は他にないでしょう。
SIMPLUS SP-GL02は、まさにブランドコンセプトである「Simple + Plus」を体現した、賢い選択肢と言えるのです。
まとめ
SIMPLUSのホットプレートSP-GL02を深掘りしてきましたが、この製品を一言で表すなら、「おうち焼肉の救世主」という言葉がぴったりかもしれません。
これまでのホットプレートは、どうしても「煙とニオイ」という、避けては通れない悩みを私たちに突きつけてきました。それはまるで、楽しいパーティーの後に必ずやってくる、面倒な後片付けのようなもの。しかしSP-GL02は、その悩みの根源をパワフルなファンで力強く吸い込み、過去のものにしてくれます。
もちろん、完璧な製品というわけではありません。火力のムラや、慣れが必要なファン周りのお手入れといった点は、まるでちょっとクセのある友人のようです。ですが、そのクセさえも理解し、上手な付き合い方を見つければ、これほど頼りになる相棒はいないでしょう。
多機能さを誇るYAMAZEN、食卓を彩るBRUNO、火力を追求するIwatani。ライバルたちがそれぞれ異なる魅力を持つ中で、SIMPLUSは「煙を気にせず、シンプルに、美味しく焼きたい」という、最もストレートな願いに真正面から応えてくれます。
もしあなたが、週末の夜、家族や友人とテーブルを囲み、心ゆくまで焼肉を楽しみたいと願うなら。そして、その翌朝、部屋の空気が昨日のままであることにガッカリしたくないのなら。このSIMPLUS SP-GL02は、あなたの食卓に、きっと新しい風を吹き込んでくれるはずです。

