【WACACO】どこから来た?ポータブルエスプレッソの革命児!「Minipresso GR」が実現する究極の携帯性とクレマの秘密

はじめに

ポケットから取り出した小さな筒が、ほんの数分で森の中を「極上のカフェ」に変える光景を想像してみてください。電源も、重たい機材も必要ありません。

ただ、お湯とコーヒー粉、そして少しの遊び心があればいいのです。

これまで、屋外で飲むコーヒーといえば、ドリップバッグやインスタントが主流でした。
しかし、あの濃厚でとろりとした「クレマ(泡)」が乗ったエスプレッソを、山の頂上やオフィスの片隅で味わえたなら、日常はどれほど豊かになるでしょうか。

これを実現したのが、ポータブルエスプレッソマシンの革命児「WACACO(ワカコ)」「Minipresso GR」です。

発売から時を経てもなお、多くの愛好家を惹きつけてやまないこの黒いボディには、単なる調理器具を超えた「ロマン」が詰まっています。

今回は、知る人ぞ知る香港発の革新企業WACACOの正体に迫りつつ、なぜMinipresso GRがこれほどまでに支持されるのか、その実力を余すところなく解剖します。

不便ささえも愛おしくなる、アナログな抽出の世界へご案内しましょう。

WACACOとは

企業詳細

WACACO(ワカコ)は、2013年に香港で設立されたスタートアップ企業です 。創業者はフランス出身のインダストリアルデザイナー、ヒューゴ・カイエトン(Hugo Cailleton)氏と、長年の同僚であったジェシー・ワン(Jessie Wang)氏です 。​

社名の由来は非常にユニークで、二人の名前と「協力」を意味する言葉を組み合わせた造語です。「WAng(ワン)」「CAilleton(カイエトン)」「COoperation(コーポレーション)」の頭文字を繋げ、「WACACO」と名付けられました 。​

設立のきっかけは、ヒューゴ氏がある朝、出張先のホテルで飲んだエスプレッソのあまりの不味さに失望したことでした。「外出先でも、自宅のような最高の一杯を自分の手で淹れたい」という強い想いが、彼を突き動かしたのです 。家庭用エスプレッソマシンの製造に長年携わっていた彼の専門知識と、妥協のないデザイン哲学が融合し、最初の製品である「Minipresso」が誕生しました。現在ではポータブルエスプレッソマシンの分野で世界的なリーダーとしての地位を確立しています。​

★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)

  • 革新性(★★★★★ 5.0): 「電源不要で8気圧」というギミックを小型ボディに詰め込んだ技術力は、業界に革命を起こしました。他社の追随を許さない独創性があります。
  • デザイン性(★★★★★ 5.0): インダストリアルデザイナーが創業しただけあり、機能美と携帯性を両立させたフォルムは非常に洗練されています。
  • 実績と歴史(★★★★☆ 4.0): 2013年の創業から10年以上、世界中で愛用され続けている実績は、一過性の流行ではない証明です。
  • サポート体制(★★★★☆ 4.0): 海外拠点ですが、グローバルな展開をしており、マニュアルや付属品の供給も安定しています。日本のAmazon等でも正規の取り扱いがあり安心感があります。

【総合評価:★★★★☆ 4.5】

商品紹介:WACACO ポータブルエスプレッソマシン ‎MINIPRESSO GR FBA

商品スペック

  • 容量70 ミリリットル
  • 色ブラック
  • 商品の寸法7奥行き x 6幅 x 17.5高さ cm
  • 特徴ポータブル
  • コーヒーメーカータイプエスプレッソマシン
  • 材質プラスチック
  • スタイルModern
  • 商品用途・使用方法エスプレッソ
  • 商品の推奨用途キャンプ 水タンク容量:约70ml
  • 平均圧力:8 bar
  • セット内容・付属品:本体、ビルトインエスプレッソカップ、フィルターバスケット、スプーン、ブラシ、バッグ、多言語教材

良い口コミ

「山頂で淹れたてのエスプレッソを飲んだ瞬間、疲れが吹き飛びました。電源がいらないので、荷物を減らしたい登山には最高の相棒です」

「手動ポンプを押すたびに圧力がかかっていく感触が楽しいです。あえて手間をかける時間が、在宅ワークのいい気分転換になっています」

「正直、おもちゃのような見た目で期待していませんでしたが、しっかりとしたクレマ(泡)ができて驚きました。味は本格的なマシンに引けを取りません」

「カプセル式ではなく、好きなコーヒー豆(粉)を使えるのが嬉しいです。地元の焙煎所で買った豆をキャンプで試すのが週末の楽しみになりました」

「構造がシンプルなので、壊れる心配が少ないのが良いです。バッテリー切れの心配もなく、防災グッズとしても優秀だと思います」

気になる口コミ

「使用後の掃除が少し面倒です。パーツを分解して洗う際に、どうしても水滴やコーヒー粉がこぼれてしまい、キッチンが汚れることがあります」

「抽出のために何度もポンプを押す必要があり、意外と握力を使います。女性の手だと、最後の方は両手で押し込まないと厳しいかもしれません」

「お湯を別途用意しなければならないのが盲点でした。保温ボトルのお湯だと温度が下がってしまい、熱々のエスプレッソを作るには工夫が必要です」

「一度に作れる量が70ml(実質50ml程度)と少ないので、二人分淹れるには洗浄も含めてかなり時間がかかります。ソロ専用と割り切るべきです」

「フィルターバスケットのセットが甘いと、隙間からお湯が漏れて火傷しそうになりました。慣れるまでは慎重に扱う必要があります」

「Minipresso GR」のポジティブな特色

この商品の最大の魅力は、「電気という文明の利器を捨て、人間の力だけで8気圧(bar)を生み出す」という点に尽きます。通常、エスプレッソの抽出に必要な圧力は電動ポンプで作りますが、Minipresso GRは特許取得済みのピストンシステムにより、指先の力だけでこれを実現しました 。​

また、カプセル専用モデルとは異なり、「GR(Ground)」モデルは挽いたコーヒー豆をそのまま使用できるため、豆の種類や挽き具合による味の変化を無限に探求できます。自分好みの味を追求できるこの自由度の高さこそが、コーヒー愛好家の心を掴んで離さない理由です。さらに、全てのパーツが高さ17.5cmの本体内に収まる「マトリョーシカ」のような収納設計は、ミニマリストにとっても所有欲を満たす美しさがあります。

「Minipresso GR」のネガティブな特色

一方で、その「手動」という特性が最大のネックになることも事実です。美味しいショットを抽出するためには、数十回ポンピングを繰り返す必要があり、特に圧力がピークに達する後半はそれなりの力が必要です 。優雅なティータイムというよりは、少し体育会系な作業を強いられます。​

また、構造が複雑でパーツ点数が多いため、使用後のメンテナンスには手間がかかります 。特にアウトドアでの使用時、小さなパッキンやフィルターを紛失してしまうと使用不能になるため、管理には細心の注意が必要です。「手軽に飲みたい」という人よりも、「淹れる工程そのものを愛せる」人向けの商品といえるでしょう。​

他メーカーの商品との比較

ポータブルエスプレッソマシンの世界には、WACACO以外にも強力なライバルが存在します。ここでは、代表的な競合製品である「Handpresso(ハンドプレッソ)」や「Staresso(スタレッソ)」と比較しながら、Minipresso GRの立ち位置を明確にします。

圧力システムと操作性の違い

まず、フランス生まれの古参メーカー「Handpresso」との最大の違いは、圧力のかけ方にあります。Handpressoは自転車の空気入れのように、あらかじめポンピングして空気を圧縮し、その力で一気に抽出する仕組みです。圧力は最大16気圧と強力ですが、本体が大きく、形状も長細いため携帯性では劣ります 。​

対して「Minipresso GR」は、抽出・注入の動作と同時に加圧を行うセミオートピストン方式です。事前の加圧作業が不要で、直感的に操作できる点が優れています。また、「Staresso」は上から下に手のひらで押し込む縦型ポンプを採用しており、体重をかけやすいのが特徴ですが、ガラスパーツを使用しているモデルも多く、アウトドアでの堅牢性という点ではオールプラスチック製のMinipresso GRに軍配が上がります。

味わいとクレマの質

エスプレッソの命である「クレマ(泡)」の生成能力については、各社一長一短があります。Handpressoは高圧ですが、意外にもクレマは薄くなりがちで、どちらかといえばすっきりとした味わいになる傾向があります 。​

一方、Minipresso GRは8気圧という、商業用マシン(9気圧)に近い適度な圧力で抽出するため、濃厚で粘度のあるリッチなクレマを作りやすいと評価されています 。豆の挽き具合にシビアな面はありますが、成功した時の味の再現性は、このサイズのマシンとしては驚異的です。​

メンテナンスとコストパフォーマンス

最後に、維持管理と価格面での比較です。「Aeropress(エアロプレス)」のような注射器型の器具は、掃除が圧倒的に楽で耐久性も高いですが、圧力が低いため「濃いコーヒー」は作れても、厳密な意味でのエスプレッソは作れません 。​

Minipresso GRは、本格的なエスプレッソが作れるマシンの中では比較的安価で入手可能です。Handpressoなどは高価になりがちですが、WACACOはパーツを樹脂製に統一することでコストを抑えています。ただし、前述の通りパーツが多く洗浄が面倒な点は、シンプルなAeropressには劣ります。

結論として、「究極の携帯性」と「本格的なクレマ」のバランスを最も高い次元で両立させ、かつコストを抑えているのがMinipresso GRです。「登山やキャンプで、どうしても本物のエスプレッソが飲みたい。でも荷物は増やしたくない」というニッチですが切実な要望に対して、これ以上の正解はないでしょう。

まとめ

WACACO Minipresso GRについて、そのルーツから使い勝手まで詳しく見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

この小さな黒いマシンは、単にコーヒーを淹れる道具ではありません。それは、忙しない日常の中に「意図的な不便」を取り入れ、自分だけの時間を取り戻すためのスイッチのような存在です。ポンプを押し込む指先の重みや、抽出された琥珀色の液体がカップに落ちる音。その一つひとつが、デジタルに疲れた五感を優しく刺激してくれます。

もちろん、ボタン一つで完了する全自動マシンの便利さには敵いません。掃除も面倒ですし、お湯の準備も必要です。しかし、そんな手間さえも「儀式」として楽しめる余裕が生まれたとき、あなたのコーヒーライフはより深く、味わい深いものに変わるはずです。

もしあなたが、次の休日にリュック一つで出かけようと計画しているなら、この相棒をポケットに忍ばせてみてください。きっと、いつもの景色が少しだけ違って見えるはずです。次のキャンプ場、あるいは自宅のベランダで、最高の一杯に出会えますように。

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