はじめに
Amazonのランキングで見かけるあのスピーカー、安くて良さそうだけど聞いたことがない名前だな。そう感じたことはありませんか。特にオーディオ機器は、見た目とスペックが立派でも、実際に届いてみると音質がスカスカだったり、すぐに壊れてしまったりする不安がつきまといます。今回スポットを当てる「BOGASING」も、まさにそんな疑念を抱かれがちなブランドの一つです。
昨今の物価高騰が家計を直撃する中で、趣味の音楽や動画視聴に何万円もかけるのは勇気がいります。一方で、100円ショップの安価なスピーカーでは物足りない、というわがままなニーズが現代の主流になっています。そんな「コスパ至上主義」の時代に、BOGASINGのワイヤレススピーカー「M5」は救世主になり得るのでしょうか。スマートフォンの内蔵スピーカーでは味わえない、胸に響く低音やライブ会場のような臨場感。それを手頃な価格で実現すると謳うこのメーカーの正体を、私の専門知識を総動員して徹底的に解剖します。単なるスペックの羅列ではなく、運営元の信頼性から他社とのガチンコ比較まで、あなたが納得してポチるための判断材料をすべて提示します。


BOGASINGはどこの国のメーカー?運営元の正体を調査
企業詳細
BOGASING(ボガシング)は、中国の広東省深圳(シンセン)に拠点を置く「Shenzhen Bogasing Technology Co., Ltd.」が展開するオーディオブランドです。深圳といえば、世界中の電子機器が集まる「中国のシリコンバレー」として知られており、DJIやHUAWEIといった世界的企業も本拠を構えるハイテク産業の心臓部です。
BOGASINGは2016年前後に設立され、主にBluetoothスピーカーやヘッドホンの設計・製造・販売を行っています。自社で研究開発チームを持ち、数多くの特許を取得している点が、単に他社の製品にロゴを貼って売るだけの転売業者とは一線を画しています。特に「低音の響き」にこだわったチューニングをブランドのアイデンティティとしており、欧米や日本のAmazon市場を中心に、コストパフォーマンスの高い実力派ブランドとしての地位を確立しました。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
- 製造・技術力の透明性:★★★☆☆ (3.5)
- サポート・対応の迅速さ:★★★☆☆ (3.0)
- 市場での実績・評価:★★★★☆ (4.0)
- コストパフォーマンス:★★★★★ (5.0)
総合評価:★★★☆☆ (3.9 / 5.0)
新興ブランド特有の「大手ブランドに比べた保証拠点の少なさ」はあるものの、製品自体のビルドクオリティは高く、実直にオーディオ機器と向き合っているメーカーであると判断できます。
商品紹介:BOGASING ワイヤレススピーカー「M5」



商品詳細
- スピーカー最大出力:40 ワット
- 周波数応答:20 KHz
- 接続技術:AUX, Bluetooth, USB
- オーディオ出力モード:ステレオ
- 取り付けタイプ:テーブルトップマウント
- スピーカータイプ:3D
- 特徴:USBポート, ステレオペアリング, ポータブル, 内蔵マイク, 防水
- 商品の推奨用途:サラウンドサウンドシステム用
- 対応デバイス:スマートフォン, タブレット, テレビ, デスクトップ, ノートパソコン
- サブウーファー直径:47 ミリメートル
- 色:ブラック
- 付属コンポーネント:1* 3.5 mmオーディオケーブル、1* USB-C充電ケーブル、1*スピーカー本体, クイックスタートガイド
- 商品の寸法:7.5奥行き x 16幅 x 7高さ cm
- 商品の重量:0.76 キログラム
- 防水性:あり
- 制御方法:タッチ
- ワイヤレス通信技術:Bluetooth
- 電源:バッテリー
- バッテリー:必要(内蔵)
- 連続使用可能時間:30 Hours
- ウーファーの直径:47 ミリメートル
良い口コミ
「40Wという出力の通り、屋外で使っても音がかすれず、非常にパワフルな低音が響きます」
「30時間の連続再生ができるので、キャンプに持っていっても充電の心配をせずに過ごせました」
「操作パネルがタッチ式で高級感があり、直感的に音量調整ができるのが便利です」
「防水性能がしっかりしているので、お風呂場でのリラックスタイムに重宝しています」
「この価格帯でTWS(ステレオペアリング)ができるのは驚きで、2台並べると音の広がりが別物になります」
気になる口コミ
「本体が約0.76キロと意外にずっしりしているので、長時間歩いて持ち運ぶには重く感じます」
「低音が強調されている分、ボーカルの繊細な高音を重視する人には少しこもって聞こえるかもしれません」
「起動時や接続時のシステム音が少し大きく、夜間に使うときは少し気を使います」
「タッチパネルの反応が良すぎて、本体を移動させるときに意図せず触れてしまうことがあります」
「付属のオーディオケーブルが少し短く、テレビと繋ぐ際には配置に工夫がいりました」
BOGASING M5のポジティブな特色
BOGASING M5の最大の武器は、そのコンパクトな筐体からは想像もつかない「音圧の暴力」とも言えるパワフルさです。40Wの最大出力は、一般的なこのサイズのポータブルスピーカー(20W程度)の約2倍に相当します。これにより、広いリビングや風のある屋外でも、音が空間に負けることなくしっかりと届きます。
さらに、特筆すべきは「30時間」という驚異的なスタミナです。毎日1時間程度の使用であれば、一度の充電で1ヶ月近く使い続けることが可能です。充電の手間という、ワイヤレス機器最大のストレスから解放される点は、日常生活において大きなメリットとなります。ステレオペアリング機能を利用すれば、映画視聴時に本格的なホームシアターのような臨場感を格安で構築できる点も、非常に優れた拡張性と言えます。
BOGASING M5のネガティブな特色
一方で、設計上のトレードオフとして「重量感」は無視できません。0.76kgという重さは、500mlのペットボトルよりも重く、カバンに入れて軽快に持ち運ぶというよりは、車で移動するアウトドアや据え置きでの使用に適しています。
また、音質の傾向が低音重視の「ドンシャリ」寄りであるため、クラシック音楽やラジオの音声をクリアに聴きたいという用途には、やや不向きな側面があります。タッチパネル操作も、スマートな外観に寄与している反面、手探りでの操作がしづらいという物理ボタン派のユーザーにはデメリットに映る可能性があります。


他メーカーの商品との比較
BOGASING M5の実力を測る上で、避けて通れないのが同価格帯・同カテゴリの競合製品との比較です。ここでは、特に知名度の高い3つのブランドと比較します。
Anker(アンカー)Soundcoreシリーズとの比較
モバイルバッテリーで有名なAnkerのスピーカーは、非常にバランスが良いのが特徴です。BOGASING M5と比較すると、Ankerは専用アプリによるイコライザー調整が優秀で、音の細かなカスタマイズに長けています。しかし、純粋な「音のパワー(W数)」と「バッテリー持ち」で比較すると、M5が優位に立つ場面が多く見られます。洗練されたソフト面を求めるならAnkerですが、パワーとスタミナというハードウェアの馬力を優先するならBOGASING M5に軍配が上がります。
JBL(ジェービーエル)Flip/Goシリーズとの比較
世界的な音響メーカーであるJBLのスピーカーは、独自の「JBLシグネチャーサウンド」により、非常に明快で明るい音が特徴です。M5との違いは、ブランド料が含まれるため、同じ予算であればJBLの方がスペック(出力やバッテリー容量)が低くなる傾向にあります。JBLは「ブランドの安心感」と「中高音の抜けの良さ」を重視する人向けですが、M5は「同じ価格でワンランク上の出力と駆動時間」を求めるコストパフォーマンス重視のユーザーに適しています。
Tribit(トリビット)StormBoxシリーズとの比較
BOGASINGと同じく、中国発のハイコスパブランドとして評価の高いTribit。Tribitは特に防水性能や耐久性に定評があり、過酷なアウトドアシーンを想定した作りになっています。M5と比較すると、Tribitはよりバランスの取れた全方位型の音作りをする傾向がありますが、M5は「3Dサウンド」や「ステレオ感」の演出において独自のこだわりを見せています。ガシガシ使い倒すタフネスさを求めるならTribit、自宅での映画鑑賞など臨場感を重視するならM5という使い分けが可能です。
まとめ
無名のブランドだと思って敬遠するのは、非常にもったいない選択肢だと断言できます。BOGASING M5は、40Wの大出力と30時間という驚異のスタミナを兼ね備えた、まさに「実用性の塊」のようなスピーカーです。深圳の技術力が凝縮されたそのパフォーマンスは、有名メーカーの入門機を軽々と凌駕するポテンシャルを秘めています。
確かに、手に持った時のずっしりとした重みは、軽快なフットワークを求める方には少し不向きかもしれません。しかし、その重さは強力な磁石を積んだウーファーと、大容量のバッテリーが詰まっている証拠でもあります。重厚な低音が部屋の空気を震わせる瞬間を一度味わえば、その重ささえも頼もしく感じることでしょう。
数千円の投資で、毎日のバスタイムやリビングでの映画時間が、まるで別世界のように様変わりします。ブランド名という看板にお金を払うのではなく、製品そのものの価値を正当に評価したい。そんな賢い選択をしたいあなたにとって、このM5は期待を裏切らない相棒になります。新しい音の世界へ一歩踏み出し、日常に上質な響きを取り入れてみてください。




