はじめに
「映像のクオリティは、カメラの性能ではなく『光』で決まる」。この事実に気づいたとき、クリエイターとしての階段を一つ上ったと言えるかもしれません。しかし、プロ仕様の照明機材は高価で場所を取るものばかり。そんな中、デスクの片隅に置ける「魔法の杖」のようなライトが、今SNSで密かなブームを巻き起こしています。それが、今回ご紹介するVIJIMの「VL110-J6」です。昨今の円安や物価高の影響で機材選びも慎重にならざるを得ない2026年現在、コストを抑えつつプロ級の演出を可能にするこのガジェットは、まさに時代のニーズが生んだ最適解と言えるでしょう。本記事では、謎多きブランド「VIJIM」の正体から、実際の使い勝手までを徹底的に解剖します。


VIJIMブランドとは?概要と信頼性
企業詳細
VIJIM(ヴィジム)というブランド名を聞いて、「また新しい中華系メーカーか」と思われた方もいるかもしれません。しかし、その実態はクリエイター界隈で絶大な支持を集める「Ulanzi(ウランジ)」の親会社、あるいは中核をなす兄弟ブランドという立ち位置にあります。
リサーチの結果、運営元は中国の深センに拠点を置く「Shenzhen Vijim Technology Co., Ltd.(深圳市微吉貿易有限公司)」であることが判明しました。深センは「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれ、DJIなどの世界的企業を輩出した都市です。特筆すべきは、2025年にゴリラポッドで有名な「JOBY」を買収したというニュースです。これは、単なる安価なコピー品メーカーではなく、世界の映像機器市場をリードする巨大企業グループの一員であることを裏付けています。VIJIMブランド自体は、主に照明機材やデスクトップスタンドなどのスタジオ周辺機器に特化して展開されています。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
- 公開情報の透明性:★★★★★ (5.0)
- 所在地、代表者名、連絡先が明確に公開されており、公式サイトも充実しています。
- 市場での実績:★★★★★ (5.0)
- Ulanziグループとして世界190カ国以上で販売実績があり、特許保有数も700を超えています。
- サポート体制:★★★★☆ (4.0)
- グローバル展開しており、日本国内のAmazonでも正規代理店を通じたサポートが期待できます。
- 製品の品質管理:★★★★☆ (4.0)
- 安価ながらも金属パーツの多用や仕上げの良さに定評がありますが、稀に初期不良の報告も見られます。
【総合評価】 ★★★★☆ (4.5)
単なる「怪しい海外ブランド」ではなく、世界的なカメラアクセサリー市場のリーダー的存在です。安心して購入できるブランドと判断します。
商品紹介:話題の商品「VL110-J6」紹介:棒型ビデオライトの魅力



商品詳細
- WiFIBluetooth
- 撮影機能HSI, CCT, FX
- カラー棒型
- 電池付属はい
- 梱包サイズ26.6 x 9.4 x 5.2 cm; 350 g
- 電池寿命1 Hours
- ハードウェアインターフェイスUSB
- 商品の寸法39長さ x 39幅 x 240高さ mm
良い口コミ
「マグネットが内蔵されているので、冷蔵庫や鉄製の棚にパチっとくっつけて即席のスタジオが作れます。三脚がいらないのは本当に楽です」
「色の調整幅が広く、商品撮影の背景にほんのり青を入れたい時などに重宝します。この価格でHSIモード(色相・彩度調整)が使えるのは驚異的です」
「USB-Cで充電できるのが現代的で助かります。スマホの充電器と共有できるので、出張時の荷物が減りました」
「サイズ感が絶妙です。長すぎず短すぎず、リュックのサイドポケットにペットボトル感覚で挿して持ち運べます」
「輝度を落とせば間接照明としても優秀です。デスク周りが一気におしゃれな配信者風になりました」
気になる口コミ
「バッテリーの持ちがスペック通り1時間程度と短いです。長時間のライブ配信で使うなら給電しながらでないと厳しいと感じました」
「操作ボタンが小さく、暗い場所だと手探りで操作するのが難しいです。モード切替も慣れが必要です」
「付属の充電ケーブルが少し短いです。デスク上のコンセントまで届かないことがあり、手持ちの長いケーブルを使っています」
「最大の明るさにすると本体が結構熱くなります。冬場はカイロ代わりになりますが、夏場は少し心配になります」
「プラスチック部分の質感が、上位機種に比べるとややチープです。落としたら割れそうな不安感はあります」
「VL110-J6」のポジティブな特色
本製品の最大の魅力は、「場所を選ばない圧倒的な設置の自由度」にあります。単に手で持つだけでなく、本体に内蔵された強力なマグネットにより、金属面であればどこでも瞬時に照明をセットできます。さらに、底面にある標準的な1/4インチネジ穴を使えば、三脚やライトスタンドへの固定も可能です。
また、「HSIモードによる1600万色の表現力」も見逃せません。単なる白や暖色だけでなく、サイバーパンク風のネオンカラーや、夕焼けのようなアンバーなど、意図した通りの色を直感的に作り出せます。全長24cmというサイズは、被写体の影を消すための補助光としても、メインのキーライトとしても使える絶妙なバランスを実現しています。これが数千円台で手に入る点は、映像制作のハードルを大きく下げる革命的な特色と言えます。
「VL110-J6」のネガティブな特色
一方で、明確な弱点は「バッテリー持続時間」です。公称値で「1 Hours(1時間)」となっており、これは最大光量での連続使用を想定すると心許ない数字です。長時間のYoutube撮影やイベント収録では、モバイルバッテリーを接続しながらの使用(パススルー充電)が前提となるでしょう。また、操作インターフェースが小さなボディに集約されているため、設定変更の操作性がやや複雑で、慣れるまでは誤操作を招きやすい点も留意が必要です。


他メーカーの商品との比較
ここでは、市場で競合する主な2つの選択肢と比較し、VIJIM VL110-J6の立ち位置を明確にします。比較対象は、プロ御用達のハイエンド機「Nanlite PavoTube II 6C」と、Amazonで散見される「ノーブランドの格安スティックライト」です。
対ハイエンド機(Nanlite PavoTube II 6C)との比較
映像業界で「基準」とされるNanliteのPavoTube II 6Cは、VIJIM VL110-J6の上位互換と言える存在です。
- 色再現性(CRI): NanliteはCRI95+を誇り、肌の色や商品の色味を忠実に再現します。VIJIMも健闘していますが、厳密な色の正確さを求めるプロの現場(化粧品のCM撮影など)ではNanliteに軍配が上がります。
- ビルドクオリティ: Nanliteは金属筐体を採用しており、堅牢性が非常に高いです。対してVIJIMは樹脂パーツが多く、軽量ですが質感では劣ります。
- 価格差: ここが最大のポイントです。VIJIMはNanliteの約半額〜3分の1程度の価格で購入できます。「80点の性能を30点の価格で手に入れられる」というコストパフォーマンスの高さこそがVIJIMの強みです。Youtubeのサブチャンネル撮影や、個人のVlog用途であれば、VIJIMで十分お釣りが来ると言えます。
対ノーブランド格安品との比較
AmazonにはVIJIMよりもさらに安い、2,000円〜3,000円前後のノーブランド品が溢れています。これらとの違いは明確です。
- 信頼性と安全性: 格安品はバッテリーの発熱や膨張のリスク、あるいは数回使っただけで点灯しなくなる初期不良のリスクが高い傾向にあります。VIJIMは前述の通り、Ulanziグループという確固たる母体があり、品質管理の基準が段違いです。
- 光の質(フリッカー): 格安品は、スローモーション撮影をした際に光がちらつく「フリッカー」が発生しやすいです。VIJIMは撮影用機材として設計されているため、こうしたちらつき対策もしっかり施されています。
- エコシステム: VIJIM製品は、同社の他のスタンドやマウントと組み合わせやすい設計になっています。
結論:VIJIM VL110-J6は誰におすすめか
比較の結果、VIJIM VL110-J6は「プロ機材ほどの厳密さは不要だが、失敗しない品質が欲しい」という層に最適です。
「とりあえず安いのでいいや」でノーブランド品を買って後悔したくない、けれど「ライト一本に1万円以上は出せない」という、賢実なクリエイターにとってのベストバイと言えるでしょう。
まとめ:VIJIMとVL110-J6を選ぶべき理由
VIJIM VL110-J6は、単なる「光る棒」ではありません。それは、あなたのデスクを映画のセットに変え、何気ない日常の記録をドラマチックな作品へと昇華させるための強力なパートナーです。1時間というバッテリーの制約こそありますが、そのコンパクトさと圧倒的なコストパフォーマンスは、他の欠点を補って余りある魅力を持っています。
もしあなたが「動画のクオリティを上げたいけれど、何から買えばいいかわからない」と迷っているなら、まずはこの一本を手に取ってみてください。光を操る楽しさを知ったその日から、世界は今までと違った色で見え始めるはずです。
今回のレビューが、あなたの創作活動を照らす一助となれば嬉しく思います。




