30gの薄いカードが本当に記録しているのは声では無い
はじめに
会議が終わってノートを見返したら、自分の字が読めなかった。
そんな経験に、覚えのある方は多いはずです。
「あの件、結局だれの担当でしたっけ」と翌朝チャットで確認し合う光景も、多くの職場でおなじみです。
その「言った、言わない」の小さなモヤモヤを、カード1枚で片付けようとしているのが「Plaud(プラウド)」というブランドです。
老舗の家電メーカーのような知名度はありません。
それでも、2026年のAmazonプライムデーでは、Plaudの主力モデルがそろって値下げの対象に並びました。
公式ストアでは「1000店舗達成」を記念したセールまで行われています。
聞き馴染みのない名前なのに、なぜここまで広がったのでしょうか。
正直に言うと、筆者も最初は「スマホの録音アプリで十分では」と半信半疑でした。
本記事では、運営企業の成り立ちからお金の流れ、そして前身ブランドの意外な過去まで掘り下げます。
そのうえで、AI(人工知能)が文字起こしと要約までこなす「AIボイスレコーダーNote Pro」(Plaud Note Pro/プラウドノートプロ)の実力と弱点を、他メーカーの製品と並べて忖度なしで確かめます。
最初の一文の意味は、読み終える頃にきっと腑に落ちます。


Plaudとは
企業詳細
①運営会社の基本情報
Plaudブランドを展開しているのは「PLAUD Inc.(プラウドインク)」です。
2021年11月12日に設立され、AIを軸にした音声まわりのハードウェアとソフトウェアを、設計から販売まで手がけています。
法人登録はデラウェア州で、本社はサンフランシスコにあります。
2025年4月時点の会社概要では、共同創業者兼CEO(最高経営責任者)はNathan Xu(ネイサン・シュー)氏で、東京(渋谷)、深圳、シンガポールにも拠点を持ち、社員数は180人以上とされています。
もう一人の共同創業者はCharles Liu(チャールズ・リュウ)氏です。
経済誌Forbes(フォーブス)によると、リュウ氏は深圳で工場を営んできた人物で、2人は自分たちの貯蓄を持ち寄って事業を立ち上げました。
「AIの頭脳」と「ものづくりの腕」を、最初から両輪で持っていた会社と言えます。
②日本法人の体制
日本法人のPLAUD株式会社は2024年7月25日に設立され、所在地は渋谷ヒカリエの33階です。
2025年4月25日には都内でメディアカンファレンスを開き、日本法人が本格的に活動を始めたことを発表しました。
日本法人の代表取締役も、ネイサン・シュー氏が務めています。
日本法人は、国内向けの仕様調整、カスタマーサポート、法令順守やデータ管理の体制づくりを担当すると説明されています。
海外ブランドにありがちな「問い合わせ先が海外のメールアドレスだけ」という不安が小さい点は、見逃せない安心材料です。
③前身ブランドとクラウドファンディングからの出発
沿革をたどると、少し意外な事実に行き当たります。
グループの始まりは2021年11月に生まれたNicebuild LLC(ナイスビルド:合同会社に相当する法人)で、最初の製品PLAUD NOTEは2023年に発売されました。
その後、2025年4月1日付でNicebuild LLCの全事業がPLAUD Inc.に統合されています。
さらにさかのぼると、別ブランドの小型録音機がありました。
Forbesの報道では、2人はiZYREC(前身となった録音機ブランド)という小さなアプリ操作式のレコーダーを作り、浮気の証拠をつかむような用途でも売り出していたとされています。
ChatGPT(チャットジーピーティー:対話型AI)の登場を機にブランドを一新し、ハードの仕様はほぼそのままに、AIによる文字起こしと要約を組み合わせて約3倍の価格で送り出したとも伝えられています。
ここは受け止め方が分かれるポイントです。
「録音機の会社がAIに乗り換えただけ」と見る人もいれば、「録音ハードの経験があったからこそ、誰よりも早く形にできた」と見る人もいるでしょう。
2023年6月27日から8月16日にかけて行われたKickstarter(キックスターター:海外のクラウドファンディングサイト)のキャンペーンでは、7,563人の支援者から110万ドル以上が集まりました。
④製品ラインの広がり
2024年には、首や手首、服に着けて使えるウェアラブル型のNotePin(ノートピン)が登場しました。
2025年10月14日には今回紹介するPlaud Note Proが国内で発売され、メーカー希望小売価格は30,800円(税込)です。
2026年3月23日には、物理ボタンを備えたウェアラブル型の新モデルPlaud NotePin S(ノートピンエス)も国内発売されています。
2026年6月には、企業での利用を想定したチーム向けプランも投入されました。
わずか3年ほどで、カード型、ピン型、法人向けへと守備範囲を広げてきた計算です。
⑤聞き馴染みのない名前が話題になった3つの背景
1つ目は、家電ブランドとしてではなく「議事録を作る道具」として売れていることです。
テレビCMで名前を覚えるのではなく、隣の席の同僚が会議で使っているのを見て知る。
そんな口コミ型の広がり方をしているため、知名度と実際の普及度にズレが生まれています。
2つ目は、日本市場への力の入れ方です。
同社は日本を世界で2番目に重要な市場と位置づけ、2026年5月の発表時点で全国400カ所以上の販売店に製品を置いていました。
その数か月後に「1000店舗達成」をうたうセールが開かれたことからも、店頭展開の勢いがうかがえます。
3つ目は、数字の伸びです。
2026年4月末時点で全世界の累計ユーザー数が200万人を超え、ユーロモニターインターナショナルの調査では、2025年のブランド別小売販売台数で世界首位になったと発表しています。
現在の公式サイトでは、ユーザー数を250万人超と案内しています。
⑥資金面と財務の実態
Forbesは2025年9月、Plaudが黒字経営で、同年の年換算売上は2億5000万ドルに届く見込みだと報じました。
同じ記事では、ベンチャーキャピタル(新興企業に出資する投資会社)の資金に頼らずに成長した点も強調されています。
2026年6月には、年間の継続収益が2億5000万ドルを超え、2026年の売上目標を5億ドルに置いているとブルームバーグの報道を引く形で伝えられました。
ただし、ここには注意が必要です。
企業調査サービスの記録では、2025年4月にCarbide Ventures(カーバイド・ベンチャーズ)主導で約475万ドルの転換社債による資金調達が行われています。
「外部資金ゼロ」という言い方は正確ではなく、「事業規模に比べて外部資金がごく少ない」と理解するのが妥当です。
⑦セキュリティと社会的な取り組み
同社は、ISO/IEC 27001、ISO/IEC 27701、SOC 2 Type II、HIPAA、GDPR、EN 18031といった国際的な基準や規制への準拠を進めていると報じられています。
いずれも、情報セキュリティや個人情報保護に関する規格・規制の名前です。
国内ではプロサッカークラブのFC東京とオフィシャルパートナー契約を結び、広報のインタビュー記事作りやコーチングスタッフのミーティングで製品が使われています。
ウェアラブル型のPlaud NotePinは、グッドデザイン賞2025を受賞しました。
2025年10月には、幕張メッセで開かれたCEATEC JAPAN 2025(シーテックジャパン:IT・エレクトロニクスの展示会)にも出展しています。
⑧調査で分かったこと・分からなかったこと
分かったのは、本社と日本法人の所在地、経営者の顔ぶれ、製品の発売日といった基本情報が、きちんと公開されていることです。
一方、非上場企業のため、監査を受けた決算書のような形の財務情報は確認できませんでした。
「販売台数世界首位」や「ユーザー数」は、調査会社のデータを引用した自社発表です。
採用ページにある「日本市場で約7割のシェア」という表現も、同社自身による案内です。
数字は勢いを知る目安として受け取り、うのみにはしない。
その距離感で見ると、Plaudは「実体がはっきりした急成長企業」という評価に落ち着きます。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ ★★★★☆(4.5)
本社の所在地や法人登録地、日本法人の住所、代表者名まで公開されています。
日本法人がサポートと法令対応を担うと明言している点も、安心につながります。
市場での評価実績 ★★★★☆(4.5)
累計ユーザー数200万人突破や、販売台数での世界首位といった実績が発表されています。
ただし多くが自社発表のため、満点は見送りました。
商品開発の専門性 ★★★★(4.0)
録音機づくりの経験とAIソフトウェアを組み合わせ、短い期間に複数のモデルを投入しています。
一方で、要約を担うAIモデルは外部のものを使っており、そこは他社と差をつけにくい部分です。
社会的・文化的な取り組み ★★★☆(3.5)
FC東京とのパートナー契約やグッドデザイン賞の受賞など、国内での接点づくりは活発です。
録音前に同意を取るよう繰り返し呼びかけている姿勢も、好印象です。
財務情報の開示度 ★★☆(2.5)
売上や黒字化の情報は、海外メディアの報道を通じて知る形にとどまっています。
非上場のため、数字を第三者の立場で確かめにくい点は割り引いて考える必要があります。
総合評価 ★★★☆(3.8)
経営陣や日本法人の体制がはっきりしており、急成長を裏付ける報道も複数あります。
財務の透明性には課題が残るものの、日本市場に本腰を入れている企業として、十分に検討できる水準です。
商品紹介「AIボイスレコーダーNote Pro」



商品詳細
- ハードウェアインターフェイス:USB(パソコンなどとつなぐ接続規格)
- マイク波形率:内蔵
- フォーマット:WAV(音声ファイル形式)
- 電池の個数:1リチウムイオン電池(付属)
- 商品の寸法:8.6奥行きx5.4幅x0.3高さcm
- メモリストレージ容量:64GB
- 商品の重量:30g
- 電池寿命:50 Hours(50時間)
- デジタル記録時間:50時間
- マルチモーダル入力:録音中の重要な瞬間をボタン一つでハイライトとして記録
- 録音中の補足入力:重要な資料の写真撮影やアイデアの文字入力で文脈を豊かにし、意図に沿った要約を生成
- 高音質・長時間録音:高性能MEMS(メムス:微小な電子機械部品)マイクを4個搭載
- 音声強化モード:5m先まで一言一句を正確かつクリアに収音(連続録音時間は最大30時間)
- 長時間駆動モード:最大50時間まで連続録音
- 録音時の注意:録音を始める前に参加者へ録音する旨を伝えて同意を得る、プライバシーを尊重し地域の法律を遵守
- AIが実現するスマート録音:AIが通話録音と対面録音を自動で切り替えるデュアルモード録音
- 収音技術:AI指向性収音技術とリアルタイム空間認識により、周囲の雑音を低減し発言者の音声をはっきり収録
- プロ向けの文字起こし:日本語を含む112言語に対応
- 発言者ラベル:誰が何を話したかを一目で把握
- 専門用語集:医療、法律、金融など10種類以上から選択可能
- 多次元要約:GPT-5.5、Claude 4.6、Gemini 3.1 Pro(いずれも対話型AIのモデル名)などを活用
- 要約テンプレート:1万種類以上のプロ向けテンプレートを利用可能、ToDo(やること)リストや提案で次の行動へ誘導
- Ask Plaud(アスクプラウド:Plaudに質問する機能):要約内容への質問、インサイト(気づき)の抽出、メール作成、次のアクション提案に対応する対話型AI
- Ask Plaudの回答:すべて音声ソースに基づき、そのままノートとして保存可能
- デザイン:超軽量30g、極薄2.99mmのクレジットカードサイズ、波状テクスチャ加工のアルミニウムボディ
- ディスプレイ:Corning(コーニング)社製の強化ガラス「ゴリラガラス」を採用した高精細AMOLED(有機EL)ディスプレイ、バッテリー残量や録音状況を確認可能
- プライバシー保護:GDPR、SOC 2 Type II、HIPAA(いずれもデータ保護や情報セキュリティに関する規則・基準)に準拠
- データ保護:AWS(アマゾンウェブサービス)を含むクラウドサービスで保護、高度な暗号化技術により転送中および保存中のデータに第三者がアクセスすることは一切ない(メーカー表記)
- Starter(スターター)プラン特典:購入特典として300分/月までAI文字起こしや自動要約を無料で利用可能、本体とアプリの接続で自動有効化
- Plaud Intelligence(プラウドインテリジェンス)機能:マルチモーダル入力やAsk Plaudなどを制限なく使用可能
- オンライン会議での活用:Plaud Desktop(プラウドデスクトップ)でZoom、Teams、Google Meet(いずれもWeb会議サービス)の会議を自動検出し、パソコンで高品質に録音
- Plaud Desktopの利用条件:Plaudデバイスを持つユーザーのみ利用可能
良い口コミ
「会議中にメモを取らず相手の顔を見て話せるようになり、終わった直後に要約が届くので、議事録作りがほぼ確認作業だけになりました」
「5人以上の打ち合わせでも発言者ごとに分けてくれるので、誰が何を言ったかで揉めることが減りました」
「画面が付いたおかげで、ちゃんと録れているか不安でカバンから何度も取り出す癖がなくなりました」
「薄いのでスマホの背面に付けっぱなしにでき、急な電話でも録り逃さなくなりました」
「文字起こしを別のAIに貼り付けて企画書のたたき台にしています。プラン代を払っても残業が減るなら元は取れると感じます」
気になる口コミ
「充電が専用のマグネットケーブルなので、出張先に忘れると充電できずに困りました」
「本体を買ったあとも、たくさん使うなら年額のプラン代がかかるのは想定外でした」
「無料の月300分は、週に何度か会議があるとあっという間に使い切ってしまいます」
「ポケットに入れたまま立ち話を録ると、机に置いたときより声が拾いにくい印象です」
「要約は優秀ですが、出力の種類がもう一歩増えるとうれしいです」
「AIボイスレコーダーNote Pro」のポジティブな特色
最初に掲げた「本当に記録しているのは、声ではない」という一文の答えは、この製品の設計思想にあります。
ネイサン・シューCEOは、会話そのものを知性の一つの形と捉え、それをその場で捉えてまとめ、活かせる仕組みをつくると語っています。
Plaud Note Proが最後に手元へ残すのは、音声ファイルではなく、ToDoリストや次の行動の提案です。
つまり記録しているのは、会話から生まれた「決定事項」なのです。
1つ目の強みは、録音に自分のメモを重ねられることです。
商談で見積書が配られたら、その場で写真を撮る。
「ここは大事」と感じた発言には、ボタン一つでハイライトを付ける。
すると後から届く要約は、ただ会話を縮めた文章ではなく、自分が気にしたポイントに沿ったものになります。
付箋を貼りながら聞いた講義ノートを、AIが清書してくれる感覚に近い体験です。
2つ目は、場面に合わせて録り方を選べることです。
会議室の奥の席の小さな声まで拾いたい日は、5m先まで収音する音声強化モードで最大30時間。
朝から晩まで打ち合わせが続く出張の週は、最大50時間の長時間駆動モードに切り替えれば、充電の心配がぐっと減ります。
3つ目は、失敗しにくいことです。 通話と対面の切り替えはAIが自動で行い、画面で録音状況も確かめられます。「録れていると思ったら止まっていた」という、ボイスレコーダーで一番悔しい失敗を防ぎやすい作りです。
4つ目は、専門分野の言葉に強いことです。
医療、法律、金融など10種類以上の専門用語集を選べるため、業界特有の言い回しが飛び交う打ち合わせでも、的外れな変換を減らせます。
5つ目は、録音が「聞き返す資料」から「質問できる資料」に変わることです。
Ask Plaudに「先週の会議で、予算の結論はどうなった?」と尋ねれば、音声をもとに答えを返し、そのままメールの下書きまで作れます。
さらにPlaud Desktopを使えば、ZoomやTeams、Google Meetの会議もパソコンで録音できます。
対面でもオンラインでも記録の置き場所を1つにまとめられるので、「あの話、どこで聞いたっけ」という日々の探し物が確実に減ります。
「AIボイスレコーダーNote Pro」のネガティブな特色
まず知っておきたいのは、本体を買っただけでは使い放題にならない点です。
無料のStarterプランは月300分までで、1時間の会議なら月5回ほどで上限に届きます。
それ以上使う場合、月1200分のPro(プロ)プランは年額16,800円、無制限のUnlimited(アンリミテッド)プランは年額40,000円です。
本体の30,800円とUnlimitedプランを合わせると、初年度は70,800円になります。
ボイスレコーダーというより、スマホと同じ「本体+月額」の買い物だと考えておくと、後悔が少なくなります。
次に、スペックの数字の読み方です。「5m先までクリア」と「最大50時間」は、それぞれ別のモードの数値です。
5m先まで拾う音声強化モードでは、連続録音は最大30時間に縮みます。
大きな数字を両方同時に手に入れられるわけではない点は、見落としやすい落とし穴です。
セキュリティの説明にも、冷静な目を向けておきたいところです。
メーカーは、暗号化によって第三者がデータにアクセスすることは一切ないとしています。
ただ、どれほど強固な仕組みでも、音声をクラウドに預ける以上、リスクが完全にゼロになるわけではありません。
社外秘の会議で使うなら、勤務先の情報管理ルールを先に確認しておくのが賢明です。
また、Plaud DesktopはPlaudデバイスを持つ人だけが使える仕組みです。
オンライン会議の録音だけが目的なら、専用端末を買う意味は薄くなります。
口コミでは、機能よりも充電まわりへの不満が目立ち、スマホと同じ端子のケーブルを直接挿せず、専用ケーブルを持ち歩く必要がある点が指摘されています。
最後に、録音の同意です。
メーカー自身が、録音前に参加者へ伝えて同意を得るよう呼びかけています。
薄くて目立たない本体だからこそ、使う人の誠実さがそのまま信頼に直結します。


他メーカーの商品との比較
【比較の前提】
比較の基準は、30,800円(税込)のPlaud Note Proです。
提供情報では、音声強化モードで5m先まで収音して最大30時間、長時間駆動モードで最大50時間の録音に対応します。
Notta Memo(ノッタメモ)との比較
Notta Memoは23,500円(税込)で、重さ約28g、厚さ3.5mm、推奨の録音距離は3m以内、録音時間は約30時間、内蔵メモリは32GBです。
価格はPlaud Note Proより7,300円安く、58言語のリアルタイム翻訳に対応する点も強みです。
一方で、収音距離、最長録音時間、保存容量はすべてPlaud Note Proが上回ります。
実際の取材現場で3機種を比べた検証では、大人数の座談会やWeb会議の議事録なら、話者識別の安定性でPlaud Note Proが有利と評価されています。
ただし、Web会議サービスとの連携の深さではNotta Memoが最も進んでいるとするレビューもあり、評価は割れています。
Anker Soundcore Work(アンカーサウンドコアワーク)との比較
Soundcore Workは24,990円(税込)で、マイク本体は約10gです。
マイク単体で最大8時間、充電ケースと組み合わせると最大32時間録音でき、日本語を含む150以上の言語を文字起こしできます。
服に留めて話し手の近くで録れるため、立ち話や歩きながらの取材では有利です。
ただし、マイク単体の8時間を超える長丁場では、充電を挟まず録り続けられるPlaud Note Proのほうが安心です。
料金は、AnkerのProプランが月額2,680円、無制限のUnlimitedプランが年額38,980円です。
Plaudは月払いのProプランが月額1,980円、Unlimitedプランが年額40,000円なので、月払いのProはPlaudが700円安く、年額の無制限プランはAnkerが1,020円安い計算です。
iFLYTEK VOITER SR302 Pro(アイフライテックのAIライティングレコーダー)との比較
VOITER SR302 Proは、本体の中で文字起こしが完結し、処理中に通信を一切行わない完全オフライン型です。
有料の月額プランなしで文字起こしを使える買い切り型なので、音声をクラウドに出せない職場ではPlaud Note Proより有力な候補になります。
その反面、文字起こしできるのは日本語を含む5言語で、翻訳機能は備えていません。
価格も2025年2月時点のメーカー直販で39,600円と高く、製品の登場は2022年7月です。
生成AIによる多次元要約や対話型AIまで使いこなしたいなら、Plaud Note Proに分があります。
用途別の選び方
本体価格を抑えつつ翻訳も使いたいなら、Notta Memoが向いています。
身に着けて動き回るならSoundcore Work、音声を外に一切出せないならVOITER SR302 Proが合います。
長時間の会議、大人数の打ち合わせ、Web会議までを1台でまとめたい人には、Plaud Note Proが最もバランスの取れた選択肢です。
まとめ
30gのカードが本当に記録していたのは、声ではありませんでした。 会議のあとに残る「誰が、いつまでに、何をするか」という約束です。
Plaudは、小さな録音機づくりの経験を土台に、AIの波をつかんで急成長した実体のある企業でした。
一方で、財務の見えにくさや、月額プランという「2つ目の値札」は、きちんと割り引いて考えるべき点です。
AIに議事録を任せる働き方が当たり前になりつつある2026年、会議のたびに「議事録係」を任されてきた人にとって、Plaud Note Proは肩の荷を下ろしてくれる相棒になり得ます。
まずは今週の会議が何分だったかを、スマホのメモに書き留めてみてください。
1か月の合計が300分に収まるかどうかで、選ぶべき1台と料金プランがはっきり見えてきます。




