93グラムの一本がアナタの「あと5分」の使い道を変えます
はじめに
夕方、パソコンの画面から顔を上げた瞬間、頬やこめかみがこわばっている。
そんな経験に心当たりはありませんか。
笑ったつもりなのに口角が上がりきらない、あの重たい感覚です。
テレワークとスマートフォンが当たり前になった今、顔は一日中ほとんど動かないまま画面と向き合っています。
肩こりは自覚しやすいのに、顔のこりは気づかれにくい。
だからこそ、自宅で手軽にケアできる美顔器に注目が集まっています。
とはいえ、美顔器は数千円から数万円まで価格の幅が大きく、「どれを選べば失敗しないのか」と迷う方も多いはずです。
しかもブランド名を聞いても、どんな会社が作っているのか分からないまま買うのは、少し勇気がいります。
そこで今回取り上げるのが、ビューティーテックブランドの「ANLAN(アンラン)」と、同ブランドのペン型美顔器「ANLANリフトポインターBM303」です。
ツボ押しの発想を取り入れたポイントヘッドと、顔まわりを広くケアできるブラシヘッドの2種類を使い分けられるのが特徴です。
この記事では、ANLANの企業情報を掘り下げたうえで、商品の特徴、想定される口コミ、良い点と気になる点、さらに他メーカー製品との比較まで、包み隠さず整理しました。
冒頭の「93グラム」の意味も、読み進めるうちに分かるはずです。


ANLANとは
企業詳細
ANLANは、深圳発のビューティーテックブランドです。
日本、アメリカ、ドイツ、ロシア、東南アジアなど世界19カ国で展開し、フェイスケアからヘアケアまで幅広い分野で製品を手がけています。
化粧品やクリームではなく、美顔器などの機器そのものを軸にしている点が、従来の美容ブランドとの大きな違いです。
ブランドの成り立ちについては、2018年に創業し、製品の設計から研究開発、販売、顧客サポートまでを一体で行う研究開発型の企業として位置づけられているとする資料があります。
ただし、これは販売プラットフォーム側のブランド紹介情報であり、創業年について公式の詳細な沿革は確認できませんでした。
日本での運営会社は、ANLANTokyo株式会社です。
代表取締役は何世准氏、設立は令和元年5月、資本金は1,000万円で、所在地は東京都港区芝となっています。
事業内容には、美容健康機器や化粧品、電子機器などの研究開発、製造、輸出入、販売に加え、エステやネイル、ヘアサロンの運営まで記載されています。
機器を売るだけでなく、サロン運営まで事業範囲に含めている点は、施術の現場感覚を製品に反映させたい意図の表れとも読み取れます。
一方で、プレスリリースの配信元としては「ANLANJapan株式会社」という名称も使われています。
PRTIMESの会社概要では、ANLANJapan株式会社の本社所在地が東京都江東区青海の物流施設内となっており、代表者は同じく何世准氏、設立は2019年5月と記載されています。
代表者と設立時期が共通していることから、同一グループ内の別名義、あるいは物流拠点と本社機能を分けている可能性が考えられます。
ただし、両社の資本関係や役割分担を明確に示す公式情報は見つかりませんでした。
購入者としては、問い合わせ先や保証の窓口を事前に確認しておくと安心です。
グループの上位構造については、日本法人の最終的な親会社として、海外の持株会社「ANLANINTERNATIONALDEVELOPMENTLIMITED」の名前を挙げる資料もあります。
また、欧州の通販サイトでは製造者として「ShenzhenANLANLifeTechnologyCo.,Ltd」が表示されています。
さらに、米国の商標データベースでは2019年1月に、肌ケア用の電気刺激機器などを対象とした「ANLAN」の商標が、深圳の別企業名義で出願された記録も確認できます。
製造、商標、日本での販売がそれぞれ別の法人名義になっているのは、越境展開するブランドではよく見られる形です。
ただ、外から見ると全体像がつかみにくいのも事実です。
販売面の実績は、数字で見るとかなり大きく打ち出されています。
世界累計販売台数は700万台を突破したとされ、楽天やQoo10の売上ランキングで1位を獲得したほか、「日本美容企業大賞2023」ではグローバル企業部門と顧客満足度部門を同時に受賞したと発表されています。
楽天ランキングでの60冠達成や、LDK、Qoo10、美人百花などでの受賞歴もアピールされています。
ただし、累計販売台数は2019年から2025年上半期までの自社調べであり、第三者による検証値ではない点は押さえておきたいところです。
製品ラインナップの変遷を見ると、ブランドの方向性がよく分かります。
初期の代表作のひとつが「ANLANRF温冷美顔器」で、2022年9月30日発売、税込21,780円で、RFやイオン導入・導出、EMS、温冷ケア、LEDなど9つの機能を1台にまとめた多機能型です。
美人百花の2023年4月号でRF部門1位に選ばれたことも紹介されています。
2024年6月には、装着するだけで使えるウェアラブル型の「EMS小顔美顔器リモコン付き」も税込6,279円で発売されています。
そして2025年以降は、より上位の「プレミアライン」の展開に力を入れています。
今回の「ANLANリフトポインター」はプレミアラインの第3弾として、2025年11月17日に発売されました。
続いて第4弾として、近赤外線に特化した「ANLANLUMINA-R」が2025年12月25日に登場しています。
2026年5月11日には、天然石ローラーと美顔器を組み合わせた「ANLANリフト美顔器PRO」も発売されました。
多機能を詰め込んだ据え置き寄りの機種から、目的を絞った機種へと、商品開発の重心が移っている様子がうかがえます。
販路の広がりも見逃せません。
2026年6月上旬からは、関東・中部・近畿・中四国のイオンやイオンスタイルでの展開を本格的に拡大し、イオン限定のピンクカラーモデルも発売しています。
ネット通販中心だったブランドが実店舗の棚に並ぶというのは、流通側の審査を通過したという意味で、ひとつの信頼材料になります。
ブランドの思想として掲げているのは、東洋の伝統美容と現代のテクノロジーを調和させ、ツボ刺激やかっさ、血行促進といった考え方を美容家電に取り入れることです。
指圧やかっさは、日本でも整体やリラクゼーションサロンでなじみ深いケアです。
その感覚を電気の力で再現しようとする姿勢が、今回の「ANLANリフトポインターBM303」にもはっきり表れています。
まとめると、ANLANは日本法人を持ち、代表者や所在地、資本金を公開し、大手ECモールや大型スーパーにも販路を広げているブランドです。
一方で、法人名義の複数化や、販売実績の多くが自社発表である点など、外から検証しにくい部分も残っています。
実績をそのまま鵜呑みにせず、保証内容や窓口を確認したうえで選ぶのが賢明です。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ★★★★(4.0)
日本法人の代表者名、設立時期、資本金、所在地が公開されており、問い合わせ先をたどれる体制は整っています。
ただし「ANLANTokyo」と「ANLANJapan」の名義や所在地の表記が資料によって異なるため、満点とはしませんでした。
市場での評価実績★★★★(4.0)
大手ECモールでのランキング獲得や美容誌での受賞、イオンでの店頭展開など、実績の幅は広いです。
一方で累計販売台数は自社調べのため、第三者データの裏付けが増えればさらに評価は上がります。
商品開発の専門性★★★☆(3.5)
RF、EMS、LED、近赤外線など、複数の技術を製品ごとに組み合わせる開発力は確かです。
ただ、効果に関する臨床データや研究開発体制の詳細は公開情報からは確認できませんでした。
社会的・文化的な取り組み★★★(3.0)
ツボ押しやかっさといった伝統的な美容法を現代の機器に落とし込む姿勢は、文化的な価値として評価できます。
社会貢献活動や環境配慮に関する具体的な情報は見当たりませんでした。
財務情報の開示度★★(2.0)
未上場企業であり、売上高や利益などの財務情報は公開されていません。
越境ブランドとしては珍しくありませんが、企業の体力を外から判断しにくい点は減点要素です。
総合評価★★★☆(3.3)
日本での運営実態と販売実績は十分に確認でき、安心して検討できる水準のブランドです。
法人構成の分かりにくさと財務の非開示という弱点はあるものの、保証窓口を確認して購入すれば大きな不安はありません。
商品紹介「ANLANリフトポインターBM303」



商品詳細
2種ヘッドで深部ケア:ポイントヘッド(ツボ押し)とブラシヘッド(顔・体)で、幅広い部位をプロのようなハンドケア感覚でやさしくケア
EMS+RFWモード:EMSとRFの組み合わせで、肌を温かくやさしく整え、美容液の浸透をサポート
ワンタッチ簡単操作:複雑な設定不要、電源とモード選択のみのシンプル設計で、すぐに使える
心地よいフィット感:凹凸に自然にフィットするやわらか素材で、目元・口元にも使いやすいなめらかな肌あたりを実現
軽量・コードレス:片手で持てる軽量設計、USB充電式で持ち運びにも便利、いつでもどこでも使用可能
2種類ヘッドでピンポイントケア:ポイントヘッドとブラシヘッドの2種類を搭載、フェイスライン・目元・口元など細かい部分にも当てやすく、顔まわりをやさしくケアできるペン型美顔器
EMS微電流でフェイスケアをサポート:EMSモードを搭載し、毎日のフェイスケアをサポート、パソコンやスマートフォンの使用が多い方のリフレッシュタイムにも取り入れやすい
RF温熱ケアでリラックスタイム:RFモードはじんわりとした温かさを感じながら使える温熱ケア機能、自宅でのくつろぎ時間やおやすみ前のフェイスケアにもぴったり
顔のカーブにフィットする設計:肌あたりのやさしいヘッドが顔のカーブに自然にフィット、目元や口元など細かい部分にも当てやすい
ワンタッチ操作&軽量USB充電:電源ボタンを押すだけのシンプル操作、外出先やオフィスでも使いやすく、スキマ時間のケアにも便利
色:ホワイト
商品寸法(長さ×幅×高さ):19.2×5.2×4cm
電源:バッテリー式
付属コンポーネント:ANLANリフトポインター×1、充電ケーブル×1、ジェル×1、取扱説明書×1
良い口コミ
「仕事の休憩中にこめかみに当てるだけで、画面疲れした顔がふっと軽くなる感じがします」
「ボタンが少なくて、説明書を何度も読み返さなくても使えるのが助かります」
「ポイントヘッドが小さいので、小鼻の横や口角のきわなど、指では押しにくい場所にも届きます」
「RFのじんわりした温かさが心地よくて、寝る前のスキンケアの時間が楽しみになりました」
「ペンケースに入りそうな細さで、出張先のホテルにも気軽に持っていけます」
気になる口コミ
「EMSのピリピリ感に慣れるまで、少し時間がかかりました」
「顔全体をケアしようとすると、ヘッドが小さいぶん時間がかかります」
「ジェルを使い切ったあと、代わりに何を使えばいいのか迷いました」
「RFモードだけで使うと、思ったより早く充電が減る印象です」
「劇的な変化を期待していたので、毎日続けないと実感しにくいと感じました」
「ANLANリフトポインターBM303」のポジティブな特色
最大の魅力は、1本で「点」と「面」の両方のケアを切り替えられることです。
ポイントヘッドは、指先でツボを押すような感覚で、こめかみや口角まわりなど狙った場所に集中して当てられます。
ブラシヘッドは、フェイスラインや頬など広い範囲をなでるように使えます。
たとえるなら、細いペン先と太いマーカーが1本にまとまった文房具のようなものです。
発表資料によると、多極ブラシヘッドはRFとEMSの両方に対応し、単極ポイントヘッドはEMS専用で、バネ式の構造により押し当てる強さを調整できる仕組みです。
EMSは3段階から強さを選べます。
初めて電気刺激を体験する方でも、弱い段階から少しずつ慣らしていけます。
次に、続けやすさへの配慮が行き届いている点も見逃せません。
本体は約93gのスティック型で、片手で操作できる軽さです。
スマートフォンの約半分の重さなので、腕がだるくなる前にケアを終えられます。
冒頭で触れた「93グラム」とは、まさにこの重さのことです。
美顔器が続かない理由の多くは「重い」「準備が面倒」のどちらかですが、この製品はその両方を小さくしています。
使い方の目安が具体的に示されているのも親切です。
朝はポイントヘッドのEMSで約3分、夜はお風呂上がりにRFとEMSで約8分という使い方が推奨されています。
歯みがきと同じくらいの時間で済むため、生活の流れに組み込みやすくなっています。
さらに、顔だけで終わらない汎用性も強みです。
頭皮にはブラシヘッド、首や肩、手首の疲れにはポイントヘッドを使う方法も紹介されています。
デスクワーク中心の方にとっては、顔と肩のこりを同じ1本でケアできるのは大きな利点です。
価格面でも、希望小売価格は税込12,800円と、RFとEMSを両方備えた機種としては手に取りやすい水準です。
「いきなり数万円の美顔器は不安だけれど、おもちゃのような安物も避けたい」という方にとって、ちょうどよい入口になります。
「ANLANリフトポインターBM303」のネガティブな特色
まず、機能の幅は割り切られています。
LEDやイオン導入といった機能は商品詳細に記載がなく、多機能型の美顔器と比べると、できることは限られます。
「1台ですべてを済ませたい」という方には物足りなく感じるはずです。
次に、RFモードの稼働時間は短めです。
発表資料では、RFモードの稼働時間は約0.5〜1時間、EMSモードは約1.8〜10時間とされています。
温熱ケアを中心に使いたい方は、こまめな充電が必要になります。
付属品の記載にも注意が必要です。
販売ページの商品詳細ではジェルが付属するとされていますが、発表資料の付属品は本体、Type-C充電ケーブル、取扱説明書の3点のみとなっています。
時期や販路によって内容が異なる可能性があるため、購入前に確認しておくと安心です。
また、防水性能の有無は商品詳細から確認できません。
お風呂で使いたい方は、取扱説明書で使用環境を確かめる必要があります。
効果の受け止め方にも冷静さが求められます。
美顔器の比較検証を行っているメディアでも、美顔器にフェイスラインを引き締めたり、たるみを改善したりする効果は認められていないと説明されています。
商品詳細にある「美容液の浸透をサポート」という表現も、あくまで肌表面のケアを助けるという意味合いで受け取るのが妥当です。
劇的な変化を期待するより、日々のリフレッシュとして取り入れる道具と考えたほうが満足度は高くなります。
最後に、電気刺激を伴う機器である以上、持病のある方や体内に医療機器を使用している方、妊娠中の方などは、使用前に取扱説明書の使用制限を必ず確認してください。
不安がある場合は医師に相談するのが確実です。


他メーカーの商品との比較
比較対象の3製品
「ANLANリフトポインターBM303」と同じく、細い形状で部分ケアを得意とする美顔器を3つ選びました。
価格帯と機能の方向性が異なる製品をあえて並べています。
SALONIA「フェイスカレントポインター」との比較
SALONIAのフェイスカレントポインターは税込13,200円で、2026年3月2日に発売されたペン型美顔器です。
バネ圧を調整したクッションスティックとかっさ、マイクロカレントを組み合わせ、充電や肌を濡らす手間が不要で、メイクの上からも使えるのが特徴です。
価格はほぼ同じで、バネ式で押し当てる発想も共通しています。
手軽さではSALONIAが上です。
メイクをしたまま職場で使える点は、BM303にはない強みです。
一方、BM303はRFによる温熱ケアとEMSを備えているため、夜にじっくり温めながらケアしたい方にはBM303のほうが向いています。
Re・De「Suhadaスティック美顔器」との比較
Re・DeSuhadaスティック美顔器は税込19,800円で、2025年7月2日に発売されました。
本体は約50gと軽く、機能はEMS、赤と青のLED、振動、温熱で、EMS強度は3段階です。
充電時間は約120分、動作時間は約30分で、約5分で自動的に電源が切れるタイマーも付いています。
携帯性とLED機能ではSuhadaが勝ります。
重さはBM303の約半分で、化粧ポーチに入れても負担になりません。
ただし価格はBM303より7,000円高く、動作時間も短めです。
BM303はヘッドの使い分けができる点と、EMSモードの稼働時間の長さで優位に立ちます。
ヤーマン「ポイントリフトEP-30」との比較
ヤーマンのポイントリフトEP-30は、税抜52,000円の高価格帯モデルです。
8極の点状電極でEMSを回転させながら出力し、イオン導入を同時に行えるほか、EMSは5段階で調整できます。
重さは約125gで、充電約3時間で約1時間使用できます。
電極構造の作り込みとEMSの細かな調整幅では、ポイントリフトが明確に上です。
国内大手メーカーとしての安心感もあります。
ただし価格はBM303の4倍以上です。
2019年発売のロングセラーである一方、RFによる温熱ケアは搭載されていません。
本格的なEMSに投資したい方はポイントリフト、手頃な価格で温熱とEMSを両方試したい方はBM303という選び分けになります。
比較から見えるBM303の立ち位置
BM303の強みは、1万円台前半でRFとEMSを両方使え、さらにヘッドを2種類切り替えられる点です。
弱みは、LEDやイオン導入がなく、EMSの調整幅も3段階にとどまることです。
2026年9月にはヤーマンが指にはめる形の美顔器を発売するなど、部分ケア向けの美顔器は競争が激しくなっています。
その中でBM303は、「温熱とツボ押しを手頃な価格で両立した入門機」という位置にいます。
まとめ
ANLANは、日本法人を構え、ECモールから大型スーパーまで販路を広げてきたビューティーテックブランドです。
法人構成の分かりにくさや財務の非開示といった弱点はあるものの、販売の実態は十分に確認できました。
「ANLANリフトポインターBM303」は、93グラムの細い本体に、ツボ押しのようなポイントヘッドと、顔まわりを広くケアするブラシヘッドを詰め込んだ一本です。
万能ではありません。
それでも、夕方にこわばった顔を3分だけほぐす相棒としては、価格以上の働きをしてくれます。
今夜、スマートフォンを置く前に、指先でこめかみをゆっくり3回押してみてください。
その「気持ちいい」と感じた場所こそ、この一本が役立つ場所です。




