椅子に座るかソファに沈むか。その二択はもう古い。
はじめに
夜の11時を過ぎてもゲームをやめられなかった経験はありませんか。
ところが2時間もすると腰がじんわり重くなり、気づけばリビングのソファへ移動している。
そしてソファでは、今度はモニターが遠すぎる。
あ、それ分かる、と思った方は少なくないはずです。
ゲーミングチェアは姿勢を保つには優秀です。
ただ、体を預けてくつろぐ道具ではありません。
ソファは逆で、くつろげる代わりにデスクとは相性が悪い。
この「どっちつかず問題」に、真正面から答えを出そうとしたのが大阪生まれのゲーミング家具ブランド、Bauhutte(バウヒュッテ)です。
NintendoSwitch2の登場や、すっかり定着した在宅ワークで、机に向かう時間は以前より確実に増えています。
秋の夜長を自室で過ごす人も多いこの季節、座る道具の選び方ひとつで翌朝の体の軽さは驚くほど変わります。
この記事では、Bauhutteというブランドの歩みと考え方を掘り下げたうえで、デスク専用ソファ「BauhutteゲーミングソファG-410-GY」の実力を、良い面も気になる面も包み隠さず紹介します。
読み終えるころには、冒頭の一文の意味がきっと腑に落ちるはずです。


Bauhutteとは
企業詳細
運営会社はアウトドアの「DOD」と同じビーズ株式会社
Bauhutteを展開しているのは大阪のビーズ株式会社です。
同社は1997年4月の設立で、代表取締役は大上響氏、資本金は1億円、従業員数は82名(2022年5月時点)とされています。事業内容はアウトドア用品やゲーミング家具などの企画開発とシステム事業で、代表ブランドとしてDOD(ディーオーディー)、Bauhutte(バウヒュッテ)、DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)が挙げられています。
キャンプ好きなら、ウサギのロゴでおなじみのDODをご存じの方も多いはずです。
実は同じ会社が、ゲーマー向けの家具も手がけているわけです。
所在地については、過去のプレスリリースで大阪府東大阪市と記載されています。
自転車ブランドから始まった「ものづくり」の土台
ビーズ株式会社の歩みをたどると、自転車ブランドDOPPELGANGERの存在が見えてきます。
2012年には、折りたたみ小径車でありながら伝統的なダイヤモンドフレームを採用したミニベロを発売しています。
2013年には、初心者でも手が届く価格と普段着で乗れるデザインにこだわったロードバイクシリーズを展開しました。
「専門家だけのものだった道具を、普通の人の手に届く形に落とし込む」。
この発想は、のちのBauhutteにもそのまま引き継がれていると感じます。
ゲーミング家具への参入と急成長
Bauhutteの成り立ちについては、少し整理が必要です。
2019年のプレスリリースでは、Bauhutteを2008年設立の家具メーカーとして紹介しています。
一方で、東洋経済オンラインの記事によると、同社が「ゲーミング家具」をテーマにチェアを皮切りとして座椅子やデスクを発売したのは2016年で、SNSを中心に話題となってゲーマーに広まり、ブランドプロデューサーは毎年倍々のペースで売上を伸ばしてきたと説明しています。
つまり、家具ブランドとしての始まりと、ゲーミング家具に舵を切った時期は別だと考えるのが自然です。
同じ記事では、収納ラックやチェアマットのほか、眼鏡やクッション、衣類まで、デスク周りに必要なものを網羅する約160もの品ぞろえが特徴だと紹介されています。
コロナ禍の在宅需要でも売上を伸ばしたブランドとして取り上げられました。
コンセプトは「デスク秘密基地化計画」
Bauhutteを語るうえで外せないのが、このコンセプトです。
同ブランドは「デスク秘密基地化計画」を掲げ、昇降式ゲーミングデスクやチェアを中心に、机をL字化できるワゴンや天板を広げるサイドラックなどのオプション品まで揃え、組み合わせることで予算・機能・サイズに合ったゲーム環境をつくれるようにしています。
子どもの頃、押し入れや段ボールで秘密基地をつくった記憶はありませんか。
Bauhutteは、あのワクワクを大人の机まわりで再現しようとしているブランドです。
単品を売るより、「部屋ごと設計する」発想に重心があります。
2019年には公式サイトを「ゲーム部屋大辞典」をテーマに全面リニューアルし、デスクレイアウトから必要なアイテムを逆引きできる構成にしました。
商品カタログというより、ゲーム部屋づくりの教科書に近い作りです。
「人をダメにする」方向へも振り切る遊び心
Bauhutteには、真面目さと同じくらいユーモアがあります。
2019年には、寝ながらゲーム派に向けた約5.5kgの特大ビーズクッション「ゲーミングソファBHB-180」を発売しました。
2022年には、背上げ最大60度・脚上げ最大35度まで動く2モーター式の電動ゲーミングベッドも登場しています。
着る毛布のような部屋着「ダメ着」シリーズも、ブランドの名物として知られています。
展示会への積極的な出展
ネット通販が中心のブランドながら、実物に触れる場もつくってきました。
2018年には「ニコニコ超会議2018」に出展し、寝ながらゲームシステムやレース用コクピットなど5種類のゲーミング環境を展示・販売しています。
2019年には「大阪オートメッセ2019」に初出展しました。
2023年には「東京ゲームショウ2023」に4年ぶりに出展し、6パターンのレイアウト展示を行うと発表しています。
国産チェアへの挑戦
クラウドファンディング企画では、愛知県の老舗カーシートメーカーが製造を担当する「国産ゲーミングチェア」をプロデュースしています。
低価格の海外生産品が多いゲーミングチェア市場で、あえて国内製造に挑んだ点は評価できます。
ブランド名について
「Bauhütte(バウヒュッテ)」はドイツ語で、中世ヨーロッパの大聖堂建築を担った石工・建築職人の組合や作業小屋を指す言葉として知られています。
ただし、ブランドが公式にこの意味を由来として説明しているかどうかは、当ブログでは確認できていません。
働く人から見た会社の姿
転職サイトの社員口コミでは総合3.3(17人の回答)で、平均残業時間は5時間と記録されています。
年次に関係なく、論理的な提案であれば新卒からでも実行できる環境だという声もあります。
ただし回答者数が少なく、2022年時点の情報である点は割り引いて受け止めるべきです。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営実績:★★★★ (4.0)
1997年設立で、自転車、アウトドア、ゲーミング家具と複数ブランドを長く運営している点を評価しました。
上場企業ではないため、財務情報が公開されていない点で満点は見送りました。
専門性・独自性:★★★★★ (5.0)
ゲーミング家具という分野を早くから開拓し、デスク周りを丸ごと提案する姿勢は他社にない強みです。
「デスク秘密基地化計画」という明確なコンセプトも一貫しています。
サポート体制:★★★★ (4.0)
日本の企業として、日本語の説明書とメーカー保証を用意しています。
販売店のページでもBauhutte専用のサポート窓口が案内されています。
保証期間が1年である点は、高価格帯の家具としては標準的な水準にとどまります。
情報発信の透明性:★★★ (3.0)
プレスリリースや展示会出展は積極的です。
一方で、ブランド設立年の表記が媒体によって異なるなど、外から見て分かりにくい部分も残っています。
ユーザーからの支持:★★★★ (4.0)
SNSを起点に若いゲーマーから支持を集め、売上を伸ばしてきた経緯があります。
遊び心のある商品づくりが、ファンを生んでいると感じます。
総合評価:★★★★ (4.0)
大手家具メーカーのような知名度はなくても、ゲーマーの困りごとを形にする力は確かです。
安心して検討できるブランドだと判断しました。
商品紹介「BauhutteゲーミングソファG-410-GY」



商品詳細
- 色:グレー
- 材質:ポリカーボネート
- 商品の寸法:112.5奥行×79幅×106高さcm
- サイズ:一人掛け
- デスク専用ソファ:ゲーミングデスクで使うことを目的とした1人掛けソファで、ゲーム中のさまざまな姿勢をサポートします。
- 2種のリクライニング機能:背もたれ全体を後ろに倒せる「メインリクライニング」と、背もたれの中腹から角度を前に起こせる「前傾サポート機能」を搭載しています。
- リクライニング:背もたれは125度(6段階)までリクライニングできます。
- 前傾サポート機能:7段階の角度調節で、PCモニターを見るときの頭を起こした姿勢をサポートし、画面に対して目線を水平に保てます。
- 跳ね上げ式アームレスト:ふかふかの肘掛けは最大90°まで角度調節でき、体格やプレイスタイルに合わせて細かくポジショニングできます。
- デスクに適した設計:一般的なソファよりやや高めの座面(42cm)を採用し、クッションの沈み込みも考慮しています。
- ゆったり座れる:広々とした座面設計で、長時間のデスク作業を快適にサポートします。
- ふかふかクッション:通常のデスクチェアでは味わえないソファのふかふか感を追求しています。
- こだわりの3層構造:中心の分厚いウレタンがお尻を支えて沈みすぎを防ぎ、ふかふか感と姿勢の安定を両立しています。
- ハイバック:高さのある背もたれに、上半身全体をゆったりと預けられます。
- クランプ取付バー:アームレストの下側に、タブレットアーム(別売)などのクランプを取り付けられるサイドバーを搭載しています。
- ランバーサポート:おしゃれなビッグクッションが付属し、腰の支えとしても、リラックス時の抱き枕としても使えます。
- ロック付きキャスター:移動がスムーズで、ロックを掛けて好きな位置に固定することもできます。
- 自由に移動可能:「一度設置したら動かしづらい」というソファの欠点をカバーし、デスク以外の場所にもくつろげる環境をつくれます。
- コーデュロイ張り:やさしい光沢感のあるコーデュロイ生地で、肌触りはふっくらやわらかです。
- 別売りオットマン:同シリーズの別売りオットマン(足置き)と組み合わせると、あぐらスタイルにも対応します。
- オットマンの収納:オットマンの内部は収納になっており、ゲーム機のアクセサリやマンガなどを片付けられます。
- 日本国内のサポート体制:日本語の説明書と1年間のメーカー保証が付属し、サポート対応も日本語で受けられます。
良い口コミ
「ゲーミングチェアから乗り換えたら、夜中まで遊んでも腰の重さがだいぶ違いました」
「前傾サポートのおかげで、ソファなのにモニターをしっかり見られるのが意外でした」
「キャスターでデスクからテレビの前まで動かせるので、PCゲームとSwitchを一台で切り替えています」
「付属の大きなクッションが、腰当てにも抱き枕にもなって手放せません」
「コーデュロイの手触りがやわらかくて、部屋に置いてもゲーム用っぽさが出すぎないのがうれしいです」
気になる口コミ
「思っていた以上に大きくて、6畳の部屋だとかなりの存在感がありました」
「座面の高さを変えられないので、手持ちのデスクとの相性を事前に確認すべきでした」
「あぐらで座りたいなら、オットマンを別に買う必要があるのが少し残念です」
「ふかふかすぎて、気づいたら寝落ちしていることがあります」
「コーデュロイは食べこぼしやペットの毛が気になるかもしれません」
「BauhutteゲーミングソファG-410-GY」のポジティブな特色
一番の魅力は、「くつろぐ姿勢」と「画面を見る姿勢」を一台で切り替えられることです。
普通のソファでデスクに向かうと、背もたれが後ろにあるせいで体が自然と寝てしまい、首だけを前に突き出す姿勢になりがちです。
G-410-GYの前傾サポート機能は、背もたれの中腹から角度を起こせます。
7段階で調節でき、モニターに対して目線を水平に保ちやすくなります。
リクライニングで休み、前傾でプレイに集中する。
この切り替えがレバー操作の範囲で済むのは大きな利点です。
座面の高さ42cmにも、はっきりした狙いがあります。
一般的なソファより少し高めに設定し、さらにクッションが沈む分まで計算に入れています。
低いソファでデスクを使うと、腕を持ち上げ続けることになり肩がこりやすくなります。
デスクで使う前提を数字に落とし込んでいる点は、さすがゲーミング家具の専門ブランドだと感じます。
座り心地の作り込みも見逃せません。
中心に分厚いウレタンを入れた3層構造で、ふかふか感と沈みすぎ防止を両立しています。
柔らかいだけのソファは、1時間もすればお尻が沈み込んで姿勢が崩れます。
「柔らかいのに崩れにくい」という設計は、長時間座る人ほど効いてきます。
ソファの弱点だった「動かせない」をキャスターで解決した点も実用的です。
掃除のときに少し動かす、気分でテレビの前に移る、といった日常の動きが楽になります。
ロックを掛ければ定位置で固定できるので、プレイ中にずるずる動く心配も抑えられます。
拡張性の高さも、ゲーマーにはうれしいところです。
アームレストの下にクランプ用のバーがあり、別売のタブレットアームなどを取り付けられます。
攻略サイトを横に表示しながら遊ぶ、配信のコメントを確認する、といった使い方に広がります。
日本語の説明書と1年間のメーカー保証が付き、問い合わせも日本語で済むことも安心材料です。
大きな家具ほど、困ったときに相談できる窓口の存在が効いてきます。
「BauhutteゲーミングソファG-410-GY」のネガティブな特色
最も注意したいのは設置スペースです。
寸法は奥行き112.5cm、幅79cm、高さ106cmです。
リクライニングを倒すことを考えると、後ろにも余裕が必要になります。
ワンルームや6畳の部屋では、ベッドや本棚との位置関係を事前に測っておかないと後悔しかねません。
次に、座面の高さ調節についての記載がない点です。
座面高42cmで設計されているため、デスクの高さや身長によっては合わない場合があります。
昇降式のゲーミングチェアのように、ミリ単位で合わせる使い方は期待しないほうが無難です。
ヘッドレストが独立していないことも気になる人はいるはずです。
ハイバックで上半身は預けられますが、首の位置を細かく調整したい人には物足りない可能性があります。
あぐらスタイルを楽しむには、別売りのオットマンが必要です。
本体だけで完結しないため、総額で考えると決して安い買い物ではありません。
また、商品情報では材質がポリカーボネートと記載されている一方で、張地はコーデュロイと説明されています。
どの部位にどの素材が使われているのか、購入前に販売ページや問い合わせで確認しておくと安心です。


他メーカーの商品との比較
比較の前提
G-410-GYは2023年6月に参考価格52,000円で発売され、耐荷重は120kg、奥行きは77〜112.5cmの範囲で変わる仕様です。
この「デスクで使えるソファ」という立ち位置に近い商品を選び、率直に比べました。
価格は時期や販売店で変わるため、目安として受け止めてください。
costick「STRASSEゲーミングソファ」との比較
比較サイトによると、costickのSTRASSEは掲載時点の最安価格が39,800円、サイズは幅68×奥行85×高さ106cm、素材はPVCレザーで、ヘッドレストとランバーサポートを備え、キャスターは非搭載です。
価格と省スペース性ではSTRASSEが有利です。
ヘッドレスト付きなので、首を支えたい人にも向いています。
一方で、移動のしやすさと前傾姿勢への対応では、G-410-GYが明らかに上です。
デスクで使う時間が長い人ほど、G-410-GYの設計が生きてきます。
Contieaks「ゲーミング座椅子ティトリスV2」との比較
同じ比較サイトでは、ContieaksのティトリスV2は掲載時点の最安価格が39,600円、サイズは幅71×奥行55×高さ106cm、素材はファブリックで、座椅子であぐらをかきたい人向けと紹介されています。
Contieaksは関家具が手がけるゲーミングブランドです。
奥行きが短く、あぐらが本体だけでかなうのは大きな魅力です。
ただし座椅子なので、ローテーブルや床置きモニター向けです。
一般的な高さのデスクで使いたいなら、G-410-GYを選ぶべきです。
ルームワークス「VESTEXS1シリーズ」との比較
ゲーミングチェアの代表として、ソファのような座り心地を売りにするモデルも比べました。
VESTEXS1シリーズは、最低座面高約42.5cmの低座面仕様で、前傾モード80°から最大150°までのリクライニング、座面下から引き出せるフットレスト、オフカラーのファブリックを採用しています。
リクライニングの深さと、フットレストが本体に内蔵されている点ではVESTEXが勝ります。
しかし、体を包み込むような「ソファのくつろぎ」は、やはりG-410-GYならではです。
比較のまとめ
価格と省スペースを重視するならSTRASSEです。
床に座ってあぐらで遊ぶならティトリスV2が合います。
リクライニングの深さや機能の多さならVESTEXS1が有利です。
「デスクで使えて、しかも本物のソファのようにくつろぎたい」という一点では、G-410-GYに代わる商品はなかなか見当たりません。
その代わり、価格と設置スペースという代償を払う必要があります。
まとめ
冒頭で「その二択は、もう古い」と書きました。
その答えが、背もたれを起こせばデスクの相棒になり、倒せばくつろぎの場所になる「BauhutteゲーミングソファG-410-GY」です。
子どもの頃の秘密基地を大人の机まわりでつくり直そうとするBauhutteらしさが、この一台に詰まっています。
もちろん大きさと価格は、正直なところ軽くはありません。
だからこそ、勢いで買うより、部屋に置いた姿を具体的に思い描いてから選んでほしいと思います。
まずは今夜、メジャーを手に取ってデスクの高さと椅子の後ろの空きスペースを測ってみてください。
その数字が、あなたの部屋に合う一台を教えてくれます。




