Divoomとはどんなブランド?企業の正体と魅力に迫る「レトロテレビ型BluetoothスピーカーTiivoo-2」の実力

このテレビは音楽を止めた瞬間から本当の仕事を始めます

はじめに

チャンネルを「ガチャッ」と回していた頃のテレビを覚えているでしょうか。

木目調の箱の上に、ウサギの耳のようなアンテナが二本。

家族がその前に集まり、夕飯どきの話題はいつも画面の向こうから運ばれてきました。

あの光景が、手のひらサイズになって机の上に戻ってきたら、少し胸が熱くなりませんか。

昭和レトロ喫茶やフィルムカメラ、カセットテープの再ブームが続く2026年の今、Divoomが送り出した「レトロテレビ型BluetoothスピーカーTiivoo-2」は、まさにその懐かしさを形にした一台です。

ただし、見た目がかわいいだけのスピーカーなら、ここまで詳しく調べる必要はありません。

気になったのは、このブランドがいったい何者なのかという点でした。

聞き慣れない名前の家電を買うとき、「すぐ壊れたらどうしよう」「問い合わせ先はあるのか」と不安になる気持ちは、誰にでもあるはずです。

そこで本記事では、Divoomの成り立ちから日本での販売体制までを掘り下げたうえで、「レトロテレビ型BluetoothスピーカーTiivoo-2」の実力を、他社製品との比較も交えて正直にお伝えします。

冒頭の一文の意味も、読み終えるころには分かるはずです。

Divoomとは

企業詳細

Divoom(ディブーム)は、ピクセルアートとオーディオを組み合わせた製品で知られるガジェットブランドです。

ブランドを運営するのは「ShenzhenDivoomTechnologyCo.,Ltd.」で、本拠地は電子機器の一大生産拠点として知られる広東省深圳市にあります。

法人登記上の名称は「深圳市战音科技有限公司」です。

B2B取引サイトGlobalSourcesに掲載された登記情報によると、設立日は2006年2月12日、登録資本金は2,000万元、法人の状態は「存続」、代表者はYUZhaoliang氏とされています。

同じ掲載情報では、TÜVRheinlandによるISO9001:2015(品質マネジメントシステムの国際規格)の認証取得も示されています。

登記番号や所在地まで第三者のサイトで確認できるため、正体がまったく見えない「名前だけのブランド」とは一線を画す存在といえます。

音楽好きの集団から始まった会社

公式サイトの説明によると、Divoomは2006年、スピーカーいじりが大好きな音楽愛好家のチームによって立ち上げられました。

創業当初は、ピクセルアートではなく持ち運べるスピーカーが本業だったわけです。

転機は2014年に訪れます。

関係者がサンフランシスコのメイカーフェア(ものづくり愛好家の展示会)で、LEDを使った面白いガジェットに出会ったことが、現在の路線のきっかけになったと公式は語っています。

その刺激を受け、2015年に「世界初のピクセルアートスピーカー」と称するAuraboxを発表しました。

「世界初」はあくまでDivoom自身の表現ですが、当時はLEDディスプレイと音楽再生を一体にした製品がほとんどなかったのは確かです。

製品ラインの広がり

Auraboxの後は、ドット表示付きスピーカーのTimeBox、レトロテレビ風のTivoo、レトロパソコン風のDitooなどを次々に投入しました。

日本でも早い時期から販売されており、TimeBoxは2017年1月に予想実売価格9,420円前後で発売されています。

初代「Tivoo」は2018年6月に国内発売され、100×83×83mm・380gのレトロテレビ風の本体に16×16のRGBLEDを搭載していました。

今回の「レトロテレビ型BluetoothスピーカーTiivoo-2」は、このTivooの系譜を引き継ぐ第2世代モデルにあたります。

現在はスピーカーにとどまらず、スマートディスプレイ、デジタルフォトフレーム、カラオケスピーカー、LED付きバックパック、充電器なども展開しています。

クラウドファンディングで証明した支持

Divoomの実力を測る指標として分かりやすいのが、クラウドファンディングの実績です。

32×32ドットのディスプレイ「Pixoo-Max」のKickstarterでは、目標額1万2,000ドルに対して約65万ドルを集め、達成率は5,417%、支援者数は1,025人に達しました。

日本でも、ピクセルアートフレーム「Pixoo」が2018年にGREENFUNDINGでプロジェクトを実施しています。

お金を先に払ってでも欲しいというファンが一定数いることは、ブランドの求心力を示す材料になります。

日本での販売体制は何度か変わっている

ここは購入前に知っておきたいポイントです。

Divoom製品の国内での窓口は、時期によって変わってきました。

2017年から2019年ごろは、WiseTechがTimeBoxやTivoo、Pixooなどを取り扱っていました。

その後、2024年10月には株式会社ヤベツジャパンが輸入総代理店として国内販売を始めたと報じられています。

さらに2026年1月からは、東京都中央区の株式会社infinityが正規代理店として取り扱いを開始し、ヨドバシカメラやビックカメラなどの量販店でも購入できるようになりました。

窓口が複数回入れ替わっていること自体は珍しくありませんが、保証やサポートを受けたいなら、購入時に販売元が正規ルートかどうかを確認しておくと安心です。

なお、ヤベツジャパンが現在も取り扱いを続けているかどうかは、今回のリサーチでは確認できませんでした。

コミュニティを育てるブランド

Divoomの特徴は、ハードを売って終わりにしない点にあります。

専用アプリには世界中のユーザーが作ったドット絵が集まり、それを自分の端末に表示できる仕組みです。

2026年4月から5月には、「ピクセルで歴史をデザインし直す」をテーマにしたアートコンテスト「CYBERRELICS2026」を開催し、世界中の作り手に参加を呼びかけました。

一方で、商品ページにある「1,000店舗以上で展開」「Amazon日本で高いリピート率」といった数字は、第三者のデータで裏付けを取ることができませんでした。

B2B向けの企業紹介でも「70カ国以上で人気」「エンジニア30名」といった数字が並びますが、いずれも自社による申告です。

歴史と実体は確かな一方、宣伝文句の数字はやや大きめに受け取っておくのが賢明です。

★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)

運営体制の明確さ ★★★★ (4.0)
登記上の社名、設立日、代表者、所在地が第三者の掲載情報で確認できます。
ISO9001の取得情報もあり、正体不明の新興ブランドとは明らかに違います。

市場での評価実績 ★★★★ (4.0)
2006年から20年近く事業を続け、日本でも2017年ごろから製品が流通しています。
Kickstarterで目標の50倍を超える資金を集めた実績も、支持の厚さを物語っています。

商品開発の専門性 ★★★☆ (4.5)
スピーカー、LEDディスプレイ、アプリ、作品コミュニティを自社の世界観で一体化させている点は独自性が高いです。
ピクセルアート家電というジャンルを長く牽引してきた経験値は評価できます。

社会的・文化的な取り組み ★★★★ (4.0)
ピクセルアートのコンテストを定期的に開き、作り手の発表の場を提供しています。
単なる家電メーカーではなく、ドット絵文化の担い手として機能している点は好印象です。

財務情報の開示度 ★★ (2.0)
非上場企業のため、売上や利益といった財務情報は公開されていません。
宣伝文句の数字も自社申告が中心で、客観的に検証できる材料は限られます。

総合評価 ★★★☆ (3.7)
企業としての実体と歴史は十分に確認でき、安心して検討できるブランドです。
ただし、日本の販売窓口が何度か変わっているため、購入時は正規販売店かどうかを確かめることをおすすめします。

商品紹介「レトロテレビ型BluetoothスピーカーTiivoo-2」

商品詳細

  • スピーカー最大出力:5ワット
  • 周波数応答:20KHz
  • 接続技術:Bluetooth(5.3)、TFカード、USB-PC
  • オーディオ出力モード:サラウンド
  • モデル:Tiivooワイヤレススピーカーの第二世代「Tiivoo-2」
  • デザイン:1970年代の「アンテナ付き初期テレビ」へのオマージュ
  • スピーカー構成:ダブルウーファー搭載
  • 3Way接続:Bluetooth5.3/microSDカード(最大64GB)/PCスピーカー
  • 歌詞表示:音楽に合わせて歌詞を表示(iOS非対応)
  • ディスプレイ:小型スクリーン搭載
  • ピクセルアート再生:Divoomアプリの作品を表示、16/32/64/128サイズに対応
  • ピクセルアートコミュニティ:1300万点以上の無料作品、300万人以上のユーザー
  • クロックモード:80種類のテーマから選べるデジタル時計
  • フォトモード:写真をアップロードしてミニデジタルフォトフレームとして再生
  • FMラジオ:65-108MHzFM周波数に対応
  • ホワイトノイズ再生:雨音・風音などの自然音
  • その他の機能:目覚まし時計、騒音計、トマト時計など
  • アップデート:OTAアップデート対応、新機能はアプリ内で追加・確認
  • 再生時間:8時間
  • 用途:デスク、寝室、仕事まわり、キャンプや屋外

良い口コミ

「机の上に置いた瞬間、部屋の雰囲気がガラッと変わりました。来客のたびに『それ何?』と聞かれます」

「音楽を流していないときも時計やドット絵が表示されるので、ただの置物になりません。時計のデザインを気分で変えるのが毎朝の楽しみです」

「スマホの写真を表示できるので、ペットの写真を飾っています。小さなフォトフレームとしても十分かわいいです」

「ホワイトノイズの雨音を流しながら寝ると、思った以上に落ち着きます。寝室用の音量で使うにはちょうどいい柔らかさでした」

「FMラジオがアンテナ付きで聴けるのがうれしいです。見た目もまさに昔のテレビで、ラジオを聴くと妙に気分が出ます」

気になる口コミ

「歌詞表示を楽しみにしていたのに、iPhoneでは使えませんでした。購入前にもっとよく確認すればよかったです」

「音はかわいい見た目の割に頑張っていますが、低音の迫力を期待しすぎると物足りません。リビング全体を鳴らすには力不足でした」

「機能が多すぎて、最初はアプリのどこで何を設定するのか迷いました。慣れるまで少し時間がかかります」

「8時間持つとはいえ、画面を明るく表示しっぱなしにしていると減りが早く感じます。結局ほとんど充電しながら使っています」

「防水かどうかの記載が見当たらないので、キャンプに持ち出すのは少し怖いです。屋外では置き場所に気をつけています」

「レトロテレビ型BluetoothスピーカーTiivoo-2」のポジティブな特色

最大の魅力は、音楽を止めても役目が終わらないことです。

普通のBluetoothスピーカーは、再生を止めた瞬間にただの黒い箱になります。

ところがTiivoo-2は、80種類の時計テーマ、写真、1300万点以上のドット絵を映し出し、机の上で小さなテレビ番組を流し続けてくれます。

冒頭で「音楽を止めた瞬間から本当の仕事を始める」と書いたのは、この点を指していました。

一日のうちで音楽を聴いている時間より、聴いていない時間のほうが長い人は多いはずです。

その「何も鳴っていない時間」まで楽しくしてくれる家電は、意外と少ないものです。

二つ目は、暮らしの細かな困りごとを一台でまとめて引き受けてくれる点です。

朝は目覚まし時計、仕事中はトマト時計(25分作業して5分休む集中法のタイマー)、夜はホワイトノイズで入眠のお供。

時計、タイマー、フォトフレーム、ラジオを別々に買えば机の上はすぐに散らかりますが、Tiivoo-2ならテレビ型の箱ひとつに収まります。

三つ目は、接続方法の多さです。

スマホとはBluetooth5.3でつなぎ、パソコンとはUSBでつないでPCスピーカーにし、スマホがなくてもmicroSDカードの音楽を再生できます。

在宅ワーク中はパソコンの音を、休憩中はスマホの音楽を、という使い分けが一台で完結します。

四つ目は、FMラジオが65-108MHzに対応している点です。

日本のFM放送に加え、AM局の番組をFMの周波数で流すワイドFMの帯域もカバーするため、災害時の情報収集手段の一つとしても心強い存在になります。

レトロなアンテナ付きの見た目でラジオを聴く体験は、それだけで少し楽しいものです。

最後に、OTAアップデート(ネット経由でのソフト更新)に対応している点も見逃せません。

買った時点で機能が固定されるのではなく、アプリ経由で新機能が増えていく可能性があります。

長く手元に置くほど味が出る家電として、育てる楽しみまで用意されているわけです。

「レトロテレビ型BluetoothスピーカーTiivoo-2」のネガティブな特色

まず、音質だけを求める人にはおすすめしにくい一台です。

最大出力は5ワットで、手のひらサイズの本体に収まる音には物理的な限界があります。

ダブルウーファー搭載やサラウンドという表記はあっても、小さな箱ひとつで映画館のような立体音響が生まれるわけではありません。

デスクの前や枕元で楽しむ音と割り切るのが現実的です。

次に、歌詞表示がiOSに対応していない点は大きな弱点です。

iPhoneの利用者が多い日本では、目玉機能の一つが使えない人が少なくないはずです。

iPhoneユーザーは、歌詞表示はおまけ程度に考えておくべきでしょう。

三つ目は、機能の多さが裏目に出る可能性です。

時計、写真、ドット絵、ラジオ、タイマーと選択肢が多いぶん、使いこなすにはアプリでの設定が欠かせません。

スマホ操作が苦手な家族へのプレゼントにする場合は、最初の設定まで手伝ってあげると安心です。

四つ目は、屋外での使い方です。

商品説明ではキャンプでの活躍がうたわれていますが、提供情報には防水性能の記載がありません。

水辺や雨の可能性がある場所では、過信しないほうがよいでしょう。

最後に、サポート面の注意点です。

前述のとおり、Divoomの国内窓口は時期によって変わってきました。

保証を確実に受けたいなら、販売元が正規代理店かどうかを購入前に確かめておくことが大切です。

他メーカーの商品との比較

比較の前提

Tiivoo-2は「スピーカー」と「インテリア表示機」の両方の顔を持つため、比較相手も二方向から選びました。

表示機能で競うLaMetricTIMEと、同じくレトロなデザインで人気のMarshallWillenIIです。

LaMetricTIMEとの比較

LaMetricTIMEは、ドット表示が特徴のスマートクロックです。

日本ではビックカメラ.comなどで税抜22,900円で取り扱いが始まり、天気やニュース、メールの通知を表示でき、Bluetoothスピーカーとしても使えます。

Wi-Fiでつながり、ネットの情報を自動で表示し続ける点は、Tiivoo-2より明らかに優れています。

一方で、表示は横長のドットで、写真を飾ったりテレビ型の佇まいを楽しんだりする方向性ではありません。

スピーカーとしての評価も高いとはいえず、海外のユーザーレビューではBluetoothスピーカーとしては悪くないが、パーティー用途には力不足という声も見られます。

価格の手頃さ、写真表示、FMラジオ、テレビ型デザインという点では、Tiivoo-2に軍配が上がります。

MarshallWillenIIとの比較

MarshallWillenIIは、ギターアンプの老舗ブランドが手がける手のひらサイズのスピーカーです。

2024年9月に国内発売され、市場想定価格は税込18,990円前後とされています。

最大約17時間の連続再生と、水深1メートルに30分沈めても問題ないIP67の防塵防水性能を備えています。

音質、バッテリーの持ち、屋外での安心感は、WillenIIが大きく上回ります。

再生時間は8時間のTiivoo-2の約2倍で、防水性能の明記がある点も屋外派には決定的な差です。

ただし、WillenIIには画面がなく、時計表示もラジオも写真表示もありません。

音を止めれば、ただのおしゃれな箱に戻ります。

比較して分かったTiivoo-2の立ち位置

音にこだわるならMarshallWillenII、ネットの情報を自動表示させたいならLaMetricTIMEが向いています。

Tiivoo-2が勝つのは、「音楽が鳴っていない時間も含めて、机の上を楽しくしたい」という一点です。

そこに価値を感じる人にとっては、他に代わりの見つからない選択肢になります。

まとめ

Divoomは、2006年に音楽好きの集団から始まり、ドット絵とスピーカーを掛け合わせる独自の道を歩いてきたブランドです。

その最新形が「レトロテレビ型BluetoothスピーカーTiivoo-2」でした。

音の迫力だけを比べれば、もっと強いスピーカーはいくらでもあります。

それでも、時計になり、写真立てになり、雨音で眠りを手伝ってくれる小さなテレビは、そう簡単には見つかりません。

昭和の茶の間にあった「みんなで眺める箱」が、令和の机の上で一人のための箱に生まれ変わったようで、少しうれしくなりました。

まずは今夜、スマホのアルバムを開いて「この箱に映すならどの一枚か」を選んでみてください。

その一枚が決まった人には、きっとよく似合う一台です。

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