腰のつらさの正解は売り場ではなくアナタの寝室で見つかります
はじめに
朝、靴下を履こうとして、思わず腰をかばった経験はありませんか。
しっかり寝たはずなのに、体だけが前日の疲れを引きずっている。
あの重たい感覚は、年齢や仕事だけのせいとは限りません。
寝具ブランド「GOKUMIN」が、Instagramに寄せられた2,212件のコメントを分析したところ、睡眠の悩みでいちばん多かったのは「腰痛」で、全体の21.5%でした。
5人に1人が、眠りの悩みとして腰を挙げている計算です。
朝晩の冷え込みが強まるこれからの季節は、体がこわばり、寝返りも打ちにくくなります。
とはいえ、マットレスは試着ができない買い物です。
店頭で数分寝転んだだけでは、ひと晩ぶんの寝心地は分かりません。
買ってから「硬すぎた」と気づいても、簡単には取り替えられない。
そこで取り上げたいのが「GOKUMINマットレスGMMS-01」です。
硬さの違う2層のウレタンを3つのパーツに分け、組み替えることで寝心地を調整できる三つ折りマットレスです。
本記事では、ブランドを運営する企業の実像から、商品の長所と弱点、他メーカーとの比較まで、忖度なしで掘り下げていきます。


GOKUMINとは
企業詳細
運営元は銀座に本社を構える株式会社KURUKURU
GOKUMIN(ゴクミン)を展開しているのは、株式会社KURUKURU(クルクル)です。
本社は東京都中央区銀座6-10-1のGINZASIX13階にあり、代表取締役は関沢康寛氏です。
設立は2015年9月18日、資本金は5,000万円です。
公式サイトでは、2025年のグループ連結年商を70億円と公表しています。
主要取引銀行として、みずほ銀行、三井住友銀行、日本政策金融公庫、商工中金の名前が並びます。
顧問弁護士や顧問税理士、顧問弁理士の事務所名まで明記されています。
ネット通販が中心のブランドでは、運営会社の所在地すらはっきりしないケースも珍しくありません。
その中で、ここまで会社の輪郭を見せている点は、購入前の大きな安心材料になります。
会社員の副業から始まった会社
代表メッセージによると、KURUKURUは関沢氏が35歳だった2015年、NTTドコモに在職しながら副業として立ち上げた会社です。
帰宅後や休日の時間をすべて注ぎ込み、手探りで事業を育ててきたと語られています。
その原動力として紹介されているのが、疲れた通勤電車で一息つく人の役に立ちたい、衣食住に欠かせない商品で暮らしを支えたい、という想いです。
ブランドの閉鎖という厳しい判断を下した経験も、隠さずに書かれています。
成功談だけを並べる企業紹介が多い中で、この率直さには好感が持てます。
GOKUMINは2018年生まれの寝具ブランド
GOKUMINは2018年に誕生した寝具の総合ブランドです。
マットレスのほか、枕、ベッドフレーム、ブランケットなどを幅広く展開しています。
KURUKURUは、経験のある日本の技術者と、特許技術を持つ工場で製品をつくっていると説明しています。
販売実績は、2024年末のプレスリリースで「シリーズ累計180万個」、2026年5月のリリースでは「累計200万枚」と更新されています。
資料によって「個」と「枚」の表記に揺れはありますが、販売数が伸び続けていることは読み取れます。
2026年5月には主力マットレス3シリーズを一斉にリニューアルするなど、商品の改良サイクルも活発です。
受賞歴とその正しい読み方
KURUKURUの公式サイトには、2021年のアマゾンイノベーティブブランド賞、2022年のグッドデザイン賞、2023年のアマゾン最優秀賞などが受賞歴として掲載されています。
GOKUMIN自身も、2026年1月に発表された「Amazon.co.jpマーケットプレイスアワード2025」でタイムセール賞を受賞しました。
ただし、Amazon関連の賞は、販売事業者としての実績や販促の取り組みを評価するものです。
寝心地そのものを第三者が測定した結果ではありません。
受賞歴は「売り方がうまく、多くの人に選ばれている」証拠として受け取るのが妥当です。
寝具の専業ではなく「ブランドを育てる会社」
KURUKURUはGOKUMINのほかに、スーツケースのMAIMO、ヘアアイロンのUr.Salon、サプリメントのMAMELAB、ペットケアのINOPET、マットレスのINOSLEEPなど、多数の自社ブランドを展開しています。
ブランドの立ち上げから商品開発、物流、販売、広告、知的財産の管理までを自社で手がけるのが同社の特徴です。
茨城県猿島郡境町には自社倉庫を構え、保管から出荷までを内製化しています。
裏を返せば、KURUKURUは寝具一筋のメーカーではありません。
ネット通販で売れるブランドを次々と生み出し、育てていく会社です。
自社を「BrandCreativeCompany(ブランドをつくり出す会社)」と称していることからも、その性格がうかがえます。
製造は自社工場ではない
商品ページには「日本企業開発/日本デザイン」とあわせて、専用工場で生産していることが記されています。
つまり、企画と設計は日本の会社が担い、製造は提携する海外の工場に任せる分業体制です。
この形はネット通販の家電や寝具ではよく見られるもので、それ自体が品質の低さを意味するわけではありません。
一方で、「日本品質」という言葉から国内生産を想像した方は、購入前に知っておくべきポイントです。
ISO認定工場での品質管理がうたわれていますが、工場名や取得している規格番号までは確認できませんでした。
眠りをテーマにした社会的な取り組み
2026年9月には、岩手県の夏油温泉の宿と組み、湯上がりの体に合わせた寝具で眠る宿泊プラン「眠りの湯治」を始めました。
10月には、福島県いわき市の認可保育園にベビーベッドを提供したことも発表しています。
先ほど触れた2,212件のコメント分析のように、睡眠の悩みを数字で公表する取り組みも続けています。
商品を売るだけで終わらず、眠りに関する発信を重ねている点は評価できます。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ ★★★★☆(4.5)
本社所在地、設立年月日、資本金、代表者、取引銀行、顧問の士業事務所まで公式サイトで公開されています。
ネット通販発のブランドとしては、運営の透明性は高い水準です。
市場での評価実績 ★★★★☆(4.5)
Amazonの販売事業者アワード最優秀賞やタイムセール賞など、販売面での受賞が続いています。
シリーズ累計の販売数も200万の大台に乗っており、支持の広さが数字に表れています。
商品開発の専門性 ★★★☆(3.5)
2層構造や組み替え式など、ユーザーの悩みから逆算した設計には工夫が見られます。
一方で、製造は外部の専用工場で、多ブランドを展開する企業でもあるため、寝具専業メーカーほどの技術の蓄積は確認できませんでした。
社会的・文化的な取り組み ★★★★(4.0)
温泉宿との宿泊プランや保育園への寝具提供など、眠りをテーマにした活動を続けています。
睡眠の悩みをデータで公表する姿勢も、読み手にとって有益な情報発信です。
財務情報の開示度 ★★★(3.0)
非上場企業のため決算書の公開義務はありませんが、グループ年商や資本金、取引銀行を自ら開示しています。
利益や財務の詳細までは分からないため、ここは中程度の評価にとどめます。
総合評価 ★★★☆(3.9)
運営の顔が見え、販売実績も豊富な、安心して検討できるブランドです。
ただし、寝具専業の老舗とは成り立ちが異なります。
「企画力と販売力に強いネット通販発のブランド」として理解しておくと、期待とのズレを防げます。
商品紹介「GOKUMINマットレスGMMS-01」



商品詳細
- サイズ:シングル
- 商品の寸法:長さ195×幅97×厚み10cm
- 商品の重量:約7.5kg
- 硬さ:180Nと250Nの2層構造
- トップスタイル:スムーストップ
- レイヤー数:2
- 中身の素材:高密度フォーム(34D高品質ウレタン)
- 色:ブラック
- 構造:三つ折り×2層構造(6つのパーツを入れ替え可能)
- 寝心地の調整:頭・腰・脚の3ゾーン×2層のカスタマイズで27通り
- カバー:リバーシブルカバー
- 加工:特殊凸凹加工、竹炭消臭
- 品質管理:ISO認定工場での国際基準に基づく品質管理
- 販売実績:4年半のロングセラー(2025年1月時点)
- 化粧箱サイズ:43×43×53cm
- 付属品:ギフトにも使える高級化粧箱、日本語取扱説明書、1年間保証書
- 保証:1年間
- 製造:日本企業開発/日本デザイン/専用工場生産
良い口コミ
「三つ折りなので、朝たたんで壁に立てかけるだけで部屋を広く使えます」
「腰の部分だけ硬い面にしたら、朝起きたときの腰の重さがだいぶ軽くなりました」
「7.5kgなら一人でも持ち上げられるので、立てて乾かすのも掃除も苦になりません」
「夫婦で好みの硬さが違っても、パーツを組み替えて調整できるのが助かります」
「体が沈み込みすぎないので、寝返りがスムーズに打てます」
気になる口コミ
「パーツのつなぎ目が気になって、寝ていると段差を感じることがあります」
「開封直後は、ウレタン特有のにおいが少し気になりました」
「全体的に硬めで、横向きで寝ると肩が痛くなりました」
「27通りと言われても、どれが自分に合うのか見つけるまでに時間がかかります」
「フローリングに直接敷いていたら、裏側の湿気が気になりました」
「GOKUMINマットレスGMMS-01」のポジティブな特色
いちばんの魅力は、「試せる」という安心そのものを買える点です。
マットレス選びでつらいのは、合わないと分かったときにはもう手遅れという点です。
GMMS-01は、頭・腰・脚の3ゾーンごとに180Nと250Nの層を組み替えられ、公式の説明では27通りの寝心地を試せます。
今夜は腰だけ硬めに、明日は脚側も硬めに。
自宅の寝室で、ひと晩ずつ答え合わせができます。
冒頭で「正解は寝室で見つかる」とお伝えしたのは、この仕組みがあるからです。
2つ目の魅力は、へたりを先回りできる設計です。
マットレスは、体重がいちばんかかる腰の部分から沈んでいきます。
GMMS-01は6つのパーツを入れ替えられるため、負担が集中した腰のパーツを頭や脚の位置に移し、消耗を全体に散らせます。
片減りした靴のかかとを、左右履き替えてならしていくようなイメージです。
「寿命6倍」という表現には比較条件が示されていないため、数字をそのまま信じるのは早計です。
それでも、入れ替えのできない一枚もののマットレスより長持ちさせやすい構造であることは確かです。
3つ目は、34Dという密度です。
D(密度)は、1立方メートルあたりのウレタンの重さを示す目安です。
数字が大きいほど中身がぎっしり詰まっていて、へたりにくい傾向があります。
低価格帯の10cmマットレスには25D前後の製品も見られる中で、34Dは一段しっかりした詰まり方です。
4つ目は、暮らしへのなじみやすさです。
約7.5kgの重さで三つ折りにできるため、ワンルームでも日中はたたんで片付けられます。
リバーシブルカバーと竹炭消臭加工で、季節の変化や寝汗のにおいにも配慮されています。
日本語の取扱説明書と1年間の保証書が付き、高級化粧箱入りなので、実家の親への贈り物にも選びやすい一枚です。
「GOKUMINマットレスGMMS-01」のネガティブな特色
最大の注意点は、柔らかい選択肢がないことです。
家庭用品品質表示法に基づく目安では、110N以上が「かため」に分類されます。
GMMS-01は180Nと250Nの組み合わせなので、どう組み替えても「硬めの中での調整」になります。
体重が軽い方や、横向き寝で肩を少し沈ませたい方は、肩の圧迫感や物足りなさを覚える可能性があります。
2つ目は、継ぎ目です。
三つ折り構造である以上、パーツの境目に段差やすき間を感じることがあります。
敷きパッドを重ねると和らぎますが、完全に消すのは難しいと考えておくべきです。
3つ目は、10cmという厚みの限界です。
体重がある方が床に直接敷くと、底に近い感覚を覚える場合があります。
ベッドフレームの上で使うか、硬めの組み合わせを中心に調整するのが現実的です。
4つ目は、湿気への弱さです。
ウレタンは湿気を逃がしにくく、床に直置きすると裏側に湿気がたまりやすくなります。
軽さを生かして、こまめに立てて乾かす習慣が欠かせません。
5つ目は、宣伝文句と保証のバランスです。
「寿命6倍」と長持ちを強くうたいながら、保証期間は1年間です。
長く使えることに自信があるなら、保証にもその自信を反映してほしいところです。


他メーカーの商品との比較
比較の前提
比較対象は、厚さ10cm前後の高反発ウレタンマットレスとして知名度の高い「モットン」と、三つ折りの高反発マットレスとして長く売れている「マニフレックスメッシュ・ウイング」です。
価格は時期によって変動するため、構造と仕様を中心に比べます。
モットンとの比較
モットンは厚さ10cmの高反発マットレスで、硬さは140N、170N、280Nの3種類から選ぶ方式です。
密度は30Dで、シングルの公式価格は39,800円です。
購入時に体重に合わせて硬さを選べる点と、140Nという柔らかめの選択肢がある点は、GMMS-01にない強みです。
返金保証の制度を用意している点も、「合わなかったらどうしよう」という不安に別の形で応えています。
一方で、一枚ものの構造なので、腰の部分だけを入れ替えるといった調整はできません。
密度は34DのGMMS-01のほうが高く、パーツ単位で寝心地を変えられる自由度もGMMS-01が上です。
マニフレックスメッシュ・ウイングとの比較
メッシュ・ウイングは厚さ11cmの三つ折りマットレスで、硬さは170N、品質保証は10年です。
同じ三つ折りでも硬さは1種類のみで、組み替えによる調整の幅はGMMS-01が勝ります。
ただし、保証期間はGMMS-01の1年に対して10倍です。
長く使うことへの安心感では、大きく差をつけられています。
170NはGMMS-01の硬い層よりも柔らかく、硬すぎる寝心地が苦手な方にはこちらが合う可能性があります。
同じGOKUMINの中にも選択肢がある
GOKUMINには、80Nの低反発と260Nの高反発を組み合わせた「プレミアムハイブリッドマットレスNEO」もあり、16通りの組み替えに対応しています。
硬めの支えに加えて柔らかさも欲しい方は、ブランド内でこちらと比べる価値があります。
比較から見えたGMMS-01の立ち位置
GMMS-01は、「硬めの寝心地が好きで、自分で細かく調整したい人」に向いたマットレスです。
柔らかさや長期保証を重視するなら、他の選択肢のほうが満足度は高くなります。
まとめ
腰のつらさの正解は、売り場ではなく寝室で見つかる。
冒頭のこの言葉どおり、「GOKUMINマットレスGMMS-01」は、自宅でひと晩ずつ寝心地を確かめ、組み替えながら自分の答えに近づいていけるマットレスです。
運営するKURUKURUは顔の見える会社で、GOKUMINの販売実績も十分です。
ただし、柔らかい層はなく、保証も1年なので、硬めが苦手な方は慎重に選んでください。
朝、腰をかばわずに靴下が履ける。
それだけで、一日の始まりはずいぶん軽くなります。
まずは今夜、仰向けに寝て、腰とマットレスのすき間に手のひらを差し込んでみてください。
すっと手が入るなら、今の寝具が腰を支えきれていない合図かもしれません。




