「ガラスの王様」を名乗る会社が、なぜ土から生まれた器をつくったのか。その答えに、100年分の理由が詰まっています。
はじめに
炊きたてのごはんを、炊飯器のまま食卓に出していませんか?。
多くの家庭でごく当たり前になっているこの習慣に、実はもったいない落とし穴が隠れています。
炊きあがった直後のお釜の中は、湯気がこもり、高温多湿の状態が続いています。
たとえるなら、蒸し暑い梅雨のサウナのような環境です。
その中にごはんを置きっぱなしにすると、余分な水分でべたついたり、風味が落ちたりしてしまうのです。
せっかく良いお米を選び、丁寧に炊いたのに、最後のひと手間を知らないだけで台無しになる。
これほど惜しいことはありません。
ここで登場するのが、耐熱ガラスの老舗ブランドHARIOがつくった「ご飯釜おひつGO-2-B-W」です。
おひつと聞くと、時代劇に出てくる木製の大きな桶を思い浮かべる方もいるかもしれません。
けれども、この商品はガラスメーカーが手がけた陶器製という、少し意外な組み合わせで生まれています。
なぜガラスの会社が土の器をつくったのか。
その背景には、100年以上ものづくりに向き合ってきたブランドならではの理由があります。
家で食事をとる機会が増え、日々のごはんをもっとおいしく食べたいと考える人が多くなった今だからこそ、あらためて見直したい道具です。
この記事では、HARIOという会社の正体を深く掘り下げながら、GO-2-B-Wがなぜ選ばれているのかを、じっくりお伝えしていきます。


HARIOとは
企業詳細
HARIO株式会社は、東京都中央区日本橋富沢町に本社をおく日本の耐熱ガラスメーカーであり、国内唯一の耐熱ガラス工場を保有するメーカーです。
まずこの一点だけでも、HARIOがただの食器ブランドではないことがわかります。
日本で唯一というのは、それだけ高度な技術と設備を長年かけて築き上げてきた証だからです。
創業は古く、1921年に事業をスタートさせています。
100年をゆうに超える歴史を持つ、老舗中の老舗といえるでしょう。
社名の由来もユニークです。
「ハリオ」は玻璃王(はりおう)、つまりガラスの王様という意味を持っています。
ガラスにかける並々ならぬ自負が、その名前ににじんでいます。
意外に思われるかもしれませんが、HARIOは創業当初、理化学品を製造販売する会社でした。
理化学品とは、実験や研究で使われるビーカーやフラスコのような、専門的なガラス器具のことです。
薬品にも熱にも耐えなければならないこれらの器具づくりで培った技術が、のちの家庭用製品の土台になりました。
転機が訪れたのは戦後です。
1948年、耐熱ガラス「HARIO Glass」の特性と、理化学品で培ったガラス加工の技術を活かして、コーヒーサイフォンの製作に着手しました。
ここから家庭用の分野へと歩みを広げていったのです。
現在ではガラスに限らず、家庭で便利に愛される商品づくりを目指し、さまざまな素材を用いて幅広い商品を展開しています。
今回ご紹介する陶器製のおひつも、まさにこの「ガラスにこだわらない柔軟なものづくり」の一例といえます。
HARIOのものづくりを語るうえで欠かせないのが、環境への配慮です。
HARIOの耐熱ガラスは1972年以来、「煙突のない工場」で生産されています。
ガラス原料を重油ではなく電気で溶かす独自の技術開発に成功したことで、煙や粉塵の害をなくし、工場周辺の環境や、そこで働く社員にも配慮した職場を実現したのです。
半世紀以上も前から環境に目を向けていたという事実は、素直に驚かされます。
素材選びにも一貫した姿勢があります。
HARIOの耐熱ガラスは100%天然の鉱物を原料とし、環境に優しい無鉛ガラスを採用しています。
会社としての規模も見ておきましょう。
複数の企業情報を照らし合わせると数字に幅がありますが、従業員数は2023年9月時点で230名、資本金は4億8000万円と公表されています。
事業内容はコーヒー器具、ティー器具、調理器具など、耐熱ガラス食器・家庭用品の企画・製造・販売です。
さらに耐熱ガラス食器の製造に加え、自動車用ヘッドレンズや各種工業用ガラス素材の開発・製造も手がけています。
家庭のキッチンから自動車の部品まで、幅広い場面でHARIOの技術が使われているわけです。
国内にとどまらず、海外へも積極的に展開しています。
そのきっかけは、少しドラマチックでした。
2010年のロンドンでの大会で、チャンピオンがHARIOの製品を使っていたことから「HARIOってどこの会社?」と話題になり、海外からの逆輸入のような形で有名になっていったといいます。
自国よりも先に海外で評価が高まり、それが日本に還流してきたという、なんとも興味深い歩みです。
こうした背景を知ると、記事タイトルの「HARIOってどこの会社?」という問いが、実は世界中の人々が抱いた疑問そのものだったことがわかります。
長い歴史、日本唯一の技術、そして世界からの評価。
これらが積み重なって、今のHARIOブランドが形づくられています。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
【歴史・実績】★★★★★(5.0)
1921年創業という100年超の歴史は、それだけで大きな安心材料です。長く続く会社には、続くだけの理由があります。
【技術力】★★★★★(5.0)
日本で唯一の耐熱ガラス工場を持つという点は、他社にはまねのできない強みです。理化学品から自動車部品まで手がける技術の幅も高く評価できます。
【ブランド信頼性】★★★★☆(4.5)
国内はもちろん、海外の大会をきっかけに世界的にも認知されている点は大きな信頼につながります。コーヒー器具のイメージが強いぶん、キッチン用品としての知名度がこれからさらに伸びる余地もあると見て、あえて0.5を残しました。
【環境への取り組み】★★★★★(5.0)
半世紀以上前から「煙突のない工場」を実現し、天然鉱物由来の無鉛ガラスを使うなど、環境配慮は先進的です。言葉だけでなく行動が伴っている点を高く評価します。
【情報の透明性】★★★★(4.0)
企業情報サイトによって従業員数や資本金の数字にばらつきが見られました。これは関連会社を含むグループ全体か、単体かの違いによるものと考えられますが、正確な最新値は公式発表を確認するのが確実です。
【総合評価】★★★★☆(4.7)
甘めの評価を前提としても、老舗ならではの安定感と技術力は際立っています。安心して選べるブランドといえるでしょう。
商品紹介「ご飯釜おひつGO-2-B-W」



商品詳細
・材質:セラミック(陶器)
・色:ブラック
・ブランド:HARIO
・商品寸法(長さ×幅×高さ):19×19×8.7cm
・形状:角型
・容量:2合用
・本体重量:約1060g
・特徴:炊きあがったらさっくり混ぜて蒸気を逃がし、おひつに移してから食べることで、ごはんの劣化を防ぐ
・特徴:陶器は吸水性があり、ごはんの余分な水分を適度に吸収して粒だったごはんに仕上げる
・特徴:電子レンジで温め直す際は、陶器に吸収された水分が放出され、ふっくらしたごはんになる
・特徴:内側は一般的なしゃもじのカーブに合わせた形状で、角のごはんもすくいやすく、洗浄もしやすい設計
良い口コミ
「炊飯器に入れっぱなしにしていた頃とくらべて、ごはんのべたつきが減って粒がしっかり感じられるようになりました」
「レンジで温め直したときのふっくら感に驚きました。冷やごはんが苦手な家族も喜んで食べています」
「角型なので冷蔵庫のなかで場所を取らず、すっきり収まるのが助かっています」
「内側がしゃもじの形に合っていて、隅のごはんまですくいやすいのが地味に便利です」
「黒い色合いが食卓になじんで、そのまま出しても様になるのが気に入っています」
気になる口コミ
「2合用なので、大家族には少し容量が物足りなく感じるかもしれません」
「本体が約1060gと、陶器なのでそれなりに重さがあります」
「陶器なので、落とすと割れないか少し気を使います」
「炊いてから移すというひと手間が、忙しいときには面倒に感じることもあります」
「色がブラックのみなので、明るい色を選びたい人には選択肢が少ないです」
「ご飯釜おひつGO-2-B-W」のポジティブな特色
この商品の一番の魅力は、面倒に思える「ひと手間」を、確かなおいしさに変えてくれるところにあります。
炊きあがったごはんをさっと混ぜて蒸気を逃がし、このおひつに移す。
たったこれだけの動作で、ごはんの水っぽさが抑えられ、一粒一粒が立ったような食感に変わります。
陶器という素材の力が、ここで効いてきます。
陶器には目に見えない小さな穴が無数にあり、それがスポンジのように余分な水分を吸ってくれるのです。
しかも、この仕組みは温め直しのときに逆向きに働きます。
電子レンジにかけると、陶器が吸っていた水分をごはんに戻してくれるため、時間が経ったごはんでも炊きたてに近いふっくら感がよみがえります。
吸って、戻す。
この呼吸のような水分のやりとりが、GO-2-B-Wの心臓部といえます。
形状の工夫も見逃せません。
角型は収納しやすい反面、隅のごはんがすくいにくいという弱点を抱えがちです。
ところがこの商品は、内側をしゃもじのカーブに合わせて設計することで、その弱点を上手に解消しています。
角型の収納性と、丸型のすくいやすさ。
両方のいいとこ取りをした設計思想が、日々の使いやすさに直結しています。
洗いやすさに配慮されている点も、毎日使う道具としてうれしいポイントです。
「ご飯釜おひつGO-2-B-W」のネガティブな特色
良い面だけでなく、購入前に知っておきたい点も正直にお伝えします。
まず、容量が2合用である点です。
一人暮らしや少人数の家庭にはちょうど良いサイズですが、大人数の家族には一度に入る量が足りないと感じる場面があるかもしれません。
次に重さです。
本体は約1060gあり、陶器ならではのしっかりとした重量があります。
軽さを最優先する人にとっては、扱いにくさを感じる可能性があります。
そして、陶器製であるがゆえの割れやすさも念頭に置く必要があります。
落としたりぶつけたりすれば破損の恐れがあるため、取り扱いには気を配りたいところです。
最後に、色がブラックのみという点です。
食卓になじむ落ち着いた色ではありますが、選べるバリエーションがないぶん、好みが分かれるかもしれません。
これらは弱点というより、素材やコンセプトと表裏一体の特徴と捉えるのが正確でしょう。


他メーカーの商品との比較
おひつを選ぶとき、多くの人が迷うのが素材です。
ここでは代表的な三つの素材を取り上げ、それぞれの持ち味を整理します。
そのうえで、GO-2-B-Wがどんな人に向いているのかを考えていきます。
陶器製おひつの特徴
GO-2-B-Wが採用しているのが、この陶器製です。
最大の強みは、素材そのものが持つ吸水性にあります。
余分な水分を吸ってごはんを粒だたせ、温め直しのときには水分を戻してふっくらさせる。
この二役をこなせるのが陶器の魅力です。
加えて、多くの陶器製おひつは電子レンジに対応しているため、温め直しの手軽さでも優れています。
一方で、重さがあることと、落とすと割れる可能性があることは、共通して気をつけたい点です。
木製おひつの特徴
昔ながらのおひつといえば、木製を思い浮かべる人が多いでしょう。
木もまた吸水性にすぐれ、ごはんの水分を程よく調整してくれます。
木の香りがほんのり移り、食事の情緒を高めてくれるのも木製ならではの持ち味です。
ただし、電子レンジには使えないものがほとんどです。
さらに、カビを防ぐための乾燥やお手入れに手間がかかる点は、忙しい人には負担になりがちです。
価格も比較的高めの傾向があります。
プラスチック製おひつの特徴
手軽さで選ぶなら、プラスチック製が候補になります。
軽くて割れにくく、価格も抑えめなものが多いため、扱いやすさは随一です。
電子レンジや冷凍に対応した製品も豊富にそろっています。
ただし、素材に吸水性がないため、ごはんの水分を調整する働きは期待できません。
あくまで「保存する容器」としての役割が中心になります。
GO-2-B-Wを選ぶメリットと、向いている人
三つの素材を並べてみると、GO-2-B-Wの立ち位置がはっきりしてきます。
木製のような水分調整力を持ちながら、木製では難しい電子レンジでの温め直しにも対応する。
この両立が、陶器製であるGO-2-B-Wの大きな強みです。
お手入れも、木製ほど神経を使わずに済みます。
ごはんのおいしさにこだわりたいけれど、毎日のことなので手軽さも譲れない。
そんな欲張りな願いに応えてくれるのが、この商品です。
一方で、とにかく軽さを求める人や、大家族で一度にたくさんのごはんを保存したい人には、プラスチック製やより大容量の製品のほうが合う場合もあります。
自分の暮らし方に照らして選ぶことが、後悔しないコツです。
まとめ
炊いたごはんを、そのまま炊飯器に置いておく。
その何気ない習慣を少し変えるだけで、毎日の食卓は驚くほど変わります。
100年以上ものづくりを続けてきた老舗ブランドHARIOがつくった「ご飯釜おひつGO-2-B-W」は、陶器の吸水性を味方につけて、ごはんを粒だたせ、温め直せばふっくらとよみがえらせてくれる道具です。
角型なのにすくいやすいという細やかな工夫にも、長年キッチンと向き合ってきたブランドの経験がにじんでいます。
「HARIOってどこの会社?」という素朴な疑問から始まったこの記事ですが、掘り下げてみると、日本で唯一の技術を持ち、世界からも認められてきた確かな会社の姿が見えてきました。
在宅で食事をとる機会が増えた今、ごはんのおいしさをあらためて大切にしたいと考える人は少なくないはずです。
もし少しでも気になったなら、今日の夕食から試せる小さな一歩があります。
炊きあがったごはんを、いつもより早めにさっくり混ぜて、蒸気を逃がしてみてください。
道具を変える前でも、この習慣ひとつでごはんの表情は変わります。
その手ごたえを感じたら、GO-2-B-Wがきっと頼れる相棒になってくれるはずです。




