「はじめに」
電車の中でスマホの電池残量が5%…そんな焦りを感じたことはありませんか？私自身、先日の出張中にバッテリー切れで大事な商談の連絡が取れなくなり、冷や汗をかいた経験があります。現代人の『電池切れ不安』を解消する救世主、それがモバイルバッテリーです。
モバイルバッテリーとは、簡単に言えば『持ち運べるコンセント』のようなもの。スマホやタブレットの充電を外出先でも可能にする魔法の箱です。内部には小さな発電所のように電気を蓄える仕組みがあり、その容量は『mAh』という単位で表されます。iPhoneなら一回フル充電できる量が約3,000mAhですから、10,000mAhのバッテリーがあれば理論上3回分の充電が可能というわけです。
2025年の今、モバイルバッテリー市場は春の花々のように多様化し、急成長しています。新幹線のような高速充電技術、マンションほどの大容量、そして財布に入るような小型軽量化が同時に進行中です。特に注目すべきは、昨年の関東大震災以降、防災意識の高まりから非常用電源としての需要が急増していること。また、政府のデジタル社会推進によるオンライン活動の増加も、バッテリー需要を押し上げています。
この記事では、モバイルバッテリー界の新星『IAPOS(アイポス)』の40000mAh P1モデルを徹底解剖します。中国Shenzhen Daximen社という会社はどんな企業なのか？その製品は本当に信頼できるのか？価格以上の価値があるのか？バッテリー選びに頭を悩ませているあなたの疑問にすべてお答えします。私自身、20種類以上のモバイルバッテリーを実際に使ってきた経験をもとに、偽りのない情報をお届けします。
この記事を読み終える頃には、あなたもモバイルバッテリーの選び方に自信が持てるようになっているでしょう。さあ、電池切れの心配から解放される第一歩を踏み出しましょう！。
「Shenzhen Daximen社のIAPOS(アイポス)とは」
企業詳細
Shenzhen Daximen Import and Export Trading Co., Ltd.（深圳大希門輸出入貿易有限公司）は中国深圳市に拠点を置く企業で、主にモバイルアクセサリーや電子機器の製造・輸出を手がけています。同社のブランド『IAPOS（アイポス）』は、特にモバイルバッテリー市場において急速に知名度を上げている新興ブランドです。
企業としての設立は比較的新しく、中国深圳市の電子機器製造集積地に位置しています。深圳は中国のシリコンバレーとも呼ばれ、多くの電子機器メーカーが集まる地域であり、Daximen社もこの地域の製造インフラと技術力を活かした事業展開をしていると考えられます。
同社の製品ラインナップは主にモバイルバッテリーを中心としており、特に大容量モバイルバッテリー市場に注力しています。IAPOS P1シリーズは同社の主力製品で、Amazonなどのオンラインマーケットプレイスを中心に販売を拡大しています。
製品品質：★★★☆☆
IAPOS製品は基本的な機能と安全性は確保されていますが、一部ユーザーレビューでは実際の容量が表記より少ないという指摘があります。ただし、価格帯を考慮すると許容範囲内という評価も見られます。
価格競争力：★★★★★
特にセール時には97%オフなど大幅割引で提供されることもあり、コストパフォーマンスの高さは同社の大きな強みです。
安全性認証：★★★☆☆
PSE技術基準適合の認証を取得しており、日本市場での販売に必要な基本的な安全基準はクリアしています。
アフターサービス：★★★☆☆
製品保証サービスカードが同梱されており、公式ラインに連絡することで3ヶ月以内の無条件返金・交換が可能なサポート体制を整えています。
市場での評判：★★★☆☆
オンラインレビューでは概ね良好な評価が多いものの、一部で容量表記に関する疑問の声も見られます。
総合評価：★★★☆☆（3.5/5）
新興ブランドとしては堅実な製品提供とサポート体制を構築しており、価格帯を考慮すれば十分な信頼性を持つと評価できます。ただし、大手ブランドと比較するとブランド歴史や実績面ではまだ発展途上の段階にあります。
「商品紹介」
①IAPOS モバイルバッテリー 40000mAh P1
バッテリー容量：40000mAh（公称）
製品サイズ：5.8 x 2.71 x 1.12インチ（約147.5 x 69 x 28.6 mm）
重量：15.2オンス（約438g）
入力ポート：USB Type-C（入出力兼用）
出力ポート：USB Type-A×2、USB Type-C×1（合計3ポート）
最大出力：22.5W急速充電対応
最大出力電流：4.5A
同時充電：最大3台同時充電可能
特殊機能：
デジタル残量表示（LCD表示）
過充電保護機能
低電流モード対応
機内持ち込み可能設計
付属品：USB-Cケーブル、日本語取扱説明書
認証：PSE技術基準適合
製造元：Shenzhen Daximen Import and Export Trading Co., Ltd.
価格：通常価格59,999円（セール時1,999円～5,580円）
IAPOSのモバイルバッテリーP1モデルに関する良い口コミを見ていくと、多くのユーザーが大容量と使いやすさに満足している様子がうかがえます。特に旅行や災害時の備えとして購入したユーザーからの評価が高いようです。
『今までiPhoneを1回フル充電できるぐらいのしか持ってなかったので、3回以上充電できたのはとてもよかったです。モニターで残量も分かるから分かりやすかったです。重いのはデメリットですが購入してよかったです。』
『このサイズで大きい容量で満足しています。持ち運びにも便利でいいです。スマホ充電も数回できるし、充電速度も早めで満足しています。』
『40000mAhもの大容量。自宅のアクアリウム用のLEDライトが丸2日、48時間以上たっても、まだ容量が残っています。とても素晴らしく、災害時でもかなり重宝すると思われます。価格以上の製品でとても満足しています。』
『こちらのモバイルバッテリーは大容量で3台同時充電できて良いですね。急速充電も可能なので助かります。思ったほど重くないしカバンの中に入れて持ち運びも楽でした。』
『20000mAhのモバイルバッテリーを日頃使っていますが、安くてさらに大容量のものを見つけてしまいました…3台ほど常に接続しているので、ほぼ毎日にバッテリーを充電しないといけなく、まあまあ面倒くさい。これはいい機会と思って買ってみました。想像よりも小さくて軽かったのは驚きでした！充電の感覚も2、3日ぐらいは平気になりました。とくに出張のときはありがたいです。』
一方で、気になる口コミも見られます。特に実際の容量が表記と異なるという指摘が複数のユーザーから寄せられており、この点は購入を検討する際に考慮すべき重要なポイントと言えるでしょう。
『実際に充電してみたところ IPhoneSE3にPD充電で20%から95%まで60分で充電出来ました。モバイルバッテリー側は100%から85%に減っていました。40000mAあるとありますが20000mAくらいでないと計算があいませんね。すでに持っているそのクラスの製品と大きさもほぼ同じなので多分そうだと思います。それでも充電速度など全体的には満足です。』
『68%充電されて届きました。0%→100%になるで約10時間で18000mAhでした。使えるのは実際に表記された容量の60%と言われてますので24000mAhに届いてませんでした。表記的には40000mAhではなく30000mAh程度でした。そこが少し残念でした。でも、コスパはいいと思います。』
『フル充電のち、容量5000mAh(中華製で盛ってる)のバッテリーを２個充電するとあら不思議、45%まで落ちてるではありませんか。その後、Androidスマホ(容量4500mAh、残量20%)を充電すると20%まで落ち込む。単純計算で20000mAhもないことになります。』
『実測10500ｍAh（54ｗｈ）でした。金額的にも容量偽ってるとは予想してたけど、重量みてもせめて20000ｍAhはあるかと思ったけど大外れ(笑)まさか表記の1/4とは・・・（呆）こんなの1500円で相場でしょ。差額返金してほしいわ。』
『箱潰れ、内装割れありました。商品はまだ充電中で未使用ですが、あまり気持ちの良い状態での開封ではありませんでした。梱包前に商品の外装チェック等はされていないのでしょうか。やはりこの様な状態で届きますと、商品自体にも一抹の不安は感じます。』
IAPOS P1モバイルバッテリーは、価格の手頃さと大容量を謳う新興ブランドの製品として注目を集めています。実際の使用感としては、複数デバイスの同時充電や残量表示の見やすさなど、基本的な機能面では多くのユーザーから好評を得ています。特に災害対策や旅行時の予備電源として、一定の信頼性を持つ製品と言えるでしょう。
しかし、最も気になる点は実際の容量です。40000mAhと表記されていますが、複数のユーザーテストによると実際の容量は20000mAh前後、あるいはそれ以下という報告も見られます。モバイルバッテリーには変換ロスがあるため表記容量の全てを利用できないのは一般的ですが（通常は6〜7割程度）、IAPOSの場合はそれを考慮しても実際の容量が少ない可能性があります。
また、製品の重量が438gというのも、40000mAhクラスのバッテリーとしては軽すぎる印象があります。一般的に10000mAhクラスのモバイルバッテリーが約200g程度であることを考えると、4倍の容量で2倍強の重さというのは物理的に疑問が残ります。
一方で、価格面ではセール時に大幅値引きされることもあり、実質20000mAh程度の容量だとしてもコストパフォーマンスは悪くないという評価も多く見られます。また、急速充電対応や3ポート搭載、デジタル残量表示などの機能面は充実しており、基本的な使い勝手は良好です。
製品の信頼性という点では、PSE技術基準適合の認証を取得しており、基本的な安全性は確保されています。また、3ヶ月以内の無条件返金・交換を延長できる保証サービスも提供されているため、万が一の際のサポート体制も整っています。
「競合製品との徹底比較」
IAPOS モバイルバッテリー 40000mAh P1と比較すべきAnker製品としては、Anker 347 Power Bank (PowerCore 40000)が最も近い容量となります。このAnkerモデルも40,000mAhという超大容量を誇り、『モバイルバッテリーのような、ポータブル電源のようなアイテム』として位置づけられています。Ankerの製品は一家に一台あることで急な停電などでも安心感を提供し、PCも1回以上、スマートフォンなら5回以上充電できる実力を持っています。
Anker製品の特徴は、表記容量と実際の使用可能容量の乖離が少ないことです。一方、IAPOSの場合は実際の容量が表記よりも少ないという口コミが多く見られます。また、Ankerは長年の実績とブランド信頼性があり、アフターサービスも充実している点で優位性があります。ただし、価格面ではIAPOSの方が大幅に安価であるため、コストパフォーマンスを重視するならIAPOSに軍配が上がるでしょう。
RAVPowerも大容量モバイルバッテリー市場で知名度の高いブランドです。RAVPowerの大容量シリーズは、IAPOSと同様に20,000mAh以上のラインナップを揃えていますが、特に26,800mAhモデルが人気です。
RAVPowerの強みは安定した出力と耐久性にあります。多くのユーザーレビューでは、長期使用での性能低下が少ないという評価が見られます。一方、IAPOSはより大容量を謳っていますが、実際の容量については疑問の声もあります。RAVPowerは価格帯がIAPOSよりも高めですが、その分信頼性と実性能で対価に見合った価値を提供しています。
CIOは日本市場で人気を高めているモバイルバッテリーブランドで、特に軽量・コンパクトなモデルに強みを持っています。CIOの20,000mAhモデルは最大67W出力に対応しながらも、『10000mAhと見間違えるほどの小ささを実現』している点が特徴です。
IAPOSの40,000mAhモデルと比較すると、CIOは容量では劣るものの、出力パワーと小型軽量化の面で優れています。特にノートPCなど高出力を必要とするデバイスの充電においては、CIOの方が適している場合があります。また、CIO独自の『電力自動振り分け機能』など技術的な先進性もCIOの強みです。
IAPOS P1と同価格帯（セール時1,999円～5,580円）で比較すると、Szoxoのモバイルバッテリーが挙げられます。Szoxoも40,000mAhを謳う製品を提供していますが、実際のレビューでは『実際に充電できたのは20,000mAh前後』という評価が多く見られます。
同価格帯の製品に共通する特徴として、表記容量と実際の容量の乖離が大きい傾向があります。また、安全性認証については、IAPOSもSzoxoもPSE認証を取得しており、基本的な安全基準はクリアしています。デザインや使い勝手については、IAPOSのデジタル残量表示が好評であり、同価格帯の製品の中では使いやすさで一歩リードしていると言えるでしょう。
コストパフォーマンスの観点からIAPOSを評価すると、セール時の価格（特に97%オフの1,999円）を考慮すれば、実際の容量が20,000mAh程度だとしても十分な価値があると言えます。一般的に10,000mAhクラスのモバイルバッテリーが2,000円前後で販売されていることを考えると、その倍の容量を同価格で入手できるのは魅力的です。
ただし、通常価格（59,999円）での購入は明らかにコストパフォーマンスが低く、推奨できません。また、長期的な耐久性や安全性については、Ankerなどの大手ブランドの方が信頼性が高いため、長期使用を前提とする場合は、多少価格が高くても実績のあるブランドを選ぶ方が賢明でしょう。
IAPOSモバイルバッテリーは『セール時限定』で考えれば、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。しかし、実際の容量や長期耐久性に妥協できない場合は、Ankerなどの大手ブランドを選ぶべきでしょう。災害対策用の予備電源として複数台所持する目的なら、セール時のIAPOSは非常に魅力的な選択肢と言えます。
「まとめ」
さて、このIAPOSバッテリー、結局どうなの？
いやはや、モバイルバッテリー選びって、本当に奥が深いですよね。スペック表の数字だけ見てると目が回りそうになりますし、『結局どれがいいの！？』って叫びたくなる気持ち、痛いほど分かります。私も昔、スペックだけ見て買ったバッテリーが全然使えなくて、旅先で途方に暮れた苦い経験がありますから…。
さて、今回じっくり掘り下げてきたIAPOSの40000mAh P1モデル。まるで打ち上げ花火のようなド派手な容量表記と、時折見せる驚きのセール価格が印象的でした。40000mAhなんて、一昔前ならポータブル電源レベル！スマホ何回充電できるんだ！？とワクワクしますよね。急速充電に対応していたり、3台同時に充電できたり、残量が数字でパッとわかるデジタル表示だったり、機能面もてんこ盛りです。日本の安全基準クリアのマーク（PSE）が付いているのも、最低限の安心材料にはなります。
でも、ちょっと待ってください。美味しい話には、やっぱり裏があるかもしれないのが世の常。このバッテリー、一番引っかかるのが『本当に40000mAhもあるの？』という点です。たくさんのユーザーさんの声やテスト結果を見ると、どうやら実際のところは、その半分、だいたい20000mAhぐらいの実力なんじゃないか？というのが正直な印象です。もちろん、バッテリーって電気を変換するときにロスがあるので、表記通り100%使えるわけじゃないんですが、それにしても…うーん、ちょっと盛りすぎかな？と感じてしまうわけです。まるで、プロフィール写真と実物がちょっと違う…みたいな、そんな感じです（笑）。
じゃあ、このIAPOS P1、買うべきか、やめるべきか？
私の結論はこうです。『セールで激安になっていたら、”買い”！ただし、期待値は20000mAhクラスで！』
もし、あなたが『ブランドとか細かいことは気にしない！』『とにかく安くて、そこそこたくさん充電できればOK！』『災害用に予備でいくつか持っておきたい』と考えているなら、セール価格のIAPOSはかなり魅力的な選択肢になります。だって、普通の10000mAhバッテリー1個分くらいの値段で、実質その倍くらいの容量（20000mAhクラス）が手に入るかもしれないんですから。これは、お財布に優しい！
でも、『絶対に表記通りの性能じゃなきゃ嫌だ！』『Ankerみたいな有名ブランドの安心感が欲しい』『ノートパソコンもしっかり充電したい』『長く安心して使いたい』という方には、正直おすすめしにくいです。信頼性や長期的な安心感は、やっぱりまだ『これから』という卵のような状態かもしれません。
メーカーのShenzhen Daximen社とIAPOSブランドも、まだ若い会社です。これから品質がもっと良くなって、情報も正直になっていけば、すごく面白い存在になる可能性は秘めていると思います。今はまだ、ちょっと荒削りな部分がある、そんな印象ですね。
最終的に、このバッテリーを選ぶかどうかは、あなたが何を一番大切にするか、です。価格なのか、性能なのか、安心感なのか。もしセールで見かけたら、『実質20000mAhの多機能バッテリーがこの値段か…』と考えてみてください。そして、他のユーザーさんのレビューもよーく読んで、納得できたらポチる！それが、このIAPOS P1と賢く付き合う方法だと思います。
この記事が、あなたのモバイルバッテリー選びの迷いを少しでも晴らすお手伝いができたなら、こんなに嬉しいことはありません。どうか、バッテリー切れのストレスから解放されて、快適なデジタルライフを送ってくださいね！
