iCleverはどこの国?その正体と人気G07の実力を徹底検証【怪しい噂の真相】

はじめに

Amazonのランキングを眺めていると、頻繁に目にする「iClever」という文字。
「価格が安すぎるけれど、本当に使っても大丈夫なのか?」「すぐに壊れてしまうのではないか?」そんな不安が頭をよぎり、購入ボタンを押すのを躊躇してしまう方は少なくありません。

昨今、ネット通販には出所不明なブランドが乱立しており、安物買いの銭失いをしたくないという心理が働くのは当然のことです。しかし、もしそのブランドが、確かな技術的背景と日本国内にしっかりとした拠点を構える「正当なメーカー」だとしたらどうでしょうか。

本記事では、謎多きブランド「iClever」の運営実態を徹底的にリサーチし、その正体を暴きます。さらに、同社の「ゲーミングキーボードG07」の実機スペックを検証し、オフィスワークとゲームの両立を目指すユーザーにとって、これが「賢い選択」になり得るのかを冷静に判断していきます。

噂に惑わされず、事実に基づいた価値を見極めていきましょう。

iCleverとは

企業詳細

iCleverを展開しているのは、中国・深センに本社を置く「Shenzhen Thousandshores Technology Co., Ltd.(深セン市千岸科技股份有限公司)」であることが判明しました。

特筆すべきは、単なる工場発のブランドではない点です。2010年にアメリカのイリノイ大学とワシントン大学で博士号を取得した2名の創業者によって設立されており、スタート地点からグローバル市場、特に北米を意識した「技術主導型」の企業という背景があります。

日本市場への参入も本格的で、2016年には東京都内に日本法人「サウザンドショアス株式会社」を設立しています。Amazonでの販売だけでなく、オフィシャルなサポート窓口を国内に持っている点は、多くの「売り切り型」の中華ブランドとは一線を画す信頼の証と言えます。

★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)

  • 企業の実在性: ★★★★★(日米中に拠点を展開)
  • 情報開示度: ★★★★☆(公式サイトおよび日本法人の詳細が明確)
  • サポート体制: ★★★★☆(日本法人による日本語サポートあり)
  • ユーザー評判: ★★★★☆(Amazonランキング常連、サクラレビュー排除の動きもあり)
  • 技術・開発力: ★★★☆☆(OEMベースの製品も見受けられるが、一定の品質を維持)

【総合評価】  ★★★★☆4.0 / 5.0
いわゆる「怪しい中華ブランド」という枠組みからは完全に外れており、Ankerなどの大手ガジェットメーカーに近い立ち位置を目指している「新興優良メーカー」と評価できます。

商品紹介:iClever ゲーミングキーボード ‎G07

商品スペック

  • 対応デバイス:ノートパソコン, パソコン
  • 接続技術:有線
  • キーボードの説明:標準JIS配列、フルサイズ、赤軸、マクロ機能、RGB、5000万回のキー寿命
  • 商品の推奨用途:ゲーミング、オフィス
  • 特徴:カスタマイズ
  • 色:ブラック
  • 商品の寸法:43.6長さ x 12.8幅 x 3.5高さ cm
  • 付属コンポーネント:キーキャッププーラー, ユーザーマニュアル
  • スイッチタイプ:クリッキー

良い口コミ

  • 「赤軸のスコスコとした打鍵感が心地よく、長時間のタイピングでも指が疲れにくいのが気に入っています」
  • 「この価格帯で日本語配列(JIS)に対応している製品は貴重で、エンターキーの形に違和感がないのが最高です」
  • 「RGBライティングが派手すぎず、設定で落ち着いた色にもできるのでオフィスのデスクでも浮きません」
  • 「マクロ機能を使って定型文やゲームのコンボを登録できるので、作業効率が格段に上がりました」
  • 「有線接続なので遅延の心配がなく、FPSなどの反応速度が重要なゲームでも安心して使えます」

気になる口コミ

  • 「説明には赤軸とあるのにスイッチタイプがクリッキーという記載もあり、実際の打鍵音が静音なのかカチカチなのか購入時に迷いました」
  • 「キーキャップの印字が少し安っぽく見え、長期間使っていると剥げてこないか心配になります」
  • 「ケーブルが直付けタイプなので、断線した時にケーブルだけ交換できないのが少し残念です」
  • 「専用ソフトウェアのダウンロード先が少し分かりにくく、設定画面の日本語訳もたまに不自然な箇所があります」
  • 「本体の高さがそこそこあるので、長時間使うなら別途パームレストを用意した方が手首が楽かもしれません」

「G07」のポジティブな特色

G07の最大の強みは、「標準JIS配列×赤軸メカニカル」という、日本のユーザーが最も求めている仕様を低価格で実現している点に尽きます。

海外製の格安キーボードは「US配列」であることが多く、日常の日本語入力で「@」や「Enter」の位置に戸惑うことが多々あります。しかしG07は慣れ親しんだJIS配列を採用しているため、導入初日から違和感なくブラインドタッチが可能です。

さらに、採用されている「赤軸」は、軽いキータッチと静音性が特徴です。ゲーミング用途では素早い連打が可能でありながら、オフィス用途では周囲に迷惑をかけない静かさを発揮します。「昼は仕事、夜はゲーム」というハイブリッドなライフスタイルを送る現代のユーザーにとって、これ以上ないパートナーとなるでしょう。

「G07」のネガティブな特色

一方で、コストカットの影響が「接続まわり」と「情報の混乱」に見られます。

まず、接続が「有線のみ」であることです。デスク周りをスッキリさせたい無線派のユーザーには不向きであり、ケーブルの取り回しを考える必要があります。また、スペック情報において「赤軸(通常はリニア)」と「スイッチタイプ:クリッキー(通常は青軸のような音)」という矛盾する記載が見受けられる点は、購入者を混乱させる要因です。静音性を重視して購入したのに、想定よりも音が大きかったというミスマッチが起きる可能性があるため、あくまで「メカニカルキーボード特有の音はする」と認識しておく必要があります。

他メーカーの商品との比較

ここでは、G07の購入を検討する際に必ず比較対象となる「大手ゲーミングブランド」および「同価格帯の格安ブランド」と徹底比較を行います。

vs 大手ゲーミングブランド(Logicool G / Razer)

まず、Logicool Gの「G213」やRazerの「Cynosa」といったエントリーモデルとの比較です。これら大手の同価格帯製品は、多くが「メンブレン方式」を採用しています。メンブレンはゴムの反発を利用するため、独特のブヨブヨした感触があり、メカニカル特有の軽快さはありません。

対してiClever G07は、しっかりと「メカニカルスイッチ(赤軸)」を搭載しています。5000万回のキー寿命という耐久性や、物理的なスイッチによる確実な入力感は、大手のメンブレン製品を凌駕しています。「ブランドロゴ」や「洗練されたソフトウェア」よりも、「キースイッチの質」を重視するなら、意外にもG07の方に軍配が上がります。

ただし、ソフトウェアの完成度では大手に分があります。Logicoolの「G HUB」などは非常に直感的ですが、iCleverのソフトは必要最低限の機能にとどまることが多いです。

vs 同価格帯の格安ブランド(e-Yooso / E-Elementなど)

AmazonにはiClever以外にも多くの格安メカニカルキーボードが存在します。これらとの最大の違いは「配列」と「サポート」です。

「e-Yooso」などの他社製格安キーボードは、そのほとんどが「US配列(英語配列)」です。キーの数が少なく、記号の配置が日本と異なるため、ローマ字入力ユーザーにとっては「変換キーがない」「エンターキーが小さい」という地獄のようなストレスを味わうことになります。

G07は、日本市場向けにローカライズされた「標準JIS配列」であることが決定的な差別化要因です。さらに、前述の通り日本法人(サウザンドショアス株式会社)が存在するため、万が一の故障時に日本語でサポートを受けられる安心感は、他の並行輸入系ブランドにはない大きなメリットです。

比較の結論:G07を選ぶべき人

  • 予算を抑えつつ、どうしても「メカニカル」の打鍵感が欲しい人
  • 仕事でも使うため、「JIS配列」が絶対条件である人
  • 英語でのサポートやり取りに不安があり、日本法人の保証が欲しい人

上記の条件に当てはまる場合、G07はLogicoolのエントリー機や他の中華キーボードを押し退け、最もコストパフォーマンスの高い選択肢となります。

まとめ

iCleverというブランドは、決して「安かろう悪かろう」の怪しい存在ではなく、確かな技術的ルーツと日本市場への適応力を持つ、極めて現実的な選択肢であることが分かりました。

特に今回検証した「G07」は、多くのゲーマーやビジネスマンが抱える「US配列への苦手意識」と「メカニカルへの憧れ」という二つの課題を、驚くべき低価格で同時に解決しています。もちろん、高級機のような高級感や無線機能はありませんが、5000万回の打鍵に耐えるタフさと、赤軸の軽快な操作性は、毎日のPC作業をより快適なものに変えてくれるはずです。

高価なブランド料を払うのではなく、必要な機能だけに投資をする。「iClever G07」は、そんな賢い消費者のための、隠れた名機と言えるのではないでしょうか。

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