音を遮るだけじゃない!Loopとはどんなブランド?耳元の快適さを追求する「Loop耳栓en-ex-blk-03」の魅力を徹底解説

最高のライブを守るのは音を消す耳栓ではありません

はじめに

ライブの帰り道、駅のホームで友達の声がやけに遠く聞こえたことはありませんか。
耳の奥で「キーン」と鳴り続ける音に、楽しかった余韻が少しずつ上書きされていく。
あの感覚は、耳からの小さなSOSです。
WHO(世界保健機関)は、安全ではない聴き方によって聴力を失うおそれのある若者が、世界で10億人を超えると警告しています。
推し活でアリーナやライブハウスに通う人が増えた今、耳の守り方は誰にとっても身近な問題です。
とはいえ、耳栓をしたら音楽がこもってしまうのでは、と不安になる気持ちもよく分かります。
せっかく取ったチケットです。
一音も聞き逃したくありません。
そこで注目したいのが、ブランド「Loop(ループ)」と、そのライブ向けモデル「Loop耳栓en-ex-blk-03」です。
この記事では、2人の若者の耳鳴りから始まった企業の素顔と、耳栓の常識を少し裏切るこの商品の実力を、良い面も気になる面も隠さずにお伝えします。

Loopとは

企業詳細

耳鳴りに悩んだ2人のエンジニアが出発点

Loopを立ち上げたのは、マールテン・ボーデウェス(MaartenBodewes)氏とディミトリ・オー(DimitriO)氏の2人です。
2人は子どもの頃からの親友で、どちらもエンジニアとして学んだのち、安定した職を離れて起業しました。
ボーデウェス氏はビジネスエンジニアの出身でMicrosoftに勤めた経歴があり、オー氏は土木エンジニアからマーケターに転じ、2013年に最初のスタートアップを立ち上げています。
きっかけは、クラブで遊んだ帰りに耳鳴りが止まらなかったことでした。
2人は市場の耳栓を25種類以上試しましたが、音楽がゆがむ、着け心地が悪い、見た目が良くないという理由で、納得できる製品はなかったといいます。
ないなら自分たちで作るしかない。
そう考えたのが始まりです。

創業時期は資料によって表記が分かれます。
公式の報道向け資料には2016年末に共同創業したと書かれている一方、初期のプレスリリースでは2017年創業とされています。
本社はアントワープにあり、創業当初は銀行KBCが運営するスタートアップ支援プログラム「Startit@KBC」に参加していました。

3Dプリンターの試作から量産体制へ

初期のLoopは、中が空洞のリング形状をつくるために3Dプリンターを使い、3Dプリンターメーカーの3DSystemsと協業して試作を重ねました。
2019年には、大量生産に向かない3Dプリントから射出成形へ切り替えて量産を始め、その年の売上はおよそ100万ドルでした。
2020年7月には投資会社Akilesから100万ドルの出資を受け、自社サイトで直接売るD2C(DirecttoConsumer:消費者への直接販売)型への転換を進めています。
外部からの資金調達がほぼこの1件にとどまっている点は、この会社を理解するうえで大事なポイントです。
創業者が株式の約9割を持ち続けていること、売上の98%を輸出が占めていることも紹介されています。

コロナ禍での転換と製品ラインの拡大

ライブ用として出発したLoopにとって、コロナ禍は大きな逆風でした。
コンサートそのものがなくなったからです。
公式資料でも、コンサート向けに始めた事業をコロナ禍に合わせて方向転換したと振り返っています。
現在のラインアップは、ライブ向けのExperience、声を残して雑音を減らすEngage、周りの音をしっかり遮るQuiet、3つのモードを切り替えられるSwitch、睡眠専用のDreamまで広がりました。
「ライブの耳栓」から「日常の音をコントロールする道具」へ。
この転換が、その後の急成長の土台になったと考えられます。

数字で見る急成長

2022年、LoopはデロイトのランキングでTechnologyFast50に入り、ベルギーで最も成長の速いテック企業に選ばれました。
2023年の売上は1億2,650万ユーロで、前年の約3倍です。
2024年には1億9,000万ユーロ(約2億2,100万ドル)に達したと報じられています。
2025年10月のForbesの記事によると、累計販売数は1,900万ペアで、売上のほぼ半分を米国が占めています。
同じ時期に、米国の大型小売チェーンTargetの600店舗でも販売が始まりました。
従業員は250人を超え、アントワープの本社のほか、アムステルダム、ニューヨーク、上海に拠点があります。

見逃せない「広告の力」という側面

ここからは少し厳しめに見ていきます。
同じForbesの記事では、Loopが2025年に8,000万ドル以上を広告に使う見込みで、これは前年売上の約35%にあたると伝えています。
それでも黒字なのは、耳栓の製造や配送にあまりお金がかからないためだと説明されています。
つまりLoopの知名度は、製品の良さに加えて、SNS広告を中心とした大規模な宣伝で押し上げられている面があります。
また、非上場企業なので監査済みの決算は公開されておらず、売上の推計は調査会社によって大きく違います。
ある推計サイトは2025年の年間売上を約3,000万ドルとしており、報道されている数字とは大きな差があります。
売上の数字は、あくまで報道や推計にもとづくものとして受け止めるのが安全です。
競合の参入も進んでおり、新しい市場として定着するのか、一時的なブームで終わるのかを問う論考も出ています。

受賞歴と大型フェスとのコラボレーション

2023年には、EYから急成長企業を表彰する「Scale-upoftheYear(スケールアップ・オブ・ザ・イヤー)」を受けました。
ビジネス誌FastCompanyの「世界で最も革新的な企業」リストでは、身に着けたくなる聴覚保護具をデザインしたことが評価され、デザイン部門で1位になっています。
日本でも、LoopExperienceが2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。
音楽シーンとの結びつきも強い会社です。
2025年には大型音楽フェスCoachella(コーチェラ)の公式耳栓パートナーになり、Experience2の限定版を発売しました。
F1チームMcLaren(マクラーレン)とのコラボや、ダンスミュージックフェスTomorrowland(トゥモローランド)との限定モデルも出ています。

日本での展開

国内では、東京都港区のモダニティ株式会社が取り扱い、2024年4月にリニューアルしたLoopEarplugsを全国の家電量販店やECモールで発売しました。
現在は楽天市場などに「LoopJapan公式」名義のストアがあり、商品ページでは2年保証と30日間の返品対応を案内しています。
国内に販売窓口と保証が用意されている点は、海外ブランドとしては安心できる材料です。
ただし、現在の国内の運営体制とモダニティ社との関係については、詳しいことまでは確認できませんでした。

ブランドが掲げる「自分の音量で」という考え方

Loopは自社を、「Livelifeatyourvolume(自分の音量で人生を楽しもう)」を掲げるライフスタイルブランドだと説明しています。
音を完全に消すのではなく、自分にとってちょうどいい音量に整える。
この考え方が、ライブ用から睡眠用まで、すべての製品に共通する軸になっています。

★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)

運営体制の明確さ ★★★★☆(4.5)
創業者2人の経歴、本社の所在地、海外拠点まで公式資料で確認できます。
国内にも公式ストアと保証があり、購入後の問い合わせ先が分かりやすい点も評価しました。

市場での評価実績 ★★★★★(5.0)。累計1,900万ペアという販売実績に加え、国内外で複数の賞を受けています。
大型フェスの公式パートナーに選ばれていることも、業界から信頼されている証拠と言えます。

商品開発の専門性 ★★★★(4.0)
3Dプリントでの試作から射出成形での量産まで、段階を踏んで製品を改良してきました。
一方で、海外の専門レビューには音の自然さで他社に及ばないとする評価もあるため、満点にはしませんでした。

社会的・文化的な取り組み ★★★★(4.0)
「耳栓はダサい」という思い込みを崩し、耳を守ることを身近にした功績は大きいと考えます。
ただ、その発信の多くが広告と一体になっている点は差し引いて評価しました。

財務情報の開示度 ★★★(3.0)
売上規模は報道で伝えられているものの、非上場のため監査済みの決算は公開されていません。
推計値が調査会社によって大きく違うため、控えめの評価にしました。

総合評価 ★★★★☆(4.1)
創業者自身の悩みから生まれた製品を、世界的なブランドに育てた実行力は確かです。
財務の透明性や、広告に頼った成長をどう見るかで印象は変わりますが、購入先として十分に信頼できる企業と判断します。

商品紹介「Loop耳栓en-ex-blk-03」

商品詳細

  • 製品名:Experience2(エクスペリエンス2)
  • 色:ブラック
  • 材質:アクリロニトリルブタジエンスチレン、シリコーン
  • 製品の推奨用途:防音
  • サイズ:XS、S、M、L
  • 特長:ノイズを減らして音をより鮮明に
  • 設計:ライブイベントでの使用を念頭に設計、音質を損なうことなく音量を抑える
  • 想定シーン:コンサート、フェス、スポーツイベントなど
  • 認定:認定聴覚保護具
  • ノイズリダクション:17dB(SNR値)のフィルターノイズリダクション
  • フィット感:一日中外れないように設計、改良された4種類のサイズのイヤーチップで調整可能、小さな耳にもフィット
  • 耐久性・お手入れ:再利用可能、お手入れが簡単で長持ち
  • 装着方法:差し込んでひねって固定、正しく装着すると正面から見えない
  • 梱包内容:LoopExperience2耳栓×1セット、シリコン製イヤーチップ×4組(XS/S/M/L、購入時はMが装着)、キーホルダー型CarryCase(キャリーケース)×1個

良い口コミ

「ライブのあとに続いていたキーンという耳鳴りが、ほとんど気にならなくなりました」

「音がこもる感じが少なくて、ボーカルも楽器もちゃんと聞き分けられます」

「2時間の公演中ずっと着けていても、耳が痛くなりませんでした」

「見た目がアクセサリーみたいなので、耳栓をしている感じがしません」

「キーホルダー型のケースをカバンにつけておけば、忘れずに持っていけます」

気になる口コミ

「着けていないときと比べると、ライブの迫力が少し弱くなった気がします」

「MCや友達の声はこもって聞こえるので、話すときは外したほうが楽でした」

「サイズが合わないと効果が落ちるので、イヤーチップ選びに少し手間取りました」

「何時間も着け続けていると、耳が少し圧迫される感じがあります」

「普通の耳栓よりかなり高いので、買う前はけっこう迷いました」

「Loop耳栓en-ex-blk-03」のポジティブな特色

音を「消す」のではなく「整える」

冒頭で、最高のライブを守るのは音を消す耳栓ではない、とお伝えしました。
その答えがここにあります。
Experience2は、ライブでの使用を想定して、音質を損なわずに音量だけを抑えるように作られています。
たとえるなら、耳のためのサングラスです。
サングラスをかけても景色の色が消えないように、ボーカルもギターも聞こえたまま、刺さるような大きな音だけがやわらぎます。
スポンジの耳栓を使って「水の中で聴いているみたい」とがっかりした人にこそ、試してほしいポイントです。

認定聴覚保護具という裏付け

Experience2は認定聴覚保護具として認められていて、騒音から耳を守る道具として位置づけられています。
遮音性能は17dB(SNR値)です。
SNR(SingleNumberRating:単一数値評価)は、耳栓がどれくらい音を減らすかを1つの数字で表した目安で、数字が大きいほど強く遮音します。
一般に、音が10dB下がると、聞こえる大きさはおよそ半分に感じると言われています。
17dBは、会場の熱気は感じながら耳の負担をしっかり減らせる、ライブ向けとしてちょうどいい強さです。

踊っても外れにくいフィット

一日中外れないように設計されていて、XS・S・M・Lの4サイズのイヤーチップから自分の耳に合うものを選べます。
小さな耳にも合うように作られているので、普通の耳栓がすぐ抜けてしまった人にはうれしい点です。
着け方は、差し込んでひねって固定するだけです。
正しく着ければ正面から見えないため、写真に写っても目立ちません。

持ち歩きたくなる手軽さ

くり返し使えて、お手入れが簡単で長持ちする点も大きな魅力です。
付属のキーホルダー型CarryCase(キャリーケース)をカバンにつけておけば、「今日に限って忘れた」という失敗を防げます。
コンサートやフェスだけでなくスポーツ観戦にも使えるので、1セットあれば出番はかなり多くなります。

「Loop耳栓en-ex-blk-03」のネガティブな特色

静けさを求める人には向かない

17dBは、音量を「ほどよく下げる」レベルです。
いびき対策や睡眠、勉強の集中のためにしっかり音を遮りたい人には、物足りない可能性があります。
Loopにはそうした用途向けにQuietやDreamという別シリーズがあるため、目的に合わせて選ぶ必要があります。

生の音の迫力は少し弱くなる

音質を保つ設計とはいえ、耳栓である以上、着けていないときとまったく同じ音にはなりません。
レビューでも、ボーカルやシンバルの鋭さが物足りなく感じたという声があります。
海外の専門レビューでは、音の自然さはEargasmHighFidelityのほうが上だとする評価も出ています。
「音を1つも変えずに音量だけ下げてくれる」と期待しすぎると、がっかりするかもしれません。

会話は少し聞き取りにくい

ライブ向けの設計なので、MCや隣の友達の声がこもって聞こえることがあります。
会話が中心の場面なら、声を聞き取りやすくすることに特化したEngageのほうが合っています。

フィット次第で効果が変わる

サイズが合っていないと、遮音の効果が落ちたり、耳が痛くなったりします。
Experience2はフィルターを内蔵しているぶんリング部分がやや硬めで、何時間も続けて使うと耳が少し圧迫されることがあるという指摘もあります。
休憩時間にいったん外すなど、耳を休ませる工夫が必要です。

価格はスポンジ耳栓より高め

使い捨ての耳栓と比べると、値段はかなり高くなります。
遮音の強さは17dBの1種類なので、場面によって強さを変えたい人は、ほかの選択肢と比べてから決めるのが安心です。

他メーカーの商品との比較

比べる前に知っておきたい「物差しの違い」

Loopが表示しているSNRと、米国で使われるNRR(NoiseReductionRating:騒音低減評価値)は、測り方が違う別の指標です。
そのため、数字だけを並べてどちらが上かを決めることはできません。

ALPINEHEARINGPROTECTION「NEWMusicSafePro」との比較

国内の楽器店や家電量販店でも買える、ミュージシャン向けの耳栓です。
一番の強みは、SNR16dB・20dB・22dBの3種類のフィルターを付け替えられることです。
体温で耳の形になじむ素材を使っていて、予備を含めた3個の耳栓、専用ケース、クリーナー、ストラップが付いています。
国内では4,000円台で販売されている例があります。
遮音の強さを場面で変えたい人や、演奏する側の人にはこちらが有利です。
一方で、フィルターを付け替える手間がかかり、見た目も機能を重視したデザインです。
着けても目立たず、4サイズのイヤーチップで調整できるExperience2は、観客として気軽に使える点で勝っています。

Eargasm「HighFidelityEarplugs」との比較

音楽ファン向けの耳栓で、NRRは16dB、実際の使用では最大21dBまで音を減らせるとしています。
聴覚保護具の検証ラボHearAdvisorで音質評価Aを受けており、海外の専門レビューでも、音の自然さはExperience2より上と評価されています。
音質を最優先するなら、有力なライバルです。
ただし、付属するサイズは標準と小さめの2種類です。
4サイズから選べるLoopのほうが、細かく合わせやすいと言えます。
また、国内の正規販売窓口は確認できなかったため、買いやすさと購入後のサポートではLoopが有利です。

結論:誰にどれが合うか

気軽さと見た目、国内での買いやすさを重視するならExperience2です。
遮音の強さを自分で切り替えたい人や、演奏する側の人ならMusicSafeProが向いています。
多少手に入れにくくても音の自然さを最優先したいなら、Eargasmが候補になります。

まとめ

最高のライブを守るのは、音を消す耳栓ではありませんでした。
音量を自分で選べる耳栓です。
Loopは、2人の若者の耳鳴りから生まれ、世界中のライブ会場に広がったブランドです。
「Loop耳栓en-ex-blk-03」は、耳のサングラスのように、音楽の色を残したまま刺さる音だけをやわらげてくれます。
完全な静けさや、着けていないときと同じ生の音を求める人には向きません。
それでも、秋のツアーやフェスを耳鳴りなしで楽しみたい人には、頼れる相棒になります。
好きな音楽を、10年後も同じように楽しんでいたい。
そのために今日できるのは、次のライブのチケットを確認したついでに、鏡の前でイヤーチップのサイズを試しておくことです。

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