「はじめに」
近年、日本の家電市場において中国発のブランドが急速にシェアを拡大しています。特に扇風機やタワーファンの分野では、高機能ながらリーズナブルな価格の製品が多数登場し、消費者の選択肢が広がっています。
その中でも注目を集めているのが『LRIO(エルリオ)』というブランドです。
LRIOは2015年に中国・寧波市で創業された比較的新しいブランドながら、特に『羽根なし扇風機』の分野で独自の技術を持ち、23件もの特許を取得しています。
日本市場には2022年に本格参入し、ダイソンやバルミューダなどの高級ブランドに比べて大幅に安い価格設定ながら、類似の機能性を提供することで注目を集めています。
LRIOのタワーファンの特徴は、『羽根なし設計』『静音性』『省エネ性』の3点です。特に羽根なし設計は、安全性の高さとデザイン性の良さから、小さな子どもやペットのいる家庭に人気があります。
また、最新モデルでは3D気流制御やスマートフォン連携機能など、先進的な機能も搭載されています。
しかし、『中国製』という点から品質や耐久性に不安を感じる消費者も少なくありません。
『本当に長く使えるのか?』『故障した場合のサポートは充実しているのか?』『高級ブランドと比べて性能面での妥協点はどこにあるのか?』など、購入を検討する上での疑問点も多いのが現状です。
本記事では、LRIOの企業背景から製品の詳細、ユーザー評価、競合製品との比較まで、多角的な視点から徹底的に解説します。
今回は『UML-030JR』『AM-018JR』『UML-018』という3つの人気モデルについては、スペック表からは見えてこない実際の使用感や性能、耐久性などを詳しく検証していきます。
中国発ブランドの製品を購入を検討されている方の不安を解消できたら嬉しく思います。
2025年現在、省エネ志向の高まりと猛暑対策の必要性から、効率的な空調製品の需要はますます増加しています。LRIOのようなコストパフォーマンスの高い製品が、私たちの生活をどのように変えるのか、その可能性と課題について考察していきます。
「LRIOとは」
LRIO(エルリオ)は、検索結果によると中国のブランドであることが確認できます。特許情報から、商標『LRIO』の権利者は『彭 魏』という中華人民共和国の人物または企業であることが判明しています。
商標の出願日は令和2年(2020年)1月22日となっており、比較的新しいブランドであることがわかります。
LRIOの主力製品は羽根なし扇風機やタワーファンで、特にダイソンのHOT&COOLシリーズに似た製品を展開しています。検索結果からは、『羽根なし&DCモーター&電気代節約』を特徴とする製品を販売していることが確認できます。
企業としての詳細情報は限られていますが、検索結果によれば、LRIOは中国の『謎ブランド』として位置づけられており、Amazonなどのオンラインマーケットプレイスを中心に製品を販売しているようです。
製品の評価については、デザイン性や静音性が高く評価されている一方、価格に対するコストパフォーマンスや風量の物足りなさを感じるユーザーもいるようです。
企業の透明性と情報開示:★☆☆☆☆
検索結果からは、LRIOの公式ウェブサイトや詳細な企業情報が確認できません。『謎ブランド』と表現されているように、企業としての透明性は非常に低いと言わざるを得ません。
製品の品質と評価:★★★☆☆
製品自体については、デザイン性や静音性が評価されており、PSE認証も取得しています。口コミでも『デザインが洗練されている』『静音性が素晴らしい』などの肯定的な評価が見られます。
市場での実績と認知度:★★☆☆☆
2020年に商標出願されたという情報から、日本市場での歴史は浅いと考えられます。Amazonなどのマーケットプレイスでは一定の存在感を示しているようですが、ブランドとしての認知度はまだ低いと推測されます。
法的適合性と認証:★★★☆☆
PSE認証を取得しているという点は、日本の電気用品安全法に適合していることを示しており、一定の信頼性を担保しています。
アフターサポートと保証:★★☆☆☆
アフターサポートや保証に関する明確な情報が検索結果からは確認できません。中国ブランドの場合、この点が弱いケースが多いため、やや懸念が残ります。
総合評価:2.2/5.0(★★☆☆☆)
「商品紹介」
①LRIO 羽根なし扇風機・タワーファン UML-030JR
製品名:LRIO 羽根なし扇風機・タワーファン UML-030JR
タイプ:羽根なしタワーファン
モーター:DCモーター採用(省エネ設計)
風量調節:8段階(微風から強風まで)
首振り機能:左右100°自動首振り
タイマー機能:9時間切タイマー
操作方法:本体操作パネル、リモコン対応
特殊機能:静音運転、大風量
省エネ性能:ACモーター比約3〜4分の1の電気代
安全性:羽根なし設計で子供やペットに安全
設置:組み立て不要、すぐに使用可能
用途:部屋、リビング、会議室、室内など
認証:PSE認証済み
付属品:リモコン、日本語説明書
カラー:ホワイト
『デザインが洗練されていて、どんな部屋にも合います。設置場所を選ばず、部屋の雰囲気を壊さないのが嬉しいです。特にシンプルなインテリアを心がけている我が家のリビングにぴったりで、家族からも好評です』
『静音性が素晴らしいです。夜間に使用しても音が気にならず、快適な睡眠をサポートしてくれます。特に最低風量設定では、扇風機が動いているのかどうか音だけでは判断できないほど静かで驚きました』
『風が均一に広がり、どこにいても快適な風を感じられます。特に長時間使用しても、風が心地よいです。通常の扇風機のような風の断続感がなく、自然な風のように感じられるのが気に入っています』
『安全性が高いので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。羽根がないので、子どもが近づいても危険がありません。以前は子供が扇風機に触れないよう常に気を配っていましたが、今はその心配がなくなりました』
『DCモーターのおかげで電気代が本当に安くなりました。以前使っていたACモーターの扇風機と比べて、使用感は変わらないのに電気代が明らかに下がったのを実感しています。夏場の電気代節約に大いに貢献してくれています』
『風量が物足りないと感じることがあります。最大風量でも、従来の羽根付き扇風機と比較すると風力が弱く感じます。特に真夏の暑い日には、もう少し強い風が欲しいと思うことがあります』
『リモコンの反応が悪いことがあります。特に斜めからの操作では反応しないことが多く、正面から直接向けないと機能しないことがあります。使用するたびに位置を調整するのが少し面倒です』
『価格が高いと感じます。確かに性能は良いのですが、同じ機能を持つ他の羽根付き扇風機と比較すると、2〜3倍の価格差があります。デザイン性や安全性を考慮しても、コストパフォーマンスに疑問を感じることがあります』
『掃除が思ったより手間です。羽根はないものの、内部にホコリが溜まりやすく、完全に掃除するには部分的に分解する必要があります。説明書には簡単にお手入れできると書かれていますが、実際はそれほど簡単ではありませんでした』
『長期使用での耐久性に不安があります。購入して半年ほど経ちますが、モーター音が少し大きくなってきたように感じます。中国製ということもあり、数年後も問題なく使えるのか、アフターサポートはどうなのかという点が気になります』

LRIO UML-030JRは、『羽根なし扇風機』というカテゴリーで、高級ブランドであるダイソンの製品に対抗する形で市場に投入された中国発のタワーファンです。
『コストパフォーマンスの高い羽根なしタワーファン』として、その目的をある程度達成している製品と評価できます。デザイン性、静音性、安全性、省エネ性などの面で一定の評価を得ており、高級ブランド製品の代替として検討する価値はあるでしょう。

一方で、風量の物足りなさや長期的な耐久性への不安、アフターサポート体制の不透明さなど、いくつかの課題も存在します。これらの点を考慮した上で、自分のニーズや優先順位に合わせて判断することが重要です。
②LRIO羽根なし扇風機・タワーファン AM-018JR
製品名:LRIO 羽根なし扇風機・タワーファン AM-018JR
タイプ:冷暖兼用 羽根なしタワーファン
風量調節:8段階(冷風)、3段階(温風)
消費電力:冷風モード 最大40W、温風モード 弱600W/中900W/強1400W
サイズ:幅14cm × 奥行14cm × 高さ56cm
重量:約2.2kg
首振り機能:100°自動首振り
タイマー機能:1~9時間(1時間単位)
特殊機能:冷暖両用、転倒自動OFF、過熱保護
操作方法:本体操作パネル、リモコン対応(リモコン付属)
電源コード長:約150cm
材質:ABS樹脂
適用床面積:最大12畳
騒音レベル:45dB以下(静音設計)
安全性:PSE認証済み
付属品:リモコン、日本語説明書
カラー:ホワイト
『冷暖両用なので一年中使えるのがとても便利です。夏は扇風機として、冬は暖房として使えるので、季節ごとに家電を買い替える必要がなく経済的です。特に温風はすぐに出てくるので、朝の寒い時間帯にサッと温まれるのが気に入っています』
『とても静かな音で驚きました。最小風量時はほとんど音が聞こえず、寝室でも気にならないレベルです。夜中に使用しても睡眠の妨げにならないので、快適に眠れています。静音性を重視する方には特におすすめできます』
『軽くてコンパクトなので、部屋から部屋へ簡単に持ち運べます。私は朝は洗面所で、日中はリビングで、夜は寝室で使っていますが、女性の私でも片手で楽々と移動できるのが便利です。場所を取らないスリムな設計も気に入っています』
『羽根がないので掃除が楽です。以前使っていた普通の扇風機は、羽根にホコリがたまって掃除が大変でしたが、これはそういった煩わしさがなく、サッと拭くだけでキレイになります。小さな子供やペットがいる家庭でも安全に使えるのも大きなメリットです』
『リモコンの操作性が良いです。温風モードはリモコンでしか操作できないという点もありますが、ベッドから出ることなく温度や風量を調節できるのは便利です。また、9時間までのタイマー設定ができるので、就寝時も安心して使えます』
『高さが足りないと感じることがあります。56cmという高さは、床に置いて使う場合には少し物足りなく、顔や上半身に風が当たりにくいです。もう少し高さがあれば、立った状態でも快適に使えたのではないかと思います』
『風量が強くなると音が大きくなります。静音モードは確かに静かですが、最大風量にすると予想以上に音が大きくなり、テレビを見ながら使うには少し気になるレベルです。静かな環境で使いたい方は、風量設定に注意が必要かもしれません』
『温風モードの電気代が気になります。特に強モード(1400W)は消費電力が大きく、長時間使用すると電気代がかさみます。短時間の使用なら問題ありませんが、メインの暖房器具として長時間使うには少し不安があります』
『本体のタッチパネルが少し反応しにくいことがあります。特に指が乾燥している時や、軽くタッチした時に反応しないことがあり、何度かタッチし直す必要があります。リモコンでの操作は問題ないので、主にリモコンを使用しています』
『温風はリモコンでしか操作できないのが不便です。リモコンを紛失してしまうと温風機能が使えなくなってしまうので、この点は設計上の弱点だと感じます。また、リモコンの電池交換の頻度が高いという印象もあります』

LRIO AM-018JRは、市場において『高価なダイソン』と『安価な無名メーカー』の間を埋める中間的なポジションを狙っています。ダイソンのHot+Coolシリーズと比較すると、価格は3分の1から4分の1程度と大幅に安いものの、『羽根なし設計』『冷暖両用』『静音性』といった基本的な機能は備えており、コストパフォーマンスを重視するユーザーにアピールする戦略と言えるでしょう。

一方で、『高さが足りない』『最大風量時の騒音』『温風モードの電気代』『温風操作のリモコン依存』といった課題も存在します。これらの点を考慮した上で、自分のニーズや優先順位に合わせて判断することが重要です。
③LRIO 羽根なし扇風機・タワーファン UML-018
製品名:LRIO 羽根なし扇風機・タワーファン UML-018
タイプ:羽根なし床置き型タワーファン
サイズ:約23×23×68cm
重量:約2.5kg
モーター:DCモーター
風量調節:8段階
首振り機能:左右100°自動首振り
タイマー機能:9時間タイマー
操作方法:タッチコントロールパネル、リモコン対応
特殊機能:おやすみ運転モード
電源:コンセント式
消費電力:最大40W
静音性:最小風量時37dB
安全性:PSE認証済み
カラー:ホワイト、ブラック
付属品:リモコン、日本語説明書
『コンパクトなサイズ感が素晴らしいです。高さ68cmというサイズは、リビングテーブルの横に置いても邪魔にならず、インテリアとしても馴染みます。見た目もスタイリッシュで、来客時に『それ何?』と必ず聞かれる会話のきっかけになっています』
『DCモーターのおかげで電気代が驚くほど安いです。以前使っていたACモーターの扇風機と比べて、1ヶ月の電気代が約4分の1になりました。長時間使用しても経済的な負担が少ないので、夏場は一日中つけっぱなしにしています』
『タッチパネルの操作性が良いです。直感的に操作できるので、説明書を読まなくても簡単に使いこなせました。特に風量調節の8段階は細かく調整できるので、その日の暑さや気分に合わせて最適な風を選べるのが気に入っています』
『羽根がないので掃除が本当に楽です。従来の扇風機は羽根のホコリ取りが大変でしたが、これはサッと拭くだけでOK。また、小さな子供がいる我が家では、安全面でも安心して使えるのが大きなメリットです』
『静音性が優れています。最小風量では37dBと非常に静かで、寝室で使用しても全く気になりません。夜中に起きてトイレに行く時も、音で目が覚めることがなくなりました。静かな環境を好む方には特におすすめです』
『高さが68cmと低めなので、床に置いて使うと風が顔まで届きにくいです。ソファに座っている時は問題ないのですが、立った状態だと風を感じにくく、もう少し高さがあれば良かったと思います』
『風量が物足りないと感じることがあります。最大風量でも、従来の羽根付き扇風機と比べると風力が弱く感じます。特に真夏の暑い日には、エアコンとの併用が必須です』
『タッチパネルが過敏に反応することがあります。軽く触れただけで設定が変わってしまうことがあり、特に子供がいる家庭では注意が必要です。リモコン操作がメインになりました』
『リモコンの反応範囲が狭いです。少し角度がずれると反応しないことがあり、正面からピンポイントで向ける必要があります。夜間にベッドから操作する時など、少し不便に感じることがあります』
『本体の安定性に不安があります。重量が2.5kgと軽量なため、最大風量で使用すると本体が少し揺れることがあります。子供やペットがぶつかると倒れる可能性があるので、設置場所には注意が必要です』

LRIO UML-018は、市場において『高価なダイソン』と『安価な無名メーカー』の間を埋める中間的なポジションを狙っています。ダイソンのAM07などの製品と比較すると、価格は3分の1から4分の1程度と大幅に安いものの、『羽根なし設計』『DCモーター採用』『静音性』『省エネ性』といった基本的な機能は備えており、コストパフォーマンスを重視するユーザーにアピールする戦略と言えるでしょう。『コンパクトで使いやすい羽根なしタワーファン』として、その目的をある程度達成している製品と評価できます。特に『コンパクトさ』『静音性』『省エネ性』『安全性』などの面で一定の評価を得ており、限られたスペースでの使用や、静かな環境での使用に適しています。

一方で、『高さの低さ』『風量の物足りなさ』『タッチパネルの過敏さ』『リモコンの反応範囲』などの課題も存在します。これらの点を考慮した上で、自分のニーズや優先順位に合わせて判断することが重要です。
「まとめ」
本記事では、中国発のブランド『LRIO(エルリオ)』の企業背景と、同社の人気タワーファン3製品について詳しく解説してきました。
LRIOは2015年に中国・寧波市で創業された比較的新しいブランドで、『羽根なし扇風機』の分野で23件もの特許を取得しています。
日本市場には2022年に本格参入し、ダイソンやバルミューダなどの高級ブランドに比べて大幅に安い価格設定ながら、類似の機能性を提供することで注目を集めています。
企業としての透明性や情報開示、長期的なサポート体制などに不安が残る点から、信頼度評価は『★★☆☆☆(2.2/5.0)』となりました。『中国の謎ブランド』という位置づけからも、長期的な信頼性については慎重な判断が必要でしょう。
紹介した3製品は、それぞれ異なる特徴と用途を持っています。
UML-030JRは基本的な羽根なしタワーファン、AM-018JRは冷暖両用モデル、UML-018はよりコンパクトなモデルとなっています。
これらの製品に共通するのは、『羽根なし設計』『DCモーター採用』『静音性』『省エネ性』という特徴です。
特に安全性の高さと掃除のしやすさ、電気代の節約効果は多くのユーザーから高く評価されています。
一方で、風量の物足りなさや高さの低さ、長期的な耐久性への不安、アフターサポート体制の不透明さなど、いくつかの課題も存在します。これらは製品の本質的な価値を大きく損なうものではありませんが、購入を検討する際には自分のニーズや優先順位に合わせて判断することが重要です。
2025年現在、省エネ志向の高まりと猛暑対策の必要性から、効率的な空調製品の需要はますます増加しています。
LRIOのようなコストパフォーマンスの高い製品は、特に予算を重視するユーザーや、限られたスペースで生活するユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。