洗い物を減らしたいなら、まな板は増やしたほうが良い
はじめに
鶏むね肉を切り終えて、まな板を抱えてシンクへ向かう。
洗剤でこすって泡を流し、布巾で拭いて、ようやく玉ねぎに取りかかる。
夕食づくりの途中で、この往復を何回しているでしょうか。
私は一度数えてみて、三回だったことに少しへこみました。
厚生労働省も家庭での食中毒予防のポイントとして、まな板を肉用・魚用・野菜用に分けて使うことをすすめています。
とはいえ、まな板を何枚も置く場所がないというのが、多くの家庭の本音ではないでしょうか。
仕事から帰って急いで夕食を作る日や、週末に作り置きをまとめて仕込む日ほど、「洗って、拭いて、また切る」の繰り返しがじわじわ効いてきます。
そこで今回取り上げるのが、まな板を中心に商品を展開するブランド、MUAMUA(ムアムア)の「まな板シートMKCB-NS-017-0123TJZB」です。
抗菌まな板が4枚、薄くて曲がるまな板が1枚、それらを立てておくスタンドがひとまとめになったセットです。
ただ、MUAMUAがどんな会社なのかをはっきり知っている人は、ほとんどいないはずです。
この記事では、ブランドの素性をリサーチで確かめられた範囲で正直にまとめ、商品の良いところも気になるところも隠さずにお伝えします。
冒頭の一文がなぜ成り立つのか、その答えも本文の中で明かします。


MUAMUAとは
企業詳細
販売の中心はネット通販
MUAMUAは、大手通販モールでまな板を中心に販売しているブランドです。
楽天市場で検索すると、エラストマー製のかまぼこ型まな板や滑り止め付きのまな板など、MUAMUA名義の商品が並びます。
Amazonでは販売元が「MUAMUAメーカー直営店」となっており、1年保証をうたう表記も確認できました。
実店舗で知られる会社というより、通販モールを主な販売の場にしているネット発のブランドと見るのが実態に近いと考えられます。
商品はまな板に集中している
型番を追っていくと、MUAMUAの輪郭が少しずつ見えてきます。
MUAMUAの商品には「MKCB-NS」で始まる型番が多く使われています。
たとえば、34.4×23.2×0.9cmの黒い滑り止め付きまな板は型番MKCB-NS-011MBです。
24×21.5cmの小さなかまぼこ型のTPU(熱可塑性ポリウレタン)製まな板は、型番MKCB-NS-015SSBです。
今回紹介するMKCB-NS-017-0123TJZBも、同じ系列の型番です。
Amazonの製品比較欄には、メーカーがMUAMUAのまな板がずらりと並んでいます。
素材も、柔らかいエラストマー、硬めのポリプロピレン、高密度ポリエチレンと、まな板によく使われる樹脂をひと通りそろえています。
黒いまな板に国産の備長炭を練り込み、抗菌やカビ対策をうたう商品もあります。
家電から雑貨まで何でも扱う通販ブランドが多い中で、まな板という一つの道具にここまで絞っている点は、MUAMUAのはっきりした特徴です。
第三者による検証の実績
商品比較サイトのmybest(マイベスト)は、MUAMUAの抗菌まな板をほかの52商品と比べて検証しています。
その結論は、素早く切れる一方で、硬い食材を切ると衝撃を感じるというものでした。
自社の説明だけでなく、外部の目で試された実績があるのは安心材料の一つです。
ただし、検証されたのは別のモデルで、今回のセットそのものではありません。
商品説明に見える粗さ
一方で、商品ページを読み比べると気になる点も出てきます。
出荷枚数の表記が、ある販売ページでは13万枚超、別のページでは20万枚超になっています。
時期による更新の可能性もあるため、どちらが誤りとは言い切れません。
エラストマー製まな板の説明では、本体素材の割合が「101%」「102%」と、100%を超える数字で書かれていました。
日本語の言い回しにも不自然な箇所が残っています。
品質とは別の話ですが、表記の正確さは買う側が商品を判断する材料なので、見過ごせません。
公式サイトと運営会社
MUAMUAの名前を冠したネットショップ(muamua.shop)も存在します。
ただ、確認した時点ではサイト名が「我的商店」のままで、掲載商品は1点、価格も日本円以外の通貨で表示されていました。
このサイトでは、会社概要も特定商取引法に基づく表記も見つけられませんでした。
なお、東京都港区赤坂には、2021年6月に設立された「株式会社MUAMUA」という同名の法人が登記されています(法人番号4010401160834)。
この法人は、2023年から2024年にかけて本店所在地を2回移しています。
ただ、この法人とまな板ブランドのMUAMUAが同じ事業者なのかは、公開情報からは確認できませんでした。
分かったことと分からなかったこと
分かったのは、MUAMUAがまな板に特化したブランドであること、MKCB-NS系の型番で商品を展開していること、大手通販モールで1年保証を掲げて販売していること、そして外部の検証を受けた実績があることです。
分からなかったのは、運営会社の正式名称と所在地、同名法人との関係、製造体制、そして「抗菌」をうたう根拠となる試験の内容です。
ブランドの素性が見えにくい以上、判断の材料は商品そのものの中身と、購入者の声が中心になります。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ ★★☆(.0)
販売元は「メーカー直営店」とされていますが、運営会社の名称や所在地は確認できませんでした。
公式サイトも整備の途中に見えるため、この項目は控えめな評価です。
市場での評価実績 ★★★☆(3.5)
大手通販モールで複数のまな板を展開し、比較サイトの検証対象にもなっています。
一定の販売実績と認知があることは読み取れます。
商品開発の専門性 ★★★☆(3.5)
まな板という一つのジャンルに絞り、素材やサイズ違いを幅広くそろえています。
特化型ブランドとしての積み重ねは評価できます。
商品情報の正確さ ★★☆(2.5)
100%を超える素材表記や出荷枚数の揺れなど、説明文の粗さが目立ちます。
商品の中身とは別に、表記の見直しを期待したいところです。
アフターサポートの姿勢 ★★★(3.0)
1年保証をうたう販売ページがあり、購入後の対応を意識していることはうかがえます。
ただし、保証の具体的な窓口は確認できませんでした。
総合評価 ★★☆(2.9)
まな板への特化ぶりと販売実績は評価できる一方、運営情報の透明さと表記の正確さが課題です。
ブランド名で選ぶというより、商品の中身を見て納得できるかで判断したいブランドです。
商品紹介「まな板シートMKCB-NS-017-0123TJZB」



商品詳細
- 色:ブラック
- 商品の寸法:34.1長さ×24.5幅×9.3厚みcm
- 材質:ポリプロピレン(PP)+熱可塑性ポリウレタン(TPU)+アルミニューム
- 製品の推奨用途:肉、魚、野菜、フルーツ、調理、キッチン
- セット内容:PP抗菌まな板4枚、TPUまな板1枚、ステンレス製まな板スタンドの計6点
- 使い分け:肉・魚・野菜・フルーツを用途別に使い分け可能
- PP抗菌まな板のサイズ:約33×22×1cm
- PP抗菌まな板の素材:抗菌処理が施されたPP素材
- PP抗菌まな板の特長:耐衝撃性に優れ、長期間使用しても変形しにくい
- PP抗菌まな板のお手入れ:食洗機対応
- TPUまな板のサイズ:約30×22×0.3cm
- TPUまな板の特長:切断時の音を抑える静音設計
- TPUまな板の刃への配慮:刀痕がつきにくく包丁の刃を守る
- TPUまな板の柔軟性:自在に曲げられ、切った食材を直接鍋に移せる
- まな板スタンドのサイズ:約31.8×20.1×8.3cm
- まな板スタンドの材質:ステンレス製
- まな板スタンドの収納枚数:最大4枚
- デザイン:全パーツをブラックで統一
- サイズ互換:PPまな板とTPUまな板がサイズ互換で、スタンドにまとめて収納可能
良い口コミ
「肉用、魚用、野菜用、果物用と分けられるので、料理の途中でまな板を洗いに行く回数がはっきり減りました。」
「薄いほうのまな板をくるっと曲げて鍋に入れられるので、刻んだネギがこぼれなくなりました。」
「包丁の音が静かで、夜遅くに翌日のお弁当の下ごしらえをしても、家族を起こさずに済みます。」
「黒で統一されているので、出しっぱなしにしてもキッチンがごちゃごちゃして見えません。」
「PPのまな板は食洗機に入れられるので、夕食後にまとめて洗えて、片づけが一気にラクになりました。」
気になる口コミ
「4枚とも同じ黒なので、どれが肉用だったか分からなくなることがあります。」
「スタンドには4枚までしか立てられず、薄いまな板の置き場所に少し困りました。」
「黒いまな板は汚れが見えにくいぶん、きちんと落ちたか判断しにくいです。」
「枚数が多いので、小さめの食洗機だと全部を一度に入れるのが大変でした。」
「薄いまな板が食洗機や熱湯に対応しているのか説明から読み取れず、手入れ方法に迷いました。」
「まな板シートMKCB-NS-017-0123TJZB」のポジティブな特色
冒頭の「洗い物を減らしたいなら、まな板は増やしたほうがいい」の答えがここにあります。
まな板が1枚だけだと、食材が変わるたびに「切る、洗う、拭く」の往復が発生します。
鶏肉、鮭、キャベツ、りんごと4種類を切れば、途中で3回洗うことになります。
このセットならPP抗菌まな板が4枚あるので、肉・魚・野菜・フルーツにそれぞれ1枚ずつ割り当てられます。
途中の洗い直しがなくなり、洗うのは調理が終わったあとの1回だけです。
しかもPP抗菌まな板は食洗機に対応しているので、その1回も機械に任せられます。
枚数は増えても、手で洗う回数は減る。
これが、まな板を増やすと洗い物がラクになる理由です。
5枚目のTPUまな板は、ただの予備ではありません。
厚さ約0.3cmと薄く、曲げられるので、切った食材を筒のように丸めて鍋へ流し込めます。
まな板から鍋へ移すとき、みじん切りの玉ねぎがコンロ周りに散らばった経験は、多くの人にあるはずです。
あの小さなストレスを、道具の形で解消してくれます。
包丁の音を抑える静音設計なので、集合住宅での夜の調理や、早朝のお弁当づくりにも向いています。
刀痕がつきにくく包丁の刃を守る点も、毎日使う道具としてうれしいところです。
ステンレス製のスタンドは、カウンターの散らかりを片づける役目を担います。
まな板を水切りカゴに立てかけて、食器の置き場がなくなった経験はないでしょうか。
約31.8×20.1×8.3cmのスタンドに最大4枚を立てておけば、置き場所が一か所に決まります。
PPまな板とTPUまな板はサイズがそろえてあるため、スタンドに並べたときの見た目も整います。
全パーツがブラックで統一されているので、出しっぱなしでも生活感が出にくい点も魅力です。
「まな板シートMKCB-NS-017-0123TJZB」のネガティブな特色
最も気になるのは、4枚のPP抗菌まな板がすべて同じ黒であることです。
提供された情報には、色分けや食材アイコンなど、見分けるための目印についての記載がありません。
「肉用はどれだったか」が分からなくなれば、使い分けの意味が薄れてしまいます。
スタンドに立てる順番を決めておくなど、使う側で工夫して補う必要があります。
収納枚数にも食い違いがあります。
スタンドの収納は最大4枚とされていますが、セットのまな板はPP4枚とTPU1枚の計5枚です。
説明文では「スタンドにまとめて収納可能」とされているものの、数字の上では1枚あふれる計算になります。
TPUまな板は薄いため一緒に差し込める可能性はありますが、提供情報からは確認できません。
材質表記にも不一致があります。
材質欄には「アルミニューム」とありますが、説明文ではスタンドは「ステンレス製」とされています。
どちらが正しいのかは、提供された情報だけでは判断できません。
手入れの情報も十分とは言えません。
食洗機対応と書かれているのはPP抗菌まな板だけで、TPUまな板の食洗機対応や耐熱温度は記載がありません。
熱湯消毒や漂白剤が使えるかどうかも書かれていないため、購入前に販売ページで確認しておきたいところです。
「抗菌処理」についても、どのような試験や基準に基づくものかは示されていません。
最後に、黒いまな板は汚れや傷が目立ちにくい一方で、洗い残しにも気づきにくくなります。
見た目の美しさと、汚れの確認しやすさは表裏一体です。


他メーカーの商品との比較
比較した2つのセット
比較相手には、使い分け用まな板セットとしてよく名前が挙がる2製品を選びました。
価格は販売店や時期によって変わるため、調査時点での販売例として参考にしてください。
JosephJoseph(ジョセフジョセフ)「フォリオ」レギュラー4枚セット
まな板4枚と収納ケースの組み合わせで、まな板の材質はポリプロピレン、熱可塑性エラストマー、ステンレススチールです。
まな板の耐熱温度は110度、ケースは50度と明記されています。
楽天市場の販売例では7,700円でした。
優れている点は、まな板の色が1枚ずつ異なり、どれを何に使うか迷いにくいことです。
耐熱温度まで示されていて、手入れの判断がしやすい点でもMUAMUAを上回ります。
一方、MUAMUAのセットには薄く曲がるTPUまな板が1枚多く付いていて、切った食材を鍋へ運ぶ役を任せられます。
キッチン全体を黒でそろえたい人には、MUAMUAの統一感のほうが合います。
山崎実業tower(タワー)抗菌まな板3枚セット
抗菌まな板3枚と専用スタンドのセットで、食洗機、漂白剤、熱湯消毒に対応すると案内されています。
収納時のサイズは約幅33.3×奥行6.5×高さ24cmで、販売例は6,930円前後です。
優れている点は、使える手入れ方法がはっきり示されていることです。
MUAMUAは、PPまな板の食洗機対応以外の手入れ方法が提供情報に書かれていません。
枚数ではMUAMUAがPP4枚とTPU1枚の計5枚と多く、肉・魚・野菜・フルーツを完全に分けたい人には有利です。
比較から見えること
使い分けの分かりやすさと、手入れ情報の明確さでは、比較した2社のほうが一歩先を行っています。
MUAMUAが勝るのは、枚数の多さと、薄いTPUまな板という「もう1枚の道具」が付いている点です。
すべて黒で見分けにくいという弱点は、スタンドに立てる順番を固定するなど、使う側の工夫で補えます。
ブランドの実績や情報の分かりやすさを重視するならJosephJosephか山崎実業、枚数と見た目の統一感を重視するならMUAMUAという選び方になります。
MUAMUAの価格は時期によって変わるため、購入前に販売ページで見比べてから決めるのがおすすめです。
まとめ
まな板を増やすと、洗う回数は減ります。
MUAMUAの「まな板シートMKCB-NS-017-0123TJZB」は、その逆転の発想を、4枚の抗菌まな板と1枚の曲がるまな板、そしてスタンドで形にしたセットです。
ブランドの素性にはまだ見えない部分が多く、全部黒で見分けにくいという弱点もあります。
それでも、料理の途中でシンクとまな板を何度も往復する夕方の慌ただしさを、確実に軽くしてくれる道具です。
秋の味覚が並び、キッチンに立つ時間が長くなる季節だからこそ、効き目を実感しやすいはずです。
今夜の夕食から、生肉を切るまな板を1枚だけ決めてみてください。
その1枚を決めるだけでも、洗い物の流れは変わり始めます。




