その「約13倍」の正体を知ってから選んでください
はじめに
鏡を見て、ふと口角が下がって見える朝があります。
寝不足のせいか、季節の変わり目のせいか、理由ははっきりしません。
10月も半ばを過ぎ、空気が乾き始めるこの時期は、肌も表情もこわばりやすくなります。
オンライン会議の画面に映る自分の顔に、思わずため息をついた経験がある人は多いはずです。
顔のケアといえば、昔からかっさやツボ押しのように「手で押す・流す」方法が日本でも親しまれてきました。
ただ、毎晩続けるとなると、手首が疲れて三日で挫折しがちです。
私自身も、ペン型のツボ押しを買っては引き出しに眠らせてきた一人です。
そこで今回取り上げるのが、美容・健康機器ブランド「NIPLUX(ニップラックス)」の「フェイスポイント×筋膜リリースガンNIPLUXBEGUNNP-AMZ-BG25」です。
筋膜ガンとは、細かく叩くような振動で筋肉のこわばりをほぐす機器のことです。
本来は肩や脚など大きな筋肉向けの道具でしたが、この商品はその振動を顔まわりに向けて設計されています。
いわば、スポーツ用のマッサージ機が化粧台に引っ越してきたような存在です。
この記事では、NIPLUXを運営する企業の素顔から、商品の強みと弱み、他社製品との比較まで、良いことも気になることも包み隠さずお伝えします。
冒頭の「約13倍」という数字の意味も、本文の中で種明かしします。


NIPLUXとは
企業詳細
NIPLUXを運営しているのは、福岡県福岡市に本社を置く株式会社日創プラスです。
公式サイトの会社概要によると、設立は2020年1月6日、資本金は990万円、代表取締役は孟一蘇(MOUISSO)氏です。
所在地は福岡市博多区博多駅前1丁目23-2のParkFront博多駅前一丁目8・9階で、コールセンターと法人受付窓口の電話番号、FAX、メールアドレスがそれぞれ公開されています。
博多駅前という一等地にオフィスを構え、連絡手段を複数明示している点は、ネット通販中心のブランドとしては安心材料の一つです。
事業内容として掲げられているのは、美容・健康機器の生産販売、一般生活家電の生産販売、そしてOEM&ODM(相手先ブランドでの製造・設計製造)の3本柱です。
同社は自社ブランド商品の開発から販売、アフターフォローまでを一貫して管理する体制をうたっています。
展開ブランドは、癒しをもたらすプロダクトを生み出す「NIPLUX」と、日常を豊かにする生活雑貨ブランド「NIPLIFE(ニップライフ)」の2つです。
コーポレートサイトには「Createjoyforyourtomorrow(あなたの明日に喜びを創る)」という言葉が掲げられています。
ブランドの歩みを公式の沿革でたどると、成長のスピードに驚かされます。
2020年1月に創業し、同年4月にNIPLUXブランドを立ち上げて首用ケア機器「NIPLUXNECKRELAX」を発売、6月には楽天新人賞を受賞しています。
2021年にはNECKRELAXの累計出荷台数が20万台を突破し、量販店での販売開始、美容ライン「NIPLUXBeauty」の立ち上げ、楽天市場の年間ランキング健康家電部門1位獲得と、立て続けに実績を積み上げました。
2022年にはシリーズ累計出荷台数が50万台、さらに同年11月には100万台を突破し、10月にはNIPLUXNECKRELAX1Sがグッドデザイン賞を受賞しています。
創業からわずか3年弱で100万台という数字は、ネット発の新興ブランドとしてはかなりの勢いです。
注目したいのは2023年の動きです。
同年9月に第二種医療機器製造販売業許可と医療機器製造業登録を取得し、管理医療機器の取り扱いを始めたことが沿革に明記されています。
これは、国の法律に基づく許可を得て医療機器を扱える体制を整えたという意味です。
ただし、今回紹介するBEGUNそのものが医療機器であるという記載は確認できなかったため、ここは混同しないよう注意が必要です。
その後、2024年3月に海外へ進出し、同年10月には初のテレビCMの放映を始めています。
主要取引先には、コストコホールセールジャパン、ビックカメラ、阪急百貨店、三越伊勢丹、ラオックスなどの名前が並びます。
百貨店や大手家電量販店と取引があるという事実は、商品の品質や企業の信用が一定の審査を通過していることの表れと見てよいでしょう。
ブランドが大切にしている考え方も見ておきます。
NIPLUXは、人々が癒しによって楽しく満足できる毎日を過ごせるよう、生活に少しでもプラスになることを目指して健康機器・美容機器を提供するブランドだと説明されています。
首・肩・腰・脚向けのEMS機器や筋膜ガン、美顔器などを扱い、場所を選ばず使えるコンパクトでスタイリッシュなデザインを特徴としています。
2026年6月には新しい公式Instagramを開設し、「疲れた」を「楽しかった」に変える存在でありたいという経営理念に立ち返る姿勢を示しています。
同年5月11日には公式サイトを全面リニューアルしており、販売チャネルの整備にも力を入れていることがうかがえます。
商品ラインナップは年々広がっています。
2023年11月には、蝶々型プレートに温熱と振動を組み合わせた電動腰サポーター「NIPLUXWAISTURELAX」を発売しました。
さらに、ループ形状のEMSネックケア「NECKRELAXLOOP」、鼻専用の美顔器「QNose」、水流と吸引を組み合わせた毛穴洗浄機「MultiSkinCleaner」なども新発売としてトピックスに掲載されています。
ムーミンとの初コラボ商品の予約開始や、テレビ番組での商品紹介といったニュースも公式に発信されています。
首のケア機器から始まり、腰、脚、目元、鼻、毛穴へと、身体の「困りごと」を一つずつ拾い上げていく商品展開が、このブランドの特徴だと感じます。
一方で、気になる点もはっきり書いておきます。
公式サイトには「NIPLUXを名乗る企業・業者について」という注意喚起が掲載されています。
人気ブランドの名前をかたる業者が出てきたということで、裏を返せば知名度が上がった証拠でもあります。
購入する際は、公式ストアや大手通販サイトの正規販売ページかどうかを確認するのが賢明です。
また、資本金990万円という規模や未上場であることから、売上高や利益といった財務情報は公開されておらず、経営の安定性を数字で確かめることはできません。
今回のBEGUNについても触れておきます。
BEGUN(ビガン)は2025年10月30日に販売が始まった筋膜ガンで、税込価格は14,850円、カラーはホワイトとブラックの2色展開です。
イメージモデルには森脇梨々夏さんが起用され、「触れるたび、美しく。」というコピーのWebCMも公開されています。
首のケア機器で信頼を積み上げたブランドが、満を持して顔まわりに踏み込んだ一台といえます。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ ★★★★(4.0)
所在地、代表者、資本金、設立日、電話番号やFAXまで公式に公開されています。
コールセンターと法人窓口を分けている点も、問い合わせのしやすさにつながっています。
市場での評価実績 ★★★★☆(4.5)
累計出荷台数100万台突破や楽天市場の年間ランキング1位など、具体的な実績が沿革に並びます。
大手量販店や百貨店との取引実績も、市場からの信頼を裏づけています。
商品開発の専門性 ★★★★(4.0)
医療機器の製造販売業許可を取得し、グッドデザイン賞の受賞歴もあります。
首から顔、毛穴まで用途ごとに商品を作り分ける開発力は評価できます。
社会的・文化的な取り組み ★★★(3.0)
SNSでの使い方発信や、なりすまし業者への注意喚起など、利用者を守る姿勢は見られます。
一方で、地域貢献や環境面の具体的な活動内容までは確認できませんでした。
財務情報の開示度 ★★(2.0)
未上場企業のため、売上高や利益などの財務数値は公開されていません。
資本金以外に経営規模を測る材料が少ない点は、今後の課題といえます。
総合評価 ★★★☆(3.5)
創業から短期間で実績を積み上げた、勢いのある国内ブランドです。
財務の見えにくさは残るものの、運営体制の透明性と販売実績から、安心して検討できる企業だと判断しました。
商品紹介「フェイスポイント×筋膜リリースガンNIPLUXBEGUNNP-AMZ-BG25」



商品詳細
- 色:BLACK
- スタイル:1年保証
- ユニット数:1個
- メーカー:株式会社日創プラス
- コンセプト:筋膜ガン×リフトケアのリフトアップ美顔器
- 対象部位:表情筋、頭皮、肩や足などの大きな筋肉
- アタッチメント:1本型、3本型、ドーム型の3種類
- 本体ヘッド:本体のみでも使える平型ヘッドを搭載
- 振動レベル:4段階
- 最大振動数:毎分約2,500回
- 振動数の目安:電動振動数は手動ペン型リフトポイントの約13倍
- モーター:高性能モーター搭載
- カバー:マグネット着脱式カバー
- 収納:ドーム型アタッチメントの収納スペースあり
- デザイン:ボタン操作しやすい斜めラインカット、握りやすい曲線フォルム
- 付属品:ハンドストラップ、専用ポーチ付き
- 本体サイズ:約73.8mm×110mm
- 本体重量:約226g
- 静音設計:約37.8dB
- 保証:1年間の正規保証
- ラッピング:対応可能
- セット内容:本体、1本型アタッチメント、3本型アタッチメント、ドーム型アタッチメント、ポーチ、アタッチメント用収納袋、USB充電コード、取扱説明書兼保証書
良い口コミ
「ペン型のツボ押しは手が疲れて続かなかったけど、これは当てるだけなので毎晩のスキンケアのついでに使えています」
「卵みたいな丸い形で手にすっぽり収まり、いかにもマッサージガンという見た目ではないので、洗面所に置いていても違和感がありません」
「音が静かなので、家族が寝ている横でもテレビを見ながらでも気兼ねなく使えるのがうれしいです」
「顔だけかと思ったら、平型ヘッドで肩や足にも使えて、デスクワークの後のケアにも活躍しています」
「マグネットのカバーとポーチがあるので、カバンに入れて持ち歩いても気になりません」
気になる口コミ
「4段階あるけれど、一番弱いレベルでも顔に当てると思ったより振動を感じたので、慣れるまで少し怖かったです」
「本格的なマッサージガンと比べると、太ももなど大きな筋肉にはパワーが物足りなく感じました」
「アタッチメントが小さいので、付け替えのときに収納袋の中で探すのが少し面倒です」
「充電がどのくらいもつのか、説明を読んでもすぐには分かりませんでした」
「1万円を超える価格なので、毎日使い続けられるか自信がない人には少し勇気がいる値段だと思います」
「フェイスポイント×筋膜リリースガンNIPLUXBEGUNNP-AMZ-BG25」のポジティブな特色
一番の魅力は、筋膜ガンの「叩いてほぐす」仕組みを、顔まわりで使いやすい形に落とし込んだ点です。
手で押すケアは、力加減もリズムも日によってバラバラになりがちです。
この商品は、毎分約2,500回の振動を一定のリズムで届けてくれるため、誰が使っても同じ質のケアを再現しやすくなっています。
ここで、冒頭の「約13倍」の種明かしをします。
メーカーの自社調べによると、この数字は同社の手動ペン型製品を1分間で押せる回数と、BEGUNの振動レベル4での1分間の振動数を比べたものです。
つまり、他社の電動美顔器より13倍強いという意味ではありません。
「手で押していた回数を、機械が13倍のテンポでこなしてくれる」と理解するのが正確です。
数字の意味を知ったうえで見ると、手が疲れて続かなかった人ほど恩恵が大きい商品だと分かります。
アタッチメントの使い分けも実用的です。
メーカーの説明では、1本型はフェイスラインやデコルテのピンポイントケア向け、3本型は3本が独立して動きこめかみや頭皮を広く刺激する設計、ドーム型は首や肩、手のひらやボディ向けとされています。
振動の目安は、レベル1が約1,600回、レベル2が約2,000回、レベル3が約2,250回、レベル4が約2,500回と公表されています。
最初はレベル1で頬に軽く当て、慣れてきたら少しずつ上げていく、という段階的な使い方ができるのはありがたい点です。
デザイン面の工夫も見逃せません。
約226gという重さは、一般的なスマートフォンと同じくらいです。
卵型の曲線フォルムに斜めカットのボタンという組み合わせで、顔に当てたまま指先だけで操作できます。
約37.8dBの静音設計は、図書館の中くらいの静けさをイメージすると分かりやすい数値です。
夜のリビングで家族の会話を邪魔せずに使えるのは、毎日続けるうえで大きな意味を持ちます。
さらに、1年間の正規保証とラッピング対応があるため、母の日や誕生日など、自分用以外の贈り物としても選びやすい一台です。
「フェイスポイント×筋膜リリースガンNIPLUXBEGUNNP-AMZ-BG25」のネガティブな特色
まず理解しておきたいのは、顔に機械の振動を当てるという行為そのものに、ある程度の慎重さが必要だという点です。
顔の皮膚は体よりも薄く、目のまわりはとくにデリケートです。
メーカーも、ドーム型アタッチメントは刺激が強くなりすぎるため頭皮には使わないよう注記しています。
部位とアタッチメントの組み合わせを守らずに使うと、心地よさより負担が勝ってしまう可能性があります。
次に、パワーの位置づけです。
最大毎分約2,500回という振動数は、顔には十分でも、本格的なボディ用マッサージガンと比べると控えめです。
太ももや背中をしっかりほぐしたい人にとっては、メインの一台にはなりにくいでしょう。
また、提供されている商品情報からは、充電時間や1回の充電で使える時間、防水性能の有無が読み取れません。
お風呂で使いたい人や、充電の手間を重視する人は、購入前に販売ページや説明書で確認しておく必要があります。
最後に価格です。
発売時の税込価格は14,850円です。
数百円から買える手動のツボ押しやかっさと比べると、気軽に試せる金額ではありません。
「とりあえず買ってみる」より、「手動ケアが続かなかった理由を解決したい」という目的がはっきりしている人向けの商品といえます。


他メーカーの商品との比較
比較①:MYTREX「REBIVEMINIXS2」との違い
顔まわりにも使える小型ハンディガンの代表格が、創通メディカルのMYTREX(マイトレックス)「REBIVEMINIXS2」です。
2024年10月発売で、価格は14,960円とされています。
価格帯はBEGUNとほぼ同じで、真正面から比べやすい存在です。
振動レベルは5段階で、最大約3,000回/分の振動と30パターンの刺激、5種類のアタッチメントを備えています。
振動の速さに加えて深さ(ストローク)を6段階で調整できる「手圧変動テクノロジー」を搭載し、フェイスラインや頭皮のケアにも対応するとしています。
最大振動数、調整の細かさ、アタッチメント数のすべてで、REBIVEMINIXS2がBEGUNを上回ります。
一方でBEGUNは、卵型のデザイン、マグネットカバーとドーム型の収納、ハンドストラップとポーチといった「持ち歩きやすさ」と「見た目の美しさ」で勝負しています。
スペック重視ならREBIVEMINIXS2、毎日化粧台に置いて気分よく使いたいならBEGUN、という選び方になります。
比較②:MYTREX「REBIVEMINIXS」との違い
同じシリーズの前モデルも比べておきます。
REBIVEMINIXSの重さは約265gとされています。
アタッチメントは4種類で、セール時には単体で10,692円で販売された実績があります。
BEGUNは約226gで、この旧モデルより約40g軽い計算です。
顔に当てて腕を持ち上げ続ける使い方では、この差は意外と効いてきます。
価格を抑えたい人には旧モデルのセール品も選択肢になりますが、軽さと顔用アタッチメントの専用感ではBEGUNに分があります。
比較③:微振動タイプの美顔器との違い
ローラーやバー型の微振動美顔器という選択肢もあります。
たとえば「BeautyBar24KGoldenPulse」は、毎分6,000回の細かい振動で肌に刺激を与えるタイプとして販売されています。
振動の回数だけを見ればBEGUNより多いものの、こちらは肌の表面をなでる「微振動」です。
BEGUNのように一点を押しながら叩いて、こわばった部分をほぐす使い方とは目的が異なります。
肌表面のリラックスを求めるなら微振動タイプ、こわばりを狙って押したいならBEGUNが向いています。
比較のまとめ
パワーと調整幅ではREBIVEMINIXS2が優勢です。
軽さ、デザイン、携帯性、顔まわりへの専用感ではBEGUNが優れています。
数字だけで決めず、「どこで、どんな気分で使いたいか」を基準に選ぶのが後悔しないコツです。
まとめ
NIPLUXは、首のケア機器で100万台を超える実績を積み上げてきた、福岡発の勢いあるブランドです。
その経験を顔まわりに注ぎ込んだのが「フェイスポイント×筋膜リリースガンNIPLUXBEGUNNP-AMZ-BG25」です。
パワーだけなら他社に上回る製品もあります。
それでも、手のひらに収まる卵型の一台が化粧水の隣に並ぶ光景は、ケアを「頑張るもの」から「つい手に取るもの」に変えてくれます。
乾燥が気になり始める季節こそ、始めどきです。
今夜は一番弱いレベルで、頬に10秒だけ当ててみてください。
鏡の中の表情が少し変わるかどうか、その小さな実験から始めてみる価値は十分にあります。




