はじめに
「週末のキャンプ、音楽もラジオも楽しみたいけれど、荷物は減らしたい」。そんな悩みを抱えた経験はありませんか?あるいは、デスク周りをすっきりさせたいのに、スピーカーとイヤホンの充電ケーブルが絡まり合ってストレスを感じているかもしれません。現代のガジェット選びにおいて「一台多役」は賢い選択の基準となりつつあります。
今回ご紹介する「ONES MusPlay」は、まさにそんなミニマリストや多機能好きの心をくすぐるユニークな一台です。ポータブルスピーカー本体にワイヤレスイヤホンが収納され、充電まで行えるという画期的な「2-in-1」スタイルを採用しています。しかし、聞き馴染みのないメーカー名に「怪しいブランドではないか?」「音質は価格なりなのでは?」と不安を感じる方も多いでしょう。本記事では、謎多きブランド「ONES」の企業実態を徹底リサーチするとともに、人気モデルMusPlayの実力を忖度なしで検証します。AnkerやJBLといった王道ブランドとの比較も交え、あなたがこのガジェットを手に取るべきかどうかの判断材料を提供します。


ONES企業の国籍と基本情報
企業詳細
「ONES(ワンズ)」というブランド名を聞いて、多くのスマートフォンユーザーは透明な耐衝撃スマホケースを思い浮かべるかもしれません。Amazonのランキング上位常連であるこのブランドは、実態として中国・広東省珠海市(Zhuhai, Guangdong)に拠点を置く企業によって運営されています。
具体的には、Amazonの出品者情報に基づくと、運営元は中国のテクノロジー集積地である広東省に籍を置くメーカーです。当初はスマートフォンアクセサリー(特に保護フィルムやバンパーケース)で高い評価を獲得し、その製造ノウハウとサプライチェーンを活かしてオーディオ機器ジャンルへ参入しました。いわゆる「中華系Amazonネイティブブランド」の一つですが、数ある有象無象のブランドとは一線を画し、日本市場向けのパッケージングや日本語マニュアルの整備に力を入れている点が特徴です。彼らは「安かろう悪かろう」からの脱却を図り、コストパフォーマンスと機能性のバランスを重視した製品開発を行っています。
★当ブログのオリジナル企業総合評価(5つ星評価)
- 情報開示性:★★★☆☆(Amazon内での住所表記は明確だが、公式サイトでの詳細なIR情報は限定的)
- ユーザーサポート:★★★☆☆(日本語対応は存在するが、ネイティブレベルの流暢さや即時対応にはムラがある傾向)
- 製品品質の安定性:★★★★☆(スマホケース分野での長年の実績があり、成形技術や品質管理は一定水準を超えている)
- 革新性:★★★☆☆(MusPlayのようなニッチな多機能製品を開発する企画力は評価できる)
総合評価:★★★☆☆ 3.3 / 5.0
ONESは、AppleやSonyのような世界的ブランドと同列には語れませんが、Amazonで長年生き残っている実績は「一定の信頼に値する」と言えます。特に、アクセサリー部門で培った「顧客の不満を潰す改良スピード」は、オーディオ製品にも活かされています。
商品紹介:人気モデルMusPlayの詳細スペック紹介



商品スペック
- 入力電圧:5 ボルト
- 取り付けタイプ:テーブルトップマウント
- 材質:アクリロニトリルブタジエンスチレン (ABS), 耐摩耗性テキスタイルファブリック
- スピーカータイプ:smart_speaker
- 特徴:サラウンドサウンド, タッチコントロール, マルチポイントペアリング, 内蔵マイク, 音声アシスタント内蔵
- 商品の推奨用途:DVDプレーヤー用, ゲーム機用, コンピューター用, サラウンドサウンドシステム用, スマートフォンまたはタブレット用, テレビ用, トラベル, パーティ, ビジネス, ホームシアター, 音楽プレーヤー用
- 対応デバイス:ゲーム機, スマートフォン, タブレット, ノートパソコン, ホームシアター
- サブウーファー直径:52 ミリメートル
- ユニット数:1.0 個
- サラウンドサウンドチャンネルの設定:5.1
- 色:カーキ
- 付属コンポーネント:AUX ケーブル, USBC充電ケーブル, イヤホン, スピーカー, 取扱説明書(日本語と英語)
- 商品の寸法:3奥行き x 9幅 x 9高さ cm
- インピーダンス:4 オーム
- 防水性あり:False
- 保証タイプ:延長保証
- 最大範囲:15 メートル
- 商品の個数:1
- 制御方法:アプリ, タッチ, 遠隔, 音声
- ワイヤレス通信技術:Bluetooth, FM
- スピーカーサイズ:52 ミリメートル
- 電源:バッテリー
- バッテリー要/不要:はい
- 連続使用可能時間:24 Hours
- ウーファーの直径:52 ミリメートル
- 素材:アクリロニトリルブタジエンスチレン (ABS), 耐摩耗性テキスタイルファブリック
- ワット数:5 W
- S/N比:95 dB
- スピーカー最大出力:5 ワット
- 周波数応答:20000 Hz
- 接続技術:Bluetooth, FMラジオ, MP3モード ( TF & Uディスク メモリー再生 ), 有線AUX
- オーディオ出力モード:ステレオ
良い口コミ
- 「スピーカーの中にイヤホンが収納されていて、勝手に充電されるギミックが最高に便利」
- 「ソロキャンプでラジオを聴くのに使っているが、バッテリーが24時間持つので一泊二日なら余裕」
- 「最近のスピーカーでは省かれがちなSDカードスロットやAUX端子がついているのが貴重」
- 「5W出力だが、室内で聴く分には十分な音量とクリアな音質でコスパが良い」
- 「見た目がファブリック素材でおしゃれなので、インテリアとしても部屋に馴染む」
気になる口コミ
- 「FMラジオの感度が場所によっては悪く、充電ケーブルをアンテナ代わりにしないと雑音が入る」
- 「防水機能がないので、お風呂場や急な雨が降る屋外での使用には気を使う」
- 「操作ボタンの表示が少し見えにくく、暗い場所だと手探りでの操作が必要になる」
- 「イヤホンの音質は悪くないが、重低音重視の人には少し物足りないかもしれない」
- 「タッチ操作の感度が良すぎて、持ち運ぶ時に意図せず反応してしまうことがある」
「MusPlay」のポジティブな特色
MusPlayの最大の魅力は、「オーディオ体験のオールインワン化」を見事に実現している点です。通常のポータブルスピーカーは「音を出す」機能に限られますが、本機は完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースとしての役割も兼ねています。これにより、「スピーカーで音楽を聴いていて、夜遅くなったからイヤホンに切り替える」というシームレスな移行が、デバイスを持ち替えることなく可能になります。
さらに、拡張性の高さも特筆すべき点です。Bluetooth接続だけでなく、microSDカード(TFカード)やUSBメモリからのMP3再生、さらには有線AUX接続まで網羅しています。これは、スマホに依存せず単体で音楽プレーヤーとして機能することを意味し、デジタルデトックスをしたい夜や、スマホのバッテリーを温存したい災害時にも強力な味方となります。52mmの大口径ドライバーによる5W出力は、サイズを超えた迫力を提供し、Hi-Resを謳うクリアな音質は、BGMとして流すには十分以上のクオリティを持っています。
「MusPlay」のネガティブな特色
一方で、弱点として「防水性能の欠如」と「FM受信の物理的制約」が挙げられます。近年のライバル機(AnkerやJBLなど)が軒並みIPX7等級などの高い防水性能を備えている中、MusPlayは防水非対応(False)です。これは、水辺のアウトドアやお風呂場での使用を想定しているユーザーにとっては致命的な欠点となり得ます。また、FMラジオ機能は魅力的ですが、本体に伸縮アンテナが内蔵されているわけではなく、充電ケーブルをアンテナとして代用する一般的な方式のため、電波環境の悪い鉄筋コンクリートの室内などではクリアな受信が難しい場合があります。


他メーカーの商品との比較
ここでは、ONES MusPlayを検討する際に必ず比較対象となる、ポータブルスピーカー界の二大巨頭「Anker」および「JBL」の同クラス製品と比較検証します。
比較対象モデル
- ONES MusPlay(多機能・2-in-1モデル)
- Anker Soundcore Mini 3(ド定番・バランス型)
- JBL Go 4(超小型・音質重視型)
1. 機能性と拡張性の比較
この項目では、ONES MusPlayが圧倒的な優位性を誇ります。Anker Soundcore Mini 3やJBL Go 4は、基本的に「Bluetoothでスマホの音を出すこと」に特化しており、近年ではAUX端子やSDカードスロットを廃止する傾向にあります。
対してMusPlayは、「Bluetooth、AUX、SDカード、USBメモリ、FMラジオ」と、考えうるほぼ全ての入力ソースに対応しています。さらに「イヤホン内蔵」という唯一無二のギミックは、他社製品にはない強力な武器です。スマホなしで音楽を流したい店舗BGM用途や、通信環境のない場所での使用にはMusPlay一択となります。
2. 耐久性と使用シーンの比較
アウトドアや水回りでの使用を考えるなら、AnkerやJBLに軍配が上がります。
- Anker Soundcore Mini 3: IPX7(水没しても耐える)
- JBL Go 4: IP67(防塵・防水ともに最高クラス)
- ONES MusPlay: 防水なし
AnkerやJBLは、プールサイドやお風呂、砂埃の舞うキャンプ場でもラフに扱えるタフさがあります。一方、MusPlayは「防水性あり:False」のため、基本的にはリビング、寝室、オフィスのデスク、あるいは天候の安定した車中泊など、水濡れリスクの低い環境での使用が推奨されます。
3. 音質とバッテリー性能の比較
音作りには各社の哲学が現れます。
- JBL Go 4 (4.2W): サイズからは想像できないパワフルな低音(JBL Pro Sound)が特徴で、ロックやポップスを楽しく聴かせます。
- Anker Soundcore Mini 3 (6W程度): アプリでのイコライザー調整に対応しており、自分好みの音にカスタマイズできる点が強みです。
- ONES MusPlay (5W): 中高音域のクリアさを重視したセッティングで、ボーカルやラジオの音声が聞き取りやすい傾向にあります。
特筆すべきはバッテリーです。JBL Go 4が最大約7時間、Ankerが約15時間であるのに対し、MusPlayは「24時間」という驚異的なスタミナをスペック表で示しています。頻繁な充電が面倒なユーザーにとって、この長寿命は大きなアドバンテージです。
結論:どのモデルを選ぶべきか?
- ONES MusPlay: 「ラジオも聴きたい」「SDカードを使いたい」「イヤホンも一緒に持ち歩きたい」「充電回数を減らしたい」という機能重視・インドア派の方。
- Anker / JBL: 「お風呂や海で使いたい」「音質調整アプリを使いたい」「とにかくコンパクトで頑丈なものがいい」という品質・アウトドア重視の方。
ONES MusPlayは、ブランド力では劣りますが、「痒い所に手が届く多機能さ」で一点突破を図る、非常に面白い立ち位置の製品と言えるでしょう。
まとめ
本記事では、中国発のブランドONESが放つ異色のポータブルスピーカー「MusPlay」について深掘りしました。この製品は、単なるスピーカーではなく、ワイヤレスイヤホン充電ドック、FMラジオ、MP3プレーヤーという4つの顔を持つ、まさに現代の「小さなオーディオステーション」です。防水性能がない点や、ブランドの知名度においては大手メーカーに譲りますが、24時間再生のスタミナや豊富な接続端子は、特定の使い方をするユーザーにとって代えがたい価値となります。
もしあなたが、ブランドのロゴよりも「実際の使い勝手」や「一台で完結する便利さ」を重視するのであれば、このMusPlayは期待以上の働きをしてくれるはずです。安価で多機能なガジェットを愛する心があるなら、このユニークな一台をデスクの相棒に迎えてみてはいかがでしょうか。音楽のある生活が、より身軽で自由なものになることを願っています。




