はじめに
ゲーミングギアの世界には、知る人ぞ知る「巨人」が存在します。有名ブランドの製品と変わらぬ性能を持ちながら、驚くべき価格設定で市場を席巻するその正体は、Redragon(レッドドラゴン)。「なぜこれほど安いのか?」「品質は大丈夫なのか?」そんな疑問を抱く方も多いはずです。実はその裏には、長年にわたるOEM生産で培った技術力と、徹底したコストカットの秘密が隠されていました。本記事では、Redragonの知られざる企業実態に迫りつつ、話題のモデル「R723-BL」の実力を徹底的に解剖します。


Redragonとは?知られざるゲーミングギアの新星
企業詳細
Redragonの母体となっているのは、中国の「Eastern Times Technology Co., Ltd.(東莞市豊潤計算機有限公司)」という企業です。1996年に創業されたこの会社は、実は20年以上にわたり、世界的な有名PC周辺機器ブランドのOEM(相手先ブランド製造)を手掛けてきた「工場のプロフェッショナル」です。
当初はマウスやキーボードの製造請負が中心でしたが、そこで培った高度な技術力と生産ノウハウを活かし、2012年頃に自社オリジナルブランドとして「Redragon」を立ち上げました。拠点は「世界の工場」として知られる中国・東莞(ドンガン)市にあり、開発から金型製造、組み立てまでを一貫して行うことで、中間マージンを極限まで排除しています。つまり、私たちが普段手にしている有名メーカー品と同等の生産ラインで作られた製品が、ブランド料を乗せない「工場直販価格」で提供されているのです。これが、Redragonの圧倒的なコストパフォーマンスの正体です。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
- 歴史と実績:★★★★★ (5.0)
- 1996年創業という30年近い歴史は、新興メーカーが多いガジェット界では異例の老舗です。有名ブランドの裏方として支えてきた実績は信頼に値します。
- 情報公開度:★★★☆☆ (3.0)
- 公式サイトは存在しますが、日本語対応が不十分な箇所や、翻訳独特の不自然さが残ります。製品ドライバのダウンロード場所などが少々分かりにくい点は減点対象です。
- グローバル展開:★★★★☆ (4.5)
- 北米、南米、欧州、アジアと世界30カ国以上で展開しており、特にAmazonなどのECサイトを通じた販売網は強固です。多くの国でベストセラーを獲得している点は評価できます。
- サポート体制:★★☆☆☆ (2.5)
- 国内代理店が存在するものの、大手メーカーのような手厚い24時間サポートなどは期待できません。基本的に「ある程度自分で解決できるユーザー」向けと言えます。
総合評価:★★★★☆ (4.0)
「サポートは最低限でいいから、安くて良いものが欲しい」というユーザーにとっては、信頼できる選択肢と言えます。
商品紹介:超人気モデルR723-BLをスペックから徹底解析



商品スペック
- 製品サイズ38.3 x 13.3 x 3.7 cm; 1.25 kg
- 製造元リファレンスR723-BL
- カラーホワイト
- 商品の重量1.25 Kilograms
- 対応デバイスPC/Mac/PS5/Xbox/スマホ
- 接続技術2.4GHz無線, BT, USB-C
- キーボードの説明メカニカル
- 商品の推奨用途ゲーミング
- 特徴バックライト付き, プログラマブルキー, ホットスワップ可能, 充電式
- 色ホワイト
- サポートするキーボードのバックライトカラーRGB
- スタイルコンテンポラリー
- 商品の寸法38.3長さ x 13.3幅 x 3.7高さ cm
良い口コミ
- 「ホワイトの筐体にRGBバックライトが映えて、デスク周りが一気におしゃれになりました。光り方も安っぽくなく、この価格でこの見た目は満足度が高いです」
- 「3種類の接続方法が選べるのが便利すぎます。普段はPCにドングルで繋いで、iPadで文章を打つ時はBluetoothに切り替えるのがボタン一つで済みます」
- 「メカニカルキーボード初心者ですが、打鍵感が心地よくてタイピングが楽しくなりました。ホットスワップ対応なので、将来的にスイッチ交換に挑戦できるのも楽しみです」
- 「PS5直挿しで問題なく使えました。ワイヤレスでも遅延を感じることなく、FPSゲームでも快適にキャラコンできています」
- 「1万円以下のワイヤレスメカニカルで、これだけ機能が全部入りなのは他にないと思います。コスパ重視なら間違いなく最強候補です」
気になる口コミ
- 「説明書が日本語に対応しておらず、RGBの設定やマクロの組み方が分かりにくかったです。ネットで似たモデルの情報を探す必要がありました」
- 「スリープからの復帰が少し遅い気がします。数分放置した後の最初の一文字目が反応しないことがあり、そこだけがストレスです」
- 「金属の反響音が少し気になります。静音性はそこまで高くないので、夜間の使用やボイスチャットを入れる時は注意が必要かもしれません」
- 「重量が1.25kgあるので、持ち運びには向きません。据え置きで使う分には安定感があって良いですが、モバイル用途だと重すぎます」
- 「バッテリー持ちはそこそこですが、RGBを最大輝度で光らせていると数日で充電が必要です。こまめな充電が面倒な人は有線運用が無難です」
「R723-BL」のポジティブな特色
このモデルの最大の魅力は、「全方位対応の接続性」と「カスタマイズの自由度」が驚異的な低価格で両立している点にあります。通常、2.4GHz無線、Bluetooth、USB-C有線の「3モード接続」を備えたメカニカルキーボードは、大手メーカー製であれば2万円を超えても不思議ではありません。しかしR723-BLは、PCだけでなくPS5やXbox、スマホに至るまで、あらゆるデバイスをこれ1台で支配できます。
さらに「ホットスワップ機能」は見逃せません。これは、ハンダ付けなしでキースイッチを交換できる機能を指します。もし特定のキーの反応が悪くなったり、押し心地に飽きたりしても、自分でスイッチだけを交換して新品同様の使い心地を維持できます。つまり、「使い捨て」ではなく「長く愛用できるベース機」として設計されているのです。ホワイトの清潔感あるデザインにRGBライティングが合わさり、実用性とインテリア性を兼ね備えた、まさに「価格破壊」の象徴的モデルと言えます。
「R723-BL」のネガティブな特色
一方で、コストカットの影響が色濃く出ている部分もあります。まず「ソフトウェアの使い勝手」です。プログラマブルキーの設定を行う専用ソフトは、大手メーカーのような洗練されたUIではなく、直感的に操作しづらい場合があります。また、海外製品特有の仕様として、日本語配列ではなくUS配列(またはそれに準ずる配列)である可能性が高く、「全角/半角」キーの操作など、日本の一般的なキーボード操作に慣れている人は最初に戸惑うでしょう。重量1.25kgという重厚感も、安定性には寄与しますが、頻繁に位置を動かすユーザーにとっては「重すぎる塊」と感じられるリスクがあります。


他メーカーの商品との比較:コスパと性能で勝負
ここでは、Redragon R723-BLを検討する際に比較対象となる有名メーカーのモデルと、具体的な違いを比較検証します。ブランド料にお金を払うのか、純粋なスペックにお金を払うのか、その判断材料としてください。
Logicool G (ロジクール G) との比較:完成度 vs コスパ
ゲーミングギアの王道「Logicool G」の同等クラス(ワイヤレス・メカニカル)と比較した場合、最も大きな違いは「ソフトウェアの完成度」と「価格」です。
Logicoolの製品は「G HUB」という統合ソフトウェアが非常に優秀で、誰でも簡単に高度な設定が可能です。また、ワイヤレス技術「LIGHTSPEED」の信頼性は世界一と言っても過言ではありません。しかし、R723-BLと同等の機能を持つモデル(例:G913 TKLなど)を購入しようとすると、価格は3倍〜4倍に跳ね上がります。
「設定ソフトの使いにくさは気合でカバーするから、とにかく安くワイヤレス環境を構築したい」という方には、Redragonが圧倒的に有利です。一方で、「予算はあるから、接続トラブルや設定の煩わしさを一切排除したい」という方はLogicoolを選ぶべきでしょう。
Razer (レイザー) との比較:所有欲 vs 実用性
「Razer」製品の魅力は、圧倒的なブランド力と、Razer Chromaによる美しいライティング連動です。デスク全体をRazer製品で統一した時の没入感は唯一無二です。
対してRedragon R723-BLもRGBバックライトを搭載していますが、Razer製品ほど滑らかな発光パターンや、ゲーム内の状況と連動するような高度な機能は期待できません。
しかし、「キースイッチの交換(ホットスワップ)」に関しては、Razerの同価格帯モデルでは非対応のことが多いのに対し、Redragonは対応しています。見た目の派手さやブランドのステータス性を重視するならRazerですが、「自分好みのキースイッチに交換して打鍵感を追求する」という実用的なカスタマイズ性を求めるなら、Redragonに軍配が上がります。
Royal Kludge (RK) との比較:ライバル対決
Redragonと同じく、中国発の高コスパブランドとして人気なのが「Royal Kludge (RK)」です。スペックや価格帯は非常に似通っており、どちらも「3モード接続」「ホットスワップ」を売りにしています。
ここでの決定的な差は「筐体の剛性と重量」です。R723-BLは重量が1.25kgあり、このクラスのキーボードとしてはかなり重めに作られています。これは内部に反響音を抑える素材や補強プレートがしっかり入っている証拠でもあり、タイピング時の「安っぽいプラスチックの響き」がRKの低価格モデルよりも抑えられている傾向にあります。
持ち運びを考えるなら軽量なモデルが多いRKが有利ですが、デスクにどっしりと構えて安定したタイピングをしたい場合は、重量級のRedragon R723-BLが優れた選択肢となります。
まとめ
本記事では、知る人ぞ知る巨人「Redragon」の正体と、その実力を象徴するモデル「R723-BL」について深掘りしました。OEMメーカーとして長年培った技術力を武器に、中間コストを徹底的に削ぎ落とすことで実現した「価格破壊」。それは単なる安売りではなく、必要な機能を厳選し、ユーザーが本当に求めるスペックを追求した結果でした。R723-BLは、大手メーカー製なら数万円クラスの機能を、驚くほど身近な価格で提供してくれる「賢い消費者のための選択肢」と言えます。ブランド名にこだわらず、純粋に「道具」としての価値を見極めたい方にとって、これほど頼もしい相棒はいません。あなたのデスク環境を劇的に変える一台となることを願っています。




