この掃除機をつくったのは、掃除機メーカーではありません。日本中の美容室でプロが毎日握っている道具の会社です。
はじめに
黒いズボンをはいて出かけようとして、玄関で固まった経験はないでしょうか。
コロコロを何往復させても、まだ付いている。
春と秋の換毛期になると、掃除機をかけた三十分後にはもう床が白い、あるいは黒い。
あの徒労感は、飼っている人にしか伝わらない種類の疲れだと思います。
物価が上がり続けるなかで、トリミングサロンの料金も静かに上がりました。
月に一度のカットが家計に重くのしかかる一方で、ペットの高齢化も進んでいます。
心臓に持病がある子、車に乗ると吐いてしまう子、サロンの待合スペースで震えてしまう子。
「連れて行けない」という事情を抱えた飼い主は、想像よりずっと多いはずです。
そこに、少し意外な会社が名乗りを上げました。
ヘアドライヤーやヘアアイロンでおなじみのテスコム(TESCOM)です。同社は2024年11月下旬、ペット用トリミング・グルーミングキットでペットケア市場に参入しました。
今回取り上げる「グルーミング掃除機1.5LPET-TK03」は、そのラインアップの一台です。
抜け毛を吸い込みながら刈る、という発想の製品になります。
ただ、この記事で一番お伝えしたいのは製品スペックではありません。
なぜ美容家電の会社が、犬と猫の毛を吸う機械をつくったのか。
その理由が分かると、この一台の見え方が変わります。


TESCOMとは
企業詳細
まず、社名の正確な姿から確認します。
商号はテスコム電機株式会社、英文表記はTescomDenkiCo.,Ltd.です。本社は東京都千代田区神田駿河台4-6の御茶ノ水ソラシティ15階に置かれ、長野県松本市和田4217-1に松本工場を構えています。
資本金は9,000万円、代表取締役社長は葉田順治氏、事業内容は理美容電化製品ならびに小型家電製品の開発・製造、法人番号は1011001014953です。
グループ売上高は109億円(2025年3月期)と公表されています。
従業員数は126人(職場情報総合サイト掲載時点)で、事業概要は小型家電製品の製造と登録されています。
ここで一点、正直に書いておきたいことがあります。
公式サイトの会社概要には創業年月として1971年10月12日が記載されています。
一方で沿革ページでは、1965年に楠野幹夫氏が東京電販(TokyoElectricSalesCompany)として渋谷区恵比寿南で創業したことが起点として書かれています。
つまり「創業」を事業の開始とみるか、現在の法人の設立とみるかで年号が二つ存在します。
どちらかが誤りというより、法人の分社と再編を重ねてきた歴史の結果と考えるのが自然でしょう。
その沿革を追うと、この会社の性格がはっきり見えてきます。
創業後まもなく長野県松本市に自社製造工場を新設し、「テスコム」ブランドとして初めてドライヤーを発売しました。
1970年代には製造部門としてテスコム電機株式会社を設立し、世界初となるカールドライヤー「おしゃれカール」を発売しています。
1978年には業務用ブランド「Nobby」がスタートしました。
このNobbyこそが、冒頭の伏線の答えになります。
テスコム電機は業務用理美容機器をNobbyブランドで展開しており、美容室におけるヘアドライヤーのシェアは約6割を占めています。
街の美容室で、プロの美容師が一日に何十回とスイッチを入れる道具。
その多くが同社製という事実は、家庭用家電メーカーという第一印象を静かに裏切ります。
プロの現場は容赦がありません。
風量が落ちれば施術時間が延び、モーターが焼ければその日の予約が飛びます。
毎日十時間近く稼働させても壊れないこと、握り続けても手首が痛くならないこと、刃が長時間使っても切れ味を落とさないこと。
そうした要求に数十年応え続けた会社が、ペットの毛を扱う機械をつくる。
これは畑違いの参入ではなく、むしろ地続きの話だと考えられます。
技術面の実績も厚みがあります。
1992年には業界に先駆けてマイナスイオン搭載のドライヤーを製造・開発しました。
2013年には世界初の真空ミキサー「TMV1000」を、2017年には世界初のコラーゲンイオンヘアドライヤー「CPN」を発売しています。
「世界初」という言葉が沿革に三度出てくるメーカーは、そう多くありません。
生産体制については、1990年代に中国深圳でヘアドライヤーの本格的な生産を開始し、現地法人として達仕高香港有限公司を設立しました。
2010年代後半には初の海外自社工場をフィリピンに建設・稼働させています。
海外生産を主軸としつつ、松本工場という国内拠点を手放していない点は、この規模のメーカーとしては特筆すべきでしょう。
そして、直近の大きな変化です。
2023年、テスコム電機株式会社はエレコム株式会社グループの一員となりました。
同年には株式会社テスコムリンクと株式会社ティーエスシーを吸収合併し、本社を千代田区九段北へ移転。
2024年には株式会社テスコムを吸収合併し、2025年に本社を千代田区神田駿河台へ移しています。
株式会社テスコムが解散し、親会社であるテスコム電機株式会社が存続会社となる形の合併でした。
現在の代表取締役社長である葉田順治氏は、エレコムの創業者として知られる人物です。
今回のペット用製品も、エレコム株式会社(本社:大阪市中央区、取締役社長執行役員:石見浩一)のグループ会社であるテスコム電機株式会社の製品として発表されています。
ここは購入判断に直結するため、はっきり書きます。
テスコムは独立系の老舗メーカーという顔と、上場企業グループの一員という顔を併せ持つ会社です。
サポート窓口の一部がエレコムのFAQに統合されている点も含め、実務面ではグループの一体運用が進んでいます。
長期的な部品供給やアフターサービスという観点では、これはむしろ安心材料と考えられます。
企業理念についても触れておきます。
公式サイトのロゴ周辺には「テスコムきれいをつくる」というメッセージが掲げられています。
本記事のタイトルでは「キレイをつくる」と表記していますが、公式表記はひらがなの「きれいをつくる」です。
細かい違いに見えるかもしれません。
ただ、ひらがなで書かれた「きれい」には、髪の美しさだけでなく、暮らしの清潔さまで含めたい意図が読み取れます。
2015年以降、同社はインナーブランディング推進を目的とした社内チーム「女性キレイ研究所」を発足させ、のちに「テスコムみらいプロジェクト」へと改名してメンバーを増員しました。
社内から美の定義を問い直す取り組みを続けてきた会社が、その射程を家族としてのペットにまで広げた。
「グルーミング掃除機1.5LPET-TK03」は、その延長線上に置かれた製品だと理解すると腑に落ちます。
同社自身、今回のペット用ツールについて、これまで培ってきた知見を活かして開発された製品であると説明しています。
ドライヤーとバリカンで半世紀積み上げた「毛を扱う技術」が、そのまま横にスライドした形です。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ ★★★★☆(4.7)
本社所在地、松本工場の住所、資本金、代表者名、法人番号までが公式サイトに明記されています。
沿革ページで合併や移転の経緯まで時系列で公開しており、実体の追跡可能性はかなり高い水準です。
市場での評価実績 ★★★★☆(4.8)
業務用ブランドNobbyが美容室のヘアドライヤーで約6割のシェアを持つという点は、消費者向けの知名度以上に重い実績と言えます。
プロが仕事道具として選び続けている事実は、カタログの数値よりも雄弁です。
商品開発の専門性 ★★★★☆(4.9)
世界初のカールドライヤー、業界に先駆けたマイナスイオンドライヤー、世界初の真空ミキサーと、単なる後追いではない開発姿勢が沿革から確認できます。
刃物と送風という二つの要素技術を同時に持つメーカーは国内でも限られており、この一点で高評価としました。
社会的・文化的な取り組み ★★★★(4.0)
公式サイトにCSRと環境への取り組みのページが設けられ、松本工場のものづくりを紹介するコンテンツも公開されています。
ただし具体的な数値目標や第三者認証の記載までは確認できなかったため、満点は見送りました。
財務情報の開示度 ★★★☆(3.2)
グループ売上高109億円(2025年3月期)は公表されていますが、非上場企業のため損益の詳細や推移は公開されていません。
親会社が上場企業グループであることを踏まえれば実務上の不安は小さいものの、単体の財務透明性という尺度では中程度の評価にとどまります。
総合評価 ★★★★★(4.3)
技術的な蓄積とプロ市場での実績が突出しており、参入して間もないペットケア分野でも設計思想に一定の信頼が置けます。
一方で、単体としての財務開示の薄さと、グループ再編が続いた直後である点は、頭の片隅に置いておきたい要素です。
商品紹介「グルーミング掃除機1.5LPET-TK03」



商品詳細
- 製品の推奨用途:ペット用バリカン
- 色:ホワイト
- 商品の重量:1.65Kilograms
- ブランド:テスコム
- 電源:電源コード式
- 材質:本体・アタッチメント:ABS、バリカン本体:ABS、バリカンヘッド(刃):ステンレス・セラミック、爪とぎ(やすり):スチール
- 特徴:バキュームシステム
- ブレードの材質:ステンレス鋼、セラミック
- 対象ユーザー:ペットオーナー
- 電池が必要ですか?:いいえ
- 吸引機能:散らばりやすい抜け毛を瞬時に吸引し、お部屋をキレイに保ちながらお手入れが可能
- 付属構成:専用のバリカン本体に、バリカンヘッド(大)・バリカンヘッド(小)・爪とぎヘッド、2種類のグルーミングブラシが付属
- カット調節:バリカンヘッド(大)に装着できる6種類のアタッチメントを付け替えてお好みの長さにカットできるトリミング・グルーミングキット
- 健康面のねらい:トリミング・グルーミングで皮膚や被毛の健康維持をサポート
- 衛生効果:ワンちゃん・ネコちゃんの抜け毛やムダ毛を除去することで通気性が良くなり、衛生的で快適に過ごせる
- 安全面の配慮:長すぎる毛はフローリングで滑ることもあり、けがの原因にもなるため、定期的なトリミングが大切
- 在宅ケアの想定:高齢や病気などの影響でトリミングサロンに行くのが難しい場合や、夏の熱中症対策として、ペットが安心できる環境でトリミングが可能
- バリカン性能:ワンちゃんの太い毛もカットできる、ペット専用の刃を使用した大型バリカンを搭載
- 付け替えヘッド:バリカンヘッド(小)・爪とぎヘッドが付属し、肉球周りなどのデリケートな部分のカットや、伸びた爪のケアまでおうちで手軽に可能
良い口コミ
※実際のレビュー件数がまだ限られているため、ここでは製品仕様と同種製品に寄せられている声の傾向をもとに、想定される代表的な評価をまとめています。
「カットしたそばから毛が吸い込まれていくので、終わったあとに掃除機を出さなくて済むようになりました」
「サロンに行くと半日預けることになっていましたが、自宅なら十分ずつ区切ってケアできるので、うちの子のストレスが明らかに減りました」
「アタッチメントが6種類あるので、体は長め、足回りは短めと部位ごとに変えられるのが想像以上に便利でした」
「肉球の間の毛が伸びてフローリングで滑っていたのですが、小さいヘッドに替えれば自分で処理できます」
「爪とぎヘッドが付いているおかげで、爪切りを嫌がる子にもやすりで少しずつ削る方法が選べるようになりました」
気になる口コミ
「電源コード式なので、動き回る子を追いかけるとコードが足に絡んで扱いにくい場面があります」
「本体の重さが1.65kgあり、ホースを持ちながらの作業でも本体の置き場所には気を使います」
「吸引しながら動くため、音に敏感な猫は最初の数回まったく寄ってきませんでした」
「毛量の多い大型犬だと、全身を刈り終える前にダストボックスがいっぱいになります」
「バリカンヘッドと吸引経路の両方に毛が残るので、使うたびの手入れは正直それなりに手間です」
「グルーミング掃除機1.5LPET-TK03」のポジティブな特色
この製品の核心は、たった一つの発想に集約されます。
「刈ってから片づける」を「刈りながら片づける」に変えたことです。
提供情報では、散らばりやすい抜け毛を瞬時に吸引し、お部屋をキレイに保ちながらお手入れが可能と説明されています。
文字にすると当たり前のようですが、実際の作業を思い浮かべると価値が分かります。
自宅でペットをカットしたことがある方なら、あの光景をご存じでしょう。
新聞紙を敷き、風のない部屋を選び、それでも終わったころには自分の服が毛だらけになっている。
床に落ちた毛は静電気で貼りつき、掃除機をかけてもフローリングの目地に残ります。
この製品は、その後片づけの工程そのものを作業中に吸収してしまう設計です。
付属構成も実用本位です。
専用のバリカン本体に、バリカンヘッド(大)・バリカンヘッド(小)・爪とぎヘッド、そして2種類のグルーミングブラシが付属します。
さらにバリカンヘッド(大)には6種類のアタッチメントが装着でき、好みの長さにカットできる仕様です。
ここが地味ながら効いてきます。
犬や猫の体は、場所によって求められる毛の長さがまるで違うためです。
背中は多少長くても支障がありませんが、足裏や肛門周りは短くしないと衛生上の問題が出ます。
一本のバリカンで全身を同じ長さに刈るしかない道具とは、仕上がりの次元が変わります。
刃の素材にも触れておきます。
バリカンヘッド(刃)はステンレス・セラミックで構成され、爪とぎ(やすり)はスチールです。
セラミックは金属より熱伝導が低いため、連続使用時に刃が熱を持ちにくいという特性があります。
肌に直接当てる道具でこの素材を選んでいる点は、理美容機器を長年つくってきたメーカーらしい判断と受け取れます。
そして、この製品が本当に力を発揮する場面があります。
提供情報には、高齢や病気などの影響でトリミングサロンに行くのが難しい場合や、夏の熱中症対策として、ペットが安心できる環境でトリミングできると明記されています。
心臓や関節に不安を抱えたシニア犬にとって、サロンまでの移動と数時間の拘束は決して軽い負担ではありません。
自宅のリビングで、飼い主の膝の上で、五分だけ。
そういう刻んだケアができることの意味は、健康な若い子を飼っている方が思うよりずっと大きいはずです。
猛暑が常態化した夏に、被毛を整えて通気性を確保することが熱中症対策として語られる点も、実感を伴う話でしょう。
長すぎる毛がフローリングで滑る原因になり、けがにつながるという指摘も、室内飼いが主流になった今の住環境とよく噛み合っています。
「グルーミング掃除機1.5LPET-TK03」のネガティブな特色
良い面だけを並べても判断材料になりませんので、弱点も率直に書きます。
最大の制約は電源方式です。
提供情報では電源はコード式と明記され、電池は不要とされています。
つまり、コンセントから離れた場所では使えません。
犬や猫は同じ場所にじっとしていてくれない生き物です。
嫌がって移動するたびに本体を持ち上げ、コードをさばき、また落ち着かせる。
この往復が、思いのほか作業のリズムを削ります。
次に重量です。
商品の重量は1.65kgと記載されています。
本体を床に置いてホースだけを手に持つ運用なら問題は小さいものの、狭い場所で本体ごと移動させる場面では軽いとは言えません。
三つ目は、提供情報に書かれていない項目の多さです。
運転音の数値、吸引力の具体値、ホースの長さ、電源コードの長さ、保証期間、水洗いの可否。
これらはいずれも提供された商品詳細情報には記載がありません。
特に運転音は、この種の製品で最も重要な判断材料になり得る項目です。
音に敏感な猫や、掃除機の音で逃げ出す犬にとって、静かかどうかは機能の優劣以前の問題になります。
数値が確認できない以上、静かだとも、うるさいとも断定できません。
商品名にある「1.5L」についても補足が必要です。
提供された商品詳細情報には、容量に関する数値が一切記載されていません。
流通各社の掲載情報では集じん容量が約1.5Lとされていますが、提供資料の範囲では確認できない数値です。
購入前には、販売ページの仕様欄で必ず確認することをおすすめします。
最後に、運用面の現実を一つ。
吸引しながらカットする構造は、裏を返せば毛の通り道が長いということです。
刃に絡んだ毛、ホース内に残った毛、フィルターに溜まった毛。
清潔に保とうとすれば、それぞれを定期的に手入れする必要があります。
便利さと手入れの手間は、この製品ではセットで付いてきます。


他メーカーの商品との比較
比較する土俵がそもそも揃っていない問題
最初に、この分野の落とし穴を指摘します。
海外系ブランドの多くは吸引力をPa(パスカル)で表示します。
たとえばNeakasaP2Proは10500Paという数値を掲げています。
一方で、価格比較サイトに掲載されたPET-TK03WHの仕様では定格消費電力350W、吸込仕事率(最大)30W、集じん容量約1.5Lと記載されています。
Paは静圧、吸込仕事率(W)は風量と静圧を組み合わせた指標で、単位系が異なります。
どちらが上かを直接比較することはできません。
数字の大きさだけで優劣を語る記事は、この時点で信用しないほうが賢明です。
容量と静音性では他社に分があります
正面から見て、テスコムが劣る部分もはっきりあります。
NeakasaP2Proはダストボックス容量2L、ホース長1.5m、騒音値52dB以上、3段モードという仕様を公開しています。
下位のP1Proでも低騒音52dB、吸引力3000〜9000Paと明示されています。
AIRROBOPG10はダストカップ容量1.4L、重量2.5kg、定格出力300W±10%、ホース長1.4mと公表されています。
つまり競合は、騒音値という飼い主が最も気にする数字を公表しています。
対するPET-TK03は、公開仕様の範囲で騒音値を確認できませんでした。
容量でも約1.5Lは2Lに劣ります。
多頭飼いや大型犬、換毛期の長毛種であれば、この差は作業の中断回数に直結します。
テスコムが優る点は重量と国内メーカーとしての足場
逆に、明確に勝っている部分もあります。
重量です。
提供情報のPET-TK03は1.65kg、対するP2ProとPG10はいずれも約2.5kgです。
テスコムは自社のペット用キットについて、片手で持ち運べる軽量設計である点を訴求しています。
800g以上の差は、実際に持ち上げて動かす製品では体感が大きく変わります。
もう一点は、サポートの所在です。
Neakasa製品は生産国が中国、保証期間1年と案内されています。
海外ブランドの保証も年々整備されてきており、それ自体を欠点とは言いません。
ただ、修理や部品交換で困ったときに、国内に工場と本社を持つメーカーであることの安心感は依然として無視できない価値です。
価格と入手経路という見落とされがちな差
テスコム公式オンラインショップでは、PET-TK03WHは税込10,800円で、公式EC専用モデルとして販売されています。
同じ公式ショップに並ぶペット用コードレスバリカンPET-CLB01BKは税込4,980円ですから、吸引機能に約6,000円を払う構図です。
競合の同カテゴリー製品は2万円前後の価格帯が中心で、価格だけ見ればテスコムは戦略的な位置づけと言えます。
一方で、公式EC専用という条件には注意が必要です。
家電量販店で実機を触って音を確かめる、という買い方が取りづらくなります。
結論:どれを選ぶべきか
多頭飼い、大型犬、長毛種で毛量が多い家庭は、容量2Lのクラスを選ぶほうが作業が止まりません。
音に極端に敏感な子がいる家庭は、騒音値を公表している製品を選ぶのが合理的です。
小型犬や猫が1〜2頭、部分カットと日常のブラッシングが主目的で、軽さと国内メーカーのサポートを重視するなら、PET-TK03は価格も含めて有力な選択肢になります。
吸引機能が不要で予算を抑えたいなら、単機能のコードレスバリカンで十分という判断もあり得ます。
まとめ
冒頭で、この製品をつくったのは掃除機メーカーではないと書きました。
その正体は、美容室のヘアドライヤーで約6割のシェアを握る会社です。
半世紀にわたって刃と風を扱い続けた技術が、家族としてのペットに向いた。
「グルーミング掃除機1.5LPET-TK03」は、そういう文脈に置かれた一台です。
もちろん万能ではありません。
コード式の取り回し、約1.5Lという容量、公開されていない騒音値。
弱点は弱点として、買う前に把握しておくべきでしょう。
それでも、シニア犬を抱えた飼い主にとって「サロンに行けなくてもケアできる」という選択肢は、値段以上の意味を持ちます。
今日からできる一歩を一つだけ。
愛犬や愛猫の肉球の間の毛を、指で分けて見てみてください。
そこが伸びて滑っているなら、ケアの優先順位はもう決まっています。




