はじめに
冬の足元を襲う、刺すような冷気。エアコンをつけていてもデスクの下や脱衣所だけが氷のように冷たいという経験は、多くの人が抱える切実な悩みです。近年、電気代の高騰が家計を圧迫する中で、効率よく特定の空間を暖める『スポット暖房』への関心はかつてないほど高まりました。
そんな中、洗練されたミニマルなデザインで目を引くのが『Three Up(スリーアップ)』の製品です。しかし、あまりにも隙のないお洒落な佇まいに、『どこの国のメーカーだろう?』と疑問を抱く方も少なくありません。
海外の高級ブランドのような雰囲気を感じさせつつ、実は日本の住環境を熟知した企業が手掛けています。暮らしに溶け込む道具としての美しさと、実用的な温もり。その両立を目指すメーカーの正体から、愛用者の多いミニパネルヒーターの実力まで、一歩踏み込んで解き明かします。


スリーアップ(Three Up)とは
企業詳細
スリーアップは、大阪府大阪市中央区に本社を置く日本の家電メーカーです。2007年の設立以来、「インテリアと調和するデザイン」を掲げ、扇風機や加湿器、ヒーターといった季節家電を中心に展開してきました。
多くの家電量販店やライフスタイルショップで製品を見かけるため、外資系ブランドと誤解されることもありますが、企画・デザイン・マーケティングを日本国内で行う純粋な国内企業です。同社の強みは、日本の住宅事情に合わせたコンパクトな設計と、無駄を削ぎ落としたモダンな造形にあります。製造こそコストパフォーマンスを追求し海外で行っていますが、品質管理やアフターサポートは日本基準で運用されており、信頼性の高い「ジャパンブランド」として確立されています。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価
リサーチに基づいたスリーアップ株式会社の信頼度を、多角的な視点から評価します。
- デザイン性:★★★★★ (5.0)
- コスパ:★★★★☆ (4.0)
- 国内サポート体制:★★★★☆ (4.0)
- 市場シェア:★★★☆☆ (3.5)
- 革新性:★★★★☆ (4.0)
総合評価:★★★★☆ (4.1)
デザイン性と実用性のバランスが非常に高く、特にインテリアにこだわる層からの信頼が厚いメーカーと言えます。
商品紹介:ミニパネルヒーター PHT-1731MW



商品詳細
- ブランド:スリーアップ(Three Up)
- 特徴:火を使わず、音がしない、乾燥しない、臭わない
- 色:マットホワイト
- フォームの形式:台
- 屋内/屋外使用:インドア
良い口コミ
- 「動作音が全くしないので、深夜の書斎や寝室でも集中力を削がれることがありません」
- 「火を使わないため、小さな子供やペットがいる家庭でも安心して足元に置いておけます」
- 「温風が出ないから空気が乾燥せず、喉や肌が痛くならないのが嬉しいポイントです」
- 「マットホワイトの質感が上品で、出しっぱなしにしていても部屋の雰囲気を壊しません」
- 「電源を入れた後の嫌な機械臭がせず、狭い脱衣所でも快適に使用できています」
気になる口コミ
- 「広い部屋全体を暖める能力はないため、あくまで足元専用と割り切る必要があります」
- 「パネルに直接触れると熱いので、設置場所には気をつけるべきだと感じました」
- 「温風式に比べると暖まるスピードがゆっくりなので、早めにスイッチを入れる工夫がいります」
- 「コードの長さがもう少しあれば、設置の自由度がさらに高まったと思います」
- 「物理的なスイッチではないため、スマートプラグでの操作には向いていません」
「PHT-1731MW」のポジティブな特色
この製品の最大の魅力は、暖房器具としての「存在の消し方」が極めて優秀である点です。一般的なセラミックファンヒーターは「ゴー」という駆動音や温風によるホコリの舞い上がりが避けられませんが、PHT-1731MWはパネルからの放熱のみで暖めるため、静寂そのものです。
さらに、マットホワイトの筐体は光の反射を抑え、北欧風やモダンなインテリアに自然に馴染みます。「台」形式の自立設計は安定感があり、デスク下の狭い隙間にもスッと収まります。乾燥を嫌うコンタクトレンズ使用者や、静かな環境を求めるテレワーカーにとって、これほどストレスフリーな暖房器具は他にありません。
「PHT-1731MW」のネガティブな特色
一方で、物理的な制約として「暖房能力の限界」が挙げられます。パネルの面積がコンパクトであるため、真冬の寒冷地や、断熱性の低い広い部屋をこれ一台でカバーするのは不可能です。あくまでも「半径50cm以内の自分だけを暖める」ためのデバイスです。また、安全装置は備わっているものの、表面はそれなりに熱を持つため、布などが触れないよう周囲の整理整頓が欠かせません。


他メーカーの商品との比較
スリーアップのPHT-1731MWを検討する際、比較対象として挙がりやすいのが、国内大手メーカーの「アイリスオーヤマ」や「山善(YAMAZEN)」のパネルヒーターです。これらとの違いを深掘りします。
アイリスオーヤマのデスクパネルヒーターとの違い
アイリスオーヤマ製品は、三つ折りにして足元を囲う「ブック型」が主流です。布製のヒーターが多いため、触れても火傷しにくいという安全性に強みがあります。
対してスリーアップのPHT-1731MWは、しっかりとしたハードボディの「台」形式です。アイリスオーヤマが「囲って保温する」タイプであるのに対し、スリーアップは「パネルからの輻射熱でじんわり暖める」タイプです。見た目の高級感や、脱衣所などの水回り(湿気のある場所)での耐久性を重視する場合は、スリーアップの剛性あるデザインが優位に立ちます。
山善(YAMAZEN)のミニパネルヒーターとの比較
山善はコストパフォーマンスを最優先した実用的なモデルを多く展開しています。機能面ではスリーアップと似通っていますが、決定的な違いは「意匠性」にあります。山善の製品は無骨な事務用品に近いデザインが多いのに対し、スリーアップは角の丸みや表面のマット仕上げなど、細部までこだわり抜かれています。
価格面では山善の方が数百円から千円ほど安価に設定されることが多い傾向にありますが、リビングや人目に触れる場所で使用するなら、所有欲を満たしてくれるスリーアップが選ばれる理由がここにあります。
どのメーカーを選ぶべきか
機能性を追求し、とにかく安く足元を囲いたいのであればアイリスオーヤマが適しています。一方で、仕事机の横に置いても様になり、かつ長期間愛用できる「インテリアの一部」としての暖房を求めるのであれば、スリーアップ一択と言えるでしょう。単なる暖房器具を「家電」として捉えるか「家具」として捉えるかが、選択の分かれ道となります。
まとめ
冬の冷たい空気から心身を守るためには、自分に合った『温もりのかたち』を見つけることが大切です。
スリーアップのミニパネルヒーターは、まるで焚き火を遠くから眺めている時のような、穏やかで優しい暖かさを提供してくれます。騒がしい駆動音や喉を痛める乾燥に悩まされる日々は、この一枚の白いパネルで終わりを告げるかもしれません。
環境に配慮しつつ、自らの居住空間を美しく整えたいと願う現代のライフスタイルに、大阪生まれのこのブランドは静かに寄り添ってくれます。冷え込む朝、スイッチを入れる瞬間の小さな楽しみが、あなたの冬を少しだけ軽やかに変えてくれるはずです。まずは足元から、心地よい変化を取り入れてみることをお勧めします。




