アルバムで人々の想い出を100年守り続けてきた老舗が、なぜあなたの手元のマウスをも作っているのか。その答えは、語られざる事業の足跡の中に静かに眠っていました。
はじめに
「アルバム」「製本」「シュレッダー」
この三つの単語を聞いて、ある会社の名前が浮かぶ方は、相当な情報通かもしれません。
答えはNakabayashi(ナカバヤシ)です。
ところが、その同じ会社が、私たちのデスクの上で活躍する無線マウスDigio2を世に送り出していると知れば、思わず眉を上げる方も多いはずです。
小学生のころ家族写真を貼り付けた、あの分厚いアルバム。
オフィスで書類を細かく粉砕する、無骨で頼もしいシュレッダー。
そして今、あなたの手元でカーソルを軽やかに動かしているかもしれない、無線マウスDigio2。
これらが同じ屋根の下から生まれていると言われても、にわかには信じがたい話でしょう。
紙文化を支え続けてきた老舗が、デジタル時代の入力機器までも手がけているという事実は、まさに意外性の宝庫と呼べる構図です。
本記事では、意外なまでに広い事業領域を持つNakabayashiという企業の素顔と、Digio2ブランドから生まれた小型無線マウスの実力を、隅々まで解き明かしてまいります。
読み終えるころには、きっと「このブランド、思っていた以上に深い」と感じていただけるはずです。


Nakabayashiとは
企業詳細
Nakabayashi(ナカバヤシ)は、大阪府大阪市中央区北浜東に登記上の本店を置き、東京都板橋区東坂下にも本社機能を構える、紙製品・事務機器・育児用品・PC周辺機器の製造販売を手がける東証スタンダード上場企業です(証券コード7987)。
その起源は、想像以上に古く、そして地味で味のあるものでした。
1923年(大正12年)4月、創業者・中林安右衛門が大阪府大阪市浪速区河原町で、雑誌台本・図書修理を業とする「中林製本所」を開業したことが、Nakabayashiの第一歩となります。
つまり、創業時の生業は「壊れた本を直す」「ばらばらの紙を一冊にまとめる」という、地に足の付いた職人仕事でした。
創業者・中林安右衛門が1923年(大正12年)、合本製本・図書修理を業として興したことに始まり、以来100年にわたり、製本や手帳の技術によって文字文化や叡智を次の世代へと繋ぐ役割を担ってきました。
戦後の高度経済成長期に入ると、企業形態が大きく整えられます。
1951年(昭和26年)6月、滝本安克が大阪府大阪市都島区片町で、資本金50万円、従業員18名にて「株式会社中林製本社」を設立しました。
その後、商号は時代に合わせて柔軟に変化していきます。
1963年(昭和38年)7月に「中林製本手帳株式会社」と改称、1968年(昭和43年)11月にはフエルアルバムの製造を開始して文具紙製品分野に進出し、1970年(昭和45年)10月に商号を「ナカバヤシ株式会社」と改めました。
この「フエルアルバム」こそが、同社を一気に全国的なブランドへと押し上げた看板商品です。
台紙を後から自由に増やせる構造を持つこのアルバムは、写真文化を支える定番として家庭に根付き、今もなお国内最大手のシェアを誇り続けています。
上場企業としての歩みも盤石です。
1977年(昭和52年)10月に大阪証券取引所第二部に新規上場、1981年(昭和56年)6月には東京証券取引所第二部に新規上場、1983年(昭和58年)4月には東京証券取引所・大阪証券取引所第一部に指定、2023年(令和5年)10月に東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更を行いました。
事業領域は紙製品に留まらず、現代のオフィスや家庭に不可欠な多様な分野に広がっています。
アルバム・製本事業で国内最大手のシェアを有し、製本・手帳・シュレッダーや収納製品・セキュリティ製品、介護用品の一部を製造輸入販売しており、PC周辺機器メーカーでもあり、PC周辺機器はDigio2(デジオツー)というブランドで統一しています。
そして、ここが本記事の最大の伏線回収どころです。
マウスを初め、キーボード、USBハブ、カードリーダーなどを輸入・販売しており、かつてはOA機器を扱うロアスという子会社が存在し、そのDigioブランドを継承する形で現在のDigio2が展開されています。
つまり、製本職人の手仕事から始まった会社が、子会社吸収というM&Aの積み重ねを経て、いつのまにかパソコン周辺機器メーカーとしての顔も持つに至った、というわけです。
また、2024年に同じく子会社のミヨシ(同社に合併して消滅)が展開していた「MCO」ブランドも展開しています。
グループ経営の規模も骨太です。
フエル販売株式会社、兵庫ナカバヤシ株式会社、島根ナカバヤシ株式会社、リーマン株式会社、日本通信紙株式会社など、製造・販売・物流・印刷・木質バイオマス発電・木製家具など多岐にわたるグループ会社を擁しています。
財務基盤と組織規模も、上場企業として相応の厚みがあります。
本店所在地は大阪府大阪市中央区北浜東1番20号、代表取締役 社長執行役員は湯本秀昭氏、資本金は66億6,600万円、従業員数は2,224人(男性850人、女性1,374人)、設立年月日は1951年6月30日、事業概要は文具紙製品・事務機器等の製造販売、図書館製本・図書館サポート業、商業印刷・ビジネスフォーム等となっています。
社会的責任への姿勢も、近頃ではなく以前から積み上げられてきました。
情報を守るシュレッダーや、地球環境を守る古紙リサイクル・木質バイオマス発電・農業への取り組みにも挑戦し、社会的責任を果たしてきました。
ただし、光ばかりではなく影もあります。
2020年にナカバヤシが運営するネットショッピングモール「フエルモール」より顧客情報最大12万件が流出した可能性がある事案、2021年に「ねんきん定期便」などの作成業務の入札の談合事件で公正取引委員会から排除措置命令と課徴金約3億1,071万円の納付命令を受けた事実もあります。
こうした過去の出来事を含めて評価することこそ、企業の素顔を見ることに繋がります。
100年企業が辿ってきたのは、栄光と反省が織り交ざったリアルな道筋でした。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
歴史と実績:★★★★★(5.0)
1923年創業、100年を超える事業継続そのものが揺るぎない実績の証拠。
事業の多角化と経営の柔軟性:★★★★☆(4.5)
製本からアルバム、シュレッダー、PC周辺機器、育児用品、バイオマス発電まで、時代に合わせて事業領域を拡張し続けてきた経営姿勢は高く評価できる。
上場企業としての透明性:★★★★☆(4.0)
東証スタンダード市場上場企業として、有価証券報告書をはじめ各種開示資料を継続的に公表しており、第三者によるチェックが入る環境を維持。
国内シェアと技術力:★★★★★(5.0)
アルバム業界において国内最大手のシェアを誇り、製本技術にも長年の蓄積があり。
社会的責任とコンプライアンス面:★★★☆☆(3.5)
古紙リサイクルや木質バイオマス発電など環境配慮の取り組みは積極的である一方、過去に情報流出事案や談合事件があった点は差し引くべき事実として残ります。
総合評価:★★★★☆(4.4/5.0)
100年の歴史と幅広い事業領域、上場企業としての健全性を備えつつ、過去の課題を踏まえてもなお十分に信頼できる老舗総合メーカーと位置付けられます。
商品紹介「無線マウスDigio2」



商品詳細
- 色:ブルー
- 接続技術:USB
- 特徴:静音ボタン、ブルーLED、ポータブル、光学式センサー
- ムーブメント検出技術:光学
- クレジットカードとほぼ同サイズで、持ち運びしやすく使いやすい設計
- タフな静音ボタンとシンプルなデザイン、高性能センサーを備え、外出先はもちろん普段使いでも安心して使用可能
- 光学式の中では最も読み取り範囲の広いセンサーを搭載、青色LEDが光源で、白い紙や布の上でも使用可能
- レシーバーをPCのUSBポートに挿すだけで使用可能、レシーバーは紛失防止のためマウス本体に収納可能
- 左右ボタンにカチカチしない静音タイプを採用、300万回テストをクリアしたタフスイッチ
- 本体寸法/重量:W51×D84×H34mm/約42g(レシーバー、電池は含まず)
- 対応OS:Windows11/10、macOS10.15、ChromeOS
- 対応機種:USBポートが正常に動作するパソコン
- 分解能:1600dpi(固定)
- 電波周波数:2.4GHz帯
- 通信可能距離:半径約6〜8m(使用環境により異なる)
- 使用電源:単4形アルカリ乾電池2本
- 電池寿命:連続動作時間 約134時間、電池交換の目安 約294日
- ボタン:3(2ボタン+ホイールボタン)
- コネクタ形状:USB(A)コネクタ
- 付属品:単4形アルカリ乾電池2本(お試し用)、小型マイクロレシーバー(マウス本体に収納可能、W16×D19×H6mm/約2g)
良い口コミ
「クレジットカードと並べてみて思わず笑ってしまうほどコンパクト。出張用のガジェットポーチにスッと収まるサイズ感が最高でした。」
「カチカチ音がほぼゼロで、深夜のリモート会議中に操作しても家族から苦情が来なくなったのが地味に大きな変化です。」
「単4電池2本で約294日持つというスペックを半信半疑で買いましたが、実際に半年以上交換していません。コスパが想像以上に良いです。」
「白い紙の上でも布のマウスパッドの上でもカーソルが飛ばないので、カフェ作業派の自分にはありがたい一台でした。」
「レシーバーを本体に収納できる仕様が地味に神。鞄の中で紛失する不安から解放されました。」
気になる口コミ
「コンパクトすぎて、手の大きい方には少し窮屈に感じるかもしれません。長時間作業だと小指の置き場に悩みました。」
「ボタンが2つ+ホイールの3ボタン構成なので、進む・戻るボタンが必須の方には機能不足に映る可能性があります。」
「分解能が1600dpi固定で切り替えできない点は、複数モニター環境で使う方にとってはやや惜しい仕様でした。」
「ブルーLEDセンサーといえども、ガラステーブルの上では反応しない場面がありました。説明通りなので不満ではありませんが、要注意です。」
「単4電池仕様なので、充電式に慣れている方からすると電池ストックの管理が少し面倒に感じられるかもしれません。」
「無線マウスDigio2」のポジティブな特色
最大の魅力は、なんといってもクレジットカードとほぼ同サイズという驚異的なコンパクトさです。
本体寸法はW51×D84×H34mmで、重量は電池とレシーバーを除いて約42gと、ほとんど持ち歩いていることを忘れる軽さに仕上がっています。
ノートパソコンと一緒にバッグに放り込んでも、かさばらず、出張先やカフェ作業との相性は抜群です。
次に光るのが、左右ボタンに採用された静音タフスイッチの存在感です。
300万回のクリックテストをクリアしているという耐久性は、毎日数千クリックを重ねるユーザーにとって心強い数字となります。
カチカチという従来の打鍵音がほぼ消えているため、図書館、深夜のオフィス、家族が眠っている自宅リビングなど、音に気を遣う場面でも遠慮なく操作できます。
センサー性能も見逃せません。
光学式の中で最も読み取り範囲の広いブルーLEDセンサーを採用しており、白い紙や布の上でも安定してカーソルが動く設計です。
外出先で手元のテーブルがどんな素材かを気にせず使える安心感は、想像以上に作業効率を底上げしてくれます。
さらに、レシーバーをマウス本体に収納できる構造も実用性の高いポイントです。
小さなUSBレシーバーは紛失の代表格ですが、本体に格納できる仕様により、移動時の「あれ、どこ行った?」という瞬間が大幅に減らせます。
そして極めつけが、単4電池2本で連続動作時間約134時間、電池交換の目安が約294日という長寿命設計です。
ほぼ一年に一回の電池交換で済む計算となり、こまめな充電を煩わしいと感じる方には大きな恩恵となります。
レシーバーをPCのUSBポートに挿すだけで設定不要で使えるプラグアンドプレイ仕様も、機械が苦手な方への優しい配慮です。
Windows11/10、macOS10.15、ChromeOSと幅広いOSに対応している点も、家庭内に異なる端末がある方には心強い特徴となります。
「無線マウスDigio2」のネガティブな特色
正直に申し上げれば、万人受けする一台ではありません。
まず、ボタン構成が左右2ボタン+ホイールボタンの計3ボタンのみという点は、進む・戻るボタンを多用するブラウザヘビーユーザーやゲーマーには物足りない構成です。
ボタン割り当てをカスタマイズしたい層には、別モデルの方が満足度が高いかもしれません。
次に、分解能は1600dpi固定で切り替えができません。
高解像度モニターや複数ディスプレイ環境で、シーンに応じて感度を変えたい方には、選択肢としてやや不利になります。
サイズもまた、メリットと表裏一体のデメリットを抱えています。
クレジットカード級のコンパクトさは携帯性に直結する一方、手の大きい方や長時間のデスクワークがメインの方には、握り込みづらく疲労を感じやすい可能性があります。
ブルーLEDセンサーは多彩な面で使えるものの、光学式センサーの性質上、ガラス面では使えない場合がある点には注意が必要です。
ガラステーブルや透明マットの上を主戦場としている方は、用途を見極めて選んでください。
電源は単4形アルカリ乾電池2本を使用する仕様で、充電池運用は可能ではあるものの、近頃普及している内蔵リチウムイオン電池タイプと比べると、電池ストック管理の手間が発生します。
通信距離は半径約6〜8mとなっており、使用環境によって変動するため、広い会議室でのプレゼン用途などでは事前にテストしておくことを推奨します。


他メーカーの商品との比較
無線マウス市場には強力な競合が複数存在しています。
ここでは、無線マウスDigio2の立ち位置を明らかにするため、代表的な国内向けブランドと冷静に見比べていきます。
ロジクール製マウスとの比較
世界規模で無線マウスの定番として知られるロジクールは、Unifyingレシーバーや独自のFLOW機能、高精度センサー、充電式モデルなど、ハイエンド寄りの機能で存在感を発揮しています。
価格帯も中位から高位までと幅広く、複数台のPCをまたいで使う上級ユーザーから絶大な支持を得ています。
これに対し無線マウスDigio2は、機能を欲張らず、携帯性・静音性・電池持ちという「持ち歩く小型マウス」としての本質に絞り込んだ設計です。
ロジクールが「機能の網羅性」で勝負するのに対し、Digio2は「軽さと潔さ」で勝負する立ち位置と言えます。
エレコム製マウスとの比較
国内シェアの厚みで言えば、エレコムは無視できない存在です。
入門価格帯から多ボタンの中級モデルまで品揃えが豊富で、家電量販店の棚を最も占有している印象を持つ方も多いはずです。
エレコム製品はサイズや形状のバリエーションが非常に多く、自分の手にぴったり合う一台を選びやすい強みがあります。
無線マウスDigio2は、バリエーション勝負ではなく「クレジットカードサイズ」という明確なコンセプトで勝負しているため、目的が「持ち運び用のサブマウス」と決まっている方ほど刺さりやすい選択肢となります。
サンワサプライ製マウスとの比較
サンワサプライは、オフィス向けの実直なラインナップで信頼を集めるブランドです。
静音マウス、エルゴノミクスマウス、トラックボールなど、業務用途を強く意識した設計が特徴で、コスパも優秀です。
無線マウスDigio2は、サンワサプライの実用路線と近い思想を持ちつつ、外装デザインと携帯性のスマートさで個性を打ち出しています。
Digio2は「シンプルかつ持ち運びやすい」、サンワサプライは「実用性とコスパ重視」というキャラクターの違いがあります。
総合的に見たDigio2の立ち位置
機能数ではロジクールに、品揃えではエレコムに、業務用実績ではサンワサプライにそれぞれ譲る場面はあります。
ただし、「クレジットカードサイズ・静音・約294日電池持ち・レシーバー本体収納」という条件を一台で満たすコンパクトモデルを探すなら、無線マウスDigio2は有力な候補に名乗りを上げます。
ナカバヤシという100年企業の安心感を背景に持つことも、量販店ブランドにはない静かな付加価値です。
まとめ
100年前、大阪の一角で本を綴じていた一人の職人の手仕事が、巡り巡って今、あなたのデスクの上で軽やかにカーソルを動かす無線マウスDigio2へと姿を変えました。
Nakabayashiという企業は、アルバムやシュレッダーで知られる一方、Digio2ブランドを通じてPC周辺機器の分野にも静かに根を張ってきた、まさに二刀流の老舗です。
無線マウスDigio2は、クレジットカード級の携帯性、300万回テスト済みの静音タフスイッチ、約294日持つ電池寿命という、地味ながら毎日効いてくる強みを束ねた一台に仕上がっています。
機能を盛り込み過ぎないシンプルな設計だからこそ、出張のお供にも、自宅のセカンドマウスにも、はまる役割は意外と広く存在します。
老舗の積み重ねた信頼を、手のひらサイズで体感してみてはいかがでしょうか。




