PHILIPSとはどんなブランド?世界で支持される技術力と魅力を深掘り!毎日の揚げ物をもっと手軽に楽しむ「PHILIPS ノンフライヤー H-0858」を徹底紹介

はじめに

台所に立つ気力が残っていない夜。

コンビニの惣菜コーナーで、冷めた唐揚げのパックを手に取ったまま、数秒固まったことはないでしょうか。

食べたい。

でも、揚げ鍋を出して、油を注いで、温度を見て、跳ねた油をコンロ周りから拭き取って、最後に固めた廃油を燃えるゴミの日まで置いておく。

その全工程を思い浮かべた瞬間、「今日はいいや」となる。

揚げ物が嫌いになったわけではなく、揚げ物に付いてくる後始末に負けているだけです。

物価高が続き、外食やデリバリーの単価がじわじわ上がったことで、「家で揚げたほうが安い」と頭では分かっている人ほど、この矛盾に苦しんでいます。

そこに割り込んできたのが、オランダ生まれのブランド、PHILIPS(フィリップス)でした。

同社は電球工場から始まり、カセットテープやCDといった規格を世に送り出し、今では医療機器の世界的企業として知られています。

その技術の系譜の末端に位置するのが、今回取り上げる「PHILIPS ノンフライヤー H-0858」です。

油を使わず、食材そのものに含まれる脂で表面を加熱する。

最高200度の熱風を高速で循環させ、衣の水分を飛ばしてサクッとした食感をつくる。

言葉にすると魔法のように聞こえますが、原理はいたって物理的で、むしろ地味なくらいです。

この記事では、まずPHILIPSという企業を正面から掘り下げます。

称賛だけでなく、この会社が抱えてきた不都合な出来事にも触れます。

そのうえで「PHILIPS ノンフライヤー H-0858」の中身を分解し、他メーカーの現行機とも忖度なしで並べていきます。

読み終えたとき、あなたの中で「買う・買わない」の判断材料が、はっきり揃っているはずです。

PHILIPSとは

企業詳細

①始まりは、従業員20名の電球工場

PHILIPSの歴史は、1891年5月15日にさかのぼります。オランダ・ザルトボメル出身の創業者ヘラルド・フィリップスが、アイントホーフェンに従業員20名の電球工場を設立したのが源流です。科学と工学に関心を持つヘラルドに対し、父フレデリックが空き工場の購入資金を提供したことが出発点でした。1895年に弟のアントンが加わると経営は一気に拡大し、後の多国籍企業の基礎が築かれます。

エジソンが白熱電球を実用化してから、わずか12年後の話です。

新しい技術がまだ「本当に普及するのか」と疑われていた時代に、家族経営の小さな工場が欧州で勝負を仕掛けた。

その判断が、130年を超える企業の起点になりました。

②オランダ最大の雇用主へ、そして総合電機メーカーへ

1900年代に入ると従業員は2000名を超え、オランダ最大の民間雇用主となります。社会的責任を果たす一環として従業員の福祉に注力し、住居・医療・スポーツへの投資を行いました。サッカークラブ、PSVアイントホーフェンのスポンサーとしても知られています。

ここは見落とされがちですが、重要な部分です。

100年以上前に「従業員の生活環境まで企業が面倒を見る」という発想を実装していた会社が、今も現役で世界と戦っている。

その企業文化の連続性は、単なる技術力とは別種の強さだと考えられます。

1920年代にラジオ製造へ進出して成功を収め、1930年代に事業を多角化。1939年にシェーバーを発売し、1949年にはテレビの販売を開始しました。1960年代にはカセットテープを世に出し、大きな成功を収めています。

音楽をカセットで聴いた世代にとって、あの規格がオランダ企業発だと知ると、少し景色が変わって見えるかもしれません。

一方で、順風満帆だったわけではありません。

第二次世界大戦中、工場はナチス・ドイツ軍に接収され、さらに英米連合軍の爆撃によって大きな被害を受けました。戦後は一層の多角化を進めたものの、次第に不採算事業の赤字に苦しむようになります。

③「捨てる」ことで生き延びた企業

2000年代以降のPHILIPSを語るうえで欠かせないのが、徹底した事業の切り離しです。

選択と集中による事業再構築を行い、ヘルスケア・医療機器に経営資源を集中させました。その結果、世界の主要電器メーカーの中で最も利益率が高い企業になっています。

売却の履歴は、そのまま企業判断の記録になっています。

2006年に半導体(NXP)、2011年にテレビ(TP Vision)、2014年にAV、2016年には創業事業である照明(Signify)、2017年にLED部品(Lumileds)、そして2021年に家電(Versuni)を手放しました。祖業である照明事業すら売却する決断が下されたのです。

創業125年の祖業を売る。

普通の会社にできることではありません。

④そして、調理家電事業はPHILIPS本体から離れた

ここが、日本の消費者にとって最も知っておくべき事実です。

2021年3月25日、PHILIPSは調理家電や空気清浄機などの事業を中国の投資ファンド、ヒルハウス・キャピタルに37億ユーロ(約4800億円)で売却すると発表しました。売却対象には、油を使わず調理できる「エアフライヤー」、コーヒーマシン、空気清浄機などが含まれ、従業員数は7000人、2020年の売上高は22億ユーロでした。電気シェーバーや電動歯ブラシ、ヘアドライヤーは対象外です。ヒルハウス・キャピタルは、家電部門の取得とあわせて15年間のブランド使用料としておよそ7億ユーロを支払っています。

買収された家電事業は「Versuni」として独立し、本社はオランダに置かれ、PHILIPSブランドをライセンスで使い続けています。Versuniは、PHILIPSブランドでノンフライヤー、炊飯器、ミキサー、ケトル、アイロン、掃除機、空気清浄機などのライセンスを取得して製造しています。

つまり、今あなたが店頭で見るPHILIPSのノンフライヤーは、医療機器企業としてのロイヤル・フィリップス本体が直接手がけている製品ではありません。

ブランドの看板は本物で、設計思想も引き継がれている。

しかし資本上の親会社は別、という状態です。

この事実を伏せて「オランダの名門が作る調理家電」とだけ書くレビューは少なくありませんが、読者を軽く見た書き方だと考えます。

⑤ノンフライヤーというジャンルは、どこから来たのか

意外に思われるかもしれませんが、この技術はPHILIPS社内の発明ではありません。

オランダの発明家Fred Van der Weij(フレッド・ファン・デル・ウェイ)氏が2005年に開発したもので、家庭でカリッとフワッとしたフライドポテトを作りたいという動機から生まれました。その試作品を購入したのが家電メーカーのPHILIPSで、2010年に初代モデルがリリースされています。2010年にベルリンで開催されたIFAコンシューマ・エレクトロニクスショーで発表された「エアフライヤー」(Airfryer/空気で揚げる装置)が最初の製品です。

外部の個人発明を目利きして、世界規模の商品カテゴリに育てる。

自前主義にこだわらないこの姿勢こそ、PHILIPSの本当の技術力かもしれません。

日本では2013年4月下旬から「ノンフライヤー」の名称で発売が始まりました。初年度5万台の販売予定だったところ、目標台数を4倍に引き上げるヒット商品となり、同年には国内各社が類似製品を次々と投入しています。

いま家電量販店に並ぶ十数ブランドのエアフライヤーは、すべてこの流れの延長線上にあります。

⑥現在地と目を背けてはいけない出来事

PHILIPSは2025年に180億ユーロの売上を計上し、約64,800人の従業員を抱え、100カ国以上で事業を展開しています。2025年には700件の新規特許を出願しました。

数字だけを見れば、極めて堅調な優良企業です。

しかし、この10年で最大の汚点にも触れておきます。

子会社のフィリップス・レスピロニクス社は2021年6月、CPAP装置、ASV装置、人工呼吸器に使われていたポリエステル系ポリウレタン(PE-PUR)製の防音用発泡体に関連する潜在的な健康リスクに対処するため、米国でリコール通知を、他国では市場安全通知を発表しました。FDAが2021年4月から2023年9月までに受領した医療機器報告は11万6000件以上にのぼり、そのうち発泡体の劣化や破損に関連すると疑われる死亡報告は561件あったとされています。日本国内で是正(回収)措置の対象となった機器は24機種、合計約36万台でした。

対応の遅れは厳しく批判されました。

その後の経緯も記しておきます。

同社は2024年1月29日に、米国司法省およびFDAと同意判決の条件について合意したと発表しています。日本国内では安全上の問題のない改善品への置き換えを進め、回収作業を完了し、2025年11月20日付で東京都健康安全研究センター広域監視部において「回収終了報告書」が受理されました。

問題を起こした。

そして、時間はかかったものの、最後まで回収を完遂した。

企業を評価するときに見るべきは、無謬性ではなく、失敗したあとの始末の付け方だと考えます。

★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)

歴史・企業としての存続力:★★★★★(5.0)

1891年創業から130年以上、二度の世界大戦と複数回の事業崩壊級の再編を生き延びています。

祖業の照明事業まで売却して業態転換を完遂した企業は、世界を見渡してもごく少数です。

ここは満点以外つけようがありません。

技術開発力・イノベーション:★★★★☆(4.5)

カセットテープやCDの規格策定に関わり、2025年だけで700件の特許を出願する開発体制を維持しています。

自社発明にこだわらず、外部の試作品を見抜いてノンフライヤーという市場を創出した目利き力も評価点です。

減点は、調理家電分野の開発主体が現在はVersuni側にあり、本体の研究資源が直接注がれる構造ではなくなっている点にあります。

品質管理・トラブル対応:★★★(3.0)

人工呼吸器のリコールは、規模・内容ともに軽視できない事案でした。

一方で、司法当局との合意に至り、日本国内でも約36万台の回収を完了させて終了報告が受理されています。

逃げずに終わらせたことを踏まえ、甘めに三つ星としました。

日本市場でのサポート体制:★★★★(4.0)

日本法人である株式会社フィリップス・ジャパンが東京都港区麻布台に所在し、2017年10月に現社名へ変更されています。

日本語のレシピブックや取扱説明書、保証書が同梱される体制も整っています。

ただし調理家電の窓口は運営体制の変化を受けるため、購入時に問い合わせ先を確認しておくのが安全です。

調理家電ブランドとしての現在地:★★★☆(3.5)

「元祖」という看板は依然として強力です。

しかし市場は後発ブランドが容量・温度・価格のすべてで攻めてきており、単純なスペック勝負では優位を保ちにくい局面に入っています。

ブランド料が価格に乗る構造も、冷静に見ておくべき点です。

総合評価:★★★★(4.0)

企業としての体力と歴史は文句なし。

調理家電というカテゴリに限れば、「名門の看板を信じて買う」よりも「製品単体のスペックで判断する」ほうが賢い、というのが率直な結論です。

商品紹介「PHILIPS ノンフライヤー H-0858」

商品詳細

  • 特徴:温度調節
  • 商品の寸法:31.5奥行き×28.7幅×38.4高さcm
  • 色:黒
  • 材質:アルミニウム
  • 製品の推奨用途:スチーム
  • カラー:ブラック
  • 油なしで簡単に揚げ物が作れる調理家電
  • 油を使わないから脂肪分最大「80%」カット
  • 独自の特許技術「高速エアーテクノロジー」(空気循環技術)で熱と空気を対流させる
  • 独自の「スターフィッシュデザイン」によって対流を加速させることで、素材の旨みをぎゅっと閉じ込め、栄養分を保護
  • 素材に含まれる油で材料をムラなく均一に、さくっと仕上がる
  • 毎日の食卓で使えるレシピ付き
  • 内容物:本体、バスケットパン、バスケット、レシピブック、取扱説明書(保証書付)
  • 高速空気循環技術:最高200度にもなる熱風を上から下へ高速に対流循環させる技術で、食材全体を一気に加熱し、サクサクの食感に仕上げる
  • エアーサーキュレーション技術:「スターフィッシュ」デザインが熱と空気の対流を加速。食材の油で表面を均一に加熱することで旨味を閉じ込め、調理時間も短縮する
  • 自動最適温度機能:ノンフライヤーの中のどこをとっても、一定に高温を保つ最適温度で調理できる
  • 油なしで揚げ物ができる仕組み:揚げ物の食感は油が高速に食材表面の湿気を取ることで生まれる。高速熱風が同様の効果を実現している
  • タイマー機能
  • 幅広い温度調節機能
  • ニオイを残さない内装エアフィルター
  • 丸洗いできる特殊コーティング

良い口コミ

「揚げ鍋を出さなくてよくなった時点で、もう元が取れた気分です」

「冷凍の唐揚げを入れて放置するだけで、衣が復活してサクサクになりました」

「油の処理という作業が生活から消えたのが、想像以上に大きいです」

「食材から出た脂が下のパンに落ちるので、食べたあとの胃もたれが軽くなった気がします」

「バスケットが丸洗いできるので、後片付けが数分で終わります」

気になる口コミ

「思っていたより本体が大きく、キッチンの置き場所を作るところから始まりました」

「約7kgあるので、使うたびに出し入れするのは正直しんどいです」

「衣に油をまとわせないと、市販の冷凍食品でも粉っぽく仕上がることがありました」

「一度に作れる量が限られていて、家族全員分となると二回転が必要です」

「調理中のファンの音が、深夜だと少し気になります」

「PHILIPS ノンフライヤー H-0858」のポジティブな特色

まず、この製品の本質は「ヘルシー家電」ではありません。

家事の工程そのものを削る機械です。

揚げ物という料理が面倒なのは、カロリーではなく手順の多さにあります。

油を出す、温める、揚げる、油を冷ます、固める、捨てる、コンロを拭く。

この7工程のうち、5工程が丸ごと消えます。

脂肪分最大80%カットという数値は確かに魅力ですが、続けられる理由になるのは健康面よりも、この工程削減のほうです。

技術面の特色も整理しておきます。

高速エアーテクノロジーは、最高200度の熱風を上から下へ高速で対流循環させる仕組みです。

これは難しい話ではなく、食材のまわりの空気を止めずに動かし続けるということを意味します。

空気が止まると表面の水蒸気が逃げ場を失い、衣がふやけます。

逆に動かし続ければ、水分は次々と持ち去られ、乾いた表面だけが残る。

これが、油に入れていないのにサクッとする理由です。

そこへ重ねられているのが、バスケットパン底部のスターフィッシュデザインです。

ヒトデ状の突起が熱風の流れを乱し、渦を作って対流を加速させます。

加熱ムラが減り、調理時間も短縮される。

形状ひとつで性能を上げるという発想は、余計な電力も部品も増やさない、非常に賢いアプローチです。

自動最適温度機能によって庫内のどこでも一定の高温が保たれるため、バスケットの隅に置いた一個だけ生焼けという事故が起きにくくなっています。

実用面では、内装エアフィルターの存在も大きいところです。

揚げ物調理で最もつらいのは、翌朝までリビングに残るあの匂いです。

フィルターが匂いを残さない設計になっていることで、賃貸住宅やワンルームでも使いやすくなっています。

丸洗いできる特殊コーティングも同様で、洗える構造かどうかは、家電が半年後も使われ続けるかどうかを左右します。

そしてタイマー機能と幅広い温度調節。

地味ですが、この二つがあることで「セットして別の作業をする」使い方が成立します。

揚げ鍋の前に立ち続ける必要がなくなる。

その10分で洗い物が終わり、味噌汁が仕上がる。

同時進行できる調理家電かどうかが、忙しい人にとっての実質的な価値です。

「PHILIPS ノンフライヤー H-0858」のネガティブな特色

率直に書きます。

最大の弱点は、置き場所です。

幅287×奥315×高384mmというサイズは、炊飯器よりも一回り大きく、キッチンに常設スペースがない家庭では確実に悩みの種になります。

さらに熱風を排出する以上、壁にぴったり寄せて使うわけにもいきません。

重量が約7kgある点も見逃せません。

使うたびに棚から出し入れする運用を想定していると、数週間で気持ちが折れる可能性があります。

購入前に「常設できるか」を決めておくべき製品です。

次に、提供されている商品情報の記載について。

調理容量、消費電力、タイマーの上限時間、温度設定の下限と上限といった数値が明示されていません。

何人分の唐揚げが一度に作れるのかは、購入判断に直結する情報です。

記載がない以上、ここは断定を避けます。

実際の販売ページで必ず確認してください。

加えて、商品情報の「製品の推奨用途:スチーム」という表記は、油を使わない熱風調理という説明と整合していません。

販売ページ側の項目入力による表記揺れの可能性が高いと考えられますが、スチーム調理を期待して購入すると食い違いが起きかねません。

「H-0858」という型番についても一言。

PHILIPSの調理家電で一般的に用いられる型番体系とは形式が異なっており、販売店側の管理番号である可能性があります。

保証やサポートを受ける際に型番は必要になるため、注文前に正式な型式を確認しておくと安全です。

最後に、原理上の限界です。

油を使わない以上、天ぷらのような衣を油に沈めて作る料理は再現できません。

パン粉や衣に少量の油をまとわせないと、乾いた粉っぽい仕上がりになる場合があります。

「揚げ鍋の完全な代替」ではなく、「別の調理法」だと理解して使うべき製品です。

他メーカーの商品との比較

容量で比べると、明確に不利

現行の売れ筋は、容量でPHILIPS勢を上回ります。

COSORIのCAF-L501-RJPは、家族5人分まで対応する4.7Lの大容量バスケットと最高230℃の熱風循環技術、9種類の調理モードを備えています。

一方、フィリップスHD9252の容量は2.2Lで、比較5機種中で最小です。

3〜4人家族が一度で唐揚げを仕上げたいなら、容量面では他社に軍配が上がります。

温度の上限と調理の幅

H-0858の熱風は最高200度です。

これに対しCOSORIの現行機は最高230℃をうたっています。

上限が高いほど表面の水分を短時間で飛ばせるため、焼き色の付き方に差が出ます。

さらにアイリスオーヤマのFV-M30A-Cは過熱水蒸気を使い、公式比較でジューシーさ約20%アップとされています。

油を減らしつつパサつきを抑える方向性は、熱風一本の機種にはない武器です。

価格とブランド料の存在

ここが最も忖度しにくい部分です。

COSORIの4.7Lモデルは1万円台前半で流通しています。

対してフィリップス機は¥16,000〜¥22,000と他機種より高めで、ブランドの信頼性・保証体制・静音性を重視するユーザーに向くとされます。

同じ容量帯で比較すると、価格差の一部はブランド料だと考えるのが妥当です。

操作性と重量

COSORI機はタッチパネルとプリセットメニューで初めてでも迷わず使え、調理音も比較的静かとの評価があります。

PHILIPS側はアナログダイヤル2つのみというシンプルな操作系で、タイマーが30分上限のモデルもあります。

直感的で壊れにくい反面、自動調理を求める人には物足りません。

なお重量は、フィリップスの比較対象機で5.3kgとされ、頻繁に移動させる用途には向かないと指摘されています。

H-0858は約7kgですから、この弱点はさらに強く出ます。

PHILIPSが今も優位に立つ点

技術の出自です。

スターフィッシュデザインによる熱風分散は同社が特許を持つ技術で、バスケット底部の形状が均一な加熱を助けます。

模倣品が多いカテゴリで、設計思想の源流を持つ強みは残っています。

結論

スペックで選ぶならCOSORIやアイリスオーヤマ。

元祖の設計と欧州ブランドの世界観に価値を感じるならPHILIPS。

「安いから」でも「有名だから」でもなく、どちらの軸で選ぶのかを先に決めるべきです。

まとめ

この機械を使い続けている人は、揚げ物を作る道具としてではなく、揚げ物を復活させる道具として使っています。

スーパーの半額惣菜、昨日の余ったコロッケ、冷凍のポテト。

電子レンジならしなしなになるものが、10分で別物になる。

だから毎週出番がある。

PHILIPSという企業は、電球工場から医療機器の巨人へと形を変えながら生き延びてきました。

その過程で調理家電の看板は他社へ渡り、人工呼吸器の問題では厳しい批判も受けています。

完璧な会社ではありません。

それでも、外部の発明を見抜いてノンフライヤーという文化を世界に広げた功績は消えません。

「PHILIPS ノンフライヤー H-0858」は、置き場所と容量に目をつぶれる人にとって、台所の面倒をひとつ確実に減らす道具になります。

今日できる小さな一歩を、ひとつだけ。

キッチンの作業台に、幅29cm・奥行32cmの紙を置いてみてください。

それが常設できるかどうかで、答えは出ます。

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