毎日の米とぎがもっと快適に!like-itとはどんなブランド?調理の手間を減らす「like-itザルボウル6点セットLBK-10」の魅力を徹底解説

なぜ料理上手な人ほど、ザル選びにこだわるのか。その答えは、ザルが「手の延長」だからです。

はじめに

冬の朝、蛇口から出る水の冷たさに思わず指を引っ込めた経験はありませんか。
米とぎは、毎日のことなのに妙に気が重い家事です。
水を捨てるたびに数粒の米がシンクへ流れていき、そのたびに小さく舌打ちしたくなる。
ここ数年の米の値上がりを思えば、その数粒すら惜しく感じます。

米とぎの道具は、どれも同じに見えます。
ところが実際は、ザルの硬さひとつで手の疲れ方も、水の切れ方も、炊き上がりの印象まで変わります。
昔の台所で使われていたマタタビのザルは、しなるように柔らかく、米を包み込むように受け止めてくれました。
その感触を現代の素材で再現しようとしたのが、奈良の生活用品ブランド「like-it(ライクイット)」です。

今回取り上げるのは、料理研究家の松田美智子さんと共同開発された「like-itザルボウル6点セットLBK-10」です。
米とぎ専用の道具に見えて、実は下ごしらえから保存、食卓まで一式でこなせる6点セットです。
この記事では、like-itというブランドの成り立ちを深く掘り下げたうえで、商品の実力を良い面も気になる面も含めて正直に整理します。
最後には他メーカーの商品とも比べるので、自分に合うかどうかを判断する材料にしてください。

like-itとは

企業詳細

like-itは、奈良県葛城市に本社を置く株式会社吉川国工業所が展開する生活用品ブランドです。
吉川国工業所の創業は1932年(昭和7年)。
90年以上にわたって、奈良でプラスチック製の暮らしの道具をつくり続けてきた老舗メーカーです。

もともと同社が手がけていたのは、天然樹脂であるセルロイドの加工でした。
セルロイドは、かつて文房具やおもちゃ、くしなどに広く使われていた素材です。
時代の流れとともにプラスチックが主役になると、同社も製造の軸足をプラスチック製品へと移しました。
素材が変わっても「樹脂を形にする技術」を磨き続けてきた点が、この会社の土台になっています。

転機となったのは、プラスチック日用品の価格競争です。
同じような収納ケースやバスケットが店頭に並べば、勝負は値段だけになりがちです。
吉川国工業所は安売り合戦に巻き込まれるのではなく、デザインの力で自社製品を適正な価格で届ける道を選びました。
そのために販売部門を独立させて生まれたのが、販売会社のライクイット株式会社です。
代表取締役社長は吉川和希氏で、本社は奈良県葛城市、東京にもオフィスを構えています。

ブランド名の「like-it」には、「これが好き」と思ってもらえる道具でありたいという思いが込められています。
主力はゴミ箱、収納ケース、ランドリーバスケットといったプラスチックの生活用品です。
そこにキッチンツールが加わり、今回の「米とぎにも使えるザルとボウル」シリーズへとつながっていきます。

like-itの商品づくりで特徴的なのは、「必要な機能だけを残し、無駄を削ぎ落とす」という考え方です。
同社は素材を見直すなどの小さな改良は行っても、基本的にモデルチェンジをしない方針を掲げています。
数年おきに形が変わる商品だと、買い足したときに古いものと重ならない、という不便が起きます。
同じ形を長く作り続けることは、使う側にとって「後から揃えられる安心」につながります。

販路の広さも見逃せません。
like-itの商品は、北海道から沖縄まで全国の小売店に卸されています。
さらに国内だけでなく、北米やヨーロッパでも「like-it」ブランドとして展開されています。
奈良の工場から生まれた道具が、海外の台所でも使われているわけです。

デザイン面での評価も高く、「米とぎにも使えるザルとボウル」はドイツのiFデザインアワード2019を受賞した製品として販売されています。
提供された商品情報によれば、このシリーズは国内外のデザイン賞を6つ受賞しています。
デザインを担当したのは、プロダクトデザイナーの小関隆一氏です。

ザルとボウルのシリーズは、まず深型のザルとボウルから始まりました。
その後、下ごしらえ向けの浅型ザル・ボウルと、フタにもなるプレートが加わり、6点セットとして展開されています。
2023年にはピンク、ベージュ、ストーンといったカラーも追加されました。
キッチンの道具としてだけでなく、そのまま食卓に出せる器としての使われ方を意識した展開です。

企業規模については、奈良県内で公開されている求人資料に、従業員数109名、売上高26億円という数字が記載されています。
ただし、この数字がいつ時点のものかは資料上はっきりしません。
資料によって「設立」の年が異なる表記もあり、創業1932年と、法人としての設立年は別に数えられている可能性があります。
非上場企業のため、決算情報を体系的に確認することはできませんでした。

環境面では、同社は「プラスチックゴミの削減」や「環境に優しい素材の開発・研究」に取り組むと表明しています。
長く使える道具をつくり、使い捨てにさせないという姿勢は、モデルチェンジをしない方針とも筋が通っています。
一方で、具体的な削減量などの数値目標までは、今回の調査では確認できませんでした。

まとめると、like-itは「奈良で90年以上続く樹脂加工メーカーが、価格競争から抜け出すためにデザインを武器にしたブランド」です。
名前だけ聞くと新興ブランドのように感じるかもしれません。
しかし実態は、自社工場を持ち、企画から製造、販売までを一手に担う、地に足のついた日本のメーカーです。

★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)

運営体制の明確さ ★★★★☆(4.5)
製造の吉川国工業所と販売のライクイット株式会社という役割分担がはっきりしており、所在地や代表者も公開されています。
問い合わせ先が見えないブランドが多い中で、安心して購入できる体制です。

市場での評価実績 ★★★★☆(4.5)
全国の小売店への卸に加え、北米やヨーロッパでも展開しています。
ザルとボウルのシリーズはAmazonでベストセラー1位を獲得したと紹介されており、売り場での支持も確認できます。

商品開発の専門性 ★★★★(4.0)
90年以上の樹脂加工の蓄積に、料理研究家やプロダクトデザイナーとの協業を組み合わせています。
米とぎという一つの動作を突き詰めた設計からは、現場目線の開発姿勢が伝わってきます。

社会的・文化的な取り組み ★★★☆(3.5)
伝統工芸のマタタビザルの機能を現代の素材で受け継ぐ発想は、文化の継承という意味でも価値があります。
環境への取り組みも表明していますが、具体的な成果の数字までは確認できませんでした。

財務情報の開示度 ★★★(3.0)
非上場のため決算の公開はなく、求人資料などから規模感をつかめる程度です。
とはいえ、地元で長く採用活動を続けている点は、事業が安定していることの裏付けとも言えます。

総合評価 ★★★☆(3.9)
派手な宣伝はなくても、作り手の顔が見え、長く続いてきた理由がはっきりしているブランドです。
初めてlike-itの商品を買う人でも、信頼して選べる水準にあると判断しました。

商品紹介「like-itザルボウル6点セットLBK-10」

商品詳細

  • 材質:ザル 熱可塑性エラストマー/ボウル・プレート ポリプロピレン
  • 色:ブラック
  • ブランド:ライクイット(like-it)
  • スタイル:6点セット
  • セット内容:浅型ザル・深型ザル、浅型ボウル・深型ボウル、トレー2枚
  • 商品の寸法:23.6長さ×23.6幅×12.4高さcm
  • セット時サイズ:(約)直径23.6×H12.4cm
  • セット重量:(約)871g
  • 耐熱温度:140℃
  • 耐冷温度:-40℃
  • 電子レンジ:対応
  • 食洗機:対応
  • 生産国:日本
  • 共同開発:料理研究家・松田美智子さん
  • デザイン:小関隆一氏
  • ザルの特徴:柔らかく弾力のある独自素材、両端をたわませて鍋やおひつへ移し替え可能
  • 水切り構造:つなぎ目のない縦スリット構造
  • 研げる量:4合を一度に研げる23cmサイズ
  • 製造:1932年(昭和7年)創業、奈良の自社工場で製造
  • 受賞歴:ドイツなど国内外のデザイン賞を6つ受賞
  • 付属品:使い方リーフレット(お米の研ぎ方、土鍋ご飯の炊き方、下ごしらえから保存までの使い方を掲載、全文英語表記付き)
  • 電子レンジ使用時の注意:プレートをフタ代わりにして加熱する際は必ず隙間を空ける、密閉状態で加熱するとプレートが変形するおそれあり

良い口コミ

「ザルがふにゃっと柔らかいので、米を研ぐときに手が痛くなりません。力を入れなくてもしっかり研げている感じがします。」

「水を捨てるときに米粒がほとんど流れなくなりました。シンクの排水口に米がたまるストレスから解放されました。」

「ザルを両手で少し曲げると、研いだ米を土鍋にこぼさず移せます。これが想像以上に便利でした。」

「6つ全部がきれいに重なるので、引き出し一段にすっきり収まります。ボウルとザルをバラバラにしまっていた頃より片付けが楽です。」

「プレートをかぶせて冷蔵庫に入れれば、ラップを使わずに済みます。上にもう一つ重ねられるので庫内が散らかりません。」

気になる口コミ

「ザルとボウルのセットにしては値段が高めです。米とぎだけなら、もっと安いもので十分かもしれません。」

「一人暮らしで1合しか炊かない日は、23cmのボウルだと少し大きすぎると感じます。」

「プレートをフタにして電子レンジで温めるとき、隙間を空ける必要があるのを忘れそうになります。」

「ザルが柔らかいぶん、ステンレスのザルのように重い食材をどさっと入れる使い方には向いていない気がします。」

「6点のうち、浅型のザルとプレート1枚はあまり出番がありません。全部使いこなせるかは家庭次第です。」

「like-itザルボウル6点セットLBK-10」のポジティブな特色

一番の魅力は、冒頭で触れた「手の延長」という感覚です。
一般的なプラスチックのザルは硬く、米とぎのたびに指先へ網の跡がつくような感触があります。
このザルは柔らかくしなるため、手のひらで米を押したときにザル自体がわずかに受け止めてくれます。
米を傷つけにくく、それでいて研ぐ力はしっかり伝わる。
まさにマタタビのザルが持っていた弾力を、現代の素材で手元に取り戻した道具です。

二つ目は、水切れの良さです。
縦方向に細長く入ったスリットは、つなぎ目がないため米粒が引っかかって落ちる隙間ができにくい作りです。
研いだ水が米に吸われる前に素早く抜けるので、ぬかの匂いが残りにくい状態で研ぎ終えられます。
水を捨てるたびに米が流れていく、あの小さな損失とも無縁になります。

三つ目は、サイズ設計の考え抜かれ方です。
23cmというサイズは、ボウルの中で手をくるりと回したときに、窮屈さを感じない広さとして設定されています。
4合まで一度に研げるので、家族分のご飯を炊く家庭でも二回に分ける必要がありません。

四つ目は、6点がそれぞれ別の役割を持つことです。
深型は米とぎや野菜洗い、浅型は切った食材の一時置き、プレートはラップ代わりのフタや水受けになります。
そうめんをザルに上げ、下にプレートを敷けば、そのまま食卓に出せます。
ザルにプレートをかぶせて振れば、サラダ用の葉物の水切りもできます。
使い終われば6つがぴたりと一つに重なり、引き出しの中で場所を取りません。

五つ目は、日本製で手入れが楽なことです。
食洗機と電子レンジの両方に対応し、耐熱温度は140℃あるので、パスタや野菜の湯切りにも使えます。
リーフレットには米の研ぎ方や土鍋ご飯の炊き方まで載っているので、道具と一緒に「おいしく炊くコツ」まで手に入ります。

「like-itザルボウル6点セットLBK-10」のネガティブな特色

まず気になるのは価格です。
販売価格は時期や店舗で変わりますが、税込4,400円で紹介されている例があります。
米とぎ専用のプラスチック製ザルボウルなら、その4分の1程度の価格で買える商品もあります。
米とぎしかしない人にとっては、6点セットは割高に感じる可能性があります。

次に、量の幅です。
4合まで研げる反面、5合以上を一度に炊く家庭では二回に分ける必要があります。
逆に1合だけ研ぐ場合は、23cmのボウルが大きく感じることもあります。

三つ目は、柔らかさの裏返しです。
しなやかなザルは米には優しい一方、重い根菜をどっさり入れたり、ザルを片手で持ち上げたりする使い方では、たわみが気になる場面がありそうです。
硬いザルのつもりで扱うと、思ったより形が変わることに戸惑うかもしれません。

四つ目は、電子レンジでの使い方の注意です。
プレートをフタにして加熱するときは、必ず隙間を空ける必要があります。
密閉したまま加熱すると内部が真空状態になり、プレートが変形するおそれがあります。
家族の誰かがうっかり密閉してしまわないよう、使い方を共有しておくと安心です。

最後に、重さです。
セット全体で約871gあり、ザル単体の軽さを重視する人には、パーツを持ち出す手間も含めて少し重たく感じる可能性があります。

他メーカーの商品との比較

比較のポイント

ここでは、米とぎのしやすさ、水切れ、手入れ、価格、用途の広さの5点で比べます。
比較対象は、同じプラスチック製の曙産業「ミラくるザル・ボウル」、ステンレス製の柳宗理「パンチングストレーナー」、そして伝統工芸の竹ザル・マタタビザルです。

曙産業「ミラくるザル・ボウル」との比較

曙産業の「ミラくるザル・ボウル」は、ザルとボウルのセットで、2024年3月時点で1,114円からという価格で紹介されていました。
サイズは約22×23.3×10.9cm、重量は約199gと、like-itの6点セットよりずっと軽量です。
ザルに米を入れたままボウルを傾けるだけで水が切れる手軽さがあり、米とぎと野菜洗いだけなら十分な実力です。
一方で、浅型パーツやフタになるプレートは含まれず、保存や盛り付けまで一式で済ませる使い方はできません。
ザルの柔らかさを生かした「米を傷つけずに研ぐ」「たわませて移す」といった点では、like-itが一歩抜けています。
価格を最優先するなら曙産業、研ぎ心地と多用途さを求めるならlike-itという住み分けです。

柳宗理「パンチングストレーナー」との比較

柳宗理のステンレス製パンチングストレーナーは、丈夫さと熱への強さが魅力です。
ステンレスは傷や匂いに強く、熱湯の湯切りも気兼ねなくできます。
長く使い続けられる耐久性では、プラスチック製のlike-itは正直かないません。
ただし、ステンレスは硬いため、米を研ぐときの手当たりはlike-itより強くなります。
パンチング穴から細かな米粒が抜けないか気になる人もいますし、ボウルやフタまで揃えると出費も増えます。
電子レンジに入れられない点も、like-itとの大きな違いです。

竹ザル・マタタビザルとの比較

like-itが手本にしたマタタビザルは、しなやかさと水切れの良さで米とぎの理想形とされてきました。
天然素材ならではの風合いは、樹脂製品では再現しきれない魅力です。
その反面、使った後はしっかり乾かさないとカビが生えやすく、食洗機にも入れられません。
毎日使う道具としての気楽さでは、丸洗いでき食洗機に入れられるlike-itが有利です。

結局どれを選ぶべきか

安さと軽さなら曙産業、耐久性と熱への強さなら柳宗理、手仕事の風合いならマタタビザルが向いています。
「研ぎ心地の良さ」と「一式で台所が片付く便利さ」を両立したい人には、like-itのザルボウル6点セットが最もバランスの取れた選択です。

まとめ

米とぎは、一日にたった数分の家事です。
でも、その数分が毎朝続くと思うと、道具の差は意外なほど大きく響きます。
硬いザルで指先を冷やしていた時間が、柔らかなザルで米を包むように研ぐ時間に変わる。
like-itの「like-itザルボウル6点セットLBK-10」は、そんな小さな変化を台所に持ち込んでくれる道具です。

奈良で90年以上、樹脂と向き合ってきたメーカーが、伝統のマタタビザルの知恵を受け継いでつくった一品。
米の値段が気になるいまだからこそ、一粒も無駄にしない研ぎ方を見直す価値があります。

まずは今夜、いつものザルで米を研いだあと、シンクの排水口をのぞいてみてください。
そこに残った米粒の数が、道具を替えるかどうかの答えを教えてくれます。

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