揚げ物を面倒にしているのは油の量ではなく本当の正体は揚げたあとに残る「油の後始末」です
はじめに
揚げ終わった鍋の前で、たっぷり残った油を見てため息をついた経験はありませんか。
固めるか、こすか、捨てるか。
それだけで、せっかくの揚げたての喜びが少しだけしぼんでしまいます。
食用油の値上がりが家計のニュースで何度も取り上げられた数年を経て、「油をなるべく使わずに揚げ物を楽しみたい」という声は、もはや一部の健康志向の人だけのものではなくなりました。
唐揚げはお弁当の主役で、コロッケは夕飯の救世主です。
日本の食卓から揚げ物を外すのは、やはり難しい話です。
そこで注目したいのが、熱い空気を勢いよく回して食材を「揚げたように」仕上げる調理家電、ノンフライヤーです。
今回取り上げるのは、大阪の企業が手がけるブランド「PureLuxe(ピュアリュクス)」の「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」です。
正直に言うと、PureLuxeという名前を聞いてすぐに「あのブランドだ」と思い浮かぶ人は多くないはずです。
だからこそ、この記事ではブランドの素顔から掘り下げます。
どんな会社が、どんな考えで作っているのか。
そして「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」は、有名メーカーの人気機種と並べたときに本当に選ぶ価値があるのか。
良いところも、気になるところも、遠慮なく書いていきます。


PureLuxeとは
企業詳細
ブランドの運営元はGBFT株式会社
PureLuxe(ピュアリュクス)はGBFT株式会社オリジナルのブランドで、無駄のないシンプルデザインに生活をより快適にする高性能な製品を企画・販売しています。
ブランドのキャッチフレーズは「暮らしにちょっと良いものを。」です。
「とびきりの高級品」ではなく「ちょっと良いもの」という言葉選びに、このブランドの立ち位置がよく表れています。
公式サイトでは、ひとりでも多くの人に製品を手に取ってもらうため、リーズナブルな価格での提供を目指していると説明されています。
さらに、製品は家具・家電販売において10年以上の経験を持つバイヤーによって開発されているとも記されています。
ここから読み取れるのは、自社工場で一から作るメーカーというより、市場をよく知る販売のプロが「売れる・使える」製品を企画するタイプのブランドだという点です。
GBFT株式会社の基本情報
GBFT株式会社は2014年9月2日に設立され、代表取締役は松本尚也氏、取締役は土屋順平氏です。
事業内容は物品製造販売業とソフトウェア開発業で、本社は大阪府大阪市浪速区難波中2-11-18パークスサウススクエア11階に置かれています。
経済産業省が運営する法人情報サイト「gBizINFO(Gビズインフォ)」でも、法人番号4120001186062として同じ本店所在地が登録されています。
適格請求書発行事業者(インボイス)の登録も2023年10月1日に済んでいます。
企業理念には、近江商人の考え方として知られる「三方よし」を掲げています。
売り手よし、買い手よし、世間よし。
日本の商売人にとっては、昔から馴染みのある言葉です。
なお、PureLuxeのブランドサイトの下部には「大阪府大阪市浪速区戎本町1-4-1」という住所が記載されています。
これは2016年10月に移転した旧本社所在地にあたり、会社概要ページの最新住所とは一致していません。
問い合わせや書類のやり取りが必要な場合は、会社概要ページの住所を確認するのが安全です。
数字で見る成長の軌跡
GBFT株式会社の大きな特徴は、成長の過程を公式サイトで具体的な数字とともに公開している点です。
2014年9月に資本金900万円・従業員4名で大阪市浪速区恵美須西に設立され、第1期の年商は12億円でした。
2016年10月には戎本町へ本社を移転して資本金を1,000万円に増資し、第2期の年商は19億円、第3期は30億円と伸びています。
2018年7月には兵庫県尼崎市に物流センターを開設し、第4期の年商は38億円に到達、2019年2月には資本金を2,000万円に増資しました。
そして2025年8月期の売上高は93億円、従業員数は13名と公表されています。
従業員十数名で売上高93億円というのは、かなり特徴的な数字です。
少人数でネット販売を効率よく回している会社だと読み取れます。
一方で、製品の企画から品質管理、問い合わせ対応までを少ない人数でどう回しているのかは、外からは見えにくい部分でもあります。
物流とネット販売の体制
外部の企業データベースには、岐阜県安八郡神戸町の「中部第二物流センター」も事業所として掲載されています。
また、同社はパソコンやプリンター、オフィス用品などのEC通販事業も展開しており、主な取引銀行としてみずほ銀行・りそな銀行・三菱UFJ銀行の名前が挙がっています。
所属団体として大阪商工会議所が記載された企業情報もあります。
PureLuxe製品の販売窓口は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの公式ショップが中心です。
楽天市場の公式ショップでは、シンプルなデザインに機能性を兼ね備えた家具・家電を取り扱うと紹介されています。
製品ラインナップの幅広さ
PureLuxeの製品はソファを中心とした家具から、季節家電、健康家電、オフィス用品、キッチン家電まで幅広く展開されています。
公式サイトでは、DCサーキュレーターPU-CIRAA、温熱シートマッサージャーEMK-107GB、オートフィードシュレッダーPU-SCHABなどが紹介されています。
キッチン家電ではドライフードメーカーPU-DRAAも展開しており、Amazonでは89件の評価で5つ星中4.2という評価を得ています。
ノンフライヤーは、この「キッチン家電」ラインに加わった製品という位置づけです。
調べてわかったこと、わからなかったこと
運営会社の実体、所在地、代表者、売上の推移は、公式情報と公的なデータベースの両方で確認できました。
ネット販売のブランドとしては、情報公開はかなり丁寧な部類です。
一方で、製品をどこの工場で、どの協力会社と作っているのかという製造元の情報は、今回の調査では確認できませんでした。
「企画・販売」と明記している以上、製造は外部に任せている可能性が高いものの、断定はできません。
Amazonの一部商品名には「国内メーカー」という表記がありますが、これは会社の所在地を指すものと考えられ、製造国を示すものかどうかは不明です。
家電を長く使ううえで気になる保証期間やサポートの窓口も、購入前に販売ページで確認しておくことをおすすめします。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ ★★★★(4.0)
代表者・取締役・本社所在地・法人番号が公式情報と公的データベースで一致して確認できます。
ブランドサイトに旧住所が残っている点だけは、早めに直してほしい部分です。
市場での評価実績 ★★★☆(3.5)
既存のキッチン家電がAmazonで一定数の評価を集めており、一定の支持はうかがえます。
ただし、ノンフライヤーのような競争の激しいジャンルでの実績は、まだこれから積み上げていく段階です。
商品開発の専門性 ★★★(3.0)
販売経験の長いバイヤーによる企画という強みは、価格と使いやすさのバランスに表れやすいものです。
その反面、製造元や品質管理の体制が見えないため、技術面の専門性は高く評価しきれません。
社会的・文化的な取り組み ★★☆(2.5)
「三方よし」という理念は掲げているものの、具体的な社会貢献活動は今回の調査では確認できませんでした。
理念を形にした取り組みが発信されれば、評価は大きく変わります。
財務情報の開示度 ★★★★(4.0)
未上場企業でありながら、設立から現在までの売上高や資本金の推移を公式サイトで公開しています。
この透明性は、無名ブランドが多いネット家電の中では明確な強みです。
総合評価 ★★★☆(3.4)
会社としての実体と成長ぶりは、しっかり確認できる企業です。
製造や品質管理の情報が開示されれば、さらに安心して選べるブランドになるはずです。
商品紹介「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」



商品詳細
- 特徴:温度調節、自動電源オフ
- 商品の寸法:30奥行きx38幅x28高さcm
- 色:ブラック
- 容量:4.5L
- 材質:アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)、亜鉛、鋼
- 大容量設計:4.5Lで一度にたっぷり調理が可能、家族分のおかずやパーティーメニューもまとめて調理できる
- 付属プレート:余分な脂を下へ落としながら熱を均一に循環する専用プレート付き
- 仕上がり:外はサクサク、中はジューシーな仕上がりでヘルシーな調理をサポート
- 温度設定:80~200℃
- 対応メニュー:揚げ物、ロースト、焼き料理、お菓子作り
- タイマー:1~60分
- 自動メニュー:8種類(ワンタッチ操作で温度や時間の設定が不要)
良い口コミ
「4.5Lあるので、家族4人分の唐揚げが一回で揚がりました。何回にも分けて揚げなくていいのが本当に助かります。」
「揚げ油を用意しなくていいので、平日の夜でも気軽に揚げ物を作れるようになりました。」
「自動メニューを押すだけなので、温度や時間を調べなくて済みます。料理に慣れていない家族でも使えています。」
「タイマーが終わると電源が切れるので、ほかの家事をしながら放っておけるのが気楽です。」
「200℃まで設定できるので、鶏肉のローストやクッキーも焼いています。揚げ物専用にならないのがうれしいです。」
気になる口コミ
「幅が38cmあるので、思っていたより場所を取りました。置き場所はしっかり測っておくべきでした。」
「8種類の自動メニューは便利ですが、それぞれ何の料理向けなのか最初は説明書を見ないとわかりませんでした。」
「最高温度が200℃なので、もっと高温で一気に焼き色をつけたい料理には少し物足りないです。」
「低温は80℃からなので、ヨーグルト作りのような低い温度の調理には使えませんでした。」
「消費電力や手入れの方法など、買う前に知りたい情報が販売ページだけでは少しわかりにくかったです。」
「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」のポジティブな特色
一番の強みは、4.5Lという容量です。
ノンフライヤーで多い悩みが「一度に入る量が少なく、結局何回も分けて調理する」というものです。
4.5Lあれば、育ち盛りの子どもがいる家庭の唐揚げも、休日のポテトの山も、一度でまとめて仕上げられます。
揚げ物の「待ち時間」が減ることは、そのまま夕飯の準備時間が短くなることを意味します。
次に、冒頭でお伝えした「油の後始末」の問題です。
熱風で仕上げる調理なので、鍋いっぱいの揚げ油を用意する必要がありません。
油をこす、固める、捨てる、コンロ周りの油はねを拭く。
こうした一連の作業がまるごと消えることこそ、ノンフライヤーの本当の価値です。
さらに付属の専用プレートが、食材から出た余分な脂を下に落としてくれます。
脂の中に食材が浸かりにくいので、仕上がりが重たくなりにくい点も見逃せません。
温度設定が80~200℃と幅広いのも魅力です。
揚げ物だけでなく、ローストや焼き料理、お菓子作りにも使えるため、「揚げ物をしない日は棚で眠っている家電」になりにくい設計です。
たとえば、200℃前後で鶏ももの皮をパリッと焼き上げ、別の日には低めの温度で焼き菓子を作る、という使い方も考えられます。
1~60分のタイマーと自動電源オフの組み合わせも、忙しい家庭には心強い機能です。
スタートボタンを押したら、その間に味噌汁を作り、洗濯物を取り込み、子どもの宿題を見る。
コンロの前に張り付いていなくていい時間が、毎日少しずつ生まれます。
8種類の自動メニューは、料理に自信がない人ほどありがたい機能です。
温度と時間の組み合わせを毎回考えなくていいので、家族の誰が使っても仕上がりが安定しやすくなります。
「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」のネガティブな特色
まず気をつけたいのが本体の大きさです。
幅38cm、奥行30cm、高さ28cmという寸法は、4.5Lクラスの中でもしっかりと場所を取るサイズです。
キッチンカウンターに常に出しておくのか、使うたびに出し入れするのかで、使い勝手が大きく変わります。
購入前にメジャーで置き場所を測っておくことをおすすめします。
次に、提供されている商品情報には、消費電力、電源コードの長さ、バスケットの表面加工、食洗機で洗えるかどうか、保証期間といった項目が記載されていません。
ノンフライヤーは一般的に消費電力が大きい家電なので、電子レンジや電気ケトルと同時に使うとブレーカーが落ちる心配もあります。
こうした点は、購入前に販売ページや問い合わせで確認しておくと安心です。
温度設定の上限が200℃である点も、人によっては物足りなく感じるかもしれません。
230℃まで設定できる競合機もあるため、焼き色の強さや仕上がりのスピードを重視する人は比較が必要です。
また下限は80℃なので、より低い温度で長時間加熱する発酵や乾燥のような使い方には向いていません。
最後に、アプリ連携や予約調理といった「スマート機能」の記載はありません。
シンプルで迷わない反面、スマートフォンで細かく管理したい人には機能が少なく映るはずです。


他メーカーの商品との比較
比較対象に選んだ2機種
今回は、容量が近く知名度の高い2機種と比べます。
1つ目は、VeSync(ウィーシンク)の「COSORI(コソリ)PROLE4.7Lノンフライヤー」です。
VeSyncは2011年にアメリカで創業し、2019年に日本へ進出した家電メーカーです。
2つ目は、シャオミ・ジャパンが発売した「Xiaomi(シャオミ)スマートエアフライヤー4.5L」です。
温度範囲と機能の比較
COSORIPROLEは温度範囲が75~230℃、タイマーは1~60分、定格消費電力は1230Wです。
上限が30℃高いため、焼き色をしっかりつけたい料理ではCOSORIが有利です。
タッチパネルには9つの調理機能を搭載しています。
Xiaomiスマートエアフライヤー4.5Lは40~200℃に対応し、低温発酵から中高温調理まで使える点が特徴です。
専用アプリにつなげば100種類以上のレシピが使え、24時間の予約機能やGoogleアシスタントにも対応しています。
バスケットを取り外すと自動で電源が切れる仕組みも備えています。
これに対して「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」は80~200℃で、上限ではCOSORIに、下限とスマート機能ではXiaomiに及びません。
自動メニューは8種類と、COSORIの9機能に近い水準です。
機能の豊富さだけで見れば、PureLuxeは2機種に劣ると言わざるを得ません。
サイズと設置性の比較
COSORIPROLEは27.2×27.5×30.3cm、重量4.54kgです。
「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」は奥行30×幅38cmなので、床面の占有面積はおよそ1.5倍になります。
容量差が0.2Lしかないことを考えると、コンパクトさではCOSORIが明確に上です。
狭いキッチンでは、この差は無視できません。
実績と情報量の比較
COSORIPROLEは2022年にグッドデザイン賞を受賞しており、販売実績やレビューの蓄積でも先行しています。
Amazonプライムデー2026では、通常価格1万6038円から1万1380円に値下げされていました。
Xiaomiは発売時の価格が8,980円と、スマート機能付きとしては攻めた価格設定です。
2機種とも消費電力やサイズなどの情報が公開されており、購入前に比較しやすい点も強みです。
PureLuxeは提供情報に消費電力などの記載がなく、この「判断材料の少なさ」が最大の弱点と言えます。
「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」を選ぶ理由
それでもPureLuxeを選ぶ理由があるとすれば、操作のシンプルさと、運営会社の情報公開の丁寧さです。
アプリも高温モードも使わず、「家族分の揚げ物をまとめて、迷わず作りたい」という人には、十分な機能を備えています。
価格が2機種より手頃であれば有力な選択肢になり、同価格帯なら機能と情報量で勝るCOSORIやXiaomiを優先して検討するのが現実的です。
まとめ
揚げ物を面倒にしていたのは、油の量ではなく油の後始末でした。
「PureLuxeノンフライヤー4.5LPU-AFRAA」は、その後始末をまるごと台所から追い出してくれる一台です。
4.5Lの大容量と8種類の自動メニューは、平日の夕飯づくりの強い味方になります。
一方で、本体の大きさや、消費電力などの情報の少なさは正直に気になる部分です。
運営元のGBFT株式会社は、売上の推移まで公開する透明性の高い会社でした。
だからこそ、製品情報ももう一歩踏み込んで開示してほしいと感じます。
まずは今日、キッチンの空いているスペースをメジャーで測ってみてください。
幅38cmが収まるかどうか。
その数字が、あなたの揚げ物ライフを変える最初の答えになります。




