CIOってどこのブランド?気になる企業情報から最新技術を搭載した「半固体モバイルバッテリー 10000mAh MB35W2C-SS10K-EX05-BK」の特徴まで詳しく紹介

この製品の本当の見どころは25Wでも35Wでもない

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はじめに

充電が切れかけたスマートフォンを握りしめて、駅のコンセントを探した経験はありませんか。

私はあります。

しかも、そういう日に限ってケーブルを家に忘れています。

モバイルバッテリーは持っていた、でもケーブルがない。

あの脱力感は、なかなかのものです。

そんな「あるある」を一台で解決しにきたのが、CIO「半固体モバイルバッテリー 10000mAh MB35W2C-SS10K-EX05-BK」です。

くっつけるだけのワイヤレス充電、本体に収まったUSB-Cケーブル、背面のリングでスマホスタンドにもなる構造。

機能を足し算しただけの製品なら世の中にたくさんありますが、この一台が特別なのは、そこに「半固体系バッテリーセル」という選択が乗っているところです。

ここ数年、モバイルバッテリーの発火事故は電車内や航空機内でのニュースとして繰り返し報じられ、鉄道各社や航空会社が持ち込みルールを見直すほどの社会的なテーマになりました。

「大容量で速い」だけでは、もう安心して選べない時代です。

CIOというブランド名を見て、海外の新興メーカーだと思った方もいるかもしれません。

答えは違います。

この記事では、CIOという会社の中身を可能な限り深く掘り下げたうえで、「半固体モバイルバッテリー 10000mAh MB35W2C-SS10K-EX05-BK」がどんな人に向いていて、どんな人には向かないのかを、忖度なしで整理していきます。

冒頭の一文の意味は、記事の後半で回収します。

CIOとは

企業詳細

まず、いちばん多い誤解から解いていきます。

CIOは海外ブランドではありません。社名は株式会社CIO、本社は大阪府守口市本町2丁目5-18 守口CIDビル4F、代表者は中橋翔大氏、設立は2017年1月11日、資本金は1000万円です。「CIO」という名称は「Connect International One」の略で、コーポレートカラーはパープルです。

企業理念は『多機能と最新テクノロジーでわくわくする未来をつくる』で、この言葉はプレスリリースや公式サイトで一貫して掲げられています。

社名の響きから外資系を連想されやすいものの、実態は大阪発の日本のガジェットメーカーです。

沿革を追うと、この会社の性格がよく見えてきます。

2015年2月にECサイト「町のお店」を開業したのが出発点で、2017年1月に株式会社CIOを設立して事業を拡大、同月からスマートフォンアクセサリ製品の自社企画・開発・製造・販売を開始しています。2018年8月に卸事業と営業部門を立ち上げ、2018年9月にはクラウドファンディング事業を開始。2018年12月に次世代モバイルバッテリー「SuperMobileCharger」シリーズ、2019年4月に次世代ワイヤレス充電器「deskHack」シリーズ、2019年11月にコンパクトハイスペックモバイルバッテリー「SMARTCOBY」シリーズが誕生しました。2019年10月には家電量販店・ホームセンター向けの販路を拡大し、2020年6月にブランドロゴを刷新して海外展開推進事業部を設立、2021年6月に資本金を1000万円に増資、2022年3月には最小級コンパクト高出力充電器「NovaPort」シリーズが登場しています。

わずか数年で、クラウドファンディング発の小さなメーカーから量販店の棚に並ぶブランドへ駆け上がった格好です。

製造体制についても触れておきます。

CIOは自社工場を保有しておらず、自社内で企画・設計した製品について、組み立てや部材調達を協力工場が担うファブレスメーカーです。

ファブレスは悪いことではありません。

設計と品質基準を自社で握り、生産は専門工場に任せる形は、この業界では標準的なやり方です。

ただし、セルの品質管理がサプライヤー任せになりやすいという構造的な弱点も同時に抱えます。

この点は、後述する自主回収の話につながります。

公式YouTubeでのファンとの交流も特徴的で、チャンネル登録者数は5万人を超え、YouTubeメンバーシップ「CIOメイト」も展開しています。2024年6月には「ちゃんと良いものを、もっと手軽に」を掲げる新ブランド「CIO Mate」の販売も始まりました。

企業規模については、公開情報にばらつきがあります。

法人番号は6120001203063で、企業情報サービス上の従業員数は17人と表示されています。

一方で、別の企業データベースでは従業員(被保険者)65名の製造業として掲載されています。

出典によって数字が食い違うため、当ブログとしては「正確な従業員数は断定できない」と書いておきます。

未上場企業のため、売上高や利益といった財務数値も一般には開示されていません。

そして、この会社を語るうえで避けて通れない出来事があります。

2025年1月、CIOはモバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」について、一部の製造ロットで使用しているバッテリーセルに不備が見つかったとして、自主回収と返金を決定しました。新規出荷および販売はすでに停止しています。対象は「CIO-MB20W2C-5000-EX01」および「CIO-MB20W2C-5K-EX01」で、対象台数は2万518台。2025年1月27日から回収・返金対応が始まりました。公表された原因は、バッテリーセルの粘度不均一異常により内部短絡が起きやすくなるというもので、発火事象の発生直後に自主回収を決定した迅速な対応と、原因究明の結果を公表した点は評価されています。

隠さずに出した、という一点は素直に評価すべきだと考えます。

さらにCIOは、回収の告知を出したあとも継続的に注意喚起を行っています。

公式サイトでは、2025年1月からのEx01自主回収について「回収対象製品が市場に残っている状況」であることを明記し、手元の製品の再確認を呼びかけています。また、メーカーや購入経路を問わないモバイルバッテリー回収サービスも実施しています。2023年11月には小型充電式電池の再資源化に取り組む一般社団法人JBRCに加盟し、2025年3月には充電器回収サービスも開始しました。安全性への取り組みとしては、製造履歴のトレーサビリティ強化、2025年12月からの半固体電池の採用推進、劣化検知・温度制御技術の開発が公表されています。

ここで、冒頭の一文に戻ります。

この製品の本当の見どころは、25Wでも35Wでもありません。

「一度つまずいた会社が、その後どう作り直したか」という一点です。

半固体系セルへの転換は、単なる新機能ではなく、回収を経験したメーカーが出した答えとして読むべきものだと考えます。

★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)

運営体制の明確さ ★★★★☆(4.3)
本社所在地、代表者名、資本金、設立日、法人番号までが公式サイトと公的データベースの双方で確認できます。 連絡先電話番号も公開されており、実体のつかみやすさは同価格帯の新興ブランドと比べて明確に上です。

市場での評価実績 ★★★★☆(4.2)
家電量販店やホームセンターへの販路を持ち、大手ITメディアやガジェット系メディアでも新製品が継続的に取り上げられています。 一方で、ブランドの歴史は10年に満たず、長期の耐久実績という点ではまだ蓄積の途上です。

商品開発の専門性 ★★★★☆(4.6)
GaN採用の小型充電器からQi2.2対応バッテリーまで、規格の更新に対する反応速度が非常に速い点は同社最大の強みです。 クラウドファンディングで試作と検証を回してから量産に移す開発フローも、ニッチな要望を製品化する体力につながっています。

社会的・文化的な取り組み ★★★★☆(4.4)
JBRC加盟、他社製品も対象に含めた回収サービス、廃棄ルールの啓発など、業界課題に対して自社の負担で動いている点は素直に加点できます。 自主回収の情報を継続的に告知し続けている姿勢も、短期的な売上より安全を優先した判断として評価します。

財務情報の開示度 ★★★(3.0)
未上場のため売上高や利益は非公開で、従業員数についても出典によって数字が異なります。 規模感が外部から確認しづらい点は、率直に減点対象です。

総合評価 ★★★★☆(4.1)
「情報が出ている会社」であることが、この評価の中心です。 トラブルを起こしたこと自体はマイナスですが、原因を公表し、設計思想を作り替え、その後も回収を呼びかけ続けている企業を、私は隠す企業より上に置きます。

商品紹介「半固体モバイルバッテリー 10000mAh MB35W2C-SS10K-EX05-BK」

商品詳細

色:ブラック

特徴:スリム

電圧:20ボルト

製品の推奨用途:スマートフォン

容量:10000mAh

採用セル:半固体系バッテリーセル

ワイヤレス充電規格:マグネット吸着式のQi2対応

ワイヤレス出力:Qi2.2対応デバイスで最大25W、Qi2対応デバイスで最大15W

セーフティモード:本体ボタン長押しで7.5Wに切り替え可能

ワイヤレスと有線の同時充電時:合計最大20W出力

Qi2非対応デバイスの扱い:Qi規格での充電

対応スマートフォンの例:iPhone 17シリーズ、iPhone 16 Proシリーズ、Pixel 10シリーズ、Galaxy S26シリーズなど

内蔵ケーブル:約22cmのUSB-Cケーブル(着脱・交換可能)

入力:最大30W

出力:最大35W

同時充電:最大3台まで対応

同時出力時の配分:ワイヤレス5W+有線2ポート合計15W

スタンド機能:背面リング搭載でスマホスタンドとして使用可能

パススルー:完全パススルー充電対応(本体満充電時はセルからの供給回路をカットしてデバイス側へ優先給電)

安全試験:加熱・短絡・圧迫・落下などの試験を実施

内部構造の設計基準:クリアランス(膨張余裕)・区画(セルの仕切り)・難燃・放熱に関する自社基準を満たすコア設計

温度設計:半固体系セル自体の温度が55℃以内になるよう設計

安全制御:バッテリー内部の温度を常時監視し、高温時に出力を自動制御

制御方式:CIO独自のファームウェアによる制御

半固体系の定義:半固体/準固体の定義に統一見解がないため、CIO独自基準を満たしたバッテリーを「半固体系」と定義

良い口コミ

「ケーブルを忘れても平気になったのが、いちばん大きい変化でした」

「iPhoneに貼り付けるだけで充電が始まるので、朝の支度中に置きっぱなしにできます」

「背面リングでスタンドになるから、充電しながら動画を見る姿勢が楽になりました」

「コンセントに挿しっぱなしにしておけば、出かける前に残量がゼロという事故がなくなりました」

「半固体系という説明と温度制御の話があるだけで、カバンに入れておく安心感が違います」

気になる口コミ

「機能を全部入れた分、10000mAhクラスとしては手に持つとずっしりきます」

「3台つないだときは速度が落ちるので、急ぎのときは1台に絞る使い方になりました」

「ワイヤレスと有線を同時に使うと合計20Wまでなので、35Wを期待していると肩透かしです」

「マグネットが効かないAndroid端末では、対応ケースを追加で買う必要がありました」

「同じ容量帯のシンプルなモデルと比べると、価格は明らかに高い部類です」

「半固体モバイルバッテリー 10000mAh MB35W2C-SS10K-EX05-BK」のポジティブな特色

いちばんの価値は、持ち物が減ることです。

ケーブル、ワイヤレス充電器、スマホスタンド、モバイルバッテリー。

この4つがカバンの中で1つになります。

Qi2.2対応の最大25Wワイヤレス充電、USB-C内蔵ケーブル充電、スマホスタンド、ワイヤレス充電器という4つの使い方ができる多機能モバイルバッテリーとして、メディアでも紹介されています。

内蔵の約22cmケーブルが着脱・交換できる点も、地味ながら効いてきます。

内蔵ケーブル型の弱点は「ケーブルが断線したら本体ごと寿命」でしたが、この製品はケーブル単体で交換できます。

長く使う前提の設計です。

完全パススルー充電も実用的です。

本体が満充電になるとセルからの電力供給回路をカットしてデバイス側へ優先給電する仕組みなので、机の上に挿しっぱなしにしておく運用が現実的になります。

つまり、普段はワイヤレス充電器として据え置き、出かけるときだけ持ち出す。

「充電し忘れたモバイルバッテリー」という矛盾した存在から解放されるわけです。

そして半固体系セルです。

CIO独自の安全基準「NovaCore C2」と、温度監視・自動制御機能「NovaSafety S2」を搭載しています。発火原因となる電解液を10%以下に抑えた半固体系バッテリーセルを採用している点も報じられています。

クリアランス、区画、難燃、放熱という内部構造の設計基準を自社で定め、セル温度が55℃以内に収まるよう設計したうえで、内部温度を常時監視して高温時に出力を絞る。

派手さはありませんが、自主回収を経験したメーカーが出す答えとしては、順序が正しい設計だと感じます。

「半固体モバイルバッテリー 10000mAh MB35W2C-SS10K-EX05-BK」のネガティブな特色

まず重さです。

サイズは103.4×69.3×22.7mmで、重さは約238gです。

10000mAhクラスのスリムなモデルは200g前後に収まるものも多いため、機能を詰め込んだ代償は確実に手に伝わります。

薄さを最優先する方には向きません。

次に出力の読み方です。

「最大35W」「最大25W」という数字は、それぞれ単独使用時の上限です。

ワイヤレスと有線を同時に使うときは合計最大20W、3台同時ならワイヤレス5W+有線2ポート合計15Wという配分になります。

カタログの最大値だけを見て購入すると、期待とのズレが生まれます。

マグネットの相性も要注意です。

吸着はQi2規格に基づくものなので、MagSafe対応のiPhone以外では、磁石を内蔵したケースを別途用意しないと安定しません。

Pixel 10シリーズやGalaxy S26シリーズが対応機種として挙げられていますが、ケース次第という現実は変わりません。

価格も正直に書きます。

メーカー希望小売価格は8,980円(税込)で、2026年6月22日から販売が始まりました。10000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては高めの部類にあたります。

「容量あたりの価格」で選ぶ方には、確実に高く映ります。

最後に、半固体という言葉そのものです。

提供情報にも明記されているとおり、半固体/準固体の定義には統一見解がなく、CIOは独自基準を満たしたものを「半固体系」と呼んでいます。

全固体電池のような業界共通の規格が存在するわけではない、という前提は押さえておくべきです。

他メーカーの商品との比較

【比較の軸を先に決める】

同じ「Qi2系の25W×10000mAh」でも、設計思想はメーカーごとに違います。

ここでは、ワイヤレス出力、有線出力、内蔵ケーブルの有無、重量、価格の5点で見ていきます。

UGREEN「MagFlow マグネット式モバイルバッテリー 10000mAh 25W」

最も近い競合です。

Qi2対応の25Wマグネット式ワイヤレス充電を搭載し、内蔵Type-Cケーブルで最大30W有線充電、最大3台の同時充電に対応します。ケーブル長は約21.5cmで編み込み式、サイズは約111×70×21mmとやや大きめです。重量は実測で約254gと、同クラスでは重い部類に入ります。

構成はほぼ互角ですが、有線が30W止まりである点と、リングスタンドを持たない点でCIOが上回ります。

逆に、残量を1%単位で表示するディスプレイはUGREENの明確な強みで、CIOにはない実用性です。

MATECH「MagOn PowerMax 10000 45W」

コストと薄さで殴りに来るモデルです。

Qi2.2の最大25Wワイヤレスに加えてPD45Wの有線出力を備え、薄さ15.9mm、10000mAhで7,990円という価格設定です。

有線45Wは、ノートPCまで視野に入れるなら明確な優位点です。

薄さも1cm近い差があり、ポケットに入れる用途ならこちらが快適でしょう。

ただし内蔵ケーブルとリングスタンドはなく、「ケーブルを忘れる問題」は解決しません。

半固体系セルという安全設計の切り口も持ちません。

Anker「MagGo Power Bank(10000mAh, Slim)」

安心感で選ぶなら、この選択肢を無視できません。

10000mAhで15Wワイヤレスと30WのUSB-C充電に対応し、厚さ約0.58インチ(約14.7mm)の薄型設計です。

ワイヤレスが15W止まりである点は、Qi2.2世代から見れば明確に一世代前です。

Ankerは25W対応の後継機をWPCの認証データベースに登録済みで、発売時期と価格は未公表です。

つまり、いま買うならCIOが速く、待てるならAnkerという構図になります。

結論としての立ち位置

速さだけならMATECH、表示機能ならUGREEN、ブランドの安心感ならAnker。

CIOが唯一なのは「Qi2.2の25W」「内蔵ケーブル35W」「リングスタンド」「半固体系セル」を1台に同居させた点です。

その代わり、238gという重さと8,980円という価格を受け入れる必要があります。

一点特化型ではなく、荷物を減らす総合力で選ぶ製品です。

まとめ

充電器を4つ持ち歩いていた人が、1つで済むようになる。

「半固体モバイルバッテリー 10000mAh MB35W2C-SS10K-EX05-BK」の価値は、結局そこに集約されます。

238gは軽くありません。

8,980円も安くありません。

それでも、ケーブルを忘れて駅で立ち尽くす日が消えるなら、その差額は納得できる範囲だと思います。

そしてCIOという会社は、一度つまずいたことを隠さず公表し、そこから設計思想を作り直したメーカーです。

完璧ではないけれど、途中経過を見せてくれる。

その姿勢こそが、私がこの一台を紹介したい理由です。

今日からできる小さな一歩として、まずは自宅にある古いモバイルバッテリーを1つ手に取って、膨らみや変形がないか確認してみてください。

新しい一台を選ぶ前に、それが本当の第一歩になります。

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