Edifierはどこの国のブランド?最新オーディオ製品のレビューと企業徹底解説!

「はじめに」

『中国製のオーディオって大丈夫?』そんな先入観、実は私も持っていました。

スマートフォンやパソコンでは中国ブランドが世界を席巻している今でも、音楽という繊細な領域では『やっぱり日本やドイツのメーカーが安心』と思ってしまうもの。

でもEdifierに出会って考えが変わりました。

このブランド、実は1996年創業で、四半世紀以上もオーディオ一筋で歩んできた実力派なんです。

しかも世界70カ国以上で販売され、日本のVGP(Visual Grand Prix)でも金賞を受賞。

『中国製だから…』という色眼鏡で見ていた自分が恥ずかしくなりました。

コロナ禍でリモートワークが当たり前になり、自宅のオーディオ環境にこだわる人が急増しています。

でも『良い音』を求めると予算がどんどん膨らんでしまう。

そんな悩みを解決してくれるのがEdifierかもしれません。

今回は、ゲーム用スピーカーG2000、ランニング中も使える首掛けイヤホンW210BT、レトロ可愛いBluetoothスピーカーMP230を実際に使い込んで、本音でレビューします。

『安くて良い音』を探している方、必見です。

「Edifierとは」

企業詳細

Edifier(エディファイア)は1996年に中国・北京で設立されたオーディオ機器専門メーカーです。『A Passion for Sound(音への情熱)』をブランドコンセプトに掲げ、29年以上にわたってオーディオ業界で研究・開発・販売を続けています。

現在では4000人以上の従業員を擁し、世界70カ国以上で展開する真のグローバル企業に成長しました。特筆すべきは、設計から製造まで一貫して自社工場で行う垂直統合型の生産体制を採用していることです。10万平方メートルの敷地面積を誇る自社製造施設により、品質管理を徹底しています。

企業の技術力強化戦略も注目に値します。2012年には日本の老舗オーディオメーカーSTAX株式会社の全株式を取得し、80年以上の歴史を持つ静電型ヘッドホンの技術を獲得しました。さらに2016年には米国Audeze LLCをグループに迎え、平面磁界ドライバー技術も手中に収めています。

国際的な評価も高く、2025年のVGP(Visual Grand Prix)では5つの賞を受賞。『オーディオ業界のオスカー』と呼ばれるこの権威ある賞での連続受賞は、技術力の証明といえるでしょう。iFデザイン賞、レッドドット・デザイン賞、CESデザイン賞なども受賞しており、デザイン面でも世界的に認められています。

★企業信頼度評価(五つ星)
評価項目評価根拠
企業規模・安定性★★★★★29年の歴史、4000人の従業員、世界70カ国展開
技術力・品質★★★★☆STAX・Audeze買収、VGP連続受賞、自社一貫生産
国際的評価★★★★★各種国際デザイン賞受賞、VGP2025で5冠達成
コストパフォーマンス★★★★★自社生産による価格競争力、高品質と手頃な価格の両立
アフターサポート★★★★☆2年保証、世界展開による現地サポート体制
総合評価★★★★☆グローバル展開する信頼できるオーディオブランド

「商品紹介」

①Edifier ゲーミング スピーカー G2000

商品スペック
Edifier G2000 基本仕様
スピーカーユニット2.75インチ(約7cm)フルレンジ
定格出力16W(8W + 8W)
最大出力32W(16W + 16W)
周波数特性98Hz~20kHz
ノイズレベル≤25dB(A)
接続方式Bluetooth 4.2 / USB / 3.5mm AUX
外形寸法105×125×130mm(1台あたり)
重量約1.4kg(ペア)
特殊機能12パターンRGBライト / 3つのEQモード(音楽・ゲーム・映画)/ サブウーファー出力端子
カラーバリエーションブラック / ホワイト / ピンク / レッド
保証期間2年間
良い口コミ

『サイズからは想像できないほどの音質で、特にゲーム用途では足音や銃声がクリアに聞こえて臨場感が抜群です』

『12種類のRGBライトが本当に美しく、デスクの雰囲気が一気にゲーミング仕様になって気分が上がります』

『USB接続時の音質が特に優秀で、デジタル接続ならではのクリアな音が楽しめます。3.5mmよりも明らかに音が良いです』

『コンパクトなのにしっかりとした低音が出て、サブウーファーなしでも十分満足できるレベルです』

『3つのEQモード(音楽・ゲーム・映画)の切り替えが便利で、用途に応じて最適な音質に調整できるのが素晴らしいです』

気になる口コミ

『電源オン時のエンジン音のような効果音が毎回鳴るのが少し恥ずかしく、オフにできないのが残念です』

『音量を最大にしても期待していたほど大きな音が出ず、パーティーや大音量を求める用途には物足りません』

『音の定位感があまり良くなく、ゲーム中に敵の位置を正確に把握するのが難しい場面があります』

『一度に使える入力は1つだけで、複数のデバイスを同時接続して切り替えることができないのが不便です』

『高音域の解像度がもう少し欲しく、オーディオファイル向けというよりはエントリーレベルの音質です』

G2000は、コンパクトサイズながら16Wの出力を持つゲーミングスピーカーとして、デスクトップ環境に最適化された製品です。特にUSB接続時のデジタル音質の良さと、12パターンのRGBライトによる視覚的演出が高く評価されています。サブウーファー出力端子も備えており、将来的な拡張性も考慮された設計となっています。

一方で、大音量を求めるユーザーや、より高精度な音の定位を必要とする競技ゲーマーには物足りない面もあります。しかし、価格帯を考慮すれば十分にコストパフォーマンスの高い製品といえるでしょう。特に初めてのゲーミングスピーカーとして、または限られたデスクスペースでの使用を考えている方には最適な選択肢です。

②Edifier 首掛け型ワイヤレスイヤホン W210BT

商品スペック
Edifier W210BT 基本仕様
ドライバーユニット10mmダイナミック型
インピーダンス24Ω
周波数特性20Hz~40kHz
音圧レベル94±3dB SPL (A)
BluetoothバージョンBluetooth 5.3
対応コーデックLDAC、SBC
対応プロファイルA2DP、AVRCP、HFP
連続再生時間約18時間
充電時間約1.5時間
充電ポートUSB Type-C
防水規格IP55(防塵・防水)
重量32g
本体サイズ40×120×10mm
特殊機能AI通話ノイズキャンセリング、80ms超低遅延ゲームモード、Hi-Res認証
付属品イヤーチップ3ペア(S/M/L)、イヤーウィング3ペア(S/M/L)、充電ケーブル、取扱説明書
対応アプリEDIFIER CONNECT(EQ調整、設定変更可能)
良い口コミ

『LDAC対応でこの価格は信じられません。Androidスマホでハイレゾ音源を聴くと、5,000円以下とは思えない解像度の高い音質で感動しました』

『18時間のバッテリー持続時間が本当に助かります。朝から夜まで一日中使っても電池切れの心配がなく、急速充電も1.5時間と早いです』

『首掛け式なので運動中も絶対に落とさないし、使わない時は首にかけておけるので紛失の心配がゼロ。ジムでの筋トレにも最適です』

『IP55防水でランニング中の汗や急な雨でも全く問題なし。抗菌イヤーピースも清潔で、長時間装着していても耳が痛くなりません』

『AI通話ノイズキャンセリングが優秀で、電車内や街中でも相手の声がクリアに聞こえます。テレワークの会議でも重宝しています』

気になる口コミ

『AACコーデックに対応していないため、iPhoneで使うとSBCになってしまい、音質がLDACと比べて明らかに劣ります』

『音楽再生中に微細なノイズが聞こえることがあり、完全な無音状態の表現が甘く感じます。S/N比がもう少し高ければ良いのですが』

『ネックバンド部分のケーブルが顔に触れることがあり、横を向いた時に少し煩わしさを感じます。慣れるまで時間がかかりました』

『イヤーピースのフィット感に個人差があり、激しい運動をすると右耳側が少しずれて音質が変わってしまうことがあります』

『ゲームモードの80ms遅延は確かに低いですが、完全ワイヤレスの最新モデルと比べると、まだわずかに遅延を感じる場面があります』

W210BTは、首掛け式ワイヤレスイヤホンとして非常に完成度の高い製品です。最大の特徴は、5,000円以下という価格帯でありながらLDACコーデックに対応し、Hi-Res認証を取得していることです。20Hz~40kHzという広範囲な周波数特性により、低音から高音まで忠実に再現し、チタン製複合振動板の採用で透明感のある音質を実現しています。バッテリー性能も優秀で、18時間の連続再生が可能です。これは完全ワイヤレスイヤホンでは実現困難な長時間駆動で、一日中音楽を楽しみたいユーザーには大きなメリットとなります。急速充電にも対応し、1.5時間でフル充電できるため、忙しい朝でも短時間で充電を完了できます。

一方で、いくつかの改善点も指摘されています。最も大きな問題は、AACコーデックに対応していないことです。iPhoneユーザーの場合、SBCコーデックでの接続となり、LDACと比較して音質の劣化が避けられません。この点は、日本市場でのiPhoneシェアを考慮すると、大きなデメリットといえるでしょう。首掛け式特有の問題として、ネックバンド部分やケーブルが顔に触れる煩わしさも報告されています。完全ワイヤレスイヤホンの利便性に慣れたユーザーには、この点が気になるかもしれません。

③Edifier Bluetoothスピーカー MP230

商品スペック
Edifier MP230 基本仕様
ドライバーユニット48mmフルレンジドライバー × 2基
出力10W + 10W(最大20W)
周波数特性70Hz~13kHz
S/N比≥80dB(A)
BluetoothバージョンBluetooth 5.0
接続方式Bluetooth / AUX / TFカード / USB-C
バッテリー容量2500mAh リチウムイオン
連続再生時間最大10時間
充電時間約2時間
外形寸法164×84.3×108.8mm
重量850g
エンクロージャーMDF木製
アンプチップTexas Instruments TAS5822M
カラーバリエーションブラック / ホワイト / ブラウン / グリーン
付属品充電用ケーブル / オーディオケーブル(3.5mm) / 取扱説明書
保証期間1年間
良い口コミ

『ビンテージラジオのようなレトロデザインが本当に美しく、リビングに置いているだけでインテリアのアクセントになります。音楽を聴かない時でも装飾品として価値があります』

『コンパクトなサイズからは想像できないほどパワフルな音が出て、特に中音量での音質バランスが素晴らしいです。木製エンクロージャーの温かみのある音色に癒されます』

『ピアノ風のコントロールボタンが操作しやすく、Bluetooth接続も簡単で安定しています。AUXやTFカードなど多様な入力方式に対応しているのも便利です』

『2500mAhの大容量バッテリーで10時間連続再生できるので、一日中音楽を楽しめます。USB-C充電で2時間でフル充電できるのも助かります』

『VGP2023を受賞しただけあって、この価格帯では音質のコストパフォーマンスが抜群です。低音から高音まで忠実に再現してくれます』

気になる口コミ

『最大音量にすると音質が劣化し、スピーカー本体が振動で机の上を動き回ってしまいます。80%程度の音量が限界で、パーティー用途には不向きです』

『イコライザー調整機能がなく、アプリでの音質カスタマイズもできません。音の好みを細かく調整したいユーザーには物足りないです』

『防水機能がないため、アウトドア使用時に雨や水しぶきを気にする必要があります。ファブリックグリルも汚れやすいのが心配です』

『低音量時は低音が物足りなく、音がこもって聞こえることがあります。音量調整の幅が狭く、適切な音量を見つけるのに苦労します』

『850gという重量は持ち運びには少し重く、見た目が上品すぎてアウトドアに持参するのをためらってしまいます』

MP230は、ビンテージラジオからインスピレーションを得たレトロデザインが最大の特徴のBluetoothスピーカーです。MDF木製エンクロージャーとファブリックグリル、ピアノ風コントロールボタンの組み合わせにより、1950年代のクラシカルな雰囲気を現代的にアレンジした外観を実現しています。木製エンクロージャーの採用は、プラスチック製と比較して音の温かみと自然な響きをもたらします。特に中音域の表現力に優れ、ボーカルや楽器の質感を豊かに再現します。底面の球状フットパッドは振動絶縁効果があり、デスクやテーブルへの振動伝達を最小限に抑えています。

一方で、いくつかの制約も存在します。最も指摘されるのは、最大音量時の音質劣化と本体の振動です。20Wという出力は十分ですが、小型筐体の物理的限界により、音量を上げすぎると音の歪みが生じ、振動によってスピーカーが移動してしまいます。防水性能の不備も、ポータブルスピーカーとしては大きな制約です。IP等級の表示がなく、アウトドア使用時には天候への配慮が必要となります。

「まとめ」

Edifierは、25年以上の歴史と世界70カ国以上での展開実績を持つ、信頼性の高いグローバルオーディオブランドです。

STAXやAudezeといった名門ブランドを買収するなど、技術力向上にも積極的で、VGPなどの受賞歴も多数あります。

今回レビューした3製品も、それぞれの特徴が光る魅力的なモデルでした。

ゲーミングスピーカーG2000は、コンパクトながら迫力ある音響とRGBライトでゲーム環境を彩ります。

首掛け型イヤホンW210BTは、LDAC対応の高音質と18時間再生のスタミナを兼ね備え、スポーツ用途にも最適です。

BluetoothスピーカーMP230は、レトロなデザインと温かみのある音質で、インテリアとしても楽しめます。

Edifierの製品は総じてコストパフォーマンスに優れており、確かな品質と手頃な価格を両立しています。

用途や好みに合わせて最適なモデルを選べば、満足度の高いオーディオ体験が得られるでしょう。

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