防犯ライトの実力は光った夜ではなく光らなかった夜に決まる
はじめに
十一月に入り、夕方5時前には玄関先が薄暗くなる季節になりました。
両手に買い物袋を提げたまま、鍵穴を手探りで探した経験はありませんか。
スマートフォンのライトを点けようにも、手がふさがっていて点けられない。
あの小さな苛立ちは、毎晩じわじわと積み重なります。
住宅を狙う強盗や空き巣のニュースが続いたこともあり、玄関や駐車場の明かりを見直す家庭が増えています。
そこで今回取り上げるのが、ELPA(エルパ)の「ELPAソーラー式センサーライトESL-313SL」です。
人や車の動きをセンサーでとらえ、暗がりをぱっと照らしてくれる屋外用のライトです。
コンセントの位置に悩まなくていい点も見逃せません。
ただ、防犯ライトは「明るいかどうか」だけで選ぶと、あとで後悔することがあります。
大切なのは、土砂降りの夜も、凍える冬の朝も、変わらず役目を果たしてくれるかどうかです。
この記事では、ELPAという会社の素顔から、商品の長所と弱点、他社モデルとの違いまで、遠慮なく掘り下げます。


ELPAとは
企業詳細
ELPAの正体は大阪の老舗電器メーカー
ホームセンターの電気用品売り場で、青いロゴの「ELPA」を見かけたことがある方は多いはずです。
ELPAは、大阪府大東市に本社を置く朝日電器株式会社の商標で、一般消費者向けの小型電器製品や部品を手がけるメーカーです。
公開されている企業情報では、設立は1970年3月、資本金は9,600万円、従業員数は259名とされ、国税庁の法人番号も登録されています。
従業員数などの数字は時期によって変わる可能性があるため、最新の情報は公式サイトで確認するのが確実です。
それでも、50年以上にわたり同じ土地で事業を続けてきた実在の会社であることは、はっきり確認できました。
卸から始まり、全国の売り場へ広がった歩み
会社の出発点は1970年で、当初は朝日電器商事株式会社という社名でした。全国の都道府県に販売代行店を置き、大手スーパーとの取引開拓にも乗り出しています。
その後、1972年に東京、1975年に福岡へ営業所を設け、関東と九州の市場を強化しました。
1977年には業界に先駆けてコンピュータを導入し、事務処理と物流を本社で一括管理する体制を整えています。
1982年にはホームセンター市場へ進出し、1993年に現在の朝日電器株式会社へ社名を変えました。
スーパーからホームセンターへと売り場を広げていった流れを見ると、ELPAの製品が「どこでも手に入る」理由がよく分かります。
暮らしの困りごとを埋める、圧倒的な品ぞろえ
取り扱う製品は、電気配線器具、映像・音声ケーブル、テレビやエアコンの互換リモコン、LED電球などの照明用光源、懐中電灯、センサーライト、パソコン用アクセサリーと多岐にわたります。
大手家電量販店の通販サイトでは、このブランドの商品が1,352件もヒットしました。
リモコンを壊した、延長コードが足りない、電球が切れた。
そんな「今すぐ何とかしたい」場面の受け皿になってきたのがELPAです。
実際に購入者のレビューでも、ホームセンターではメジャーで真面目なメーカーとして信頼を寄せる声が見られます。
派手さはなくても、生活の隙間を地道に埋めてきた会社という印象です。
センサーライトと防犯分野で積み上げた実績
今回のセンサーライトに関わる部分で注目したいのが、防犯・照明分野での受賞歴です。
2001年には簡易セキュリティ商品が、DIY(日曜大工)関連の展示会で経済産業省製造局長賞を受けています。
さらに2005年には、同社のセンサーライトが「DIY新商品ヒット商品コンクール」で金賞を受賞しました。
2012年には、アルミ製ハンディライトの「エルゴフォルムシリーズ」がグッドデザイン賞を受賞しています。
現在も、ソーラー式センサーライトのESL-151SL、乾電池式のESL-N111DC、連動センサー付きのESL-RS1202SETなど、電源方式の異なるセンサーライトを幅広く展開しています。
センサーライトは、ELPAにとって長年力を入れてきた得意分野の一つと言えます。
安全意識と地域とのつながり
2010年には製品安全自主行動指針を策定し、法令遵守と社会的責任への取り組みを明文化しました。2012年には創業の想いと企業行動規範も定めています。
地域との関わりも続いており、2009年には大東市の道路美化活動に参加、2017年には地元のプロバスケットボールチーム「大阪エヴェッサ」とオフィシャルパートナー契約を結んでいます。
2018年には大東市の市立小学校へ防犯ブザーを寄贈し、2020年には大阪府警察本部と大阪府交通安全協会から優良事業者として表彰されました。
防犯用品を売るだけでなく、地元の子どもの安全にも手を伸ばしている点は好感が持てます。
都合のよくない事実と、見えにくい部分
一方で、きれいな話ばかりではありません。
2013年には、大東市の本社屋で火災事故が起きています。その後2015年に本社新社屋が完成しました。
事故から立て直し、拠点を新しくした経緯として受け止めるべき出来事です。
また、2002年以降は海外に事務所や倉庫を設け、2010年には海外の展示会にも出展するなど、調達と販売の両面でグローバル化を進めてきました。
製品の多くは海外の工場で生産されている可能性がありますが、個別製品の生産地までは今回のリサーチでは確認できていません。
もう一つの弱点は、財務情報の見えにくさです。
朝日電器は株式を上場していないため、売上高や利益を誰でも確認できる状態にはなっていません。
企業の実在性と歴史は十分に確認できる一方、経営の数字までは外から追えない会社だと理解しておくとよいでしょう。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ ★★★★☆(4.8)
本社所在地、設立年、代表者、法人番号まで公開情報で確認できます。
全国に営業所と物流拠点を持つ体制も明確で、問い合わせ先に困ることはまずありません。
市場での評価実績 ★★★★☆(4.5)
ホームセンターや家電量販店で長く扱われ、通販でも千件を超える商品が並びます。
購入者から「真面目なメーカー」と評価される点も、積み重ねてきた信用の表れです。
商品開発の専門性 ★★★★(4.0)
センサーライトでの金賞受賞やグッドデザイン賞など、照明分野での評価は確かです。
ただ、大手電機メーカーのように独自技術を前面に出すタイプではないため、満点は控えました。
社会的・文化的な取り組み ★★★★(4.0)
小学校への防犯ブザー寄贈や地元スポーツチームの支援など、地域に根ざした活動が続いています。
製品安全の自主指針を定めている点も評価できます。
財務情報の開示度 ★★★(3.0)
非上場企業のため、売上や利益といった数字は公開情報から確認できません。
資本金や従業員数は分かるものの、経営の健全性を外部から判断する材料は限られます。
総合評価 ★★★★☆(4.1)
半世紀以上の歴史と全国規模の販売網を持つ、実在性の高い国内メーカーです。
財務の見えにくさはあるものの、日用品の電器メーカーとして安心して選べる水準にあります。
商品紹介「ELPAソーラー式センサーライトESL-313SL」



商品詳細
- 色:白色LED
- 材質:シリコーン、ニッケル
- スタイル:自動点灯
- 照明器具の形状:投光照明
- 給電の特長:大きなソーラーパネルで急速充電可能なソーラー式(設置場所に悩むコンセントや、交換が必要な乾電池不要と記載)
- 検知対象:人や車の動き
- 照射範囲:ライト部が上下左右に稼働し、広範囲に照射可能
- 防水:屋外に設置できる、大雨にも強い防水仕様(IP45)
- 点灯開始の明るさ:センサーが検知し点灯を開始する周囲の明るさを調整可能
- 点灯モード:5秒点灯、10秒点灯、10秒点滅から選択可能
- 付属品:取付ネジ2本、コンクリート用スリーブ2本、マスキングカバー1個、クランプ1セット、拡散パネル3個
- 検知方式:赤外線受動式
- 電源(仕様欄の記載):単一形アルカリ乾電池×3本(別売)
- 電池寿命:約4.5ヶ月(1日10回10秒点灯時)※電池の性能、使用条件により短くなる場合あり
- 光源:白色LED(発光ダイオード)※LEDの交換不可
- 全光束:900lm(ルーメン)
- 点灯保持時間:5秒点灯、10秒点灯、10秒点滅
- 点灯開始照度:約4lx(ルクス)(夜)~(昼)
- 保護等級:IP45(防噴流形)
- 使用周囲温度範囲:-20℃~+40℃
良い口コミ
「玄関まわりの配線工事をしなくて済んだのが一番うれしいです。届いた週末に自分で取り付けられました。」
「車で帰ってきた瞬間にぱっと点くので、駐車場で足元を探らなくなりました。」
「ライトの向きを上下左右に動かせるので、勝手口と通路の両方に光を向けられて助かっています。」
「大雨の翌日もいつも通り点灯していました。屋外に置きっぱなしでも安心感があります。」
「10秒点滅モードにしてから、夜中に家の前をうろうろされることが減った気がします。」
気になる口コミ
「ソーラー式と書いてあるのに、仕様欄に単一形の乾電池が別売とあって、購入前にかなり迷いました。」
「点灯時間が最長でも10秒なので、ゴミ出しで少し立ち止まると消えてしまいます。」
「LEDが交換できないと知って、何年もつのか少し気になっています。」
「家の前の道路を通る車にも反応することがあり、設置する向きは工夫が必要だと感じました。」
「本体の大きさや重さが仕様に書かれていないので、取り付け場所を事前にイメージしにくかったです。」
「ELPAソーラー式センサーライトESL-313SL」のポジティブな特色
一番の魅力は、コンセントの位置に縛られないことです。
屋外コンセントがない玄関や物置の前に照明を付けようとすると、延長コードを這わせるか、電気工事を頼むしかありません。
ESL-313SLは大きなソーラーパネルで充電する仕組みなので、「ここを照らしたい」という場所を素直に選べます。
付属品も実用的です。
取付ネジとコンクリート用スリーブに加え、クランプも1セット入っています。
壁にネジ穴を開けにくい場所でも、取り付けの選択肢を広げられるのは心強いところです。
明るさは全光束900lmです。
防犯目的なら最低でも300lm、できれば600lm以上が理想とする選び方のガイドもあります。
その基準と比べると、900lmは「人の顔や足元がはっきり見える」余裕のある数字です。
さらにライト部が上下左右に動くため、門扉から玄関までの通路を斜めに照らすといった細かな調整もできます。
雨への強さも見逃せません。
保護等級のIP45は、水の浴びせかけにも耐えられる「防噴流形」を示す等級です。
屋外用センサーライトにはIP44(しぶきに耐える等級)の製品も多いため、一段上の安心感があります。
軒下のない壁や、横殴りの雨が当たりやすいカーポートにも向いています。
寒さに強い点も、地域によっては大きな差になります。
使用周囲温度範囲は-20℃から+40℃です。
真冬に氷点下が続く地域でも、温度の面で使える範囲に入るのはありがたいところです。
点灯モードは5秒点灯、10秒点灯、10秒点滅の3種類から選べます。
帰宅時の足元を照らしたいなら10秒点灯、不審者への威嚇を重視するなら10秒点滅と、目的で使い分けられます。
点灯を始める周囲の明るさも、夜だけでなく昼側まで調整できます。
薄暗い北側の通路など、日中でも光が欲しい場所に配慮した設計です。
細かな気配りとして、拡散パネルが3個付いています。
光を柔らかく広げられるので、まぶしさが気になる場面で役立ちます。
隣家の窓に強い光が差し込むと、ご近所トラブルの火種になりかねません。
こうした「照らしすぎない工夫」ができる点は、住宅密集地では想像以上に効いてきます。
マスキングカバーも付属しますが、具体的な使い方は取扱説明書で確認するのが確実です。
「ELPAソーラー式センサーライトESL-313SL」のネガティブな特色
もっとも気になるのは、電源についての説明の分かりにくさです。
説明文では「乾電池不要のソーラー式」とうたう一方で、仕様欄には「単一形アルカリ乾電池×3本(別売)」と電池寿命の記載が並んでいます。
ソーラーだけで動くのか、乾電池が必要なのか、提供されている情報だけでは判断がつきません。
冒頭で触れた「光らなかった夜」が問題になるのは、まさにここです。
電源の仕組みを理解しないまま設置すると、ある晩突然点かなくなり、しかもそれに誰も気づかない、という事態になりかねません。
購入前に販売ページや取扱説明書で、電源の仕組みを必ず確認してください。
点灯保持時間の短さも弱点です。
最長でも10秒のため、駐車場で荷物を下ろしたり、ゴミ出しで立ち止まったりすると途中で消えてしまいます。
常時点灯や常夜灯のようなモードも、提供された仕様には記載がありません。
LEDが交換できない点にも注意が必要です。
光源が寿命を迎えたら、本体ごと買い替えることになります。
また、本体サイズ、重量、センサーの検知距離や検知角度、保証期間は仕様に書かれていません。
取り付け場所の強度や、どこまで反応するかを事前に見積もりにくいのは惜しいところです。
明るさの数値も販売ページによって表記が揺れることがあるため、購入時には最新の表示を確かめておくと安心です。


他メーカーの商品との比較
比較した2機種
似た用途の屋外用ソーラー式センサーライトとして、ムサシのセンサーライトブランドRITEXの「S-330L」と、アイリスオーヤマの「LSL-SBTN-800」を選びました。
数値はいずれも販売店に掲載された仕様をもとにしています。
明るさはRITEXが頭一つ抜ける
RITEXのS-330Lは5W×3灯で1350lmとされています。
アイリスオーヤマのLSL-SBTN-800は最大800lmです。
ESL-313SLの900lmは、ちょうど中間に位置します。
広い駐車場を一気に照らしたいなら、明るさではRITEXが有利です。
雨と寒さならESL-313SLが優位
S-330Lは防雨タイプのIP44です。
LSL-SBTN-800もIP44で、使用温度は-10℃から40℃とされています。
ESL-313SLはIP45で、-20℃まで対応します。
水に対する強さと寒さへの耐性では、比較した中でESL-313SLが最も手厚い仕様です。
点灯の柔軟さでは他社に軍配
S-330Lは夜通し点灯機能や常夜灯、100%と50%の明るさ切り替え、フラッシュ発光を備えています。
LSL-SBTN-800は点灯時間を約5秒から約5分、さらに連続点灯まで選べ、防犯・常灯・帰宅の3モードと2段階の明るさ設定を持ちます。
ESL-313SLは最長10秒で、明るさの切り替えも仕様に記載がありません。
使い方の自由度では、ESL-313SLがはっきり劣ります。
電源とメンテナンスの考え方
S-330Lは容量3000mAhのリチウムイオン電池を内蔵しており、充電池は交換できません。
LSL-SBTN-800は単三形の充電式ニッケル水素電池3本を使い、ソーラーパネルのコードは5mあるため、日当たりのよい場所にパネルだけ移せます。
電池を自分で交換できる点は、長く使ううえでアイリスオーヤマの強みです。
ESL-313SLは電源の説明に食い違いがあるため、この観点では評価を保留せざるを得ません。
選び分けの目安
とにかく明るさと多機能さを求めるならRITEXのS-330Lが向いています。
点灯時間を細かく決めたい、電池交換で長く使いたいならアイリスオーヤマのLSL-SBTN-800が候補です。
雨風が直接当たる場所や、冬の冷え込みが厳しい地域ならESL-313SLの防水性と耐寒性が生きてきます。
まとめ
防犯ライトの実力は、光った夜ではなく、光らなかった夜に決まります。
冒頭のこの言葉は、どれだけ明るくても、肝心な晩に点かなければ意味がないという意味です。
「ELPAソーラー式センサーライトESL-313SL」は、IP45の防水性と-20℃対応の耐寒性で、悪天候の夜にこそ頼れる一台です。
半世紀以上センサーライトを作り続けてきたELPAの、地に足のついた設計とも言えます。
ただし、電源の仕組みだけは購入前に必ず確かめてください。
今夜、外の明かりを消して、玄関から駐車場まで一度歩いてみてください。
足がすくむ場所こそ、このライトを置くべき場所です。




