毎朝のお弁当に、ほんの少しの「もう戻れない」を。
はじめに
「汁漏れが怖くて、煮物だけはお弁当に入れられない」
そんな小さなあきらめを、当たり前のように受け入れてきた方は少なくないはずです。
ハンバーグの横にひじきの煮物、彩りに添えたミニトマト。
理想のお弁当を思い描いても、かばんの中で傾いた瞬間に広がる茶色いシミを想像すると、つい無難なおかずに落ち着いてしまう。
毎日のことだからこそ、その「ちょっとした不便」は地味に心をすり減らしていきます。
物価高が続き、外食やコンビニ弁当の値段も上がるなか、手作りのお弁当を持参する人がふたたび増えています。
節約のためだけではなく、自分の体調や食べる量を自分でコントロールしたいという意識の高まりもあるのでしょう。
そんな時代の空気のなかで、静かに支持を広げているのが、FIOLLUというブランドの「シリコンランチボックス800ml」です。
シリコンというと、やわらかくて頼りないイメージを持つ方もいるかもしれません。
ところがこの商品は、その「やわらかさ」を弱点ではなく武器に変えています。
落としても割れにくく、フタの裏側には汁を逃がしにくくする溝が刻まれている。
冒頭でお話しした「煮物が入れられない」という長年の小さなあきらめに、ひとつの答えを出してくれる存在なのです。
この記事では、FIOLLUを手がける会社の正体から、シリコンランチボックス800mlの実力、そして他メーカー製品との違いまでを、できる限りていねいに解き明かしていきます。


FIOLLUとは
企業詳細
FIOLLUは、株式会社ヴァッソが展開する生活雑貨ブランドです。
まずは、このブランドを生み出した運営会社の輪郭から見ていきましょう。
株式会社ヴァッソは、生活雑貨の商品企画・開発・製造・販売、そして輸出入を業務内容とする会社です。
公式サイトや企業情報によれば、メインターゲットを30〜60代の女性に定め、美容・健康関連商品、介護用品、アロマ関連商品といったカテゴリーを軸に展開しています。
注目したいのは、その規模感と姿勢です。
同社は「まだ創立したばかりの会社」と自らを表現しており、年間20商品を企画していく計画を掲げています。
大量生産で市場を埋め尽くす老舗メーカーとは違い、一つひとつの商品にじっくり向き合おうとする、いわば「小回りの利く作り手」だと考えられます。
同社が「デザイン力は商品の重要な部分」と明言している点からも、機能だけでなく見た目の心地よさを大切にしている姿勢がうかがえます。
このヴァッソという会社を語るうえで欠かせないのが、代表取締役社長の人物像です。
代表取締役社長を務めるのは西岡慶子氏で、青山学院大学法学部を卒業しています。
経歴がまた個性的です。
パフォーミングアーツの番組制作や花の装飾、香水店の店長といった仕事を経験し、その後は3人の子育てをしながら家業のプラスチックメーカーに携わってきたという方です。
番組制作で培ったであろう企画力、花や香水を扱ってきた感性、そして子育てと家業の両立で得た生活者としての実感。
これらが一本の線でつながったとき、「家事・育児・介護に励む女性たちを応援するアイテム」というブランドの方向性が見えてくる気がします。
実際、西岡氏はこれまでの経験を活かし、家事・育児・介護に励む女性たちの応援アイテムを届けたいという思いを語っています。
家業がプラスチックメーカーであった点も、見逃せない背景です。
シリコンやプラスチック素材の容器を扱ううえで、素材への知見が家業を通じて蓄積されていた可能性は十分に考えられます。
ブランド名であるFIOLLUそのものにも、明確なコンセプトが込められています。
FIOLLUは「仕事・家事・介護など多くの役割を担う女性たちへ」というメッセージを掲げ、生活の質を高め、女性たちが心身ともに健康を維持しながら自分らしさを大切にできるよう支えるアイテムを届けることをめざしています。
具体例として挙げられているのは、ストレッチグッズ、アロマキャンドル、介護用バッグ、おしゃれな水分補給用ボトルなどです。
つまりFIOLLUは、ランチボックスを単体で売るブランドではなく、「忙しく働く女性の毎日を、少し軽くする」という一貫したテーマのもとで商品をそろえているわけです。
公式サイトでは、「Serenity Moments-癒し」「Care & Grace-介護用品」「Daily Love-日用品」といったカテゴリーに商品を整理しており、ブランドの世界観をていねいに作り込もうとする意図が感じられます。
一方で、正直にお伝えしておくべき点もあります。
設立からの年数や資本金、従業員数といった、企業の規模を測るうえでわかりやすい数値情報は、公開情報からは明確に確認できませんでした。
ここを断定で語ることはできません。
ただし、これは必ずしもマイナスとは言い切れない部分です。
新しく立ち上がった生活雑貨ブランドが、まず商品とブランドの世界観づくりに力を注ぐのは自然な流れだからです。
総じて言えば、FIOLLUは「生活者としての実感を持つ経営者が、女性の毎日に寄り添う」という明確な軸を持ったブランドだと評価できます。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
リサーチで確認できた企業情報をもとに、当ブログ独自の視点で信頼度を多角的に採点します。
運営体制の明確さ ★★★★(4.0)
代表取締役社長の氏名・学歴・経歴まで具体的に公開されている点は、信頼性を考えるうえで大きなプラスです。匿名で運営される雑貨ブランドが多いなか、顔の見える経営姿勢には好感が持てます。
市場での評価実績 ★★★☆(3.5)
大手通販サイトで複数の商品が販売され、レビューも蓄積されつつあります。歴史の長い老舗と比べれば実績はまだまだですが、着実に市場での足場を固めている段階だと考えられます。
商品開発の専門性 ★★★★(4.0)
代表者が家業のプラスチックメーカーに携わってきた背景があり、素材を扱うノウハウが商品づくりに活きている可能性が高いと見られます。シリコンやプラスチック容器という主力カテゴリーとの相性のよさは、心強い要素です。
社会的・文化的な取り組み ★★★☆(3.5)
「家事・育児・介護に励む女性の応援」というテーマは、共働きや介護の負担が社会課題となっている今の時代によく合致しています。ブランド全体が一つの価値観で貫かれている点は、評価できるポイントです。
財務情報の開示度 ★★★(3.0)
資本金や売上といった財務面の数値は公開情報からは確認できませんでした。新しいブランドゆえやむを得ない面もありますが、今後の開示に期待したい部分です。
総合評価 ★★★★(3.6)
数値で測れる財務情報こそ限られるものの、経営者の顔が見え、ブランドの軸が一貫している点で、生活雑貨ブランドとして十分に信頼に値すると判断します。
特に「素材を知る作り手」である点は、容器を選ぶうえで安心材料になります。
商品紹介「シリコンランチボックス800ml」



商品詳細
- 色:ベージュ
- 材質:シリコーン
- 特徴:オーブン対応、冷凍庫対応、電子レンジ対応、食洗機対応
- 容量:800ミリリットル
- 商品の寸法:17.8長さ × 12.7幅 × 5.5高さ cm
- 商品の重量:382グラム
- 商品のお手入れ方法:食洗機対応
- 付属コンポーネント:なし
- 漏れにくい改良フタ構造:シリコン製フタの裏側に溝を設けた改良構造で、横にしても汁が外に出にくく、通学・通勤時のお弁当箱として持ち運べる(※完全密閉ではない)
- 800ml・3仕切り設計:総容量800ml(400ml/200ml/200ml)の3仕切り設計で、きっちり詰めなくても見栄えが整う
- 食品グレードシリコン・BPAフリー:食品グレードのシリコン素材を使用し、BPAフリー。日本の食品衛生法適合検査を実施済み
- 電子レンジ・食洗器・オーブン対応:耐熱・耐冷-40℃〜220℃で、電子レンジ・食洗器・蒸し器・オーブンに対応。フタ+本体の2パーツ構造(※魚焼きグリル・直火不可)
- 家族で使えるシンプルデザイン:においや色移りしにくく、フルーツ・デザート・残り物保存にも使える
良い口コミ
「シリコン一体型だから、煮物を入れても横にして漏れにくくて安心です」
「落としても割れる心配がないので、子どもの通学用にちょうどよかったです」
「800mlで3つに仕切られていて、きっちり詰めなくても見栄えが整います」
「電子レンジでそのまま温め直せるので、職場でのお昼が本当に楽になりました」
「食洗機にそのまま入れられて、油汚れも落ちやすく後片付けが時短になりました」
気になる口コミ
「完全密閉ではないので、かばんの中で横倒しにすると汁漏れが少し心配です」
「シリコン特有のやわらかさで、詰めるときに形が安定しにくい場面がありました」
「フタと本体だけのシンプルな構造ですが、もう少し密閉力がほしいと感じました」
「ベージュの色味は好みですが、選べる色がもっと増えるとうれしいです」
「魚焼きグリルや直火には使えないので、用途を確認してから買うとよさそうです」
「シリコンランチボックス800ml」のポジティブな特色
最大の魅力は、「やわらかさ」を安心に変えた発想にあります。
シリコン一体型のため、落としても割れにくく、お子さんの通学用としても気兼ねなく持たせられます。
ガラスや硬いプラスチックの容器では、落下のたびにひやりとさせられますが、この商品ではその不安が大きく和らぎます。
そして注目すべきが、フタ裏に刻まれた溝の存在です。
横にしても汁が外に出にくい改良構造になっており、これまで「漏れるから」とあきらめていた煮物や汁気のあるおかずにも挑戦しやすくなります。
毎日のおかずの選択肢が広がるというのは、お弁当作りのストレスを確実に軽くしてくれます。
800ml・3仕切り(400ml/200ml/200ml)の設計も実用的です。
主菜・副菜・ごはんを自然に分けて詰められ、きっちり整えなくても見栄えが整うため、忙しい朝の数分を節約できます。
さらに、耐熱・耐冷-40℃〜220℃という幅広い温度対応も見逃せません。
電子レンジでの温め直しから、冷凍庫での作り置き保存、オーブンや蒸し器での調理まで、一つで何役もこなします。
食洗機対応でフタと本体の2パーツ構造のため、洗いやすく衛生的に保ちやすい点も、毎日使う道具として大きな価値です。
においや色移りもしにくいので、お弁当だけでなく、フルーツやデザート、残り物の保存容器としても活躍してくれます。
「シリコンランチボックス800ml」のネガティブな特色
正直にお伝えすべき弱点もあります。
まず、フタに溝を設けた改良構造とはいえ、完全密閉ではないという点です。
汁気の多い料理をたっぷり入れて、かばんの中で横倒しにすると、漏れの可能性は残ります。
「絶対にこぼれない」を求める方には、過度な期待は禁物です。
次に、シリコン素材ならではのやわらかさが、場面によっては扱いにくさにつながることがあります。
本体に張りがあるプラスチック容器と比べると、おかずを詰めるときに形が安定しにくく感じる方もいるでしょう。
また、対応範囲は広いものの、魚焼きグリルや直火には使えません。
オーブン対応と聞いて直火調理もできると誤解すると、思わぬ失敗につながりかねないため、使用前の確認が欠かせません。
付属品はなく、フタと本体のみのシンプルな構成です。
仕切り用の小分けカップや専用バンドなどが付いていない点は、人によっては物足りなく感じるかもしれません。


他メーカーの商品との比較
シリコンランチボックス800mlの立ち位置を理解するには、世の中に流通する他タイプのお弁当箱と並べて考えるのが近道です。
ここでは素材・タイプ別に、それぞれの長所と短所を整理します。
硬質プラスチック製のお弁当箱との違い
最も一般的なのが、硬いプラスチック製のお弁当箱です。
本体に張りがあるため、おかずを詰めやすく、形が安定する点では優れています。
パッキンと四点ロックなどでしっかり密閉できる製品も多く、汁漏れ対策という一点では有利な場合があります。
一方で、落下時に割れたり欠けたりするリスクがあり、パッキンの溝は洗いにくく汚れがたまりやすいという弱点もあります。
FIOLLUのシリコンランチボックス800mlは、フタと本体の2パーツ構造で洗いやすく、落としても割れにくいという点で、この弱点を補う設計だと言えます。
密閉力では硬質プラスチックに譲る場面があるものの、お手入れのしやすさと耐久性では強みを発揮します。
ステンレス・アルミ製のお弁当箱との違い
保温性や丈夫さで根強い人気があるのが、ステンレスやアルミ製の容器です。
しっかりした作りで長く使える反面、電子レンジが使えない製品が多く、職場での温め直しには不向きという制約があります。
その点、シリコンランチボックス800mlは電子レンジ・食洗機・オーブン・蒸し器に対応し、温め直しから後片付けまでを一つでまかなえます。
毎日の「温かいお昼を手軽に食べたい」というニーズには、こちらが応えやすいと考えられます。
他のシリコン製・折りたたみ容器との違い
同じシリコン製でも、折りたたんで薄くできるタイプの容器が市場には数多く存在します。
持ち運び時にコンパクトになる利点がありますが、折りたたみ部分の溝に汚れがたまりやすかったり、容量が小さめだったりする製品も見られます。
FIOLLUのシリコンランチボックス800mlは折りたたみ機能こそ持たないものの、800mlというしっかりした容量と3仕切り設計で、主菜・副菜・ごはんをバランスよく詰められます。
「薄くたたむ」よりも「たっぷり詰めて、きれいに分ける」ことを重視する方に向いた設計です。
比較からわかる立ち位置
総合すると、シリコンランチボックス800mlは「割れにくさ」「電子レンジからオーブンまでの幅広い対応」「洗いやすさ」という三つの強みを束ねた、バランス型の容器だと整理できます。
完全密閉の安心感を最優先するなら硬質プラスチック、保温性ならステンレスという選び方もあります。
しかし、日々の使い勝手とお手入れのしやすさを総合的に求めるなら、この商品は有力な候補になります。
まとめ
「煮物が入れられない」という、ほんの小さなあきらめ。
この記事の冒頭でお話しした、その地味なストレスを覚えている方も多いはずです。
FIOLLUのシリコンランチボックス800mlは、フタ裏の溝という工夫で、その長年の悩みにひとつの答えを出してくれます。
運営する株式会社ヴァッソは、生活者としての実感を持つ経営者が「働く女性の毎日を軽くする」という軸で立ち上げたブランドです。
落としても割れにくく、電子レンジからオーブンまで幅広く対応し、食洗機でさっと洗える。
完全密閉ではないという弱点はあるものの、毎日の使い勝手とお手入れのしやすさを総合すれば、十分に検討する価値のある一品です。
物価高で手作り弁当が見直される今、道具ひとつでお弁当作りの気持ちが少し軽くなるなら、それは小さくない変化です。
毎朝のお弁当が、ほんの少し楽しみに変わる。
そんなきっかけを探している方の、選択肢のひとつになれば心強いかぎりです。




