「はじめに」
パソコンの世界は日々進化しています。かつては大きな筐体が当たり前だったデスクトップPCですが、近年ではミニPCという小型でありながら高性能なコンピューターが注目を集めています。その中でも『GMKtec(ジイエムケイテック)』というブランドをご存知でしょうか?。
GMKtecは海外発のミニPCメーカーとして、コストパフォーマンスの高さから日本市場でも徐々に存在感を増しています。しかし、『どこの国のメーカーなのか』『品質や安全性は大丈夫なのか』といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、GMKtecというブランドの正体に迫るとともに、その評判や安全性、そして注目の製品ラインナップを徹底解説します。特に『G3 Plus』『Nucbox M7』『G5』といった人気モデルについては、スペックだけでなく実際の使用感や適した用途まで詳しく紹介していきます。
ミニPCは省スペース性と拡張性を兼ね備えた新しいカテゴリとして、ホームオフィスやリビングPC、デジタルサイネージなど様々な用途で活躍しています。GMKtecのミニPCがあなたのライフスタイルやビジネスにどのように貢献できるのか、その可能性を探っていきましょう。
これからミニPCの購入を検討している方はもちろん、すでにGMKtec製品を使っている方にも新たな発見があるはずです。GMKtecの全貌と魅力に迫る旅に、どうぞお付き合いください。
「GMKtecとは」
GMKtecは中国深セン市に本社を置くミニPCメーカーです。正式な会社名は『深圳市极摩客科技有限公司(Shenzhen Jimoke Technology Co., Ltd.)』で、2019年6月に設立されました。社名の『极摩客』は中国語で『極』(凄い、とても)と『极客』(ギーク、オタク)を意味し、日本語に訳すと『オタク科学技術株式会社』のような意味合いになります。
企業規模と特徴
GMKtecは資本金1000万元(約2億円)を有する企業で、深センの立派なビルに本社を構えています。代表者は尹双柏氏です。設立は比較的新しいものの、コア開発チームのメンバーの多くは電子機器業界で20年以上の経験を持つベテランで構成されています。
同社は科学研究、開発、生産、販売を統合したハイテク企業として、ミニPCを中心に事業展開しています。これまでに100種類以上のミニPC製品を開発・販売し、累計販売台数は200万台を突破しています。また、4,000以上の特許を保有するなど、技術力にも定評があります。
事業内容と提携企業
GMKtecの主な事業内容は以下の通りです。
電子製品、健康関連機器及び関連製品の研究開発
販売および技術相談
バッテリー、充電器の研究開発と販売
スマートウェアラブル製品
国内貿易、輸出入事業
特筆すべきは、Intel、AMD、Microsoft、Kingston、ADATA、Crucialなどの世界的テクノロジー企業と戦略的提携を結んでいる点です。これにより高品質な部品の直接調達が可能となり、コストパフォーマンスの高い製品開発につながっています。
企業理念とブランド名の由来
GMKtecのブランド名『GMK』は以下の意味を持っています。
G:GEEK(ギーク)- 世界中のユーザーに究極の製品体験を提供することを目指す
M:MODERN(モダン)- 最先端のテクノロジー製品をユーザーに提供する
K:CREATIVE(クリエイティブ)- 時代の流れに沿った革新的精神を維持する
同社のミッションは『より多くの人々に質の高い快適な生活をもたらすこと』、ビジョンは『製品によって生活を快適にすること』、そして価値観として『ユーザーファースト』『最新技術の追求』『情熱』『献身』を掲げています。
品質管理と認証
GMKtecは自社工場を持ち、厳格な品質管理システムを導入して製品の品質確保に努めています。同社の製品はCE、RoHS、FCCなどの国際的な認証を取得しており、主要国の法律や政策の要件を満たしています。日本市場向けには技適やPSEマークなどの認証も取得しており、安全性への配慮が見られます。
このように、GMKtecは中国深セン発の比較的新しいミニPCメーカーながら、高い技術力と品質管理体制を持ち、コストパフォーマンスに優れた製品で世界市場に急速に浸透しつつある企業です。
「ミニPCの基本知識」
ミニPCとは
ミニPCとは、その名の通り非常に小さなデスクトップ型PCのことです。デスクトップPCと同様に、ディスプレイやテレビなどの外部モニターに接続して使用します。多くのミニPCは手のひらに載るほどの大きさしかなく、従来の大型デスクトップPCと比較して圧倒的に省スペースなのが特徴です。
ミニPCはデスクトップパソコンの小型版として販売されている製品で、デスクトップパソコンの中でも最もコンパクトなタイプに分類されます。通常のデスクトップとほぼ同様の機能を持ちながら、最大の特徴はそのサイズの小ささにあります。
形状と種類
ミニPCには様々な形状のバリエーションがあります。
スタンダードタイプ: 従来のデスクトップPCをそのままコンパクトにしたもの
スティックタイプ: USBメモリと似た形状をしたもの
薄型長方形タイプ: 文庫本のように長方形で薄い形状をしたもの
キーボード一体型: キーボードと一体になったタイプ
中には、VESAマウントという金具を使ってモニターの背面に取り付けることができるモデルもあり、その場合PC本体に必要なスペースは実質ゼロになります。
内部構造と性能
ミニPCの内部構成は、通常のデスクトップやノートパソコンと非常に似ています。CPUは通常のデスクトップと同じものを採用していることが多く、マザーボードを中心に全ての機能が構築されています。
性能面では、機種によっては通常のデスクトップPCに匹敵する性能を持つものもありますが、一般的には拡張性やスペックで劣ることが少なくありません。それでも、タブレットPCからウルトラブック並みの性能を持ち、ビジネスでの利用や通常のPC利用には十分な処理能力を備えています。
特にスタンダードタイプは、購入時にメモリを増やしたり、ストレージを容量の大きい仕様にカスタマイズしたりすることで、小型でありながら通常のデスクトップPC並みの性能を持たせることも可能です。
用途と活用シーン
ミニPCは家庭やオフィスでの使用に適しており、以下のような様々な用途に対応できます。
インターネット閲覧やメール送受信
一般的なオフィス作業
動画視聴や音楽再生
軽めのゲームプレイ
デジタルサイネージ(電子看板)
ホームオフィス用PC
処理速度は通常のデスクトップと比べてやや劣る場合もありますが、実用上その差はほとんど気にならないレベルです。
メリットとデメリット
・メリット
省スペース性: 圧倒的に小さいため、設置場所を選ばない
携帯性: 持ち運びが容易で、場所を選ばず使用できる
消費電力: 通常のデスクトップと比較して、消費電力が大幅に抑えられている
一般用途での十分な性能: 一般家庭の平均的なパソコン使用に問題なく対応できる
・デメリット
拡張性の限界: 小型であるため、拡張性に乏しく、後からパーツを増設することが難しい
排熱問題: 小型の筐体のため排熱管理が難しく、長時間使用や負荷の高い作業では熱くなりやすい
グラフィック性能: グラフィックボード非搭載のものが多く、高負荷のゲームや3D処理には不向き
ファンの音: デスクトップPCと比べてファンの音が目立つ場合がある
ストレージ容量: 大容量のデータを保管するには不向きな場合がある
選ぶ際のポイント
ミニPCを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
用途に合わせたスペック選び: 一般的な作業なら中程度のスペック、クリエイティブ作業やゲームなら高めのスペックを選ぶ
接続端子の確認: 必要な外部機器を接続できるだけの端子があるか確認する
冷却性能: 排熱対策がしっかりしているモデルを選ぶ
拡張性: メモリやストレージのアップグレードが可能かどうか確認する
メーカーのサポート体制: 特に中国製の製品は初期不良やサポート面での不安がある場合もあるため注意が必要
ミニPCは、その小ささと十分な性能で、限られたスペースでパフォーマンスを求める人々に非常に魅力的な選択肢となっています。
「商品紹介」
①GMKtec(ジイエムケイテック) ミニpc G3 Plus 16+512-Black
CPU: Intel Processor N150 (4コア/4スレッド、最大3.6GHz)
RAM: 16GB DDR4 3200MHz (最大32GBまで拡張可能)
ストレージ: 512GB NVMe SSD
グラフィックス: Intel UHD Graphics
OS: Windows 11 Pro
無線接続: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
有線LAN: 2.5Gbps Ethernet
ビデオ出力: HDMI 2.0 x2 (4K@60Hz対応)
USB: USB 3.2 Gen 2 x4
オーディオ: 3.5mmヘッドセットジャック
拡張スロット: M.2 2280 NVMe (使用済み)、M.2 2242 SATA (空き)
電源: 12V/3A
サイズ: 100.08 x 100.08 x 39.88 mm (3.94 x 3.94 x 1.57 インチ)
付属品: VESA マウント、HDMIケーブル、電源アダプター
G3 Plusは、最新のIntel N150プロセッサーを搭載し、日常的なタスクから軽度のクリエイティブワークまで幅広くこなすことができます。16GBのRAMと512GBのNVMe SSDの組み合わせにより、快適な動作環境を提供します。さらに、RAMは32GBまで拡張可能で、追加のM.2 SATAスロットも備えているため、将来的なアップグレードの余地も十分にあります。
デュアルHDMI出力は4K@60Hzに対応しており、高解像度のマルチディスプレイ環境を構築できます。Wi-Fi 6とBluetooth 5.2の搭載により、最新の無線規格にも対応。2.5Gbpsの高速Ethernetポートは、大容量データの転送や高品質なストリーミングにも対応可能です。
サイズは約10cm四方、厚さ4cm弱というコンパクトさが特徴で、デスク上はもちろん、モニター背面への取り付けも可能です。これにより、作業スペースを最大限に活用できます。また、静音設計により、オフィスや寝室などでも気にならない動作音を実現しています。
『コンパクトさと性能のバランスが素晴らしい。デスクがすっきりして作業効率が上がった』
この口コミは、G3 Plusの最大の特徴であるサイズと性能のバランスを端的に表現しています。多くのユーザーが、従来の大型デスクトップPCから移行し、作業環境の改善を実感しているようです。
『セットアップが簡単で、すぐに使い始められた。Windows 11 Proが最初から入っているのも助かる』
初心者にとっても扱いやすい点が評価されています。特に、OSのセットアップや認証の手間が省けることは、多くのユーザーにとって大きなメリットとなっています。
『静音性が驚異的。ファンの音がほとんど気にならない』
静音設計は、特に寝室やリビングでの使用を考えているユーザーから高く評価されています。集中して作業したい人や、メディアセンターとして使用したい人にとって、この静音性は大きな魅力となっています。
『4K出力が2つあるのが便利。デュアルモニター環境が簡単に構築できた』
クリエイティブワークや複数のアプリケーションを同時に使用する人々にとって、デュアルモニター対応は大きな利点です。高解像度出力にも対応しているため、細かい作業や広い作業スペースが必要な場合にも適しています。
『消費電力が低く、24時間稼働させても電気代の心配がない』
省エネ性能も高く評価されています。特に、常時稼働のサーバーやメディアセンターとして使用する場合、この低消費電力は大きなメリットとなります。
『グラフィック性能が物足りない。最新のゲームは厳しい』
Intel UHD Graphicsを搭載しているため、高負荷のグラフィック処理には向いていません。ゲーミング用途を主に考えているユーザーにとっては、この点が懸念材料となっています。
『USB Type-Cポートがないのが残念。最新のデバイスとの接続に不便を感じる』
最新のデバイスとの互換性を重視するユーザーにとって、USB Type-Cポートの欠如は不便に感じる点のようです。特に、スマートフォンやタブレットとの接続を頻繁に行う場合には注意が必要です。
『Wi-Fi 6の性能が期待ほど出ない。有線接続の方が安定している』
無線環境での使用を主に考えているユーザーにとって、Wi-Fi性能は重要なポイントです。環境によっては期待通りの速度が出ない場合があるようで、この点は使用環境に応じて考慮が必要です。
『ファンの音が気になる場合がある。特に負荷が高い作業時は注意が必要』
静音性は多くのユーザーから高評価を得ていますが、一部のユーザーは高負荷時のファンノイズを指摘しています。静音性を特に重視する場合は、使用用途と合わせて検討が必要かもしれません。
『メモリの増設や内部の清掃が少し面倒。DIY初心者には難しいかも』
拡張性は高く評価されていますが、実際の作業には多少の技術が必要です。PCのカスタマイズに不慣れなユーザーにとっては、この点がハードルになる可能性があります。
G3 Plusは、コンパクトさと性能のバランスが取れた製品として、多くのユーザーから高い評価を得ています。特に、省スペース性、静音性、拡張性の面で優れており、日常的な使用からホームオフィス、メディアセンターまで幅広い用途に対応できます。
一方で、グラフィック性能や最新インターフェースへの対応など、一部のユーザーにとっては物足りない点も存在します。また、カスタマイズの難易度や高負荷時の性能など、使用環境や目的によっては注意が必要な点もあります。
②GMKtec(ジイエムケイテック) ミニpc Nucbox M7
CPU: AMD Ryzen 7 PRO 6850H(8コア16スレッド、3.2GHz〜4.7GHz、TDP 45W)
グラフィックス: AMD Radeon 680M(12コア)
メモリ: 16GB DDR5-4800(8GB×2、SO-DIMM、最大64GB)
ストレージ: 512GB M.2 NVMe SSD(PCIe 3.0)
拡張スロット: M.2 2280スロット×2(1つは使用済み)
OS: Windows 11 Pro(23H2)
ビデオ出力: DisplayPort 2.0(4K@60Hz)×1、HDMI 2.1(8K@60Hz)×1、USB Type-C(USB4)×2
USB: USB Type-A(USB 3.2 Gen2)×2、USB Type-A(USB 2.0)×2
ネットワーク: 2.5ギガビットイーサネット×2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
特殊ポート: OCuLink×1(外部GPUに対応)
オーディオ: 3.5mmオーディオジャック×1
電源: 120W(19V/6.32A)
サイズ: 127×132.08×58.42 mm
付属品: VESAマウント、HDMIケーブル、電源アダプター
NucBox M7は、AMD Ryzen 7 PRO 6850Hプロセッサーを搭載しています。このCPUは8コア16スレッドという高い処理能力を持ち、最大4.7GHzまでブーストできるため、複数のアプリケーションを同時に使用する場合でもスムーズな動作を実現します。また、Radeon 680Mグラフィックスを内蔵しており、4K解像度での動画再生やライトゲーミングにも対応可能です。
メモリは16GBのDDR5-4800を標準搭載していますが、最大64GBまで拡張可能なため、将来的な性能アップグレードの余地も十分にあります。ストレージは512GBのNVMe SSDを搭載し、高速なデータアクセスを実現。さらに、空きのM.2スロットがあるため、ストレージの追加も容易です。
接続インターフェースも充実しており、最新のUSB4ポートやHDMI 2.1、DisplayPort 2.0を備えています。特筆すべきは、OCuLinkポートの搭載で、これにより外部GPUエンクロージャーを接続することができ、グラフィック性能を大幅に向上させることが可能です。ネットワーク面では、2.5ギガビットイーサネットを2ポート備えているほか、Wi-Fi 6とBluetooth 5.2にも対応しています。
サイズは約13cm四方、高さ約6cmというコンパクトさを実現しており、デスク上はもちろん、モニター背面への取り付けも可能です。これにより、限られたスペースでも効率的なコンピューティング環境を構築できます。
『性能が素晴らしい。8年前のPC(第6世代Core i5)からの買い替えですが、動作がかなり軽くなりました。ドラクエ10のベンチマークも回してみましたが、軽めのゲームなら問題なく動作します。コンパクトで動作音も静かなのが良いですね。』
この口コミは、NucBox M7の処理性能の高さと静音性を評価しています。特に、従来のデスクトップPCからの買い替えユーザーにとって、そのコンパクトさと性能のバランスは大きな魅力となっているようです。
『必要十分という感じです。テレワークやYouTube視聴用に購入しましたが、Intel N100から買い替えて、キビキビと動作するのが気持ち良いです。Chromeで動画を見ながらテレワークしても全く問題ありません。ファンの音も静かで、『フォーン』と聞こえる程度なので、動画再生中なら気になりません。』
日常的な使用においても十分な性能を持つことが評価されています。特に、複数のタスクを同時に行う場合でも、ストレスなく使用できる点が高く評価されています。
『性能は申し分ありません。Ryzen 4800HのPCから乗り換えましたが、動画エンコードの速度が向上し、10分かかっていた処理が6分程度で終わるようになりました。ファンも静かで個人的には気になりません。前のPCより遥かに静かです。』
クリエイティブな作業においても性能の向上が実感できるという点が評価されています。特に、動画エンコードなどの処理速度の向上は、作業効率の改善に直結するため、大きなメリットとなっています。
『M7-Proモデルは『隠れた逸れ物』です。400ドル以下で、Amazonプライムで翌日配送可能なこのミニPCは、故障したラップトップやデスクトップの代替として優れています。『サイレントモード』機能により電力消費を大幅に削減でき、オフィス環境での使用に最適です。』
コストパフォーマンスの高さと、消費電力の低さが評価されています。特に、オフィス環境での使用において、静音性と省エネ性は重要な要素となります。
『素晴らしい評価です!このM7は中級ミニPCとして最適です。コストパフォーマンスの面で本当に優れています。』
コストパフォーマンスの高さが評価されています。高性能でありながら、比較的手頃な価格帯に位置しているため、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
『GMKTECからミニPC(M7 Pro)を購入しましたが、負荷がかかっていない状態でも耳障りなコイルノイズがする不良品でした。サポートに10回以上メールを送りましたが、返品に関する返信がありません。新規購入の問い合わせには即座に返信があるのに、不良品の対応は無視されています。』
サポート体制に関する懸念が示されています。特に海外メーカーの場合、アフターサポートの質は重要な検討ポイントとなります。ただし、この口コミの後の更新では、国民の祝日中だったためサポートの遅延があったと説明されています。
『当初、動画再生をしていると突然電源が落ちるトラブルに見舞われましたが、ビデオドライバーを最新のものにアップデートしたところ改善されたようです。このまま安定動作してくれることを願います。』
初期設定や最新ドライバーのインストールの重要性が示唆されています。出荷時の状態では安定性に問題がある場合があり、適切なセットアップが必要となる可能性があります。
『内部にアクセスするのに上蓋を左に回すのですが固すぎます。YouTubeの紹介動画でも皆さん散々手こずられていました。あとUSBポートが上下逆さに付いているのは何故なんでしょう?USBメモリーなどは底面が上に向いて違和感があります。』
設計面での使いづらさが指摘されています。特に、内部へのアクセスのしづらさは、将来的なアップグレードや修理を考える上で懸念材料となる可能性があります。
『NucBox M7ミニPCをAmazonから12日に受け取りましたが、19日にはBluetoothが完全に消えてしまいました。ドライバーの更新や再インストール、GMKtecのサイトからのOSの再インストールも試しましたが解決しません。デバイスマネージャーではBluetoothデバイスが取り外されていると表示されますが、Wi-Fi機能は正常に動作しています。』
Bluetoothの安定性に関する問題が報告されています。無線機能の不具合は、ワイヤレスデバイスを多用するユーザーにとっては大きな問題となる可能性があります。
『M7 Nukeboxを購入し、いくつかの小さな問題はありましたが、犬と遊んでい際に誤ってPCを落としてしまいました。現在、PCは一瞬電源が入るものの、すぐにシャットダウンしてしまいます。ケースを開けようとしても、クリアプラスチックカバーが固くて取れません。』
耐久性と修理のしやすさに関する懸念が示されています。特に、ケースの開けにくさは、自己修理やアップグレードを考えるユーザーにとっては重要な検討ポイントとなります。
NucBox M7は、コンパクトながら高性能を実現したミニPCとして、多くのユーザーから高い評価を得ています。特に、AMD Ryzen 7 PRO 6850Hプロセッサーの採用により、日常的な作業からクリエイティブワーク、軽いゲームプレイまで幅広い用途に対応できる汎用性の高さが魅力です。また、OCuLinkポートの搭載により、将来的な拡張性も確保されています。
一方で、サポート体制や初期不良、ケースデザインなどに関する懸念も一部報告されています。特に海外メーカー製品であることを考慮すると、アフターサポートの質や部品の入手のしやすさは重要な検討ポイントとなるでしょう。
③GMKtec(ジイエムケイテック) ミニpc G5 12+512
プロセッサー: Intel N97(4コア4スレッド、最大クロック3.6GHz、キャッシュ 6MB、TDP 12W)
グラフィックス: Intel UHD Graphics(24EU、最大1.2GHz)
メモリ: 12GB LPDDR5 4800MT/s(オンボード、ユーザー交換不可)
ストレージ: M.2 2242 SATA SSD 512GB(最大2TBまで対応、PCIe 3.0/4.0は非対応)
OS: Windows 11 Pro(23H2)
ビデオ出力: HDMI×2(4K@60Hz対応、最大解像度4096×2160)
USB: USB 3.2×3(Gen1 5Gbps)、Type-C×1(給電のみ、12V/3A)
ネットワーク: Gigabit Ethernet×1(1000M)、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2
カードリーダー: microSDカードスロット(最大128GB)
オーディオ: 3.5mmヘッドフォンジャック(CTIA規格)
電源: Type-C、12V/3A(36W)
サイズ: 72×72×44.5mm(幅×奥行き×高さ)
重量: 約169g
動作環境: -10℃〜45℃、湿度30%〜90%
付属品: ユーザーガイド、保証書、電源アダプター、VESAマウント
NucBox G5は、日常的なオフィス作業やウェブブラウジング、動画視聴などの一般的な用途に最適化されています。12GBのLPDDR5メモリを搭載しているため、複数のアプリケーションを同時に開いても快適に動作します。また、512GBのSSDストレージは、一般的な使用であれば十分な容量を提供します。
デュアルHDMI出力により、4K解像度の外部ディスプレイを2台接続することが可能で、マルチタスク作業や大画面でのエンターテイメント体験を向上させます。さらに、Wi-Fi 5とBluetooth 4.2の無線接続機能により、ケーブルレスでの使用も可能です。
特筆すべきは、このサイズながら効率的な冷却システムを備えていることです。軽負荷時にはほぼ無音で動作し、高負荷時でもファンノイズは比較的静かに抑えられています。これにより、リビングルームやベッドルームなど、静かな環境での使用にも適しています。
『この性能でこの値段はコスパ最高です。2024年8月30日 楽天市場GMKtecDirectで購入 品番 G5D 12+512GB JP 品名 GMKtec g5 ミニpc 最新第12世代インテルAlder Lake-N97 価格も安く20%クーポン使い\24000.-程で購入出来ました。SSDがSATA仕様なのですがベンチマーク計測では大変良い数値を示しています。ネットブラウジングもサイト移動がさくさくと動いてくれます。TMPGEnc Video Mastering Works等のソフトでの動画編集も CPUの温度もさほど上がらず52℃前後を示していていました。この性能でこの値段はコスパ最高です。買って本当に良かったと思います。』
コストパフォーマンスの高さは、多くのユーザーから高く評価されています。特に、クーポンなどを利用することで、さらにお得に購入できる点も魅力の一つです。
『あまりにも小さくて届いたPCを見てびっくりしました。使って大丈夫かなと思ったのですが、何の問題もありません。電源も二日付けっぱなしで使ってみたけど、さくさく動いて気持ちがいいです。ファンの音も全く気にならないし、付属のアダプター以外で Type-cケーブルで電源供給してみたのですが、それも問題なく動いたのでいざという時に役に立ちそうです。』
そのコンパクトさに驚くユーザーは多く、実際に使用してみると予想以上の性能に満足する声が目立ちます。また、Type-C給電の柔軟性も評価されています。
『注文してすぐ届き、実物をみたら本当に小さくて驚きました。この大きさでwindows11が普通に起動し、Officeやyoutubeはストレスなく使えて大満足です。少々負荷がかかる時のファンは気になりますが、すこし離して使用すれば問題ありません。これからは普段使いのPCとして活用できそうです。』
日常的な使用において十分な性能を発揮し、特にOfficeアプリケーションやYouTubeなどの動画視聴には問題なく対応できる点が評価されています。
『今朝、郵便局から届きました。地方ですからミニPCはパソコンショップにもなく、目にするのは初めてでした。余りの小ささ驚きました。昭和の戦中生まれの私でも2時間程度でセットアップができて、このレビューもGMKで書いています。先日違うショップで買ったブルートゥースのイヤホンより小さいしっかりした包装でした。今朝届くメールももらい留守にせず受け取りました。大満足です。』
高齢のユーザーでも簡単にセットアップできる使いやすさも、大きな魅力の一つです。初めてミニPCを使用する方でも、比較的短時間で環境を構築できる点が評価されています。
『GMKtec G5 ミニPC 星3レビュのこのミニPCを数週間使用してみたので、良い点と悪い点をまとめてレビューします。良い点: 1. コンパクトでスタイリッシュなデザイン 小型で場所を取らず、デスク周りがすっきりします。デザインもモダンで部屋に馴染みます。2. コストパフォーマンス Intel N97、12GBのDDR5メモリ、256GB SSDでこの価格帯は魅力的です。一般的なオフィス作業やブラウジングには十分です。3. 静音性 ファンの音がほとんど聞こえず、静かな環境で作業ができます。悪い点: 1. パフォーマンスの限界 Intel N97は軽い作業には適していますが、複数のアプリを開いたり、軽めのゲームをプレイする際にはややもたつきを感じます。期待以上の性能を求めるとがっかりするかもしれません。2. ストレージ容量の不足 256GB SSDは標準』
性能面での限界を指摘する声もあります。特に、複数のアプリケーションを同時に使用する場合や、軽いゲームをプレイする際には、若干のもたつきを感じることがあるようです。また、256GBモデルではストレージ容量が不足する可能性も指摘されています。
『N100に続き、N97にも挑戦してみました。ブルーカラーも気に入ってます。午前中に届いてさっそくセットアップしたところ、Windowsライセンスが認証しない障害にぶつかり、フリーズしました。レビュー投稿をみると、結構起きる不具合でメーカーの問い合わせで簡単に解決するようなイメージを持ちましたが、50代半ばの自分には、ハードルが高かったです。2回目の解決マニュアルも一読では理解できず、質問をしながら前進、当日の20時過ぎた頃に、ようやく解決してホッとしました。』
初期セットアップ時にWindowsライセンス認証の問題が発生することがあり、その解決にはある程度の技術知識が必要となる場合があります。特に、PCに詳しくないユーザーにとっては、ハードルが高く感じられることもあるようです。
『とても小さくてビックリしました。処理もキビキビしており、普段使いに全く問題なくコスパを考えると素晴らしいの一言です。一点、電源入力がUSB-Cの12V(PD通常対応無し)であり、モバイルバッテリーからの給電が難しい所が唯一改善して頂きたい所です。100w PD対応usb-cケーブル+モバイルバッテリーを接続すると、15Vがバッテリーから給電されてしまいました。15Vはサポートに確認したところNGとのことでした。またUSB-Cを活かせないかと、ハブ経由で給電・HDMI接続を試みましたが、USB-Cポートは電源入力のみ対応しているようで反応しませんでした。』
USB-C端子は給電専用で、標準的なUSB PDプロトコルに完全には対応していないため、モバイルバッテリーからの給電が難しい点が指摘されています。また、USB-Cポートを介したデータ転送やディスプレイ出力にも対応していない点が惜しまれています。
『製品性能は満足。化粧箱の凹みは残念。ゲームをしない私には十分な処理能力です。手元にある第8世代i5ノートパソコンと遜色ありません。心配していた発熱と排熱の音も気になりません。製品の満足度は満点です。残念だったのが梱包化粧箱の凹みです。楽天のダンボール外箱には外傷なく、中の商品にだけがっつり2隅潰れています。どうすればこんな凹みになるのだろうか、この状態ででよく出荷してるなと思うのは昔の日本の感覚なのかもしれません。』
製品自体の性能には満足しているものの、梱包や出荷時の品質管理に関する懸念が示されています。特に日本市場では、製品の外観や梱包状態に対する期待が高い傾向があります。
GMKtec NucBox G5は、そのコンパクトなサイズと日常使用に十分な性能、そして優れたコストパフォーマンスにより、多くのユーザーから支持を得ています。特に、デスクスペースを最大限に活用したい方や、セカンドPCとして使用したい方にとって、理想的な選択肢となるでしょう。
一方で、高負荷のタスクやゲーミング用途には不向きであり、USB-Cポートの機能制限やセットアップ時のトラブルなど、いくつかの課題も存在します。これらの点を考慮した上で、自分の用途に合わせて検討することが重要です。
「まとめ」
GMKtecミニPCの将来性と購入判断
本記事では、近年注目を集めるミニPCメーカー『GMKtec』について、その企業背景から製品の評判、安全性、そしておすすめモデルまで詳しく解説してきました。
GMKtecは中国・深センに拠点を置くメーカーであり、当初はその出自から品質やサポート体制に不安を感じる方もいたかもしれません。しかし、実際に製品を検証し、多くのユーザーレビューを分析した結果、GMKtecは高い技術力と品質管理体制を持ち、優れたコストパフォーマンスを実現している信頼できるメーカーであることが分かりました。特に、日本市場のニーズを捉えた製品開発や、Amazonなどを通じた販売・サポート体制の構築により、着実にその存在感を高めています。
ミニPCというカテゴリ自体が、省スペース性、省電力性、そして十分な性能という現代のニーズに合致しており、GMKtecはその中でも魅力的な選択肢を提供しています。従来の大型デスクトップPCが持つ設置場所の制約や消費電力の問題を解決し、より自由で効率的なコンピューティング環境を実現します。
今回ご紹介した3つのモデルは、それぞれ異なる特徴を持っています。
G3 Plus 16+512-Black: 日常的な作業やマルチメディア用途に最適な、バランスの取れたエントリーモデル。コストパフォーマンスに優れ、初めてのミニPCとしてもおすすめです。
Nucbox M7: AMD Ryzen™ 7 PRO 6850Hを搭載し、より高いパフォーマンスを求めるユーザーや、軽度のクリエイティブ作業、ゲーミングも視野に入れる方向けの高性能モデル。OCuLinkポートによる拡張性も魅力です。
G5 12+512: 驚異的なコンパクトさを実現し、設置場所を全く選ばないモデル。基本的なPC作業やセカンドマシン、持ち運び用途に適しています。
これらのモデルは、いずれも最新のOSであるWindows 11 Proをプリインストールし、Wi-Fi 6(G5はWi-Fi 5)や複数のUSBポート、デュアルディスプレイ出力など、現代的な接続性も確保しています。内部へのアクセスやメモリ・SSDの換装も比較的容易なモデルが多く、ある程度の拡張性も備えています。
2025年現在、ミニPC市場は競争が激化していますが、GMKtecはその高いコストパフォーマンスとユーザーニーズに応える製品ラインナップで、確固たる地位を築きつつあります。今後も技術革新は続き、さらに高性能で小型、省電力なモデルが登場することが期待されます。
最終的にGMKtecのミニPCを購入するかどうかの判断は、ご自身の用途、予算、そして求める性能によって異なります。この記事で提供した情報が、あなたのPC選びの一助となれば幸いです。GMKtecは、限られたスペースと予算の中で最大限のパフォーマンスを引き出したいと考える現代のユーザーにとって、非常に有力な選択肢の一つと言えるでしょう。