ORI Futureとは?氷の概念を変えるブランドの魅力を深掘り!人気の「ORI Future mini 透明サッカー型製氷皿 GLAZER mini」の実力とは?

その白い濁りの正体は水の汚れでは無く閉じ込められた空気です

はじめに

冷凍庫から取り出した氷が、真っ白に濁っている。

グラスに入れた瞬間、ピシッと音を立ててひび割れる。

ハイボールを一杯作るたびに、なんとなく損をした気分になる。

その正体を知らないまま、多くの人が何年も同じ氷を使い続けています。

バーで出てくるあの透き通った氷と、自宅の製氷皿でできる氷。

材料はどちらも同じ水なのに、見た目も溶け方もまるで違う。

この差を埋めるために生まれたのが、ORI Futureというブランドです。

ウイスキーやカクテル、そして人が集まって飲む時間そのものを設計対象にした、デザイン主導のものづくりを掲げています。

そのブランドが展開する家庭用の透明氷アイテムが、「ORI Future mini 透明サッカー型製氷皿 GLAZER mini」です。

サッカーボールの模様をまとった、直径6.5センチの氷。

正直に言えば、最初にこの商品を見たときの感想は「ネタ商品ではないのか」でした。

けれども調べていくうちに、その印象は少しずつ崩れていきます。

世界的なサッカーの祭典が話題をさらう年には、自宅で観戦しながら飲む人も増えます。

そのグラスの中に、透明なサッカーボールが沈んでいる。

想像すると、思わず口元がゆるみます。

この記事では、ORI Futureという企業の輪郭をできる限り深く掘り下げたうえで、GLAZER miniの実力を率直に検証していきます。

良いところも、引っかかるところも、どちらも書きます。

ORI Futureとは

企業詳細

ORI Futureは、透明氷を中心とした家庭用ミクソロジー(カクテルづくり)ツールを展開するブランドです。

ブランド名の「ORI」は、Original(オリジナル)、Real(リアル)、Inspired(着想を得た)の頭文字を並べたもので、公式サイトでも繰り返し掲げられています。

まず押さえておきたいのは、このブランドが「氷の会社」として始まったのではない、という点です。

公式サイトに掲載されたブランドの歩みによれば、出発点は2022年12月、DARKSIDEというバーで開かれたクリスマスパーティーでした。その場にいた全員が透明な氷を気に入ったものの、それを簡単に作る方法を知っている人はほとんどいなかった。

この「みんな欲しがっているのに、誰も作り方を知らない」という気づきが、創業のきっかけとして語られています。

エンジニアリングの背景を持つメンバーが、その課題に取り組むことを決めたという記述もあり、バー文化への愛着と技術的なバックグラウンドが交差した地点にブランドが立ち上がったことがうかがえます。

そこからの製品化までは、決して短い道のりではありませんでした。

2023年10月には複数世代にわたるGLAZER ICE Makerの試作スケッチを重ねており、「透明な氷を作るのは簡単そうに聞こえるが、実際はそうではない」と自ら振り返っています。設計とアルファテストを繰り返し、無数の試作を経てようやく実用に耐える透明氷メーカーに近づいたとされています。

この「簡単そうに見えて簡単ではない」という一文は、透明氷を自作したことがある人ほど深くうなずける部分です。

最初の商品が世に出たのは2024年5月。

8か月の設計と生産を経て、GLAZER ICE Pressをクラウドファンディングプラットフォームのキックスターターでローンチしました。

これは氷をプレスして球体や各種の形に成形する、いわばアイスプレス(氷の成形機)です。

公式サイトでの価格表示は46,900円と、家庭用の調理雑貨としてはかなり高い部類に入ります。

公式サイト上のレビュー表示は5点満点中4.71、レビュー件数は103件となっており、少なくとも一定数の購入者が実際に評価を投稿している状態です。

そして同年11月、より手に取りやすい価格帯として登場したのがGLAZER miniでした。

「透明な氷は丸や四角に限られる必要はない」という発想から、より小さく、取り出しやすく、遊び心のある形状の型として企画されたと説明されています。

ブランド側はGLAZER ICE Pressを「格別な見せ方」のための道具、GLAZER miniを「日常の楽しみ」のための道具と位置づけており、上位機と入門機という関係が明確に整理されています。

さらに2025年6月にはカクテルや燻製香を扱うHalo Smokerを投入し、同時期に次世代のGLAZER ICE Makerも開発中であることを公表しています。

氷、燻香、そしてカクテル調製そのものへ。

商品ラインの広がり方を見る限り、単発のヒット商品を売り逃げするタイプのブランドではなさそうです。

商品開発の進め方にも特徴があります。

公式サイトには「Vote Next Shape(次の形状に投票する)」という専用ページが設けられており、次にどの形の氷を製品化するかをユーザーの投票で決める仕組みが動いています。

実際、GLAZER mini2 Magic 8 Ballは「コミュニティが最初に選んだ形状」として先行予約が案内されています。

フェイスブックグループ、ユーチューブ、インスタグラム、ティックトック、ピンタレスト、さらに掲示板型SNSのレディット上に専用コミュニティを持っており、ファンとの接点の数はかなり多い部類です。

商品ラインナップも、氷の形状で言えば球体、キューブ、ダイヤモンド、スカル、樽、ゴルフボール、二十面体ダイス、クリスマスツリー、スノーマン、そしてラグビー、テニス、サッカーといったスポーツシリーズまで広がっています。

今回取り上げるサッカー型は、このスポーツシリーズに属する形状です。

一方で、企業としての実体情報については、確認できる範囲に限りがあります。

公式サイトのフッターに記載されている連絡先は、サポート用のメールアドレス、ワッツアップの電話番号、そして2か所の住所です。

住所表記は香港の九龍地区と、米国カリフォルニア州オンタリオの物流拠点とみられるものが並んでいます。

つまり、アジア側の運営拠点と北米側の出荷拠点を組み合わせた越境イーコマース型の体制である可能性が高いと読み取れます。

ただし、運営法人の正式名称、設立年月日、資本金、代表者名、従業員数といった基本的な企業情報は、今回のリサーチでは公開情報として確認できませんでした。

ここは断定を避けておきます。

「情報が存在しない」のではなく、「公開されている場所を見つけられなかった」という状態です。

サポート体制については、ストア内の全商品に1年間の保証を提供し、59ドル以上の注文で世界配送を無料にする方針が明示されています。

また公式サイトは日本円表示と日本語表示に対応しており、日本の購入者を明確に視野に入れていることがわかります。

文化的な取り組みという点では、台湾のフレーバーをテーマにしたアワード企画を自社で展開している点が目を引きます。

氷の道具を売るだけでなく、飲む文化そのものに何かを足そうとしている姿勢は、単なる雑貨メーカーとは異なる輪郭を描いています。

総じて、ORI Futureは「創業の物語と製品開発の履歴を丁寧に開示している一方で、法人としての登記情報は見えにくい」ブランドだと整理できます。

★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)

運営体制の明確さ ★★★(3.0)
公式サイト、複数のSNS、サポート窓口、返品・配送ポリシーがひととおり整備されており、連絡手段に困る構成ではありません。
ただし、運営法人名や代表者名が確認できないため、満点からは距離があります。

市場での評価実績 ★★★★(4.0)
主力のアイスプレスには100件を超えるレビューが集まり、平均評価も高い水準を維持しています。
海外のカクテル系クリエイターによる実使用の発信も複数確認でき、実体のある評価が積み上がっている状態です。

商品開発の専門性 ★★★★☆(4.5)
試作を重ねた開発経緯、上位機と普及機の役割分担、形状バリエーションの豊富さは、明確な技術的意図に支えられています。
氷という一点に絞り込んだ深さは、この規模のブランドとしては際立っています。

社会的・文化的な取り組み ★★★★(4.0)
次の形状をユーザー投票で決める仕組みや、地域の食文化をテーマにしたアワード企画は、単純な販売活動を超えた動きです。
コミュニティを商品開発に組み込む設計は、誠実さの表れとして評価できます。

財務情報の開示度 ★★(2.0)
売上規模、資本構成、決算に関する情報は一切確認できませんでした。
非上場の小規模ブランドとしては珍しくないものの、評価軸としては最低ラインにとどまります。

総合評価 ★★★☆(3.5)
商品づくりへの熱量と情報発信の丁寧さは高く評価できる一方、企業の法的な輪郭が見えにくい点が足を引っ張っています。
「製品は信頼できそうだが、会社としては未知数」という、越境ブランドにありがちな構図がそのまま当てはまります。

商品紹介「ORI Future mini 透明サッカー型製氷皿 GLAZER mini」

商品詳細

材質:シリコーン、ステンレス鋼、プラスチック

色:暗い

形状:サッカー

商品の重量:450g

ブランドの位置づけ:ウイスキー、カクテル、飲酒文化のために作られたデザイン主導のブランド

特徴:透明で長持ち

型のサイズ:8.8×15.5cm(3.46×6.10inch)

氷のサイズ:6.5×6.5cm(2.56×2.56inch)

含まれるもの:BPAフリーシリコン型1個、カスタマイズされたプラスチックライナー1個、ステンレススチールボディ1個

注意:透明な氷の形を作るには、ミネラルウォーター、水道水、または沸騰した水道水を使用してください

良い口コミ

「本当に透明な氷ができました。グラスに入れた瞬間の見え方がまるで違います」

「サッカーボールの模様が想像以上にくっきり出て、家族全員が覗き込みました」

「シリコン型からの取り出しで苦労しませんでした。叩いたりお湯をかけたりする手間がありません」

「冷凍庫の隅に立てて置けるサイズなので、場所を取られている感覚がありません」

「友人の誕生日プレゼントにしたところ、その場でいちばん盛り上がった贈り物になりました」

気になる口コミ

「一度に1個しか作れないため、来客のある日は前日から仕込む必要があります」

「底の部分だけ白く濁ってしまい、原因を探すのに何度か試行錯誤しました」

「氷が思ったより大きく、手持ちのグラスには入りませんでした」

「価格は製氷皿としてはかなり高めで、購入まで少し迷いました」

「パーツが3つに分かれているので、洗って乾かす工程がやや面倒に感じます」

「ORI Future mini 透明サッカー型製氷皿 GLAZER mini」のポジティブな特色

この商品のいちばんの価値は、冒頭に書いた「氷が白く濁る理由」に正面から答えている点にあります。

水道水をそのまま製氷皿に入れて凍らせると、全方向から同時に凍り始めます。

すると水に溶けていた空気やミネラル分が逃げ場を失い、氷の中心に押し込められる。

あの白い芯は、汚れではなく閉じ込められた空気の粒です。

GLAZER miniが採っているのは、ディレクショナル・フリージング(directional freezing/方向性凍結)と呼ばれる考え方です。

上から下へ、一方向だけにゆっくり凍らせることで、空気と不純物を下方向へ押し出していく。

結果として、上側に透明な氷だけが残ります。

この仕組みを成立させているのが、3つの素材の役割分担です。

ステンレス鋼のボディが外側の断熱層として働き、横からの冷気を遮る。

BPAフリーのシリコーン型が氷の形を決める。

そしてプラスチックライナーが、型と外側の容器の間に非粘着の層を作ります。

この3層構造を、「保冷ボトルの中に、氷の型を沈めている」と考えるとイメージしやすくなります。

特に見逃せないのがプラスチックライナーの存在です。

自作の透明氷でいちばん面倒なのは、凍った後の取り出し作業でした。

型に張り付いた氷を外そうとして、割ってしまう。

濁った部分が容器の底に固着して、溶けるまで次を仕込めない。

このライナーは、その濁り部分ごと持ち上げて分離できる構造として設計されています。

つまり「透明な氷を作る」だけでなく、「作った後の面倒を減らす」ところまで設計対象に入っている。

ここが、単なるシリコン製氷皿との決定的な違いです。

サイズ設計も現実的です。

型全体が8.8×15.5cmという細長い形状なので、冷凍庫のドアポケットや隙間に立てて収まります。

丸氷用の大型製氷器にありがちな「冷凍庫を一段占領する」問題が起きにくい。

重量450gという数字も、ステンレスボディを含んだ構成としては扱いやすい範囲です。

そして、6.5×6.5cmのサッカーボール型という形状そのものが持つ力があります。

球体に近い形は表面積が小さく、同じ体積の角氷より溶けるのが遅い。

飲み物が薄まりにくいという実用面と、グラスの中でボールが浮かんでいるように見える視覚的な面白さが同居しています。

ウイスキーを静かに飲む夜にも、試合を見ながら盛り上がる夜にも使える。

使う場面を選ばない形状は、地味に効いてきます。

「ORI Future mini 透明サッカー型製氷皿 GLAZER mini」のネガティブな特色

一方で、購入前に理解しておくべき制約も複数あります。

最も現実的な問題は、1個の型で作れる氷が1個だけという点です。

方向性凍結は時間をかけて凍らせる方式のため、一般的には半日以上を要します。

来客の予定がある日に「今から4個作る」という使い方はできません。

複数個を同時に用意したいなら、型を複数買うしかない。

ここは構造上、どうやっても回避できない制約です。

次に、氷のサイズです。

6.5×6.5cmという寸法は、想像よりかなり大きい。

一般的なロックグラスの口径は7〜8cm程度が中心なので、グラスによっては入らない、あるいは入っても隙間がほとんど残らない可能性があります。

手持ちのグラスの内径を測ってから買う。

この一手間を省くと、届いてから後悔する種類の商品です。

給水に関する記載にも、注意しておきたい点があります。

提供されている情報では、ミネラルウォーター、水道水、沸騰させた水道水のいずれでも良いとされています。

ただし一般論として、硬度の高いミネラルウォーターはミネラル分が多く、透明度が落ちる要因になり得ます。

どの水でも同じ結果になるとは断定できません。

最初は沸騰させて冷ました水道水から試すのが、無難な入り口になります。

構造面では、パーツが3点に分かれていることが手間として返ってきます。

シリコーン型、プラスチックライナー、ステンレスボディ。

使うたびに分解して洗い、乾かす必要があります。

ライナーの密着が甘いと、そこから空気が入って底が白くなる。

つまり「組み立て精度が仕上がりに直結する」道具であり、雑に扱えば結果も雑になります。

そして価格です。

公式サイトのGLAZER miniシリーズは、モデルによって4,600円前後の表示が確認できます。

100円ショップの製氷皿と比べれば、数十倍の価格帯です。

透明な氷を毎日は必要としない人にとって、この投資が見合うかどうかは冷静に考えるべき部分になります。

他メーカーの商品との比較

定番の丸氷製氷器と比べた場合

透明氷の家庭用製品として日本で最も知られているのが、ドウシシャの丸氷タイプです。

紹介記事では3層構造により約16〜22時間かけてゆっくり凍らせ、直径6cmの丸氷を一度に2個作れるとされています。

同時に2個作れる点は、GLAZER miniに対する明確な優位点です。

一方で形状は丸のみで、サッカー型のような造形の楽しさはありません。

価格面ではドウシシャ側が手に取りやすく、「透明な氷が欲しいだけ」ならこちらで十分という判断は合理的です。

低価格帯の断熱式製氷器と比べた場合

さらに安価な選択肢として、ライクイットの製品があります。

断熱材で覆った構造で時間をかけて凍らせる方式で、一度に作れるのは直径7cmの丸氷1個ですが、価格は非常に手頃と紹介されています。

1個ずつしか作れない点はGLAZER miniと同条件。

つまりGLAZER miniは、この価格帯の製品に対して「形状の選択肢」「ステンレスボディ」「取り出し用ライナー」という3点で差額を正当化する構図になります。

逆に言えば、その3点に価値を感じないなら、割高な買い物になります。

柱型・複数個タイプと比べた場合

MAGIC BARRELのように、柱型の透明氷を一度に4個作れるタイプも存在します。

まとまった量を作れる点では圧倒的に有利で、ハイボールを何杯も飲む家庭には現実的な選択です。

ただし柱型は表面積が大きく、球体に近い形より溶けやすい。

「量を取るか、溶けにくさと見た目を取るか」という、はっきりした分岐になります。

据え置き型の自動製氷機と比べた場合

卓上の自動製氷機は、数分から十数分で氷を量産できます。

速度では比較になりません。

しかし急速に凍らせる方式である以上、透明度は原理的に不利です。

速さが欲しいのか、透明度が欲しいのか。

この問いに対する答えが前者なら、GLAZER miniは選ぶべき商品ではありません。

比較から見えてくる立ち位置

率直に書けば、GLAZER miniは「効率」で勝つ商品ではありません。

1個ずつ、半日かけて、丁寧に作る。

その代わりに、他社製品では手に入らない形状と仕上がりの美しさを返してくれる。

コストパフォーマンスを最優先する人には、素直に他社製品をおすすめします。

まとめ

冒頭に書いた話に戻ります。

氷が白く濁るのは、水が汚れているからではありません。

凍る過程で逃げ場を失った空気が、中心に閉じ込められているだけです。

GLAZER miniがやっていることは、その空気に逃げ道を作ってやる、たったそれだけのことでした。

シンプルな原理を、ステンレスとシリコーンとライナーの3層で家庭用に落とし込んだ。

ORI Futureというブランドの面白さは、バーの片隅で生まれた疑問を、何年もかけて道具の形にしたところにあります。

正直、万人向けの商品ではありません。

1個ずつしか作れず、半日待たされ、値段も安くない。

それでも、グラスに沈んだ透明なサッカーボールを見た瞬間の「おっ」という感覚には、他で代えがたいものがあります。

今日からできる小さな一歩を、ひとつだけ。

手持ちのロックグラスの内径を、定規で測ってみてください。

7cm以上あるなら、6.5cmの氷はきちんと収まります。

その一手間が、届いた後の満足度を大きく左右します。

タイトルとURLをコピーしました