「はじめに」
スマートフォンでの動画撮影が、私たちの日常にすっかり溶け込みました。
旅行の思い出、子どもの成長記録、趣味の活動、あるいはSNSで共有するための短いクリップなど、誰もが気軽に映像を残せる時代です。
しかし、手軽さの一方で、多くの人が直面するのが「手ブレ」の問題。
どんなに素晴らしい瞬間を捉えようとしても、映像が揺れていては魅力も半減してしまいます。
プロのような滑らかな映像を撮りたい、そう願う人々にとって、ジンバルはもはや必須アイテムと言えるでしょう。
そんな中、近年急速に注目度を高めているのが「Hohem(ホーヘム)」というブランドです。
「どこの国の企業?」「どんな製品があるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
Hohemは、革新的なAI技術を搭載したジンバルを次々と発表し、特にコストパフォーマンスの高さから、プロのクリエイターから映像制作初心者まで、幅広い層に支持を広げています。
この記事では、謎多きHohemという企業の実態を深掘りし、その歴史や技術力、そして日本市場での展開について詳しく解説します。
さらに、数あるHohemの製品ラインナップの中から、特に人気の高い「Hohem スマホジンバル X3SE」「Hohem スマホジンバル V3」「Hohem アクションカメラ用ジンバル pro4」の3モデルをピックアップ。
それぞれの特徴やスペック、どのようなユーザーにおすすめなのかを徹底的に比較・紹介していきます。
この記事を読めば、Hohemの全貌が明らかになり、あなたに最適な一台を見つけるための確かな知識が得られるはずです。
さあ、Hohemジンバルの世界へ一緒に足を踏み入れ、あなたの動画撮影をネクストレベルへと進化させましょう。
「Hohemとは」
Hohem(ホーヘム)は2014年に中国・深圳で創業した、AI搭載ジンバル(スタビライザー)分野のグローバルリーディングカンパニーです。
創業者はChen Min氏。
設立当初から独自開発・生産・販売まで一貫して手掛ける「中国国家ハイテク企業」として、スマートフォン、アクションカメラ、デジタル一眼レフ向けの高性能ジンバルを世界中に展開しています。
Hohemは2016年に世界初の自動顔追跡スマホジンバルをCESで発表し、米国大手小売BestBuyとも提携。
2017年にはIndiegogoで100万ドル超のクラウドファンディングを達成し、2020年にはiSteady XがSVIEF Disruptive Innovation Awardを受賞するなど、革新的な技術力と実績で業界をリードしてきました。
また、AIトラッキングや独自のiSteady安定化技術など、撮影体験を飛躍的に向上させる機能を次々と開発。
2025年にはShunwei Capital、Legend Capital、Xiaomiなどから約1,400万ドルの資金調達も実現し、今後もAI・映像技術の研究開発を加速させる方針です。
海外売上比率は60%を超え、50カ国以上でジンバル製品を展開。
Amazonなど主要ECサイトでもベストセラーを獲得し、アクションカメラ用ジンバルでは世界シェア70%を誇ります。
さらに、Red Dot Design AwardやiFデザイン賞、日本のグッドデザイン賞など、世界的なデザイン賞も多数受賞しています。
技術革新度:★★★★★(AIトラッキング、独自安定化技術、世界初の製品多数)
グローバル展開力:★★★★★(50カ国以上、海外売上比率60%超)
財務安定性:★★★★☆(大手VC・Xiaomiなどから資金調達)
製品ラインナップ:★★★★★(スマホ・アクションカメラ・一眼レフ対応)
ブランド認知・評判:★★★★☆(Amazonベストセラー、世界的デザイン賞)
「商品紹介」
①Hohem スマホジンバル X3SE
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | Hohem iSteady X3 SE |
対応スマートフォン | 幅58~98mm、厚さ12.5mm以下、重量300g以下、最大7インチ |
本体重量 | 約361g |
サイズ(展開時) | 128 × 75 × 275.5mm |
サイズ(折りたたみ時) | 98 × 44 × 160.5mm |
バッテリー容量 | 7.4V / 1100mAh |
連続稼働時間 | 約11時間(バランス・静止時) |
充電時間 | 約2時間(5V 2A) |
操作距離 | 最大10m(Bluetoothリモコン) |
安定化技術 | iSteady 8.0(3軸手ブレ補正) |
付属品 | 着脱式マグネットリモコン、外付け三脚 |
アプリ連携 | Hohem Joy(AIトラッキング、ジェスチャー操作、各種撮影モード) |
※公式サイト・Amazon公式ページ・正規販売店情報を参照
「軽くてコンパクトなので、旅行やアウトドアにも持ち運びがしやすい」
「AIトラッキングやジェスチャー操作が直感的で、1人撮影やVlogに最適」
「バッテリーが長持ちで、一日中撮影しても安心できる」
「リモコンが着脱式なので、集合写真や遠隔操作がとても便利」
「価格が手頃なのに、安定化性能が高くコスパ抜群」
「アプリの使い勝手が他社(DJIなど)より直感的ではない」
「重めのスマホやケース付きだと、バランスが取りにくい場合がある」
「リモコンのBluetooth接続が時々不安定になる」
「本体の質感がややチープで高級感に欠ける」
「説明書が簡素で、初めての人は操作に少し戸惑うかも」

iSteady X3 SEは、軽量で持ち運びやすく、AIトラッキングや長時間バッテリー、着脱式リモコンなど、現代のVlog・SNS時代にぴったりの機能を満載。価格も手頃で、初めてジンバルを使う方にもおすすめです。

一方で、アプリの操作性や耐久性、重いスマホへの対応力など、細かな課題も存在します。ですが、日常の動画撮影や旅行、家族・友人との思い出づくりには十分な性能を持ち、コスパ重視派にも納得の一台と言えるでしょう。今後もAI技術の進化とともに、Hohemのジンバルが動画撮影の新たなスタンダードとなることは間違いありません。
②Hohem スマホジンバル V3
カテゴリ | 項目 | スペック |
---|---|---|
基本情報 | 製品名 | Hohem iSteady V3 |
本体重量 | 約420g(±5g) | |
価格帯 | 19,000~20,000円前後(公式・Amazon参考) | |
サイズ | 展開時 | 127 × 65 × 312mm |
折りたたみ時 | 98 × 44 × 160.5mm | |
スマホ対応 | 対応幅 | 58mm~98mm |
最大搭載重量 | 300g | |
対応厚さ | 12.5mmまで | |
バッテリー | 容量 | 1,400mAh/7.4V |
駆動時間 | 最大約13時間(通常使用) | |
充電時間 | 約2時間 | |
可動範囲 | パン | -120°~210° |
ロール | -195°~135° | |
チルト | -35°~45° | |
操作・機能 | リモコン操作距離 | 最大10m |
主な機能 | 着脱式AIトラッカー&リモコン、iSteady 8.0手ブレ補正、ジェスチャー操作、三脚・延長ロッド内蔵、LEDライト(色温度3種) | |
Bluetooth | 5.1 | |
アプリ連携 | Hohem Joy(豊富な撮影モード・美肌補正など) | |
付属品 | 三脚、充電ケーブル、専用ケース、マグネット式LEDライト |
※公式サイト・Amazon公式ページ・正規販売店情報を参照
「AIトラッキング機能がとても優秀で、被写体を常にフレーム中央に収めてくれるので自撮りやVlogが格段に楽しくなった」
「三脚や延長ロッドが内蔵されていて、旅行先やイベントでもこれ一台で何でもこなせる」
「LEDライトが3色で調整できて、夜間や屋内でも明るく自然な映像が撮れるのが嬉しい」
「バッテリーが長持ちで、一日中撮影しても電池切れの心配がなかった」
「操作系が多機能だけど、慣れると直感的に使いこなせてプロっぽい映像が簡単に撮れる」
「ジンバル本体がやや重く、長時間の片手撮影だと腕が疲れやすい」
「チルト方向の可動域が狭く、ダイナミックなアングルチェンジには少し不向き」
「多機能すぎて最初は操作が複雑に感じる。説明書をしっかり読む必要がある」
「アプリの作り込みがもう一歩で、接続や設定に手間取ることがあった」
「リバースチャージ(スマホへの給電)に対応していないのが残念」

Hohem iSteady V3は、スマートフォン撮影の「次の一歩」を求めるユーザーに強く支持されている最新スマホジンバルです。最大の特徴は、着脱式のAIトラッカー&リモコンが搭載されている点。これにより、アプリ不要でAIが自動的に顔や体を追いかけてくれるため、Vlogや自撮り、ダンス動画なども一人でクオリティ高く撮影できます。

一方で、ジンバル本体は420gとやや重め。長時間の片手撮影だと腕が疲れやすいという声も見られます。また、多機能ゆえに操作が複雑で、最初は説明書やクイックガイドをしっかり読む必要があります。アプリの接続や設定も、他社製品と比べてややクセがあるとの指摘もありました。
③Hohem アクションカメラ用ジンバル pro4
カテゴリ | 項目 | スペック |
---|---|---|
基本情報 | 製品名 | Hohem iSteady Pro4 |
本体重量 | 約365g | |
価格帯 | 約11,990~12,990円(Amazon参考) | |
対応カメラ | 対応機種 | GoPro HERO 10/9/8/7/6/5/4/3、DJI OSMO Action、Insta360 ONE R、SONY RX0など |
最大搭載重量 | 約150g | |
カメラサイズ | 高さ51mm、厚さ30mmまで | |
バッテリー | 容量 | 3600mAh |
駆動時間 | 最大約14時間 | |
給電機能 | ジンバルからアクションカメラへ給電可能 | |
可動範囲 | パン軸 | 640° |
ロール軸 | 320° | |
チルト軸 | 320° | |
特徴・操作性 | 防滴性能 | IPX4(生活防滴) |
操作 | 片手操作、トリガーボタン、モード切替ボタン、Bluetooth 4.0 | |
主な付属品 | 三脚、Type-C/microUSB/miniUSBケーブル、収納ケース | |
その他 | アルゴリズム | iSteady 5.0(手ブレ補正) |
アプリ連携 | Hohem Gimset(iOS/Android対応) |
※公式サイト・Amazon公式ページ・正規販売店情報を参照
「GoProをワンタッチでしっかり固定できるので、撮影準備がとてもスムーズ」
「IPX4防滴なので、川や山、雨の日のアウトドアでも安心して使える」
「ジンバルからGoProに給電できるので、長時間の撮影でもバッテリー切れの心配がない」
「歩きながらの動画もブレがほとんどなく、映像のクオリティが格段に上がった」
「三脚やケースなど付属品が充実していて、届いたその日からすぐに使い始められる」
「GoProのボタンや画面がジンバルのホルダーで一部隠れてしまい、操作しづらい場面がある」
「給電ケーブルの長さや取り回しがイマイチで、天地逆に装着しないと届かない」
「高解像度撮影時にはジンバルからの給電だけでは電力が足りず、途中でカメラが止まることがある」
「歩行時にロール軸のバランスがズレて映像が時々揺れることがある」
「多機能だが、GoProの純正アクセサリーとの相性や互換性に注意が必要」

Hohem iSteady Pro4は、アクションカメラユーザーの「こんなジンバルが欲しかった!」を形にした製品です。GoProやDJI OSMO Action、Insta360 ONE Rなど主要なアクションカメラに幅広く対応し、ワンタッチで素早くカメラを着脱できるクイックリリースクリップを採用。撮影現場でのセッティングやカメラ交換が驚くほどスムーズです。アウトドア撮影に欠かせない防滴性能(IPX4)を備え、突然の雨や水しぶきにも動じません。山や川、キャンプやスポーツイベントなど、天候や環境を選ばずに使えるタフさは大きな魅力です。さらに、3600mAhの大容量バッテリーを搭載し、最大14時間の連続駆動が可能。ジンバル本体からアクションカメラへ給電できるため、長時間の撮影やタイムラプス撮影でもバッテリー切れの心配が大幅に減ります。

一方で、ユーザーが気になるポイントもいくつか存在します。ジンバルのホルダーがGoProの液晶画面やボタンを一部覆ってしまい、操作や設定変更がしにくい場面があるという声は複数見られます。また、給電用ケーブルの長さや取り回しがやや不便で、カメラを天地逆に装着しないと届かない場合がある点も指摘されています。高解像度撮影時にはジンバルからの給電だけでは電力が足りず、途中でカメラがシャットダウンしてしまうこともあるため、長時間・高負荷の撮影には注意が必要です。
まとめ
Hohem(ホーヘム)は、中国発の革新的なAI技術を搭載したジンバルブランドとして、世界中で急速に注目を集めています。
本記事では、企業詳細から人気モデル「X3SE」「V3」「Pro4」までを徹底解説しました。
X3SEは、軽量コンパクトで初心者にも扱いやすく、日常のスマホ撮影を手軽にグレードアップさせたい方に最適です。
V3は、高精度なAIトラッキングや三脚・延長ロッド内蔵など多機能性を誇り、Vlogや本格的な動画制作を目指すユーザーに応えます。
Pro4は、GoProなどのアクションカメラに特化し、アウトドアやスポーツシーンでの安定した映像記録を実現します。
各モデルに共通するのは、優れた手ブレ補正機能とコストパフォーマンスの高さです。
ご自身の撮影スタイルや用途に合わせて最適なHohemジンバルを選び、動画撮影の新たな楽しさを発見してください。