はじめに
「外出先でノートパソコンの充電が切れそうになり、冷や汗をかいた経験はありませんか。」
現代のビジネスパーソンにとって、電源の確保は死活問題と言えます。カフェの席争奪戦に敗れ、薄暗い画面で作業を続けるストレスから解放される手段として、大容量モバイルバッテリーは必須のアイテムとなりました。数ある選択肢の中で、Amazonのランキングを駆け上がり、ガジェット好きの間で急速に支持を集めているのが「UGREEN」です。かつては安価なケーブルのメーカーという印象でしたが、今やAnkerなどの巨頭を脅かす存在へと進化を遂げました。
本記事では、謎多き急成長企業UGREENの正体に迫りつつ、その技術の結晶とも言える最新モデル「PB771」が、私たちのデジタルライフをどう変えるのかを検証します。「中華メーカーは不安」という先入観をお持ちの方こそ、その品質と実力に驚かれるかもしれません。技術革新の最前線である深センから届いたこの黒い塊が、単なる充電器以上の価値をもたらすのか、冷静な視点で紐解いていきます。


UGREENの概要と急成長の背景
企業詳細
UGREEN(ユーグリーン)は、2012年に中国のシリコンバレーと呼ばれる「深セン(Shenzhen)」で設立された、デジタル周辺機器の専門メーカーです。正式名称は「Ugreen Group Ltd(緑聯科技)」。創業者のZhang Qingsen(張清森)氏は、当初OEM(他社ブランドの製造)を中心に行っていましたが、「安かろう悪かろう」が横行していた市場に疑問を抱き、高品質かつ適正価格の自社ブランド製品の開発へと舵を切りました。
特筆すべきは、その驚異的な成長スピードと研究開発への投資姿勢です。設立からわずか数年で世界100カ国以上へ展開し、利用者は1億人を突破しています。特に充電器分野では、次世代半導体「GaN(窒化ガリウム)」をいち早く採用した「Nexode」シリーズが大ヒットし、世界的なデザイン賞である「Red Dot Design Award」や「iF Design Award」を数多く受賞しています。単なるコピー製品を作るメーカーではなく、独自の技術と美学を持つ「ブランド」として、Apple製品などのハイエンドユーザーから選ばれる存在へと変貌を遂げました。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
- 品質管理:★★★★★
日本のPSEマーク取得はもちろん、TÜVラインランドなどの国際的な認証機関の基準をクリアしており、発熱対策や保護回路の設計は業界トップクラスです。 - サポート体制:★★★★☆
日本法人が存在し、Amazonや楽天などの公式ストアでの購入品には長期保証(通常18ヶ月〜24ヶ月)が付帯するため、トラブル時の対応もスムーズです。 - 革新性:★★★★★
Qi2規格や高出力PDへの対応など、最新技術の導入スピードは競合他社を凌駕する場面も多く見られます。 - コストパフォーマンス:★★★★☆
かつてほどの激安感はありませんが、性能対比で見れば依然として高いコストパフォーマンスを維持しています。
総合評価:★★★★☆ 4.5
総合的に見て、もはや「怪しい中華メーカー」という枠組みで語る段階は過ぎており、Anker等のトップブランドと並列で比較検討すべき信頼性の高い企業と言えます。
商品紹介:UGREENはどこの国のメーカーか?設立から現在までの歩み



商品詳細
- 商品の重量555 g
- 製品サイズ18 x 10 x 8 cm; 555 g
- 電池4 リチウムポリマー 電池(付属)
- 商品モデル番号PB771
- 特別機能デジタルディスプレイ, ワイヤレス充電, 短絡保護, 高速充電
- 電圧20 ボルト
- 電池の種類リチウムイオン
良い口コミ
「カフェでの作業中、MacBook Proの充電がピンチになった時に救世主となりました。コンセントがない席でもフルスピードで給電できる頼もしさは、一度味わうと手放せません。」
「側面のディスプレイに残量が1%単位で表示されるのが地味に便利です。あと何分で充電が終わるか、バッテリー自体があとどれくらい持つかが可視化されるので、充電忘れの不安から解放されました。」
「ワイヤレス充電機能がついているのが最大の決め手でした。ケーブルを忘れた時でもiPhoneを乗せるだけで充電できるので、デスク周りが驚くほどスッキリします。」
「500g超えはずっしりきますが、質感がマットで高級感があります。安っぽいプラスチック感は全くなく、所有欲を満たしてくれるデザインだと感じました。」
「パススルー充電に対応しているので、寝る前にこれとスマホをセットしておけば、朝には両方満充電になっています。出張時の荷物を減らせるのが嬉しいポイントです。」
気になる口コミ
「覚悟はしていましたが、やはり555gは重いです。毎日カバンに入れて持ち歩くには筋トレレベルの覚悟が必要で、基本的には車移動や長期出張用だと割り切っています。」
「厚みがかなりあるため、薄型のビジネスバッグに入れるとボコッと膨らんでしまいます。ポーチへの収まりも悪く、持ち運びの方法には工夫が必要です。」
「ワイヤレス充電の位置合わせが少しシビアに感じました。スマホケースの厚みによっては反応しないことがあり、結局ケーブルで充電することもあります。」
「高出力で使用していると、本体がそれなりに熱を持ちます。危険なレベルではありませんが、夏場の使用やカバンの中での充電は少し気を使います。」
「価格がそれなりにするので、頻繁に使わない人にとってはオーバースペックかもしれません。スマホを一回充電する程度なら、もっと軽くて安いモデルで十分です。」
「PB771」のポジティブな特色
PB771の最大の魅力は、「持ち運べる発電所」とも呼べる圧倒的なパワーと、最新の利便性を融合させた点にあります。単に大容量で高出力というだけでなく、視覚的な情報管理とケーブルレスの快適さを一台に集約しています。
特に「デジタルディスプレイ」は、従来のLEDランプ4つによる大雑把な表示とは一線を画します。入出力のワット数がリアルタイムで表示されるため、「今、急速充電ができているか」が一目瞭然です。これはガジェット好きの心をくすぐるだけでなく、ケーブルの不調や機器の相性問題を即座に判別できる実用的なメリットとなります。
さらに、このクラスの高出力バッテリーとしては珍しい「ワイヤレス充電」の搭載は、デスクワークの質を劇的に向上させます。PCへの高出力給電を行いながら、スマホは置くだけで充電という「同時進行」が可能になるため、ケーブルでデスクがスパゲッティ状態になるのを防げます。20Vの高電圧出力は、多くのノートPCにとって純正アダプター並みの給電能力を意味し、外出先でのクリエイティブ作業における最強のバックアップとなるでしょう。
「PB771」のネガティブな特色
一方で、物理的な「質量」はこの製品の最大のハードルです。555gという重量は、500mlのペットボトル一本分以上の重さであり、常に持ち歩くEDC(Every Day Carry)ツールとしては不向きと言わざるを得ません。日常的なスマホの充電不足を補う程度であれば、明らかにオーバースペックであり、この重さはストレスになります。また、多機能ゆえに筐体サイズも大きく、小さなハンドバッグやスリムなガジェットポーチには収まらない可能性があります。「万能な一台」ではなく、「明確な目的(PC充電など)を持ったプロツール」として認識する必要があります。


他メーカーの商品との比較
ここでは、UGREEN PB771の購入を検討する際に必ず比較対象となる、市場のリーダー「Anker」および日本の新鋭「CIO」の同クラス製品と比較し、PB771がどのような立ち位置にあるのかを明確にします。
対 Anker Prime Power Bank (20000mAh)
最も強力なライバルとなるのが、王者Ankerのハイエンドライン「Prime」シリーズです。Anker製品も同様に高出力・高容量であり、デジタルディスプレイを搭載している点でPB771と真っ向から競合します。
【PB771が優れている点:ワイヤレス充電の有無】
決定的な違いは「ワイヤレス充電機能」の有無です。Ankerの同クラス(20000mAh帯の出力重視モデル)は、基本的に有線接続に特化しています。対してPB771は、筐体上部にワイヤレス充電パッドを備えています。これにより、ケーブルを一本減らせるというメリットが生まれます。カフェの狭いテーブルでPCを展開する際、スマホの充電ケーブルがマウス操作の邪魔になることはありませんか。PB771なら、バッテリーの上にスマホを置くだけで解決します。この「+α」の機能性は、デスク環境の快適さを重視するユーザーにとって大きなアドバンテージとなります。
【Ankerが優れている点:専用アプリと充電ドック】
Anker Primeシリーズは、Bluetooth接続による専用アプリでのバッテリー管理や、別売りの専用充電ドックによる「置くだけ本体充電」のエコシステムが構築されています。バッテリー本体の充電をケーブルレスで行いたい場合や、細かい設定をスマホで管理したい場合はAnkerに分があります。
対 CIO SMARTCOBY TRIO
日本のクラウドファンディング発ブランド、CIOも強力な競合です。CIOの強みは「小型化技術」と「デザイン」にあります。
【PB771が優れている点:視認性と重厚な安定感】
CIOの製品は「ドットLED表示」などミニマルなデザインを特徴としていますが、情報の詳細さではUGREENのTFT液晶(推定)のような高精細ディスプレイに軍配が上がります。PB771は電圧や電流のステータスをより詳細に確認できるため、ガジェットの挙動を監視したい玄人には安心感があります。また、CIO製品は表面にシボ加工を施すなど傷に強い設計ですが、UGREENはメタリックで重厚な質感を押し出しており、所有する満足感という点では好みが分かれるものの、PB771のビルドクオリティは極めて高い水準にあります。
【CIOが優れている点:携帯性】
「SMARTCOBY TRIO」などのシリーズは、同等の容量・出力を維持しながら、極限までサイズを切り詰めている傾向があります。もし、あなたが1グラムでも荷物を軽くしたいと考えるなら、機能(ワイヤレス充電など)を削ぎ落としてでも小型化を追求したCIO製品の方が、日常のパートナーとして適している可能性があります。PB771の555gに対し、競合製品の中には500gを切るモデルも存在するため、純粋な「持ち運びやすさ」では一歩譲る場面があります。
結論:PB771を選ぶべきユーザー
比較の結果、PB771は「オールインワンの多機能性」を求めるユーザーに最適解をもたらします。「Ankerほどのエコシステムは不要だが、ワイヤレス充電という付加価値は欲しい」「CIOのようなコンパクトさよりも、詳細なディスプレイ表示や機能の豊富さを優先したい」というニーズに対し、PB771は完璧なバランスで応えてくれます。特に、PC充電をメインとしつつ、スマホの充電もスマートに行いたいビジネスパーソンにとって、この製品は「移動するオフィス」の核となるでしょう。
まとめ:UGREEN PB771は買う価値ありか?
本記事では、深セン発の巨大ブランドUGREENと、その技術力が詰め込まれた「PB771」について詳しく解説してきました。
「ただの重い箱」に見えるこの黒い直方体には、現代のノマドワーカーが抱える電源への渇望を満たす技術が凝縮されています。555gという重量は確かにネックですが、それを補って余りある安心感と、ワイヤレス充電や詳細なディスプレイ表示といった「気の利いた機能」が、日々のストレスを軽減してくれます。
「安さ」だけを求めていた時代から、私たちは今「信頼できるパートナー」を選び取る時代に生きています。もしあなたが、外出先での作業効率を妥協したくないと考えているなら、このバッテリーは間違いなく強力な味方となるはずです。あなたのカバンの中に、小さな発電所を一つ忍ばせてみてはいかがでしょうか。




