FIIO(フィーオ)とは?中国発オーディオブランドの最先端プレイヤーの実力!

 

「はじめに」

かつて『オーディオ機器』といえば、日本の大手ブランドや欧米の老舗メーカーが市場を席巻していました。

しかし、近年、その牙城に風穴を開ける新興勢力が台頭してきています。

その中でも、ひときわ輝きを放っているのが、中国発のオーディオブランド『FIIO(フィーオ)』です。

FIIOは2007年の設立以来、高品質でありながら比較的手に取りやすい価格帯の製品を次々と市場に投入し、世界中のオーディオファンから熱い視線を集めています。

『Made in China』に対する旧来のイメージを覆す、その高い技術力と洗練されたデザインは、多くのユーザーを魅了してきました。

特にポータブルオーディオプレイヤーやイヤホンアンプの分野では、価格競争が激しい市場においても、独自のポジションを確立しています。

本記事では、そんなFIIOという企業がどのような背景を持ち、いかにして現在の地位を築き上げたのか、その詳細を深掘りします。

そして、その実力を示す代表的な製品として『FIIO Bluetooth イヤホン FIO-UTWS5-25-MMCX』『FIIO ポータブルCDプレーヤー DM13』『FIIO デジタルオーディオプレーヤー JM21』をピックアップし、それぞれの特徴や魅力を徹底的にご紹介します。

FIIOが切り開くオーディオの新たな地平、その最先端の実力に迫ります。

「FIIO(フィーオ)とは」

企業詳細

FIIO Electronics Technology Co., Ltd.は、2007年に中国広東省広州市で設立された音響機器メーカーです。

ブランド名『FIIO』は、FI(Fidelity:忠実度)とIO(1 and 0:デジタル)を組み合わせたもので、デジタル技術を駆使した高忠実度再生機器の製造を目指すという企業理念を表現しています。

同社のモットーは『音楽、楽無限』で、音楽の無限の可能性を追求する姿勢を示しています。設立から約18年間で、ポータブルヘッドホンアンプ・DAC、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)、インイヤーモニター(イヤホン)を中心とした製品開発に注力し、現在では世界最大級のポータブルオーディオ機器ブランドとして60カ国以上に展開しています。

技術面では、25年以上の音響機器設計経験を持つエンジニアを含む70名以上の専門開発チームを配備し、『プラクティカル(実用性)』『コンビニエント(利便性)』『クリエイティブ(創造性)』『リライアブル(信頼性)』の4つを主要指針としています。品質管理においてはISO9001規格に厳密に準拠し、不良率を最低限に抑える継続的な取り組みを実施しています。

★FIIOの企業信頼度評価(五つ星)
評価項目評価根拠
技術力・開発力★★★★☆70名以上の専門開発チーム、25年以上の経験を持つエンジニア配備
品質管理体制★★★★★ISO9001規格準拠、継続的品質改善取り組み
市場実績・規模★★★★★世界最大級のポータブルオーディオブランド、60カ国以上展開
革新性・先進性★★★★☆ワイヤレス充電技術導入、ニッチ市場での技術革新
顧客サポート★★★★☆世界規模のセールスネットワーク、パートナーとの協力体制
総合評価★★★★☆高い技術力と品質管理、世界的な市場実績を持つ信頼性の高いブランド

「商品紹介」

①FIIO Bluetooth イヤホン FIO-UTWS5-25-MMCX

商品スペック
FIIO UTWS5 2025 主要仕様
BluetoothチップQualcomm QCC5141
DACチップAK4332(DACアンプ一体型)×2
出力55mW(16Ω)/ 35mW(32Ω)
S/N比110dB以上(A-weighted)
周波数特性20Hz~40kHz(-3dB)
対応コーデックSBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/LHDC/LDAC
Bluetoothバージョン5.2
連続使用時間8時間以上(AAC使用時)
防水性能IPX4
重量片側約8g(イヤホン除く)
対応コネクターMMCX / 0.78mm 2ピン
特殊機能10バンドパラメトリックEQ、ワイヤレス充電
希望小売価格29,700円前後(オープン価格)
良い口コミ

『LDACに対応したのが良いですね!アプリでコーデックが簡単に切り替えられるので音の変化が分かりやすいです。個人的にはLDACが一番、高音質だと思います』

『有線でDAC通して聞くのと遜色ないです。FD5がシャリシャリするからよくわかりませんが、再現性は高いと思います』

『音質は中性的でクリアに聞こえ、着色感がないのが素晴らしいです。どんなイヤホンにも対応できる汎用性の高さが魅力的です』

『バッテリー持続時間が素晴らしく、充電を気にすることなく何時間でも使用できます。接続も安定していて、軽微な問題はすぐに解決できました』

『地味に充電が非接触になって電極が露出しなくなったのは評価ポイントです。前モデルの充電不良問題が解決されているのが嬉しいです』

気になる口コミ

『アンビエントモードは、イヤーフックが正しく位置していないと、かなり聞こえるノイズが発生して迷惑です。フックが正しく配置されている限り機能しますが、一貫性に欠けます』

『イヤホンが悪いのかレフト側が外れやすいです。違うイヤホンでは試していませんが、接続の相性問題があるようです』

『充電ケースは2回しかイヤーフックを充電できず、その後ケース自体を充電する必要があります。ケース全体のサイズもかなり大きいです』

『マイナーチェンジ後の充電端子の位置変更により、かえって勝手に繋ぐ動作や充電不良が増えた気がします。前の方が充電不良は起きにくかったです』

『QCC5141はSnapdragon soundに対応していないため、より新しいQCC5171やQCC5181にアップグレードすべきだったのではないでしょうか』

UTWS5 2025は、前モデルの課題を解決しつつ、高音質ワイヤレス化という革新的なコンセプトを実現した製品です。特に音質面での評価は非常に高く、有線イヤホンの音質特性をそのまま活かせる点が大きな魅力となっています。ワイヤレス充電の採用により耐久性も向上し、多様なコーデック対応と10バンドEQによる音質調整機能は、オーディオ愛好家のニーズに応える仕様となっています。

一方で、アンビエントモードの安定性や一部イヤホンとの相性問題、ケースサイズなどの課題も存在しますが、これらは今後のファームウェアアップデートや次世代モデルでの改善が期待される部分です。総合的には、既存の有線イヤホンを活用したい方にとって、非常に価値の高い製品と言えるでしょう。

②FIIO ポータブルCDプレーヤー DM13

商品スペック
FIIO DM13 BT 主要仕様
DACチップCirrus Logic CS43198 × 2基(左右独立)
アンプチップSGM8262 × 2基
出力端子3.5mmシングルエンド / 4.4mmバランス
最大出力180mW@32Ω(SE)/ 660mW@32Ω(BAL)
外形寸法144×137×27mm
重量約463.6g
バッテリー容量3750mAh
筐体材質アルミニウム合金
Bluetooth対応SBC/AAC/aptX/aptX HD対応
特殊機能ESP電子防振、CDリッピング、ギャップレス再生
ディスプレイ高コントラストLCD
カラーバリエーションBlack / Silver / Red / Transparent
希望小売価格26,950円前後(Transparentは31,350円前後)
良い口コミ

『音質はとても良く、ハイパワーでヘッドフォンを鳴らしてくれます。4.4mmのジャックもいいです。令和のCDウォークマンという感じです』

『音質は中性的でクリアに聞こえ、着色感がないのが素晴らしいです。全体的な解像度は優秀で、クリア、透明感があり、自然で耳に痛くない音です』

『ビル・エヴァンスの『waltz for debby』では、ポール・モチアンのドラムのブラシの粒立ち感やスコット・ラファロのプリプリとしたベースなどをキチンと再現していて、基本的な音のレベルは結構高いです』

『傷ついたCDでも最大4mmのドロップアウトまで継続して再生でき、補間効果は耳に隠れたままで、DM13は一定の流れを維持することに失敗しませんでした。これは完璧に近いです』

『バッテリー寿命は非常に良好で、ディスクを完璧に読み取り、音質、携帯性、機能数を考えると140ドルという価格は投資する価値があります』

気になる口コミ

一方で、いくつかの改善点も指摘されています。特にサイズ・重量や一部の機能面での課題が報告されています。

『ポータブルCDプレーヤーとしてはサイズが大きく、重量も約463.6gと重いため、頻繁に持ち運ぶには不便さを感じる場合があります』

『再生時にジーっとした機械音がするため、オーディオに対峙して聞くようなオーディオマニアには全くお勧めできないです』

『CDも終わりに近づいたところ再生が止まり、一秒間隔程度でカタカタカタ・・と音が出だし止まりませんでした。結局、最後までCDを再生できませんでした』

『CDリッピング機能において速度が等倍のみ対応しているため、時間がかかることが弱みといえます。また、USB-DACの機能を備えていない点も同価格帯の他製品と比較した際のマイナス要素です』

『デジタル出力でも歪みが見られ、これは『ビット完璧』とは程遠い状況です。デジタル信号の処理が行われているようで、これは残念です』

FIIO DM13 BTは、現代の技術を駆使してCDという古典的メディアに新たな価値を与えた画期的な製品です。デュアルDAC・デュアルアンプ構成による高音質設計は、ポータブルCDプレーヤーとしては異例の本格的な仕様となっており、特に4.4mmバランス出力での660mWという高出力は、幅広いヘッドホンを余裕で駆動できる実力を持っています。

一方で、約463.6gという重量とCDアルバムサイズの筐体は、真の意味での『ポータブル』使用には制約があり、どちらかといえば据え置き的な使用に適している印象です。また、一部のユーザーからは動作音や再生トラブルの報告もあり、個体差や初期ファームウェアの影響が考えられます。

③FIIO デジタルオーディオプレーヤーJM21

商品スペック
項目仕様
プロセッサーQualcomm Snapdragon 680(8コア、2.4GHz、6nmプロセス)
メモリ3GB RAM + 32GB ROM(ユーザー使用可能:約22GB)
OSカスタムAndroid 13
DACチップCirrus Logic CS43198 × 2(デュアル構成)
オペアンプSGM8262 × 2
ディスプレイ4.7インチ HD(750×1334)
出力端子3.5mm(シングルエンド/ライン/同軸)+ 4.4mmバランス
最大出力シングルエンド:245mW(32Ω)/ バランス:700mW(32Ω)
Bluetooth5.0(送信:SBC/AAC/aptX/aptX HD/LHDC/LDAC、受信:SBC/AAC/LDAC)
対応フォーマットPCM 384kHz/32bit、DSD256(Native)
S/N比≧130dB
THD+N<0.0006%
バッテリー持続時間シングルエンド:12.5時間 / バランス:9.5時間
サイズ・重量120.7 × 68 × 13mm、156g
Wi-Fi2.4GHz/5GHz、DLNA・AirPlay・Wi-Fi転送対応
良い口コミ

『LDACに対応したのが良いですね!アプリでコーデックが簡単に切り替えられるので音の変化が分かりやすいです。個人的にはLDACが一番、高音質だと思います』

『有線でDAC通して聞くのと遜色ないです。FD5がシャリシャリするからよくわかりませんが、再現性は高いと思います』

『音質は中性的でクリアに聞こえ、着色感がないのが素晴らしいです。どんなイヤホンにも対応できる汎用性の高さが魅力的です』

『バッテリー持続時間が素晴らしく、充電を気にすることなく何時間でも使用できます。接続も安定していて、軽微な問題はすぐに解決できました』

『地味に充電が非接触になって電極が露出しなくなったのは評価ポイントです。前モデルの充電不良問題が解決されているのが嬉しいです』

気になる口コミ

『アンビエントモードは、イヤーフックが正しく位置していないと、かなり聞こえるノイズが発生して迷惑です。フックが正しく配置されている限り機能しますが、一貫性に欠けます』

『イヤホンが悪いのかレフト側が外れやすいです。違うイヤホンでは試していませんが、接続の相性問題があるようです』

『充電ケースは2回しかイヤーフックを充電できず、その後ケース自体を充電する必要があります。ケース全体のサイズもかなり大きいです』

『マイナーチェンジ後の充電端子の位置変更により、かえって勝手に繋ぐ動作や充電不良が増えた気がします。前の方が充電不良は起きにくかったです』

『QCC5141はSnapdragon soundに対応していないため、より新しいQCC5171やQCC5181にアップグレードすべきだったのではないでしょうか』

 

UTWS5 2025は、前モデルの課題を解決しつつ、高音質ワイヤレス化という革新的なコンセプトを実現した製品です。特に音質面での評価は非常に高く、有線イヤホンの音質特性をそのまま活かせる点が大きな魅力となっています。ワイヤレス充電の採用により耐久性も向上し、多様なコーデック対応と10バンドEQによる音質調整機能は、オーディオ愛好家のニーズに応える仕様となっています。

一方で、アンビエントモードの安定性や一部イヤホンとの相性問題、ケースサイズなどの課題も存在しますが、これらは今後のファームウェアアップデートや次世代モデルでの改善が期待される部分です。総合的には、既存の有線イヤホンを活用したい方にとって、非常に価値の高い製品と言えるでしょう。

「まとめ」

FIIO(フィーオ)は、中国発のオーディオブランドとして、その高い技術力と驚異的なコストパフォーマンスで世界のオーディオ市場に確固たる地位を築いています。革新的な製品開発への情熱は、今回ご紹介したBluetoothイヤホンアダプター『FIO-UTWS5-25-MMCX』、ポータブルCDプレーヤー『DM13』、そしてデジタルオーディオプレーヤー『JM21』といった多様なラインナップからも明らかです。

これらの製品は、それぞれ異なるユーザーニーズに応えつつ、共通して『良い音を、もっと多くの人に届けたい』というFIIOの哲学を体現しています。最新技術を惜しみなく投入しながらも、手の届きやすい価格設定を実現するその姿勢は、まさにオーディオ界のゲームチェンジャーと言えるでしょう。

今後もFIIOは、私たち音楽ファンの期待を超えるような、魅力的な製品を生み出し続けてくれるはずです。日本市場においても、その存在感はますます高まっていくことでしょう。FIIOが切り開くオーディオの未来に、これからも目が離せません。

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