ドライブレコーダーの本当の実力は明るい昼ではなく街灯の届かない夜に試される
はじめに
夜のスーパーの駐車場に戻ったら、バンパーに見覚えのない傷がついている。
周りを見渡しても、もう誰もいない。
そんな経験をした方なら、胸の奥がじわっと冷えるあの感覚を覚えているはずです。
2020年6月に「妨害運転罪」が創設されてから、あおり運転のニュースを見るたびに「うちの車にも付けておかないと」と感じた方は多いと思います。
ところが、いざ選ぼうとすると、売り場には似たような箱がずらりと並んでいます。
画素数、視野角、駐車監視と、聞き慣れない言葉が続いて、手が止まってしまいます。
そこで今回取り上げるのが、カー用品ブランドのSEIWA(セイワ)の「PIXYDA(ピクシーダ)」から登場した「SEIWA前後2カメラドライブレコーダーPDR800FR」です。
前と後ろの両方をフルHD(ハイビジョン画質)で録画でき、暗い場所の撮影に強いセンサーも搭載しています。
この記事では、まずSEIWAがどんな会社なのかを公式情報から掘り下げます。
そのうえで、商品の長所も弱点も、他メーカーとの比較も正直にまとめました。
冒頭の一文の意味は、読み進めるうちに分かります。


SEIWAとは
企業詳細
60年以上続く、東京・江戸川区のカー用品メーカー
SEIWAの正式名称は株式会社セイワ(英語表記:SEIWACO.,LTD./セイワ株式会社)です。
カー用品の企画・製造・販売を手がけるメーカーです。
公式サイトによると、本社は東京都江戸川区一之江町にあり、創業は1964年2月、法人設立は1968年10月、資本金は9,800万円、従業員数は74名です。
商品説明には「40年以上の実績」とあります。
しかし公式の沿革をたどると、創業から60年を超えています。
かなり控えめな書き方と受け取ってよさそうです。
輸出向けの小さな事業から始まった
始まりは1964年、東京都大田区で輸出向けのカー用品と文具の製造販売を個人で始めたことでした。
1968年に有限会社となって江戸川区松江へ移り、1970年には総合カー用品メーカーを目指して「PAN」ブランドの用品を売り出しています。
1976年に株式会社へ移行し、1986年に現在の社名へ変更して一之江町の新社屋に移りました。
その後もルームミラー、芳香剤、4WD向け用品、木目調シリーズなど、時代の流行に合わせて新しいブランドを次々と立ち上げてきました。
1989年からは大阪、福岡、仙台、名古屋と営業拠点を広げ、1995年と2005年には海外にもグループ会社を設立しています。
町の小さな事業が、全国に販路を持つメーカーへ育っていった流れがよく分かる沿革です。
キャラクター用品とライセンス商品に強い
SEIWAという社名を知らなくても、キャラクター柄のカー用品を車内で見かけたことがある方は多いはずです。
沿革には、ハローキティ(1997年)、バーバパパ(1999年)、セサミストリート(2004年)、ガンダム(2005年)、ディズニー関連(2010年)といったキャラクターデザインのカー用品が並びます。
2019年には東京2020の公式ライセンス商品も発売しました。
ライセンス商品は、権利を持つ側の審査を通らなければ扱えません。
それを長年続けてきたことは、取引先から見た信用の物差しにもなります。
PIXYDAブランドの誕生とドライブレコーダーへの参入
PIXYDAは2011年にカーナビ・車載テレビのブランドとして始まりました。2017年にはオーディオとドライブレコーダー、2018年には録画機能付きのスマートミラー、2020年にはAR(拡張現実)エンジンを積んだポータブルナビへと範囲を広げています。
つまりPIXYDAは、SEIWAのなかで電子機器を担う、比較的新しい柱です。
価格比較サイトの登録情報では、PDR800FRの発売は2018年6月とされています。
ドライブレコーダー参入の翌年に出たモデルということになり、この点は後半の比較でも大切になります。
大手販売店から自動車関連企業まで続く取引
主要取引先には、アマゾンジャパン、イエローハット、オートバックスセブンといった大手の販売チャネルが挙げられています。トヨタモビリティパーツ、BYDオートジャパン、フォルクスワーゲングループジャパン、ボルボ・カー・ジャパンなど自動車関連企業の名前もあります。
過去の求人情報では、海外の高級車にSEIWAのドライブレコーダーが搭載された実績にも触れられています。
同じ求人情報では、製品数は700点以上とされていました。
品質管理と業界とのつながり
2010年には、品質マネジメントの国際規格ISO9001:2008の認証を取得したと沿革に記されています。
業界団体では、JAPANAUTOACCESSORIESMANUFACTURERSASSOCIATION(日本語訳:自動車用品メーカーの協会)に加盟しているとされています。
2020年からはARMORALL(アーマーオール)やSTPといった海外ブランドの国内販売も担っています。
経営のバトンと「同じ名前の別会社」
2007年に創業者が会長となって社長が交代し、2023年にはさらに次の世代へ社長職が引き継がれています。
沿革を見る限り、創業家のなかで経営のバトンが受け継がれてきた会社です。
ひとつ注意したいのは、「セイワ」という名前の企業が国内に数多くあることです。
たとえば名古屋に本店を置く上場企業のセイワホールディングスは、製造業の事業承継を手がける会社です。
所在地も事業内容も異なり、カー用品のSEIWAとは別の企業と考えられます。
一方、カー用品のSEIWA自身については、株式上場や決算数値の公開は確認できませんでした。
サポート窓口
PDR800FRの製品資料には、商品の問い合わせ先として長野県上伊那郡の窓口が記載されています。受付は土日祝を除く平日10時から17時30分です。
保証期間の具体的な年数は、今回参照した資料からは確認できませんでした。
購入前に販売ページや同梱の保証書で確かめておくと安心です。
★当ブログのオリジナル企業信頼度評価(5つ星評価)
運営体制の明確さ ★★★★☆(4.5)
本社所在地、創業・設立年、資本金、従業員数、役員まで公式サイトで公開されています。
60年以上の沿革を年ごとに追えるため、実体のはっきりした企業と判断しました。
市場での評価実績 ★★★★☆(4.5)
大手カー用品店やアマゾンジャパンとの取引が明記されています。
自動車関連企業との取引も多く、販路の厚みは十分です。
商品開発の専門性 ★★★★(4.0)
キャラクター用品から電子機器まで、幅広い製品を企画してきた実績があります。
ただ、ドライブレコーダーを長く主力にしてきた大手と比べると、この分野での歴史はまだ浅めです。
社会的・文化的な取り組み ★★★☆(3.5)
キャラクターや東京2020の公式ライセンス商品など、文化的なコンテンツとの協業は豊富です。
一方で、環境活動や地域貢献に関する情報は今回のリサーチではあまり見つかりませんでした。
財務情報の開示度 ★★☆(2.5)
売上高や利益といった決算数値は確認できませんでした。
取引銀行の一覧は公開されていますが、財務の透明性は今後に期待したいところです。
総合評価 ★★★☆(3.8)
長い歴史と大手との取引実績から、基本的な信頼性は高い企業です。
財務情報の公開が進めば、さらに安心して選べるメーカーになります。
商品紹介「SEIWA前後2カメラドライブレコーダーPDR800FR」



商品詳細
- 適合車両のタイプ:ミニバン
- 接続技術:Wi-Fi
- 特徴:Gps、駐車、監視
- ビデオキャプチャ解像度:1080p
- 付属コンポーネント:ブラケット、microUSBケーブル、取扱説明書、保証書、16GBmicroSDカード
- 取り付けタイプ:粘着式
- 制御方法:アプリ
- 光学センサー技術:CMOS
- ブランド:40年以上も国内カー用品市場で実績を積んできた大手カー用品メーカー「セイワ(SEIWA)」のカーAVNブランド「PIXYDA(ピクシーダ)」
- 品質・サポート:品質と価格にこだわり、保証・サポート体制も万全
- スーパーナイトビジョン2.0搭載:高解像度CMOSセンサー搭載で映像がはっきり高精細で録画可能、STARVISテクノロジーにより暗い場所でも鮮明に録画も可能
- 運転支援システム機能搭載:運転支援アルゴリズムにより、周囲の様々なリスクと状況の変化を「アラーム警告する」機能を搭載
- 視野角(レンズ):フロント・リア同様、約140°(対角)/約112°(水平)/約64°(垂直)
- 録画形式:フロント・リア同様、カメラFHD(1920×1080)約200万画素/圧縮形式(.264/保存形式:MP4)
- メモリー:microSDカード16GB(CLASS10)MLCタイプ
- フレームレート:フロント・リア同様、最大29fps
- スーパーナイトビジョン2:SONYExmorRSTARVIS(低照度環境(夜間)での撮影に対応)
- 音声:HE-AAC
- 衝撃Gセンサー:3軸加速センサー(3D、±3G)(5レベルの感度調整が可能)
- Wi-Fi:スマートフォン連動
- 電源ケーブル:フロントカメラ用(約3.9m)同梱、リアカメラ用(約7.5m)同梱、駐車監視モード用常時接続ケーブル(オプション、品番:PDR011)
- 電源入力:DC12V/24V
- 消費電力:2CH:4.2W/1CH:2.9W(平均値)
- 補助電力装置:スーパーキャパシタ内蔵
- 作動温度:-10~60℃
- 保管温度:-20~70℃
- 商標表記:「Exmor」「STARVIS」はソニー株式会社の登録商標、記載されている商品名及び社名は各社の商標または登録商標
良い口コミ
「夜の帰り道に録った映像を見返したら、思っていたよりずっと明るく残っていて驚きました。」
「設定も映像の確認もスマホのアプリでできるので、小さなボタンを何度も押す手間がなくて助かっています。」
「前後どちらもフルHDなので、後ろから急に詰めてきた車の様子もきちんと残っていて安心できました。」
「運転中に警告音で知らせてくれるので、疲れてぼんやりしがちな仕事帰りの運転で気が引き締まります。」
「12Vと24Vの両方に対応しているので、自家用車と仕事の車で使い回せると考えて選びました。」
気になる口コミ
「付属のmicroSDカードが16GBなので、前後2カメラだとすぐ上書きされそうで、結局大きい容量のカードを買い足しました。」
「駐車監視を使いたかったのに、常時接続ケーブルが別売りだと購入後に気づきました。」
「粘着式なので、一度貼ると位置の微調整がしにくいです。貼る前に場所をしっかり決めたほうがいいと思います。」
「フレームレートが最大29fpsなので、動画の滑らかさにこだわる人には少し物足りないかもしれません。」
「リア用ケーブルが約7.5mあるのは心強いのですが、内張りに配線を隠す作業は自分では難しく、お店にお願いしました。」
「SEIWA前後2カメラドライブレコーダーPDR800FR」のポジティブな特色
冒頭で「夜に試される」と書いた理由が、ここにあります。
事故やトラブルは、見通しの悪い夕方や夜に起こりやすいものです。
ところが、一般的なカメラは暗くなるほど映像がザラつき、肝心の場面がぼやけてしまいます。
PDR800FRは、暗い場所での撮影に強いSONYExmorRSTARVIS(ソニーの高感度イメージセンサー)を搭載しています。
街灯のまばらな住宅街や、照明の少ない駐車場でも、状況を記録しやすいつくりです。
二つ目の魅力は、前後どちらもFHD(1920×1080)、約200万画素で録れることです。
前方だけでなく、後ろから迫る車の様子も同じ画質で残せます。
あおり運転のように「後ろで起きたこと」を証明したい場面で、この差は大きく効いてきます。
三つ目は、スマホとの連携です。
Wi-Fiでスマートフォンとつながり、アプリで操作できます。
ドライブレコーダーの小さなボタンを、説明書とにらめっこしながら押した経験はありませんか。
アプリ操作なら、その面倒からかなり解放されます。
GPSにも対応しているので、走った場所の情報も残せます。
四つ目は、運転支援システムです。
周囲のリスクや状況の変化を検知し、アラームで知らせてくれます。
もちろん、ぶつからないように車を止めてくれる装置ではありません。
それでも、長距離運転でふっと集中が切れた瞬間に「ピッ」と鳴るだけで、背筋が伸びるものです。
五つ目は、記録を守るための細かな工夫です。
衝撃Gセンサーは3軸で、感度を5段階から選べます。
段差の多い道でむやみに反応しすぎるのを防いだり、逆に小さな接触も拾ったりと、使い方に合わせて調整できます。
補助電力装置にはスーパーキャパシタ(瞬間的に電気をためる部品)を内蔵しています。
付属のmicroSDカードは、書き換えに強いとされるMLCタイプです。
最後に、配線の長さにも注目したいところです。
リアカメラ用のケーブルは約7.5mあります。
適合車両のタイプがミニバンとされているのも、車内の長い距離を想定した設計と考えると納得がいきます。
DC12V/24Vの両方に対応している点も、乗る車を選ばない安心材料です。
「SEIWA前後2カメラドライブレコーダーPDR800FR」のネガティブな特色
まず気になるのは、付属のmicroSDカードが16GBであることです。
前後2カメラ分の映像を保存するには、余裕のある容量とは言えません。
古い映像から上書きされるまでの時間が短くなるため、買い足しを前提に考えておいたほうが無難です。
次に、駐車監視の扱いです。
特徴として「駐車」「監視」が挙げられている一方で、駐車監視モード用の常時接続ケーブル(PDR011)はオプションです。
箱から出してすぐに駐車中の録画ができるわけではありません。
追加の費用と配線作業が必要になる点は、購入前に知っておきたいポイントです。
三つ目は、視野角の数字の読み方です。
「約140°」は対角の数値で、水平は約112°です。
カタログの大きな数字だけを見て選ぶと、左右の写る範囲が想像より狭く感じるかもしれません。
四つ目は、フレームレートが最大29fpsであることです。
証拠映像としては十分でも、滑らかな動画を求める人には物足りない可能性があります。
五つ目は、取り付けが粘着式であることです。
しっかり固定できる反面、貼り直しは気軽にできません。
最後に、作動温度は-10~60℃です。
真夏の炎天下に止めた車内は、条件によってはかなりの高温になります。
日よけを使うなど、置き方の工夫をしたほうが安心です。
また、適合車両のタイプは「ミニバン」と表記されていますが、ほかの車種に付けられるかどうかは、提供情報からは断定できません。
迷ったら販売店に確認するのが確実です。


他メーカーの商品との比較
比較の前提
PDR800FRは、価格比較サイトの登録で2018年6月発売とされているモデルです。
ここでは、より新しい国内大手の前後2カメラモデルと並べて、遠慮なく比べます。
コムテックZDR035:視野の広さで一歩リード
ZDR035は前後ともSTARVIS技術のCMOSセンサーを搭載し、レンズは水平138°・対角168°で、F値1.8のガラスレンズです。
PDR800FRの水平約112°と比べると、左右の写る範囲ははっきり広くなります。
明暗差に強いHDRとWDRに加え、後方から近づく車を知らせる機能も備えています。
一方、スマホとWi-Fiでつながるアプリ連動は、PDR800FRならではの持ち味です。
ケンウッドDRV-MR480:保証と付属品が手厚い
DRV-MR480は前後とも約207万画素のCMOSセンサーで、F1.8の明るいレンズとHDRを搭載しています。
3年間の製品保証と、耐久性を重視した32GBのmicroSDカードが付いてきます。
付属カードが16GBのPDR800FRより、買ってすぐの安心感は上です。
ただし駐車監視は別売りのオプション扱いで、この点は両者とも同じ条件です。
ユピテルSN-TW9200dP:アプリ操作派のライバル
価格比較サイトでは、無線LANを内蔵し、アプリから録画の開始・停止や設定変更、映像のダウンロードができる前後2カメラモデルとして紹介されています。
スマホを中心に使うという発想は、PDR800FRとよく似ています。
発売時期が新しい分、設計の世代では有利と考えられます。
PDR800FRが勝てるポイント
メーカー資料では、車線逸脱や前方衝突など4種類の警告、速度取締機のお知らせ、LED信号機への対応、高温時の保護機能がうたわれています。
運転支援の多彩さ、アプリ連動、DC12V/24V対応は、今でも評価できる部分です。
比較のまとめ
画角の広さや保証の長さを重視するなら、コムテックやケンウッドが有利です。
スマホで手軽に映像を確認したい人、運転中の警告も欲しい人にとっては、PDR800FRも十分に検討する価値があります。
まとめ
ドライブレコーダーは、何も起きない日には存在を忘れてしまう道具です。
けれど、たった一度のトラブルで、その価値は一気にひっくり返ります。
「SEIWA前後2カメラドライブレコーダーPDR800FR」は、60年以上続くカー用品メーカーSEIWAが、暗い場所に強いセンサーで「夜の弱点」に向き合ったモデルです。
画角の広さや付属カードの容量では新しい他社モデルに譲る部分もあります。
それでも、スマホで気軽に扱える使いやすさと、運転を見守る警告機能は確かな魅力です。
夜の駐車場で冷や汗をかく前に、備えておきたいところです。
まずは今夜、車に乗ったときに、フロントガラスのどこなら視界を邪魔せずに取り付けられるか、運転席から確かめてみてください。




